最終更新日 2024.8.1

カレーの種類一覧!国別の特徴とおすすめレシピをご紹介

カレーの種類一覧!国別の特徴とおすすめレシピをご紹介

世界各国にはさまざまな「カレー」があり、その国ならではの特徴やおいしさがあります。特に、インドやタイではカレーの種類も多く、スパイスをふんだんに使った刺激的な味わいを楽しむことができます。今回は、日本以外の4ヶ国のカレーの種類や特徴、おすすめのカレーレシピなどをご紹介します。

  • 目次
  • カレーとは
  • インドカレーの種類
  • ムルグマカニ/バターチキンカレー(北部)
  • パラクパニール/ほうれん草とチーズのカレー(北部)
  • サグパニール/ほうれん草とカッテージチーズのクリーミーカレー(北部)
  • キーママター/ひき肉とグリーンンピースのカレー(北部)
  • ロガンジョシュ/羊肉のスパイシーカレー(北部)
  • チョレ/ひよこ豆のスパイシーカレー(北部)

カレーとは

カレーとは、複数のスパイスやハーブで食材を煮込んだ料理のことです。現在、世界各国にさまざまなカレーがありますが、今回は「インド、タイ、イギリス、ドイツ、日本」別に5ヶ国のカレーについて種類や特徴を解説していきます。

インドカレーの種類

鶏肉や羊肉、魚、野菜、豆などが使われるのが一般的なスパイスカレー。インドの北部と南部、西部のカレー3種類ずつご紹介します。

ムルグマカニ/バターチキンカレー(北部)

インドで最も人気のある料理のひとつ、トマトにバターや生クリームを加えた、マイルドで濃厚な味わいのカレーです。鶏肉はしっかりと下味を付けて、香ばしい風味に仕上げます。

パラクパニール/ほうれん草とチーズのカレー(北部)

ほうれん草のペーストを使った、鮮やかな緑色のカレーです。「パラク」はヒンディー語で「ほうれん草」、「パニール」はカッテージチーズを指します。ほうれん草のピューレがベースで、マイルドでクリーミーな味わいです。スパイスも使われますが、サグパニールほど強いスパイシーさはないことが多いです。

サグパニール/ほうれん草とカッテージチーズのクリーミーカレー(北部)

ほうれん草のピューレとカッテージチーズ(パニール)が主な材料で、クリーミーでやや甘みのある味わいが特徴です。パニールの代用として、ご家庭ではカッテージチーズやクリームチーズを使ってもおいしいですよ。サグパニールの 「サグ」はヒンディー語で「葉物野菜」を意味するため、ほうれん草を含む他の葉物野菜も使用されることがあります。

キーママター/ひき肉とグリーンンピースのカレー(北部)

ひき肉とグリーンピースを使った、スパイシーでコクのある味わいのカレーです。日本では鶏ひき肉を使うことが多いですが、インドでは羊のひき肉を使うのが一般的です。

ロガンジョシュ/羊肉のスパイシーカレー(北部)

羊肉をヨーグルトとスパイスでマリネし、玉ねぎとトマトのソースでじっくり煮込んだカレーです。色鮮やかで濃厚な味わいと、カルダモンやフェンネル、クローブなどのスパイスの香りも特徴です。サフランや生クリームを加えて風味を豊かにすることもありますよ。

チョレ/ひよこ豆のスパイシーカレー(北部)

ひよこ豆がベースで、玉ねぎ、トマト、ニンニク、生姜などの材料が使われているスパイスカレーです。見た目は茶色やオレンジ色で、ひよこ豆がたっぷり入り、酸味や甘味も感じられます。ふわっと大きく膨らんだ丸いパンのバトゥレと組み合わせて食べることが多いようです。

カラヒ/スパイシーチキンカレー(北部)

チキンをトマトベースで煮込み、ターメリックやクミン、コリアンダー、チリなどのスパイスを使用する辛口かつ酸味のあるカレーです。見た目は濃い赤褐色またはオレンジ色で、大き目のチキンが入っていて食べ応えがありますよ。「カラヒ」というインドやパキスタンで使われる広底の鍋を使って調理しています。

ダル/レンズ豆のカレー(南部)

レンズ豆や豆類をベースにしたスープ状のカレーです。豆のクリーミーさとスパイスの豊かさが絶妙に組み合わさり、食べごたえのある料理です。

サンバル/レンズ豆と野菜のカレー(南部)

レンズ豆に数種類の野菜を加えた、トマト風味のサラッとしたカレーです。南インドを代表するカレーのひとつで、肉類は使わずに豆と野菜のみで作られます。

ラッサム/トマトとタマリンドのカレースープ(南部)

