最終更新日 2023.3.30

ドライイーストとは?代用品やおすすめレシピもご紹介!

ドライイーストとは?代用品やおすすめレシピもご紹介!

製パンに欠かせない「ドライイースト」。パン作りに適した酵母を培養した後、低温で長時間乾燥させたものです。扱いが難しいイメージがありますが、正しい使い方や保存方法を知ることで、誰でもおいしいパンを作ることができますよ!今回はドライイーストの特徴や扱い方のほか、焼き立てを楽しめるおすすめのパンレシピをご紹介します。

  • 目次
  • ドライイーストとは?生イーストとの違いは?
  • ドライイースト
  • 生イースト
  • 「ドライイースト」でうまくパンを膨らませるポイント
  • ドライイーストの保存方法
  • 冷蔵庫で保存する
  • 密閉する
  • 代用はできる?

ドライイーストとは?生イーストとの違いは?

イーストとはパンを膨らませる酵母のことで、パン作りには欠かせません。微生物である酵母は小麦粉や糖分などを栄養にして発酵し、ガスを発生させて生地を膨らませます。

ワインやみそ、しょうゆなども酵母を使い発酵させて作られますが、イーストはパン作りに適した酵母だけを人工的に集め、培養して作られるパン専用の酵母なのです。

イーストには、ドライイーストと生イーストの2種類があります。それぞれどのような違いがあるのか、特徴をチェックしてみましょう。

ドライイースト

「ドライイースト」とは、生のイーストを熱処理して乳化剤を加えた粉です。乾燥させた酵母を粒状に加工したもので、発酵力が強いので、より簡単にパンを作ることができます。また、賞味期限が長く保存が効くのもうれしいポイントです。ただし、メーカーや商品によっては、ぬるま湯に浸けて水分を与える予備発酵が必要なものもあるので、箱に書いてある商品説明欄をよくチェックしてから使用しましょう。

生イースト

生イーストはパン作りに適した酵母だけを集めて培養した後、水洗いして水気を切ったものです。粘土のような見た目をしていて、固形で販売されています。一般的なドライイーストとは異なり、牛乳や水に生イーストをあらかじめ溶かしておく「予備発酵」が必要なのが特徴です。

消費期限が短いので、開封したらできるだけ早く使い切る必要があります。どうしても使い切れない場合は、5℃以下の冷蔵庫で保存も可能ですが、発酵力が弱まってしまう可能性がありますのでご注意ください。また、生イーストには水分が含まれているため、冷凍するとその水分が膨張し細胞が壊れてしまうので、冷凍保存はでしない方がよいとされています。

「ドライイースト」でうまくパンを膨らませるポイント

ドライイーストは発酵力が強いので、加え方や混ぜ方に気をつければ簡単に膨らませることができます。使い方にはいくつかポイントがあるので、以下でチェックしてみてくださいね。

■一番最初に加える
最初に小麦粉、水、砂糖、塩などパンの材料をボウルで混ぜ合わせるときに、ドライイーストも一緒に加えるのがポイントです。このタイミングで加えることで、ドライイーストに栄養が与えられ、うまく発酵させることができます。

■塩の隣には置かない
ボウルで混ぜるときは、ドライイーストが塩に触れないようにしましょう。塩に水分が奪われ、酵母が死んでしまう可能性があります。パンがうまく膨らまない原因になるので、塩は遠ざけてからドライイーストを加えましょう。

■材料を混ぜてからは手早く捏ねる
塩に直接ドライイーストが触れるのを避けるために、材料を加えてから捏ねるまでの工程を素早く行いましょう。酵母が弱るリスクが少なくなります。

上記のポイントに注意しながらパンを作ると酵母がうまく働き、きれいにパン生地を膨らませることができます。ぜひ試してみてくださいね。

ドライイーストの保存方法

生イーストと異なり長期間保存できますが、保管場所や湿度には注意が必要です。2つのポイントをチェックしてみましょう

冷蔵庫で保存する

ドライイーストは、スーパーなどで常温の棚に陳列されていますが、微生物のため、一度開封し空気に触れると活動を始めてしまいます。ドライイーストの活動が一番活発になる温度は30℃前後なので、その活動を最小限にするためにも、開封後は冷蔵庫に入れましょう。常温保存では活動を止められないため、開封済みのものを常温保存してしまった場合、使用時に生地を膨らますことができなくなっている可能性があります。

密閉する

空気に触れないように密閉容器で保存することも大切です。ドライイーストは、周りに酸素があると活動を始めます。酸素が不足すると活動を止め休眠状態に入るので、できるだけ密閉容器に入れて保存することがポイントです。ジップ付き保存袋やタッパーなど、蓋がピタッと閉まるものに入れて保存しましょう。

代用はできる?

