最終更新日 2024.2.26

ひな祭りとは?行事の由来やおすすめレシピをご紹介!

ひな祭りとは?行事の由来やおすすめレシピをご紹介!

3月3日は「ひな祭り」!雛人形を飾って女子の健やかな成長を願う、日本の伝統行事です。桃の節句とも呼ばれますが、その由来や意味をご存知ですか?この記事では、意外と知らないひな祭りの歴史や由来のほか、ちらし寿司やはまぐりのお吸い物といった、食卓を華やかに彩るお祝いレシピもご紹介します。

ひな祭りの定番レシピを知りたい方はこちらをチェック!
  • 目次
  • ひな祭りとは?
  • ひな祭りはなぜ3月3日なの?
  • 人日(じんじつ)の節句【1月7日】
  • 上巳(じょうし、じょうみ)の節句【3月3日】
  • 端午(たんご)の節句【5月5日】
  • 七夕(たなばた)の節句【7月7日】
  • 重陽(ちょうよう)の節句【9月9日】
  • ひな祭りの代表的なメニューといえば?

ひな祭りとは?

毎年3月3日に、女の子の健やかな成長を願って行われる「ひな祭り」。

ひな人形や桃の花、ひし餅を飾ったり、ちらし寿司、はまぐりのお吸い物、ひなあられなどをいただきながら盛大にお祝いします。

ひな祭りの歴史は古く、その原型が誕生したのは平安時代のころ。自身の穢れをうつした紙の人形を川に流し、無病息災を願う「流しびな」という風習が起源だといわれています。

これが貴族の子供たちの間で親しまれていたおままごと「ひな遊び」と結びつき、やがて女の子の幸せを願う行事「ひな祭り」へと発展するのです。

このことから、「ひな人形」には「流しびな」と同じく「子供たちの身代わりとなって、病気や事故から守る」という意味合いも込められているのだとか。このほかにも「良縁に恵まれる」など、ひな祭りには先人たちの「子どもを大切に思う気持ち」がたくさん詰まっているのです。

ひな祭りはなぜ3月3日なの?

なぜひな祭りは、3月3日に行われるのでしょうか?

これには、「五節句」という古来からの風習が関係しています。

「五節句」とは、季節の変わり目に行う、健康や長寿、豊作、子孫繁栄などの願いが込められたお祝いのこと。諸説ありますが、数多く存在していた節句の中から、江戸幕府が公的な祝日として5つの節句を選定したのがはじまりだと言われています。

今では「ひな祭り」として定着していますが、もともとは江戸幕府が定めた「上巳の節句」という五節句の内のひとつなのです。

このことを踏まえた上で、五節句それぞれの特徴を確認してみましょう。

人日(じんじつ)の節句【1月7日】

五節句のはじまりで、別名「七草の節句」。「春の七草」という春に芽吹く7種類の野草が入ったおかゆを朝一番に食べて、一年の無病息災を願うと同時に、お正月のごちそう続きで疲れた胃や腸を休めます。

上巳(じょうし、じょうみ)の節句【3月3日】

女児の誕生や健やかな成長を願って、ひな人形や桃の花を飾ったり、ひなあられや菱餅、ちらし寿司やお吸い物をいただきます。この時期に桃の花が咲くこと、桃は魔よけの効果を持つと信じられていたことから「桃の節句」と呼ばれることもあります。

端午(たんご)の節句【5月5日】

別名「菖蒲の節句」、「こどもの日」。菖蒲湯に浸かって厄を払い、子孫繁栄を意味する柏の葉を使った柏餅をいただいて、男児の成長を祝います。

七夕(たなばた)の節句【7月7日】

短冊や飾りを竹に吊るし、豊作を祈るとともに技芸、手芸や書道の上達を願います。「笹の節句」や「星祭」と呼ばれることもあります。

重陽(ちょうよう)の節句【9月9日】

別名「菊の節句」。菊の花を浮かべた菊花酒を飲み、長寿を願います。

ひな祭りの代表的なメニューといえば?

由来について確認したところで、ここからはひな祭りに欠かせない、代表的な行事食をご紹介します。

はまぐりのお吸い物

はまぐりの貝殻は一対になっていて、ほかの貝とぴったり合うことはありません。このことから「夫婦円満」を象徴する縁起物として古くより親しまれており、ひな祭りでは一生一人の人と仲良く添い遂げるようにという願いを込めて、お吸い物にしていただきます。

ひし餅

ひし餅とはその名の通り、ひし形をしたおもちのこと。諸説ありますが、ひし餅のルーツは「ひし」という水草だといわれており、水面を這うようにぐんぐん広がっていく様が「ひし形」に見えることから、成長や繁栄のシンボルとされてきました。さらに、上から赤、白、緑と重ねられた3色には、厄除けや子孫繁栄、長寿などの願いも込められているのだそうです。