レンズ豆やトマト、タマリンドを使った、スパイシーで酸味の効いたカレースープです。日本のみそ汁のような感覚で、南インドではとても日常的に食べられています。

ビンダルー/ポルトガル風スパイシー豚肉カレー(西部)

豚肉をメインとし、酢やチリペッパー、ガーリック、生姜などの材料で味付けされていて酸味が強く、辛味とスパイシーさが調和したカレーです。濃い赤褐色で、スパイスと酢の影響で鮮やかな色合いが特徴です。

インドカレーの特徴

インドでは、宗教上の理由から牛肉や豚肉を食べない方が大半を占めています。そのため、カレーには鶏肉や羊肉、魚、野菜、豆などが使われるのが一般的です。日本と違ってカレー粉やカレールウを使わないため、さまざまなスパイスを組み合わせて、カレーの味をつくります。

また、北部と南部でカレーのスタイルが大きく異なるのも特徴です。北部ではナンやチャパティなどの小麦を主食として、バターや生クリーム、ガラムマサラなどを使った、どろりと濃厚な味わいのカレーが多いのだとか。また、タンドリーチキンなど肉料理の種類も豊富です。

南部では米を主食として、カレーリーフやマスタードシード、ココナッツミルクなどを使った、酸味の効いたサラッとしたタイプのカレーが多く見られます。特に、バナナの葉の上にカレーとごはん、数種類のおかずをのせた「ミールス」は、南インドの代表的な食事スタイルとなっているんですよ。

タイカレーの種類

ハーブやスパイス、調味料を多く使うため、独自の味わいがあるタイカレー。代表的なものをいくつか見てみましょう。

ゲーン・キャオ・ワーン/グリーンカレー

タイカレーの代表格である、グリーンカレーです。青唐辛子の爽やかな辛味とココナッツミルクの甘味が絶妙にマッチした刺激的な味わいが特徴で、具材には鶏肉やエビ、タケノコ、ナスなどが使われることが多いです。

ゲーン・ペッ/レッドカレー

赤唐辛子を使った、いかにも辛そうな赤色のカレーです。具材は牛肉やタケノコが使われることが多く、赤唐辛子のヒリヒリとした辛味を存分に楽しむことができます。

ゲーン・カリー/イエローカレー

ターメリックやコリアンダーなどのスパイスを使った、黄色いカレーです。比較的辛味がマイルドで、ふんわりとした甘味があります。具材は鶏肉やジャガイモが使われることが多く、日本人にも親しみやすい味わいです。

ゲーン・マッサマン/マッサマンカレー

タイのハーブにスパイスとピーナッツペーストを加えた、マイルドでリッチな味わいのカレーです。タイカレーの中で一番辛さ控えめで、親しみやすい味わいなので、お子様でも召し上がれます。2011年には、アメリカのCNNインターナショナルで「世界一おいしい料理」に選ばれたことで有名です。

タイカレーの特徴

タイでは「ゲーン」と呼ばれる、辛味が強くサラッとしたタイプのカレーが多く、日本やインドと違い、ナンプラーやココナッツミルクを使うのが特徴です。

また、スパイスに加えてフレッシュハーブも多く使います。 一般的には、コブミカンの葉やレモングラス、カー、プリッキーヌ、ホーリーバジルなどが使われますが、そのハーブの組み合わせによってグリーンカレーやレッドカレーなど、さまざまなカレーが作られます。

ヨーロッパのカレーの種類

ヨーロッパでは、イギリスとドイツ以外、カレーはあまり一般的ではありません。しかし、日本のカレーはイギリスから伝わったと言われており、両国のカレーはよく似た部分がたくさんあります。ここでは、そんなイギリスのカレーとドイツのカレーの種類をみていきましょう。

チキンティッカマサラ(イギリス)

スパイスとヨーグルトに漬けた鶏肉を焼き上げて、トマトベースのクリームで煮込んだカレーです。イギリスのインド料理店で生まれたといわれていて、イギリスでも人気なカレーです。

カリーヴルスト(ドイツ)

火を通したソーセージにスパイス入りのケチャップやトマトソースをかけ、カレー粉をトッピングした料理です。ソーセージは一口大にカットされていることもあり、ソースをからめていただきます。定番の付け合わせにはフライドポテトがついています。

イギリスのカレーの特徴

カレー粉発祥の地であるイギリスでは、カレーは日常的によく食べられています。辛味はマイルドでとろりと濃度があり、まるでシチューのようにコクのある味わいが特徴。具材は牛肉や豚肉、鶏肉など肉類が使われることが多く、カレールウは小麦粉とカレー粉を使って仕上げるのが一般的です。食べ方は日本と同じように、白いごはんにカレールウをかけていただきます。

ドイツのカレーの特徴

カレーはヨーロッパの中で、イギリス以外ではまだマイナーな料理です。そのため、ドイツでもいわゆる「カレーという煮込み料理」はあまり見かけません。しかしドイツにはカレー粉を使った「カリーヴルスト」という料理があります。カリーヴルストとは、焼いたソーセージにケチャップとカレー粉をかけたファーストフードのことで、ビールによく合うおつまみとしてとても人気があるんですよ!

