最終更新日 2025.2.13

ガトーショコラとブラウニーの違いは何?それぞれの特徴と作り方を解説

ガトーショコラとブラウニーの違いは何?それぞれの特徴と作り方を解説

「ガトーショコラ」と「ブラウニー」はチョコレートを使ったお菓子の定番ですよね!使う食材はほぼ同じですが、実は卵の使い方が大きく異なるんです!今回は、ガトーショコラとブラウニーの違いや作り方、特徴について詳しく解説します。記事の後半ではそれぞれのレシピもご紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

  • 目次
  • ガトーショコラとブラウニーの違いは?
  • ガトーショコラとは?
  • ブラウニーとは?
  • 作り方や焼き方の違いは?
  • 食感や見た目の違いは?
  • そのほかのチョコレートケーキの種類
  • ザッハトルテ
  • フォンダンショコラ

ガトーショコラとブラウニーの違いは?

ガトーショコラとブラウニーの主な材料はほぼ同じですが、材料の使い方や作り方、食感など、他にもさまざまな違いがあります。まずは2つの違いを表にまとめてみましたので、みていきましょう。

特徴 ガトーショコラ ブラウニー
起源 フランス アメリカ
主な
材料
チョコレート、バター、卵、砂糖
小麦粉(少なめ)
チョコレート、バター、卵、砂糖
小麦粉(多め)
卵の使い方 卵白でメレンゲ、全卵を泡立てる 全卵を他の材料と混ぜ合わせる
見た目 高さがあり、なめらかな表面 四角い、厚みが少ない、少し粗めの質感
食感 ふんわり、しっとり、なめらか しっとりから少し固め、ザクっとした食感
甘さ やや甘さ控えめ、ビターな味 甘さが強いことが多い、濃厚で甘い
焼き方 外はふわっと、中はしっとり 外は少しカリッと、中はしっとり
焼き型 丸い型 スクエア型
切り方 ケーキのように切り分ける 一口サイズで切り分ける
食べ方
アレンジ
フルーツ、ホイップクリームを添える
ナッツ、リキュールを加えるなど
ドライフルーツやベリー類
ナッツやキャラメル、チョコチップを加える

ここからはそもそも「ガトーショコラとブラウニーとは?」というところから、作り方や焼き方の違い、見た目や食感の違いについてさらに詳しく解説していきます。

ガトーショコラとは?

「ガトーショコラ」とは、フランス発祥のチョコレートケーキの一種で、濃厚でしっとりとした食感が特徴のお菓子です。主な材料はチョコレート、バター、砂糖、卵、小麦粉で、オーブンで焼き上げた後は粉糖をかけたりホイップクリームを添えて食べます。

ガトー・クラシック・オ・ショコラ
ガトー・クラシック・オ・ショコラ

ガトーショコラは、元々1700年代のフランスで生まれたチョコレートを使った焼き菓子です。しかし、1980年代に日本に伝わってから、日本独自のスタイルに進化し、現在のようなガトーショコラが誕生しました。日本のガトーショコラは中までしっかり焼くことが一般的ですが、フランスでは中心が少しやわらかいまま食べることが多いんですよ。

実は、私たちがよく「ガトーショコラ」と呼んでいるケーキの正式名称は「ガトー・クラシック・オ・ショコラ」で、これは「伝統的なチョコレートケーキ」という意味なんです。また、「ガトーショコラ」という言葉自体は、フランス語で「焼いたチョコレート」や「チョコレートケーキ」を意味します。

ブラウニーとは?

「ブラウニー」は、アメリカ発祥の濃厚なチョコレートの焼き菓子です。ガトーショコラより厚みは少なく、平たく焼きあげて四角くカットして食べるのも特徴で、手でつまんで手軽に食べられます。主な材料はチョコレート、バター、砂糖、小麦粉、卵で、チョコレートやココアを使って濃い味に仕上げます。焼き上がりはしっとりとしつつも、ガトーショコラよりは少しザクっとした食感が感じられます。ナッツやチョコチップを加えることも多く、アクセントが楽しめます。

ブラウニー
ブラウニー

「ブラウニー」とは、「茶色」という意味の「ブラウン」が語源となっているといわれています。ブラウニーという妖精の名前が由来になっているという説もあるそうです。1893年、シカゴ万博の際に「美しくて簡単に運べる何かを用意してほしい」という依頼から考案されたのだとか。

作り方や焼き方の違いは?