ひなあられ

ひな祭りの代表的なお菓子です。ピンクや黄、白、緑などカラフルな色使いが特徴で、それぞれの色が四季を表しているともいわれています。関東と関西で作り方が異なり、関東ではうるち米を炒ったものを甘く味つけしますが、関西のひなあられの原料は、もち米。醤油や塩などを使ってあまじょっぱく仕上げます。

ちらし寿司

ちらし寿司とは、すし飯の上に具材を散らしたお寿司のことです。「ちらし寿司」と一言でいっても「五目ちらし」や「混ぜ寿司」、「ばらちらし」など種類もさまざま。また、エビには「長生き」、豆は「マメに働く」など使う食材にもさまざまな意味合いがあり、ひな祭りなどのお祝い事に欠かせない一品として、日本中で親しまれています。

覚えておきたい!華やかな見た目のちらし寿司レシピはこちら

ひな祭りに作りたい!主食レシピをご紹介

ひな祭りのお祝いにぴったりな、主食レシピをご紹介します。五目ちらしや手まり寿司など春らしいレシピをピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。

ひな祭りに 五目ちらし

ひな祭りにぴったり!彩り鮮やかな五目ちらしのご紹介です。本来は、ひとつひとつの具材に下ごしらえを施しますが、このレシピでは極力手間ひまをカットして、より手軽に作れるようにアレンジしました。とても簡単なので、今まで五目ちらしを作ったことがないという方にもおすすめです。

ひな祭りにカワイイ手まり寿司

今年のひな祭りに、ころんとかわいい手まり寿司を作ってみませんか?ポイントは、酢飯に具材をのせる前とのせたあと、合わせて2回丸めること!酢飯と具材がよくなじみ、きれいな丸形に仕上がります。ローストビーフやスモークサーモン、錦糸卵などお好みの具材でアレンジしてもおいしいので、ぜひお試しくださいね。

ひなまつりに ひな人形にぎり

食べるのがもったいないほどかわいらしい、ひな人形にぎりのご紹介です。わかめや桜でんぶを混ぜ込んだ2種類のおにぎりに、パーツごとに切り分けたのりやきゅうり、白いりごまなどでデコレーションしました。こちらも簡単レシピなので、お子様と一緒に作るのもおすすめですよ!

ひな祭りに欠かせない!副菜レシピをご紹介

続いて、お吸い物やサラダなど、あと一品ほしいときにうれしい副菜レシピをご紹介します。

お祝いの席に ハマグリのお吸い物

ひな祭りには欠かせないはまぐりのお吸い物も、顆粒和風だしを使えば簡単に作れます。一口すすればはまぐりの上品な旨みが口いっぱいに広がり、お腹も心も満たされますよ。ちなみに、ひとつの貝に身をふたつのせるのは「良い伴侶に巡り合えますように」という想いが込められた古くからの習わしです。お子様の幸せを願いながら、作ってみてくださいね。

桃の節句に 春のちらしサラダ

ベビーリーフやフリルレタスの上にゆでたエビや菜の花、錦糸卵などをちらして、ちらし寿司のように華やかなサラダに仕上げました。一見手が込んでいるように見えるのに、サラダはお皿に盛るだけ、ドレッシングは混ぜ合わせるだけで簡単に作れるのもうれしいポイントです。

カリカリベーコンと菜の花と卵の贅沢サラダ

ほろ苦い菜の花に、マヨネーズベースのまろやかなドレッシングが好相性!カリッと香ばしく焼き上げたベーコンの食感がアクセントになり、ついつい手が止まらなくなりますよ。ひな祭りなど特別な日はもちろん、普段の食卓やお酒のおともにもぴったりなので、ぜひ作ってみてくださいね。

ひな祭りのデザートはこれで決まり!スイーツレシピをご紹介

かわいくておしゃれなスイーツもひな祭りには欠かせません。甘いものがほしくなる食後に出せば、盛り上がること間違いなし!ぜひお試しくださいね。

ひな祭りのデザートに 抹茶のムース

赤、白、緑と3色のコントラストに目を奪われる、抹茶のムースのご紹介です。抹茶が香るなめらかなムースにホイップクリームといちごをのせて、あと引くおいしさに仕上げました。ひな祭りパーティーのデザートに、ぜひお試しください。

ひな祭りに 萌え断いちごのレアチーズケーキ

華やかな見た目で一見難しそうですが、特別な器具や材料は必要なし!いちごの断面が見えるように盛りつけ方を工夫するだけで、お店でいただくようなかわいいレアチーズケーキができあがります。いちごならではの甘酸っぱい味わいをご堪能くださいね。

手作りレシピで「ひな祭り」を楽しもう!

毎年3月3日、女の子の健やかな成長を願って行われる、日本の伝統行事「ひな祭り」。年に一度のひな祭り、ちらし寿司やはまぐりのお吸い物といった定番メニューだけでなく、彩り豊かな手まり寿司やサラダ、デザートなどをプラスすれば、見た目も華やかに演出することができます。

今回ご紹介したレシピをうまく組み合わせて、家族や親戚とわいわい楽しくお祝いしてみてくださいね。

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