日本のカレーの特徴

カレーは、日本において人気のある家庭料理の1つですよね。基本的な材料は白米、お肉、玉ねぎ、にんじん、じゃがいも、カレールウです。市販のカレールウは小麦粉や油脂、スパイス類、調味料などを加熱し、濃縮して固形状になったもので、手軽に使えるかつ簡単に味が決まり、で失敗しにくいことから、家庭ではカレー粉よりも一般的に使われています。さまざまな種類のカレールウが各メーカーから販売されており、好みの辛さや味わいを選べます。とろみのある濃厚なソースをごはんにかけて食べるのが一般的ですが、パンにつけたり、カレーうどんにするなど、いろいろなアレンジで楽しめるのも特徴の一つです。

スパイスで作る!インドカレーのレシピ

さてここからは、おすすめのカレーレシピをいくつかご紹介します。インドカレーはたくさんのスパイスを使うイメージがありますが、3〜4種類を揃えれば十分なおいしさに仕上げることができますよ。ぜひおうちでチャレンジしてみてくださいね。

自宅で簡単 バターチキンカレー

3種類のスパイスで作る、簡単バターチキンカレーです。スパイスはカレー粉、ガラムマサラ、ターメリックのみですが、スパイシーでコクのある味わいに仕上げることができますよ。

レンジであっという間!キーマカレー

電子レンジで簡単!お手軽キーマカレーはいかがでしょうか。材料を全て耐熱ボウルに入れ、電子レンジで加熱するだけで完成する簡単レシピです!忙しい日の夕飯に、ぜひ作ってみてくださいね。

南インドカレー プラウンマサラ

サラッとした南インド風のエビカレーです。スパイスの風味にトマトの酸味、ココナッツミルクの甘みが絶妙にマッチした、スパイシーでありながらもマイルドな味わいはまさに絶品ですよ!

おうちで簡単!タイカレーのレシピ

爽やかな辛味が食欲をそそる、タイ風グリーンカレーです。鶏肉やしめじ、パプリカなどさまざまな具材の食感が楽しめる、ついついクセになるおいしさの一品です。

イエローカレー

辛いカレーが苦手な方は、マイルドなイエローカレーがおすすめです。具材は鶏肉とじゃがいも、玉ねぎと日本のカレーに近いので、初めてタイカレーを食べる方にも親しみやすいおいしさですよ。

お手軽 手羽元のレッドカレー

タイカレーにはココナッツミルクがよく使われますが、ココナッツミルクがないときは「牛乳」で代用することもできます!ココナッツミルクよりコクのある味わいに仕上がるので、お好みで使い分けてみるのもおすすめですよ。

定番!日本のカレーレシピ

日本のカレーは、カレールーがあればいつでもおいしく作ることができるのうれしいですよね。普段とはひと味違う味わいを楽しみたいときは、具材をアレンジしてみるのもおすすめですよ。

ボリュームたっぷり カツカレー

日本のカレーの代表格といえば、やはりカツカレー!シンプルなカレーにサクサクのカツがとてもよく合う、ボリューム満点な一品です。市販のカツを使えばより手軽に作ることができますよ。

シーフードミックスと野菜の具だくさんカレー

普段とはひと味違うカレーを楽しみたいときは、シーフードがおすすめです!シーフードのプリッとした食感がアクセントになった、旨味たっぷりで奥深い味わいをお楽しみいただけますよ。

みんな大好き!野菜たっぷりドライカレー

ピーマンやにんじんなどの野菜は、みじん切りにしてカレーに加えると食べやすくなります。ケチャップの甘みが効いたコクのある味わいは、お子様にも喜ばれるおいしさですよ。

レトルトカレーで簡単 カレーうどん

レトルトカレーとめんつゆで簡単!お手軽カレーうどんはいかがでしょうか。和風だしが効いたカレーつゆは、ホッと和みたくなるような懐かしい味わいですよ。

いろいろなカレーにチャレンジしてみよう!

いかがでしたか?カレーの種類や特徴をはじめ、インドカレーとタイカレーの違いや、おすすめのカレーレシピなどをご紹介しました。世界各国にはさまざまなカレーがあり、特にインドやタイではその種類も豊富です。スパイスからカレーを作るのは難しそうなイメージもありますが、意外と簡単に作ることができますので、ぜひこの機会にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

クラシルでは、カレーのリメイクレシピもご紹介しています。そちらも合わせて参考にして、おうちでさまざまなカレーをお楽しみくださいね。

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