代表的な「カレースパイス」の種類と特徴を解説します。定番のクミンやターメリック、コリアンダーからマイナーなスパイスまで幅広くご紹介!スパイスからこだわってカレーを作ってみたい方は必見です。ぜひカレースパイスに詳しくなって料理をもっと楽しみましょう!
カレースパイスの種類|風味の違いやそれぞれの特徴は?
- 目次
- カレースパイスは3つのグループに分けられる
- 「香り」をつけるスパイス
- クミン
- コリアンダー
- シナモン
- クローブ
- ナツメグ
- オールスパイス
カレースパイスは3つのグループに分けられる
カレーに使われるスパイスは「香り」「辛味」「色」の目的ごとに3種類に分けられます。まずは、その中でも代表的なスパイスの種類と特徴をご紹介します。スパイスの役割を理解して、カレー作りに役立てましょう!
「香り」をつけるスパイス
香りをつける代表的なカレースパイスをご紹介します。カレーらしいスパイシーな香りや深みを与えてくれる甘い香りまでさまざま。特徴をチェックしてみましょう!
クミン
カレー特有のスパイシーな風味を持ちます。単体でもカレーの風味を強く感じ、「カレーにはクミンが入っていないと味が落ちる」と言われるほど、欠かせないスパイスのひとつです。
コリアンダー
柑橘系の甘い香りと苦味を持ちます。スパイスの風味を調和させる効果があり、カレーに加えることで一体感のある味わいに仕上がります。また、葉はパクチーとして使用されます。
シナモン
エキゾチックで甘い香りを持ちます。アップルパイなどスイーツの風味付けによく使われますが、カレーに加えることで甘くコクのある風味に仕上がります。
クローブ
強くて甘い香りと刺激的な味わいを持ちます。特に肉を使ったカレーと相性がよく、適量を加えることで甘く奥行きのある風味に仕上がります。
ナツメグ
スパイシーで甘い香りを持ちます。肉料理と相性がよく、ハンバーグやミートソースの香り付けなどにもよく使われます。
オールスパイス
シナモン、クローブ、ナツメグを合わせたような香りを持ちます。辛味はなく、味わいと香りに奥行きを出してくれます。カレーの他、煮込み料理やスイーツにも使われます。
ローレル
強く爽やかな風味と苦味を持ちます。乾燥した葉のまま煮込むことで、カレーに爽やかな風味をプラスしてくれます。煮込み料理やピクルス、肉や魚の臭み消しなどにも幅広く使われる万能スパイスです。ローリエやベイリーフ、月桂樹とも呼ばれます。
ガーリック
特有の強い香りと旨味を持ちます。カレーに加えることで、食欲をそそる風味とコクが加わります。
「辛味」をつけるスパイス
カレー特有の辛味をプラスしてくれるスパイスをご紹介します。辛味の感じ方にもさまざまな種類があって興味深いですよ。
カイエンペッパー
強い辛味とパプリカのような風味を持ちます。辛味の代表的なスパイスである唐辛子のことで、カレーの辛味は主にカイエンペッパーで調節します。
ジンジャー
ピリッと爽やかな風味を持ちます。カレーに加えることで、後味をすっきりさせてくれます。
ブラックペッパー
清涼感のあるシャープな辛味を持ちます。カレーに加えることで、ビリビリと痺れるような辛味をプラスしてくれます。
「色」をつけるスパイス
カレーの色をつけるスパイスをご紹介します。見栄えを左右する重要なスパイスです。ぜひチェックしてみてくださいね。
ターメリック
土のような香りとほのかな苦味を持つ、黄色いスパイスです。カレーの色付けに使われる代表的なスパイスで、ウコンとも呼ばれます。
混合スパイス
香りと辛味、色をつける「混合スパイス」をご紹介します。入れるだけで一気にカレーらしい味わいになる便利なスパイスですよ。
ガラムマサラ
インドを代表するミックススパイスです。ガラムは「辛い」、マサラは「混合物」という意味で、各家庭ごとに配合が異なります。通常は3〜10種のスパイスが使われますが、代表的な組み合わせはクミン、コリアンダー、カルダモン、シナモン、レッドペッパー、ターメリックの6種類です。カレーの仕上げに加えることで、一気にスパイシーな風味に仕上がります。
まずは3種類のスパイスでカレー作りをスタート!
さまざまなスパイスをご紹介しましたが、「そんなにたくさん揃えられない!」と思う方も多いですよね。しかし、本格的なカレーを作るのために必要なスパイスはそれほど多くありません。初めてスパイスからカレーを作るという方は、クミン(香り)、ターメリック(色)、ガラムマサラ(混合)の3種類を買い揃えればOK!まずは、こちらの3種類ののスパイスからカレー作りをスタートしてみましょう。
スパイスを調理する際のポイントは?
スパイスには、スパイスの原型である「ホールスパイス」と、それを粉末にした「パウダースパイス」があります。同じ種類のスパイスでも、形状によって調理方法が異なります。
ホールスパイス
調理の最初に油で炒めて、じっくりと香りを引き出します。焦がすと香りが台無しになってしまうので、弱火〜中火で焦がさないように加熱することがポイントです。
パウダースパイス
具材を煮込んだ後に加えて、スパイシーな風味を活かします。煮込みすぎると風味が落ちてしまうので、スパイスを加えたら短時間でサッと仕上げることがポイントです。あらかじめ必要なスパイスを合わせておくと、手早く調理することができます。
「ホールスパイス」と「パウダースパイス」を使い分けよう!
こちらのレシピ動画では、「クミン」のホールスパイスである「クミンシード」を最初にフライパンで炒めていますが、パウダースパイスである「クミンパウダー」は具材を煮込んだ後に加えていますね。このようにホールとパウダーを使い分けることで、グンとスパイシーな風味が引き立ちますよ。
カレースパイスを使い分けて楽しもう!
いかがでしたか?今回はカレースパイスの種類についてご紹介しました。カレースパイスの種類や特徴を知っておくだけで、本格的なカレーがご家庭でも作れそうですよね。まずは3種類のスパイスで基本的なカレーが作ってみて、慣れてきたらカイエンペッパーで辛味をプラスしたり、カルダモンで爽やかな風味をプラスしたりと、自分好みのアレンジをお楽しみくださいね。