見た目も味もお肉によく似ている「大豆ミート」。話題の食材ですが、使ったことがないという人も多いのではないでしょうか?この記事では大豆ミートの特徴や味、通常のお肉との違いなどを解説します。記事後半の大豆ミートのメンチカツやガパオライスなど、大豆ミートを使った絶品レシピも必見ですよ。ぜひご覧くださいね。
大豆ミートの魅力とは?種類や味、普通のお肉との違いも解説!
- 目次
- 大豆ミートとは?
- 大豆ミートの形状の種類
- ミンチタイプ
- フィレタイプ
- ブロックタイプ
- 大豆ミートをおいしく食べるポイント
- 大豆ミートと通常のお肉はどう違う?
- 大豆ミート(粒状大豆たんぱく質)
大豆ミートとは?
大豆ミートとは大豆や大豆加工品をお肉のような食感や味わいに加工した代替肉の一種です。「ソイミート」や「大豆肉」、「ベジミート」と呼ばれることもあります。大豆ミートはベジタリアンやヴィーガンの方をはじめ、健康志向の人にたいへん注目されています。最近ではスーパーやコンビニ、カフェのメニューなどで見かけることも多くなってきました。
大豆ミートは見た目や食感がお肉に似ており、大豆ミートだと言わなければ調理法によってはお肉だと思ってしまうこともあるほどです。しかし、やはり原料が違うためまったく同じ味や食感というわけではありません。牛肉や豚肉と比べるとあっさりしていて、どちらかというと鶏肉に近い味わいです。大豆からできているため大豆特有の風味があり、薄味の料理や大きめの塊で食べると豆の風味を強く感じる場合があります。
市販の大豆ミートは水やお湯で戻して使う乾燥タイプが一般的です。乾燥タイプは長期保存でき、好みの味つけで食べることができます。すぐに使えるレトルトタイプも常温保存できるのが便利です。そのまま食べるほか、通常のお肉と同じように調理して食べられます。冷凍タイプもあり、普通の冷凍肉と同様に調理して使用できます。
大豆ミートは大豆からたんぱく質を取り出し、繊維状にしたものをお肉のように加工したものです。乾燥タイプの作り方を見ていきましょう。
まず大豆を皮つきのまま機械で搾油し、加熱、加圧してたんぱく質を繊維状にします。その後さまざまな形に成形し、使いやすい形へ。その後、高温で乾燥、殺菌してできあがりです。
大豆ミートの形状の種類
大豆ミートはさまざまな形状に加工されており、フィレやスライス、ブロックやミンチ、粉末チップなどがあります。ここでは主な3つのタイプについて、それぞれの特徴を見ていきましょう。
ミンチタイプ
ミンチタイプはひき肉のようなそぼろ状の大豆ミート。通常のひき肉と同じように、キーマカレーやミートソース、ハンバーグや麻婆豆腐などさまざまな料理に活用できます。乾燥タイプは通常水やお湯で戻して使いますが、麻婆豆腐やミートソースなど濃い味つけの料理にはそのまま煮汁に加えることも可能です。
フィレタイプ
薄くスライスされたフィレタイプは、炒め物などに最適です。焼肉や生姜焼き、肉じゃがやハヤシライスなど、通常のスライス肉と同様に幅広く使えます。少しパサパサした食感になりがちなので、小麦粉や片栗粉などをまぶして使うのがおすすめですよ。
ブロックタイプ
ごろっと大きな一口サイズのブロックタイプは、唐揚げや酢豚、カレーなどに使えます。食べごたえがあり、お肉の食感や存在感を感じさせたい料理向き。大豆の風味を感じやすいので、カレーやシチューなど味の濃い料理に使うのがおすすめです。
大豆ミートをおいしく食べるポイント
最近は技術が進歩していることもあり、ほとんどお肉と変わらないおいしさの大豆ミートが増えてきました。それでも大豆本来の風味が気になってしまうという人も少なくありません。特に、大きなブロックタイプのものは大豆特有の風味を感じやすいようです。
大豆ミートをよりおいしく食べるには、調理の仕方がポイントになります。まず大切なのは、下処理の方法。乾燥タイプは中心に芯が残らないよう水やお湯でしっかり戻しましょう。続いて、しっかり水洗いして大豆の風味をとっていきます。しっかり絞って水分を出し、大豆の風味を残さないのがポイントです。また、味つけの濃い料理に使うのもおすすめの方法です。回鍋肉やキーマカレー、肉そぼろなどしっかりした味つけのものは通常のお肉のような感覚で食べることができます。
ニンニクや生姜などの香味野菜を使って味つけするとさらにおいしく召し上がれるでしょう。
大豆ミートと通常のお肉はどう違う?
