最終更新日 2024.1.11

ガトーショコラとブラウニーはどう違う?それぞれの特徴と作り方を解説

ガトーショコラとブラウニーはどう違う?それぞれの特徴と作り方を解説

チョコレートを使ったお菓子の定番「ガトーショコラ」と「ブラウニー」。この2つにはどんな違いがあるかご存じですか?実は、卵の使い方の違いが大きなポイントなんです。今回は、ガトーショコラとブラウニー、それぞれの作り方や特徴について詳しく解説します。記事の後半でご紹介するそれぞれのおすすめレシピも必見ですよ!

  • 目次
  • ガトーショコラとは?
  • ブラウニーとは?
  • ガトーショコラとブラウニーの違いは?
  • 作り方
  • 食感や見た目
  • そのほかのチョコレートケーキの種類
  • ザッハトルテ
  • フォンダンショコラ

ガトーショコラとは?

「ガトーショコラ」はフランス語で「焼いたチョコレート、チョコレートケーキ」という意味。チョコレートとバター、卵、小麦粉などで作った生地をオーブンで焼いてから切り分け、粉糖をかけたりホイップクリームを添えたりして食べるケーキです。

焼いたチョコレート菓子は、1700年代のフランスが発祥ですが、1980年代に日本に伝わってきてから日本独自の進化を遂げ、現在のようなガトーショコラになりました。フランスのガトーショコラは、日本のガトーショコラのように中までしっかり火を通すのではなく、中心部がやわらかい状態のまま食べるそうです。ちなみに、私たちがガトーショコラと呼んでいるケーキは正式には「ガトー・クラシック・オ・ショコラ」という名前なんですよ。

ブラウニーとは?

「ブラウニー」とは、「茶色」という意味の「ブラウン」が語源となっているといわれる、アメリカ発祥のチョコレートケーキのこと。ブラウニーという妖精の名前が由来になっているという説もあるそうです。1893年、シカゴ万博の際に「美しくて簡単に運べる何かを用意してほしい」という依頼から考案されたのだとか。

材料はチョコレートとバター、卵、小麦粉などで、ガトーショコラとよく似ていますが、生地にナッツやチョコチップを加えることも。また、ガトーショコラより厚みは少なく、平たく焼きあげて四角くカットして食べるのも特徴で、手でつまんで手軽に食べられます。

ガトーショコラとブラウニーの違いは?

ガトーショコラとブラウニー、よく似ていますが発祥や食べ方が異なることがわかりましたね。しかし、違いはほかにもあります。ここでは、ガトーショコラとブラウニーの作り方や特徴の違いについて詳しくご説明します。

作り方

ガトーショコラとブラウニー、どちらも材料に卵を使いますが、使い方に違いがあります。ガトーショコラでは卵白でメレンゲを作ったり全卵を泡立てたりして生地を作りますが、ブラウニーではチョコレートベースに全卵やほかの材料を順に混ぜ合わせていきます。

また、レシピによって多少の違いはありますが、ガトーショコラの方が小麦粉の割合が少なめであることが一般的です。焼き型は、ガトーショコラでは丸い型、ブラウニーではスクエア型を使うことが多いです。

食感や見た目

上でご紹介したように、卵の使い方や、小麦粉の配合量が違うので、見た目や食感にも違いがあります。ガトーショコラは卵を泡立てているので厚みのあるふんわりとした生地で、しっとりとした食感です。一方、ブラウニーは目が詰まっていて、さっくりとした食感に仕上がります。

そのほかのチョコレートケーキの種類

ここでは、ガトーショコラとブラウニー以外のチョコレートケーキについてご紹介します。

チョコケーキのレシピをもっと知りたい方はこちらをチェック!

ザッハトルテ

ザッハトルテは、オーストリアのウィーンが発祥のチョコレートケーキです。あんずジャムを塗ったチョコレート風味のスポンジケーキを重ね、チョコレート入りのフォンダン(糖衣)でコーティングします。甘いチョコレートに甘酸っぱいあんずジャムがアクセントとなっていて、チョコレートケーキの王様と呼ばれるほど、世界的に有名で人気のあるケーキです。

フォンダンショコラ

フォンダンショコラの「フォンダン」とは「溶けている」や「やわらかい」という意味があり、中にはクリーム状のチョコレートが入っています。とろけるような食感のチョコレートケーキを、温かいうちに食べるのが特徴です。