ドライイーストを買い忘れてしまったときや手に入らないとき、代用品になるものをご紹介します。

ベーキングパウダー

ベーキングパウダーもイーストと同じようにガスを発生させて生地を膨らますことができます。お菓子作りによく使われる材料で、重曹に酸性剤を加えて作られているのが特徴です。ドライイーストはふっくらもちもちとした弾力のある生地に仕上げてくれる一方で、ベーキングパウダーを使うとサクサクとした生地に仕上がります。

ドライイーストは発酵の過程で生地を膨らませるのに対し、ベーキングパウダーは熱を加える過程で膨らませます。発酵いらずなので、短時間で手軽にできあがるのも魅力のひとつです。仕上がりは少し異なりますが、ソーダブレッドのようなさっくりとした食感のパンが楽しめますよ。

ドライイーストを使った手作りパンのレシピ

ドライイーストの特徴を理解したところで、実際にパンを作ってみましょう!ドライイーストを上手く使えば簡単にパン作りが楽しめます。素朴な味わいが魅力の白パンやチャバタのほか、メロンパンやドーナツなど菓子パンレシピもピックアップしました。ぜひおうちでパン作りにチャレンジしてみてくださいね。

パンの作り方

シンプルなパンの作り方をご紹介します。生地の捏ね方やねかせる方法、フィンガーテストから焼き方まで、パン作りで押さえておきたいポイントを丁寧に解説しています。動画を見ながら作り方をしっかりチェックできるので、パン作り初心者の方はぜひ参考にしてみてくださいね。

クリームチーズで ふわもちちぎり白パン

朝食にもおやつにもぴったりな、人気のちぎりパンを作ってみましょう!こちらのレシピでは、生地にクリームチーズを混ぜ込み、低温で焼いて、真っ白な見た目のパンに仕上げました。手で簡単にちぎれるふわもち食感がやみつきになりますよ!お好みでジャムをつけてもおいしくいただけます。

お手軽なのに本格的 手作りフォカッチャ

ハーブソルトを使って手軽に作れる、イタリアの伝統的なテーブルパン「フォカッチャ」のレシピです。本来は二次発酵やガス抜きが必要なフォカッチャですが、一次発酵だけでおいしく作れるようにアレンジしました。パスタやグラタンのお供にぴったりの一品です。

イチジクとくるみのチャパタ

チャパタはフォカッチャと同じく、イタリアのスタンダードなパンとして親しまれています。捏ねる必要がなく作りやすいので、パン作り初心者さんにもおすすめ!こちらのレシピでは、イチジクとくるみを入れて食感楽しく風味豊かに仕上げました。チーズを挟んでサンドイッチにするのもおすすめですよ。

生ハムとモッツァレラチーズのピザ

発酵いらずで簡単!お手軽な生ハムとモッツァレラチーズのピザを作ってみましょう!生地は捏ねたあと10分置くだけなので、思い立ったらすぐに作ることができますよ。生地にチーズをのせて焼きあげたあとに生ハムとルッコラをのせるので、フレッシュな味わいをお楽しみいただけます。

全粒粉入り くるみとレーズンのカンパーニュ

フランスの田舎で古くから愛されるカンパーニュはいかがでしょうか。小麦粉を粗めに挽いた全粒粉を使うことで、焼きあがったときにふわっと香ばしさが広がりますよ。スライスしてからトースターで表面をカリッと焼き上げるのがおすすめです!お好みでクリームチーズを塗ってお召し上がりください。

ドライフルーツとクリームチーズのライ麦パン

ドライフルーツとクリームチーズをふんだんに使った、ボリューム満点のライ麦パンをご紹介します。酸味のあるドライフルーツとまろやかなクリームチーズが相性抜群!焼き立てはふわふわで絶品ですよ!今度の休日に作ってみてはいかでしょうか。

抹茶と甘納豆のベーグル

もっちり弾力のある、抹茶と甘納豆のベーグルをご紹介します。ほんのり緑色に色づいたベーグルは見た目もかわいらしく、おやつにぴったり!抹茶の風味と甘納豆のやさしい甘さの相性がよく、リピートしたくなるおいしさですよ!ホワイトチョコレートやクルミなどお好みの具材を入れてアレンジもお楽しみくださいね。

※こちらのレシピは、はちみつを使用しております。1歳未満(乳児)のお子様はお召し上がりにならないようご注意ください。 はちみつは、砂糖でも代用できます。それぞれ種類によって甘さが異なりますのでお好みで調整してください。

チョコチップミニメロンパン

小腹が空いたときにぴったりなチョコチップミニメロンパンはいかがでしょうか。パン生地にクッキー生地をのせて焼きあげました。ふわふわとサクサク、2つの食感が楽しい一品!チョコチップのカリッとした食感と風味もアクセントになっていて、やみつきになるおいしさです!焼き立ては格別の味わいなので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

コーヒーグレイズのふわふわドーナツ

ほんのり苦みのあるコーヒーグレイズをふわふわドーナツにかけました。甘い香りが広がる揚げたてのドーナツはふわふわモチモチで絶品!コーヒーや紅茶にもよく合うので、ティータイムのお供に最適ですよ。グレイズはインスタントコーヒーと粉糖で簡単に作れるのもうれしいですね。ぜひ毎日のおやつに作ってみてくださいね!

ドライイーストを使っておいしいパンを焼いてみよう

今回はドライイーストの特徴や手作りパンのレシピをご紹介しました。ドライイーストは「塩と一緒に混ぜない」「密閉して保存する」など扱いに注意が必要ですが、発酵力が強く簡単に生地を膨らますことができるためポイントを押さえれば初心者の方でも上手にパンを焼けますよ!ぜひ今回ご紹介した使い方やレシピを参考にして、焼き立てパンのおいしさを味わってみてくださいね。

人気のカテゴリ