秋の味覚の代表格である栗を楽しむための「栗仕事」とは一体どのようなものを指すのでしょうか。この記事では、栗のゆで方や剥き方について詳しく解説!さらに記事の後半では、渋皮煮の作り方をはじめ、栗ごはんや栗ジャムなど、栗を使ったおすすめレシピもご紹介します。今年の秋は栗仕事にチャレンジしてみませんか?
栗仕事とは?詳しい解説とおすすめレシピをご紹介!
- 目次
- 栗仕事とは?
- 栗の下ごしらえのポイントは?
- 栗の剥き方
- 栗のゆで方
- 【お湯を使った裏技】栗の剥き方
- 栗仕事を終えたあとのおいしい食べ方は?
- 栗を使った料理のおすすめレシピをご紹介!
- 自宅で手作り栗の渋皮煮
栗仕事とは?
「栗仕事」とは、秋に旬を迎える栗を使って渋皮煮や甘露煮などを作る作業のことです。ただ、一言でそれらを作るといっても、栗には鬼皮という固い皮やアクがあったり、栗の中に虫がいる可能性もあるので、下ごしらえが必須。
それでも、手間と時間をかけて栗の下処理をし、じっくり丁寧に作った渋皮煮や甘露煮は格別のおいしさなので「毎年秋になると必ず栗仕事をする」という方も多いんですよ。
丁寧に作った渋皮煮は、そのまま食べるのはもちろん、スイーツ作りに使ったり、ほかの料理にアレンジしたりして楽しむこともできます。また、渋皮煮のほかに甘露煮やマロングラッセ、マロンペーストを栗仕事の仕上げとして作ることも。
ちなみに、栗そのものの味わいを楽しむにはゆでてそのまま食べるのが一番ですが、このゆでる作業も栗仕事の一つです。
栗仕事を楽しむ人の中には「忙しい日々の中で何も考えず、無心で栗の皮を剥く時間が癒やしになる」という人もいるのだとか。今年は、みなさんもそんな秋の手仕事を楽しんで、癒やされてみてはいかがでしょうか。
栗の下ごしらえのポイントは?
さて、先ほど栗仕事について解説したときにも触れましたが、栗には外側の固い鬼皮と、鬼皮の下にあるしわしわの渋皮があります。これらを剥くのには手間がかかりますが、上手に剥くためのポイントがあるんです!以下でゆで方と合わせて見てみましょう。
栗の剥き方
栗の鬼皮はそのままではとっても固いので、一晩水に浸けておきましょう。鬼皮が水を吸ってやわらかくなるため剥きやすくなり、安全に作業することができますよ。また、虫がいる栗は水に浮くので簡単に判別できるというのも水に浸ける理由の一つです。
鬼皮を剥くときはまず、栗の底の部分に包丁で切り込みを入れます。次に底の部分から先端に向かって鬼皮を剥いでいきます。それから包丁を使って渋皮も剥きましょう。
栗のゆで方
続いては栗のゆで方です。まず、栗はゆでる前に半日から一晩水に浸けておきましょう。水気を切ったら鍋に栗を入れ、そこに水と塩を加えたら火にかけて中火で加熱します。10分ほどかけて沸騰させたら、そこから30~40分程度ゆで、ゆであがったら粗熱を取ってざるにあげましょう。
栗は塩を加えてゆでることで、甘さが引き立ちますよ。この動画では上記の時間を目安にゆでましたが、ゆで時間は栗の大きさに合わせて調節してみてくださいね。
【お湯を使った裏技】栗の剥き方
一晩水に浸けてから剥く方法を先ほどご紹介しましたが、お湯を使って時短で剥く方法もあります。
お湯を使う場合は、まず5分ほど栗をゆで、一度お湯を切ってから再びお湯に1時間ほど浸します。そのあとは水に浸した方法と同じような手順で剥きましょう。
時間がないときにはこちらの方法でもチャレンジしてみてくださいね。
栗仕事を終えたあとのおいしい食べ方は?
皮を剥いてゆでた栗は、そのまま食べるのももちろんおいしいですが、さまざまな料理に活用できます。
ホクホクとした食感を活かした栗ごはんは、秋になると食べたくなる方も多いのではないでしょうか。そのほかに煮物に取り入れたり、炒め物の具材にしてもおいしくいただだけます。
また、栗仕事後の代表的な料理の一つの渋皮煮は、ケーキやタルトの材料やトッピングに使うこともできますよ。
お正月用の栗きんとんにも使える栗の甘露煮、さらにマロンクリームやマロングラッセなどの洋菓子を作るのもおすすめです。
栗は料理にスイーツにと幅広く活躍する食材なので、栗仕事は手間をかけてでもやる価値がありますよね。
栗を使った料理のおすすめレシピをご紹介!