続いて大豆ミートとお肉の栄養価の違いについて見ていきましょう。大豆ミート(粒状大豆たんぱく質)と豚ひき肉100gあたりの主な栄養価は以下のとおりです。大豆ミートは水やお湯で3倍に戻して使用するため、3分の1量で計算しています。
大豆ミート(粒状大豆たんぱく質)
100gあたり
エネルギー 318kcal
たんぱく質 46.3g
脂質 3.0g
炭水化物 36.7g
食物繊維 17.8g
大豆ミート(粒状大豆たんぱく質)
3分の1量 33.3gあたり
エネルギー 106kcal
たんぱく質 15.4g
脂質 1.0g
炭水化物 12.2g
食物繊維 5.9g
豚ひき肉
100gあたり
エネルギー 209kcal
たんぱく質 17.7g
脂質 17.2g
炭水化物 0.1g
食物繊維 0g
大豆ミートはお肉と同程度のたんぱく質を含む、高たんぱく食品です。大豆ミートを作る際には油分を取り除いているため、通常のお肉と比べてカロリーが低く脂質も少ないのが大きな特徴です。また、お肉には含まれない食物繊維が豊富に含まれているのもうれしいですね。
大豆ミートを使った絶品レシピ
大豆ミートの特徴や種類、通常のお肉との違いなどがわかったところで、ここからは大豆ミートを使った絶品レシピをご紹介します。主食や主菜などに活躍するレシピをピックアップしているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
大豆ミートのこってり生姜焼き
今晩のおかずに大豆ミートのこってり生姜焼きはいかがですか?生姜が効いた濃厚なタレが大豆ミートに絡み、たまらないおいしさ!しっかりした味つけなので、ごはんがどんどん進みます。通常のお肉と比べて冷めても固くなりにくいのがうれしいポイントです。ぜひ作ってみてくださいね。
大豆ミートのメンチカツ
ボリューム満点!大豆ミートのメンチカツのご紹介です。大豆ミートに木綿豆腐や玉ねぎを加えて、メンチカツ風にしました。あっさりとしていますが、大豆ミートの旨味がたっぷり。ふんわりやわらかくて食べやすいですよ。ぜひ一度お試しくださいね。
※ご使用の電子レンジの機種や耐熱容器の種類、食材の状態により加熱具合に誤差が生じます。 様子を確認しながら完全に火が通るまで、必要に応じて加熱時間を調整しながら加熱してください。
大豆ミートでピリ辛そぼろ丼
大豆ミートでピリ辛そぼろ丼を作ってみました。甘辛いコチュジャンベースのタレで炒めた大豆ミートは濃厚で、まるで本物のお肉のような味わい!シャキシャキの水菜とも相性抜群で、食べる手が止まらなくなりますよ。ぜひ熱々のうちにお召し上がりくださいね。
大豆ミートでミートソーススパゲティ
みんな大好き!王道のミートソーススパゲティのレシピです。いつものひき肉の代わりにミンチタイプの大豆ミートを使いました。トマトとニンニクの濃厚な味わいで大豆の風味が和らぎ、お肉のような味わいと食感に仕上がっています。とてもおいしいのでぜひお試しくださいね。
大豆ミートのピリ辛麻婆豆腐
大豆ミートのピリ辛麻婆豆腐をご紹介します。豆板醤や甜麺醤、豆鼓醤などで味つけした奥深い味わいの麻婆豆腐です。ふわふわの豆腐とパンチの効いた味わいの大豆ミートが相性抜群!花椒のしびれる感覚がやみつきになりますよ。今晩のおかずにいかがでしょうか?
大豆ミートのチキン南蛮風
ブロックタイプの大豆ミートを使ってチキン南蛮風のおかずを作ってみましょう。下味をつけた大豆ミートを揚げ焼きにし、甘酢たれに絡めてタルタルソースをトッピングしました。甘辛い甘酢たれと豆腐入りでまろやかな味わいのタルタルソースが好相性!あっさりした味わいの大豆ミートが濃厚な一品に大変身しますよ。ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。
※ご使用の電子レンジの機種や耐熱容器の種類、食材の状態により加熱具合に誤差が生じます。 様子を確認しながら完全に火が通るまで、必要に応じて加熱時間を調整しながら加熱してください。
大葉たっぷり大豆ミート焼き餃子
おつまみにもおすすめの大葉たっぷり大豆ミート焼餃子です。長ねぎと大葉を加えて風味豊かに仕上げました。まるで通常のお肉を使っているように食べごたえ満点です!あっさりとおいしく、ごはんにもお酒にもよく合いますよ。ぜひお試しくださいね。
大豆ミートで作るキーマカレー
忙しい日の夕食にも!大豆ミートで作るキーマカレーはいかがでしょう?ミンチタイプの大豆ミートとみじん切りの玉ねぎにやにんじんを炒め合わせて煮込むだけ。加熱時間が短いのであっという間にできあがります。水戻し不要なのもうれしいですね。ぜひ献立に加えてみてくださいね。
大豆ミートでガパオライス
オシャレなガパオライスも大豆ミートで作ることができるんです。オイスターソースやナンプラーベースのタレが大豆ミートに絡み、鶏ひき肉のような味わいに!玉ねぎや赤パプリカの甘みとバジルの香りが大豆ミートとマッチして、どんどん食べ進められますよ。おもてなしにもぴったりなので、ぜひ作ってみてくださいね。
※ご高齢の方や、2才以下の乳幼児、妊娠中の女性、免疫機能が低下している方はしっかりと加熱し、卵の生食を避けてください。
焼肉のタレで簡単 大豆ミートの野菜炒め
フィレタイプの大豆ミートを使って野菜炒めを作ってみました。焼肉のタレを使っているので簡単に味が決まります!シャキシャキの野菜とふんわりとやわらかい大豆ミートがよくマッチし、とてもおいしいですよ。ぜひ作ってみてくださいね。
お肉の代わりに!大豆ミートを普段の食卓に取り入れよう!
いかがでしたか?大豆ミートの特徴や種類、通常のお肉との違いに加え、大豆ミートを使った絶品レシピなどをご紹介しました。大豆ミートにはさまざまな形状があり、いつものお肉と同じように使うことができます。今回ご紹介したレシピなども参考にしていただき、ぜひ大豆ミートを普段の食卓に取り入れてみてくださいね。
クラシルでは今回ご紹介したレシピ以外にも大豆ミートを使ったさまざまなレシピをたくさんご紹介しています。そちらも合わせて参考にしてみてくださいね。
※20歳未満の飲酒はやめましょう。