イタリアのボローニャ発祥のパスタ「ボロネーゼ」。そのルーツは、ひき肉と野菜を赤ワインで煮込んだフランス料理「ラグー」にあるんです!この記事ではボロネーゼの特徴や由来のほか、日本の家庭料理の定番パスタである「ミートソース」との作り方の違いについても解説します。それぞれのおすすめレシピもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ボロネーゼとミートソースの違いとは?それぞれのおすすめレシピもご紹介
- 目次
- ボロネーゼとは
- 由来
- 作り方
- 「ボロネーゼ」と「ミートソース」の違いは?
- 簡単なのに本格的!ボロネーゼのおすすめレシピ
- 美味しく手作り ボロネーゼソース
- がっつりカラフルなボロネーゼ
- ペンネボロネーゼ
ボロネーゼとは
「ボロネーゼ」とは、イタリアを代表するパスタのひとつ。日本でも子どもから大人まで親しまれているパスタです。
由来
実は「ボロネーゼ」という名前は略語で、正式名称は「ラグー・アッラ・ボロニェーゼ(ragu alla bolognese)」といいます。美食の街と名高いイタリアの都市「ボローニャ」で、粗く挽いた牛肉や野菜を赤ワインで煮込んだフランス料理「ラグー」を参考にして作られたことから、「ラグー・アッラ・ボロニェーゼ(ボローニャ風のラグー)」と呼ばれるようになったんですよ。
作り方
今では世界中でさまざまなアレンジが施されているボロネーゼですが、1982年、イタリアの文化機関として名高いイタリア料理アカデミー・ボローニャ支部により、正式レシピが発表されています。
そのレシピによると、ボロネーゼに使用される材料は、牛ひき肉、パンチェッタ、細かく刻んだ玉ねぎとにんじん、セロリ。これらを香ばしく炒めてから、トマトペーストや肉のブイヨン、赤ワイン、お好みで牛乳もしくは生クリームを加えてじっくり煮込みます。
できあがったソースを「タリアテッレ」という幅広のロングパスタに和えれば、本場ボロネーゼのできあがりです。もちもちとした食感のタリアテッレは濃厚なボロネーゼソースと相性抜群!ソースがよく絡むため、奥深い味わいに仕上げることができます。
「ボロネーゼ」と「ミートソース」の違いは?
「ミートソース」とは、ボロネーゼがアメリカ風にアレンジされたもの。日本では1940年代に、洋食店や喫茶店などで提供されたのをきっかけにブームとなり、今では家庭料理の定番パスタとして、日本中で親しまれるようになりました。
ひき肉や刻み野菜など基本的な材料はボロネーゼとほぼ変わりませんが、赤ワインや生クリームはあまり使わず、トマトケチャップやウスターソース、砂糖などを加えてより甘みの強い、とろみのあるソースに仕上げます。
さらに、先ほどご説明した通り、ボロネーゼにはタリアテッレという幅広のロングパスタを合わせますが、ミートソースはスパゲティなど細長いパスタで作るのが一般的です。また、ボロネーゼのように粗ひき肉ではなく、きめの細かいひき肉を使うことが多いのも、大きく異なる点のひとつです。
簡単なのに本格的!ボロネーゼのおすすめレシピ
ボロネーゼとミートソースの特徴をチェックしたところで、ここからは、それぞれのレシピをご紹介します。まずは、お肉の濃厚な旨味を堪能できるボロネーゼのレシピを見てみましょう!ワンプレートで大満足できるレシピばかりなので、ぜひチェックしてみてくださいね。
美味しく手作り ボロネーゼソース
フライパンひとつで作れるボロネーゼソースのレシピです。スパゲティやリングイネ、ペンネといったパスタはもちろん、ホワイトソースと合わせてグラタンにしたり、ごはんにかけてドリアにするなどアレンジもお楽しみいただけます。とても簡単なので、ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。
がっつりカラフルなボロネーゼ
パプリカやナスを加えた、カラフルな見た目で食卓がパッと華やぐボロネーゼのご紹介です。ニンニクが効いたトマトソースにオイスターソースを加えて、大人から子供までやみつきになるコク深い味わいに仕上げました。粉チーズなどお好みのトッピングでお召し上がりくださいね。
ペンネボロネーゼ
本来、ボロネーゼは幅広のロングパスタ「タリアテッレ」を使うのが一般的ですが、このレシピではショートパスタであるペンネと合わせて、いつもとはひと味違う味わいに仕上げました。コク深いミートソースが歯ごたえのよいペンネによく絡み、クセになるおいしさですよ!
ごろっとナスのボロネーゼ丼
パスタでおなじみのボロネーゼですが、実はごはんとも相性抜群!このレシピではナスがたっぷり入ったボロネーゼをごはんにのせて、味もボリュームも大満足な丼に仕上げました。お好みでにんじんやセロリを加えればより風味豊かな味わいをお楽しみいただけますよ。より濃厚になるので、お好みで粉チーズをかけてお召し上がりください。
とろっと濃厚!ミートソースのおすすめレシピ
続いては、みんな大好きミートソースのおすすめレシピをご紹介します。おうちにある材料で手軽に作れるレシピばかりなので、ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。
自宅で簡単ミートソース
牛豚合いびき肉に数種類の野菜も加えてボリューム満点!おなかいっぱい食べたいときにもぴったりな、ミートソースのレシピです。パスタにかけるのはもちろん、サンドイッチやラザニア、グラタンにタコライス、オムライスなどアレンジの幅が広いのもうれしいポイント!とても簡単なので、ぜひ作ってみてくださいね。
ワンパンでミートソーススパゲティ
パスタを別ゆでする必要がないワンパンパスタは、忙しい日や手軽に食事を済ませたいときの強い味方!わずか20分程度でソースがしっかり絡んだミートソーススパゲティができあがります。おいしく仕上がって、洗い物も少なく済むので、覚えておくと便利なレシピです。
電子レンジで簡単に 和風ミートソースパスタ
時間がないときにもぴったり!電子レンジを使って簡単に作れる、和風ミートソースパスタはいかがですか?みそを加えてコク深く仕上げたミートソースととろーりまろやかな温泉卵がスパゲティによく絡み絶品!七味唐辛子の風味もアクセントになり、やみつきになるおいしさですよ。
ミートソースで ライスコロッケ
手作りすると手間がかかるコロッケも、レトルトのミートソースを使えばとっても簡単にお作りいただけます。ごはんにミートソースとチーズ加えて混ぜたら、あとは衣をつけて揚げるだけ!普段のメニューはもちろん、誕生日やクリスマスなど特別な日にもぴったりなので、ぜひ作ってみてくださいね。
たっぷりナスのミートドリア
たっぷりナスのミートドリアの紹介です。簡単にできる手作りミートソースとホワイトソース、こんがりと焼いたナスが、ごはんとの相性がぴったりな一品です。とろーりチーズを絡めてお召し上がりください。ぜひお試しくださいね。
手作りボロネーゼを楽しもう!
いかがでしたか?今回はボロネーゼの特徴や、意外と知らないミートソースとの違い、おすすめレシピなどをご紹介しました。
イタリアでも随一の美食の街ボローニャ生まれの「ボロネーゼ」。タリアテッレと和えて本場イタリア風にいただくのはもちろん、スパゲティやペンネ、ごはんと合わせたり、ソースにパプリカやナスを加えるなどアレンジを楽しむこともできます。この機会にぜひレパートリーに取り入れて、料理の幅を広げてみてくださいね。