ここからは、栗を使ったおすすめレシピをご紹介します。ホクホクとした食感が楽しめる栗の天ぷらや、栗の甘みが引き立つ栗ごはんなど、栗のおいしさを活かしたレシピをピックアップしました。さっそくチェックしてみましょう。
自宅で手作り栗の渋皮煮
しっとり甘い、栗の渋皮煮を作ってみましょう。渋皮を残して剥いた栗を何度もゆでこぼしてアクを抜く作業には手間と時間がかかりますが、丁寧に作った渋皮煮は絶品ですよ!砂糖の量は、皮を剥いたあとの栗の重さの半量を目安にしてみてくださいね。
オーブンで焼き栗
オーブンで焼くだけ!手軽に楽しめる焼き栗はいかがでしょうか。ホクホクとした食感で、ゆで栗とはまた違ったおいしさですよ。破裂を防ぐために包丁で切れ目を入れて、あとはオーブンにお任せなのでとっても簡単です。ぜひ作ってみてくださいね。
ほくほく美味しい 栗の天ぷら
栗は、天ぷらにするのもおすすめなんです!さっくりとした衣と栗のホクホクとした食感がよく合い、やみつきになるおいしさですよ。渋皮を残したのものと渋皮を剥いたもの、ぜひ食べ比べてみてくださいね。
炊飯器で作る シンプル栗ごはん
栗仕事のあとの楽しみに栗ごはんを作ってみましょう!栗を剥くのは少し大変ですが、炊飯器に材料を入れたらあとは炊けるのを待つだけです。使う材料がシンプルなので、栗の甘みや風味が引き立ち、素材そのものの味を楽しめますよ。
秋のごちそう 土鍋でホクホク栗ごはん
土鍋で炊いた栗ごはんも絶品です!土鍋でごはんを炊くのは難しそうなイメージがありますが、沸騰したら弱火にして15分加熱するだけと、意外と簡単なんですよ。栗のホクホクとした食感がたまらない、何杯でも食べたくなるおいしさです。ぜひチャレンジしてみてくださいね。
本格派 栗の中華おこわ
蒸し器を使って本格的に仕上げる、栗の中華おこわをご紹介します。蒸し器で蒸したもち米と栗に、鶏ガラスープを使った中華風の味つけで煮込んだタケノコや人参を混ぜ合わせました。たっぷりの具材ともちもちとした食感のもち米がマッチした、満足度の高い一品です。ぜひお試しくださいね。
栗を使ったスイーツのおすすめレシピをご紹介!
続いて、栗を使ったおすすめのスイーツレシピをご紹介します。渋皮煮を使ったモンブランタルトや栗と抹茶あんを合わせた大福など、和洋どちらのスイーツも楽しめるようにレシピを選びました。ぜひチェックしてみてくださいね。
生栗でマロンクリームの作り方
栗をゆでて、マロンクリームを作ってみましょう!ゆでた栗をフードプロセッサーで撹拌し、生クリームとグラニュー糖を加えてさらに撹拌するだけで完成するのでとっても簡単ですよ。栗の風味を存分に感じられるほっこりとした味わいのクリームで、いろいろなスイーツを作ってみてくださいね。
栗ジャム
アレンジいろいろ!栗ジャムのご紹介です。このレシピではゆでる前に栗の皮を剥くのではなく、ゆでた栗を半分に切り、スプーンを使って実を取り出して作りました。きび砂糖を使ったコクのある味わいで、パンやスイーツにぴったりですよ。
渋皮煮のマロンクリームで簡単モンブランタルト
渋皮煮を使ったマロンクリームで、モンブランタルトを作ってみましょう。渋皮の風味も楽しめるほっこりと落ち着いた味わいで、おもてなしスイーツにもおすすめですよ!豪華で手の込んだスイーツに見えますが、市販のタルト台やカステラを使用し、難しい作業もないので意外と簡単にお作りいただけます。ぜひ試してみてくださいね。
秋薫る 栗と抹茶の大福
季節のお茶菓子に最適な栗と抹茶の大福を作ってみませんか?抹茶の香りと栗の甘さが相性抜群で、食べるとほっこり幸せな気分になるような一品です。白玉粉を使った求肥は電子レンジで簡単に作れるのもうれしいポイント!やけどに気をつけて、お子様と一緒にあんこを包む作業にチャレンジしてみるのもおすすめです。
栗仕事と栗を使った料理を楽しもう!
今回は、栗仕事の栗の剥き方やゆで方について解説し、おすすめレシピをご紹介しました。栗仕事の後に食べられるおいしい料理に思いを馳せながら、じっくりと作業するのも秋の楽しみの一つです。今回ご紹介したレシピを参考に、ぜひ栗料理を作ってみてくださいね。