ガトーショコラとブラウニーはどちらも「卵」を使う点では同じですが、使い方に違いがあります。ガトーショコラでは、【卵白をメレンゲにしてしっかり泡立てることでふわっとした食感を作り、全卵を泡立てて生地に空気を含ませます。】これにより、しっとりとした口溶けが特徴的な生地になります。

メレンゲに溶かしたチョコレートを混ぜ合わせる
メレンゲに溶かしたチョコレートを混ぜ合わせる

一方、ブラウニーでは、チョコレートを溶かして他の材料と順番に混ぜ合わせるシンプルな作り方が多く、【卵は全卵を使って一緒に混ぜていきます。】そのため、ガトーショコラに比べると、ブラウニーの方が生地がしっかりとしており、密度が高いのが特徴です。

焼き型も異なり、ガトーショコラは【丸型】で焼くことが一般的ですが、ブラウニーは【スクエア型】で焼かれることが多いです。

食感や見た目の違いは?

ガトーショコラとブラウニーは、「卵」の使い方だけでなく、「小麦粉」の配合量に違いがあります。この違いが、見た目や食感にも大きな影響を与えます。

ガトーショコラ(右)とブラウニー(左)
ガトーショコラ(右)とブラウニー(左)

ガトーショコラは、卵白を泡立てることによって生地にふわっとした厚みがあり、焼き上がりはしっとりとしています。レシピによって多少の違いがありますが、【ガトーショコラの方が小麦粉の割合が少なく】、チョコレートの風味がしっかりと感じられ、なめらかな口溶けが特徴です。外側はややしっかりしていますが、中はしっとりとした食感が楽しめます。

一方、ブラウニーは、【ガトーショコラよりも小麦粉が多め】で、しっかりとした密度のある生地です。焼き上がりは外側がカリっとしており、内側はしっかりした食感が残ります。チョコレートの味が濃厚で、少しザクっとした食感がアクセントになり、ガトーショコラよりも噛み応えがあります。

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2024.1.11 最終更新

そのほかのチョコレートケーキの種類

ガトーショコラやブラウニー以外にも、魅力的なチョコレートケーキがたくさんあります。ここでは、いくつかの代表的なチョコレートケーキをご紹介します。

ザッハトルテ

ザッハトルテは、オーストリア・ウィーンが発祥のチョコレートケーキで、あんずジャムを塗ったチョコレート風味のスポンジケーキを重ね、その上にチョコレート入りのフォンダン(糖衣)でコーティングすることが特徴です。甘いチョコレートに甘酸っぱいあんずジャムがアクセントとなっていて、チョコレートケーキの王様と呼ばれるほど、世界的に有名で人気のあるケーキです。

▶︎本格ザッハトルテのレシピはこちら

フォンダンショコラ

フォンダンショコラの「フォンダン」とは、フランス語で「溶けている」や「やわらかい」という意味です。その名の通り、中にはとろりとしたクリーム状のチョコレートが入っており、温かいうちに食べるのが特徴です。外はしっかり焼かれているのに、中はとろけるような食感で、特に温かい状態で食べると、チョコレートの濃厚さが引き立ちます。

▶濃厚フォンダンショコラのレシピはこちら

オペラ

オペラは、フランス・パリのオペラ座を模して作られた豪華なチョコレートケーキです。アーモンドパウダーや卵を使ったビスキュイジョコンド生地に、コーヒーシロップをしみ込ませ、コーヒーバタークリームやガナッシュを重ねて層を作ります。最後に、グラサージュで美しく仕上げられ、チョコレートとコーヒーの濃厚な味わいが楽しめます。さらに、オペラ座の屋根にある金のアポロン像に見立てて金箔をトッピングすることが特徴で、見た目にも豪華さを加えています。

▶ほろ苦大人なオペラのレシピはこちら

フォレ・ノワール

フォレ・ノワールは、チョコレート風味のスポンジ生地にホイップクリーム、キルシュ漬けのさくらんぼを層にして重ね、削ったチョコレートやさらにキルシュ漬けのさくらんぼをトッピングしたケーキです。ドイツやオーストリア、フランスのアルザス地方で親しまれています。

名前の「フォレ・ノワール」はフランス語で「黒い森」を意味しています。ドイツ語では「シュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテ」と呼び、シュヴァルツヴァルトというドイツ南西部にある暗い森をイメージして作られたお菓子なんですよ。

ガトーショコラのおすすめレシピをご紹介!