オペラ

アーモンドパウダーや卵で作ったビスキュイジョコンドという生地とコーヒーシロップ、コーヒーバタークリーム、ガナッシュを重ねて層を作り、天面にグラサージュをかけたケーキです。チョコレートとコーヒーの濃厚な味わいが楽しめます。フランス・パリのオペラ座を模しているといわれ、オペラ座の屋根にある金のアポロン像に見立てた金箔をトッピングするのも特徴です。

フォレ・ノワール

フォレ・ノワールとは、ドイツやオーストリア、フランスのアルザス地方で親しまれているチョコレートケーキで、フランス語で「黒い森」という意味があります。ドイツ語では「シュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテ」と呼び、シュヴァルツヴァルトというドイツ南西部にある暗い森をイメージして作られたお菓子なんです。チョコレート風味のスポンジ生地とホイップクリーム、キルシュ漬けのさくらんぼを何層にも重ね、削ったチョコレートとキルシュ漬けのさくらんぼをトッピングします。

ガトーショコラのおすすめレシピをご紹介!

ここからは、ガトーショコラのおすすめレシピをご紹介します。濃厚な味わいの基本のガトーショコラから、牛乳で作れるガトーショコラまで、絶品レシピをピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。

ガトーショコラの作り方のコツを知りたい方はこちら!

ずっしり濃厚基本のガトーショコラ

チョコレートの濃厚な味わいを楽しめる、基本のガトーショコラのご紹介です。よく冷やしてから食べると、生地が詰まってずっしりとして、より濃厚な味わいになりますよ。卵白をしっかりと泡立てて8分立てにするのがおいしく作るポイントです。ぜひチャレンジしてみてくださいね。

メレンゲが鍵!材料3つでお手軽ガトーショコラ

材料3つで作れる!お手軽ガトーショコラはいかがでしょうか。溶かしたミルクチョコレートと卵黄で作ったチョコレートベースに、メレンゲを混ぜ合わせて生地を作ります。メレンゲの気泡を潰さないよう、切るように混ぜ合わせてくださいね。表面がさっくりと焼きあがりとってもおいしいですよ。

バレンタインに 牛乳で簡単ガトーショコラ

ガトーショコラは生クリームを使うことが多いのですが、こちらは牛乳を使って簡単に作れるレシピです。しっとりとした食感とチョコレートの甘さが口の中に広がる、おもてなしにもぴったりの一品。ぜひ作ってみてくださいね。

米粉のガトーショコラ

薄力粉の代わりに米粉を使ってガトーショコラを作ってみましょう。濃厚な味わいとなめらかな口当たりがクセになりそうな一品ですよ。コーヒーや紅茶のお供にもぴったり!ぜひお試しくださいね。

ブラウニーのおすすめレシピをご紹介!

最後に、ブラウニーのおすすめレシピをご紹介します。いちごやミックスナッツをトッピングしたかわいらしい見た目のブラウニーや、しっとりとした食感のお豆腐ブラウニーなど、バリエーション豊かなレシピをピックアップしました。

簡単!濃厚生チョコブラウニー

濃厚な味わい!生チョコブラウニーはいかがでしょうか。溶かしたチョコレートやバターに、ほかの材料を順に混ぜ合わせていくだけなので、ガトーショコラより簡単にお作りいただけます。トッピングにはくるみなどお好きなナッツを使うこともできるので、ぜひ作ってみてくださいね。

いちごとミックスナッツのブラウニー

いちごとミックスナッツをトッピングした、華やかなブラウニーをご紹介します。濃厚なチョコレートの味わいに、いちごの甘酸っぱさやナッツの食感が相性抜群でいくつでも食べられそうなおいしさです。ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。

チョコバナナクッキーブラウニー

チョコとバナナは間違いない組み合わせ!チョコバナナクッキーブラウニーを作ってみましょう。手で砕いたクッキーをトッピングしたゴツゴツとした見た目は、なんだかワクワクしますよね。おもてなしにもおすすめの一品です。

しっとり豆腐のブラウニー

しっとりとした食感の、豆腐のブラウニーはいかがでしょうか。絹ごし豆腐をクリーム状に潰し、生地に入れました。お好みのナッツやレーズンを加えて食感にアクセントをつけるのもおすすめですよ。ぜひお試しくださいね。

ガトーショコラとブラウニーを食べ比べてみよう!

今回は、ガトーショコラとブラウニーの違いや、おすすめレシピをご紹介しました。それぞれ異なる特徴がありましたが、どちらも魅力的で、作ってみたくなるレシピばかりでしたね。今回ご紹介したレシピを参考に、ぜひ食べ比べてみてくださいね。

クラシルでは、ガトーショコラやブラウニーのレシピをほかにもご紹介しています。そちらも、ぜひ参考にしてみてください。

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