ここからは、ガトーショコラのおすすめレシピをご紹介します。濃厚な味わいの基本のガトーショコラから、牛乳で作れるガトーショコラまで、絶品レシピをピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。

ずっしり濃厚基本のガトーショコラ

チョコレートの濃厚な味わいを楽しめる、基本のガトーショコラのご紹介です。よく冷やしてから食べると、生地が詰まってずっしりとして、より濃厚な味わいになりますよ。卵白をしっかりと泡立てて8分立てにするのがおいしく作るポイントです。ぜひチャレンジしてみてくださいね。

メレンゲが鍵!材料3つでお手軽ガトーショコラ

材料3つで作れる!お手軽ガトーショコラはいかがでしょうか。溶かしたミルクチョコレートと卵黄で作ったチョコレートベースに、メレンゲを混ぜ合わせて生地を作ります。メレンゲの気泡を潰さないよう、切るように混ぜ合わせてくださいね。表面がさっくりと焼きあがりとってもおいしいですよ。

バレンタインに 牛乳で簡単ガトーショコラ

ガトーショコラは生クリームを使うことが多いのですが、こちらは牛乳を使って簡単に作れるレシピです。しっとりとした食感とチョコレートの甘さが口の中に広がる、おもてなしにもぴったりの一品。ぜひ作ってみてくださいね。

米粉のガトーショコラ

薄力粉の代わりに米粉を使ってガトーショコラを作ってみましょう。濃厚な味わいとなめらかな口当たりがクセになりそうな一品ですよ。コーヒーや紅茶のお供にもぴったり!ぜひお試しくださいね。

ブラウニーのおすすめレシピをご紹介!

最後に、ブラウニーのおすすめレシピをご紹介します。いちごやミックスナッツをトッピングしたかわいらしい見た目のブラウニーや、しっとりとした食感のお豆腐ブラウニーなど、バリエーション豊かなレシピをピックアップしました。

簡単!濃厚生チョコブラウニー

濃厚な味わい!生チョコブラウニーはいかがでしょうか。溶かしたチョコレートやバターに、ほかの材料を順に混ぜ合わせていくだけなので、ガトーショコラより簡単にお作りいただけます。トッピングにはくるみなどお好きなナッツを使うこともできるので、ぜひ作ってみてくださいね。

いちごとミックスナッツのブラウニー

いちごとミックスナッツをトッピングした、華やかなブラウニーをご紹介します。濃厚なチョコレートの味わいに、いちごの甘酸っぱさやナッツの食感が相性抜群でいくつでも食べられそうなおいしさです。ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。

チョコバナナクッキーブラウニー

チョコとバナナは間違いない組み合わせ!チョコバナナクッキーブラウニーを作ってみましょう。手で砕いたクッキーをトッピングしたゴツゴツとした見た目は、なんだかワクワクしますよね。おもてなしにもおすすめの一品です。

しっとり豆腐のブラウニー

しっとりとした食感の、豆腐のブラウニーはいかがでしょうか。絹ごし豆腐をクリーム状に潰し、生地に入れました。お好みのナッツやレーズンを加えて食感にアクセントをつけるのもおすすめですよ。ぜひお試しくださいね。

ガトーショコラとブラウニーを食べ比べてみよう!

今回は、ガトーショコラとブラウニーの違いや、おすすめレシピをご紹介しました。それぞれ異なる特徴がありましたが、どちらも魅力的で、作ってみたくなるレシピばかりでしたね。今回ご紹介したレシピを参考に、ぜひ食べ比べてみてくださいね。

クラシルでは、ガトーショコラやブラウニーのレシピをほかにもご紹介しています。そちらも、ぜひ参考にしてみてください。

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2025.1.17 最終更新

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