北海道発祥の名物料理「ザンギ」。普通の唐揚げとの違いや特徴、発祥について解説します。ザンギの最大の特徴である濃い目の味付けは、ごはんのお供やおつまみにぴったりです。下味や衣のつけ方のポイントをおさえ作り方をマスターすれば、お家でもザンギを楽しめますよ。家庭で簡単に作れるレシピをご紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね。
ザンギとは?唐揚げとの違いやレシピをご紹介
- 目次
- ザンギとは?
- ザンギの特徴
- ザンギの発祥
- ザンギと唐揚げの違いってなに?
- 下味の違い
- 衣の違い
- ザンギのレシピをご紹介
- 北海道名物 ザンギ
ザンギとは?
そもそも、ザンギとはどのような料理なのでしょうか?ここでは、ザンギの特徴や発祥について詳しく解説していきます。
ザンギの特徴
ザンギとは、下味をつけた食材に衣をつけて揚げた料理のことです。使われる食材は鶏肉が一般的ですが、タコやイカなどの魚介類を揚げたものもザンギと呼ばれています。
ザンギという名前は、鶏の唐揚げという意味の中国語「炸鶏(ザーギー)」に縁起のよい「運(うん)」を足してつけられたとされています。 しかし、中国の唐揚げ「炸子鶏(ジャーズージー)」がなまってザンギと呼ばれるようになったという説や、愛媛県の郷土料理「千斬切(せんざんき)」からきているという説など、ザンギの名前の由来には諸説あるそうです。
ザンギの最大の特徴は、濃いめの味つけ。しょうゆ・酒などの調味料やニンニク・生姜などの香味野菜を使って下味をつけることで、食材そのものにしっかりと味がしみこみます。地域によっては、ザンギに甘辛いタレを絡めることもあるんですよ。
ザンギの発祥
ザンギの発祥地は、北海道釧路市にあった焼き鳥屋とされています。1960年ごろ、骨ごとぶつ切りにした鶏肉に粉をまぶして唐揚げにしたことが始まりで、その後さまざまな飲食店でメニューに加えられました。現在では北海道を代表する料理のひとつとして、地元民からこよなく愛されています。
最近ではザンギにタレをつけていただく「ザンタレ」が注目を集めています。ザンギの進化系とも言えるザンタレは、甘辛いタレを絡めるのが一般的です。唐辛子で辛味を加えたり野菜をトッピングしてボリュームを出したりすると、独自のザンタレを提供するお店が増えてきているんですよ。
ザンギと唐揚げの違いってなに?
ザンギとよく似ている料理として挙げられるのが「唐揚げ」ですよね。では、ザンギと唐揚げにはどのような違いがあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
下味の違い
ザンギと唐揚げの大きな違いは、下味の有無です。ザンギは食材に下味をしっかりとつけますが、唐揚げには下味をつけないものもあります。粉をまぶし揚げたものが「唐揚げ」とされるので、「ザンギは味が濃いもの、唐揚げは味が薄いもの」と、味の濃さによって区別されることが多いそうです。
衣の違い
衣のつけ方にもそれぞれの特徴があります。ザンギは、片栗粉や小麦粉に溶き卵を加えた衣に食材をくぐらせて油で揚げる方法がメジャーです。一方唐揚げは、食材に粉類を薄くまぶして油で揚げるものが一般的。ザンギは衣は厚めながらもサクッと軽い口当たりに、唐揚げは衣は薄づきですがカリッと歯ごたえよく仕上がります。
しかし、ザンギと唐揚げは地域や家庭での作り方に差があるため、両者の違いがあいまいになっているのが現状です。近年、日本唐揚協会や北海道ザンギ愛好会では「ザンギと唐揚げを同じものとみなす」という考えが強まってきています。ザンギと唐揚げを別物ととらえるよりは、呼び方に地域差があると考えた方がよさそうですね。
ザンギのレシピをご紹介
ザンギの特徴や唐揚げとの違いについて知ったところで、続いては基本的なザンギのレシピをご紹介します。作り方をマスターして、ザンギのおいしさを堪能しましょう!
北海道名物 ザンギ
北海道の名物料理「ザンギ」をおうちで作りましょう!しょうゆベースの漬けダレで下味をつけた鶏肉は、噛めば噛むほど味が出て食べ応え抜群です。卵が入った衣はサクッと歯ごたえよく、ついつい食べ過ぎてしまうおいしさ。唐揚げよりも濃いめの味つけなので、ごはんにもお酒にもよく合います。今も昔も愛され続けているご当地の味を、ぜひおうちで味わってみてくださいね。
ザンギと唐揚げ、あなたはどちらが好み?
今回は「ザンギ」の特徴や、ザンギと唐揚げの違いについて詳しくご紹介しました。ザンギと唐揚げの区別はあいまいになってきているものの、味の濃さと衣の食感にはやはり違いがありそうですね。
味や食感は好みが別れるところですが、ごはんのおかずやお酒のおつまみにはしっかりとした味つけのザンギ、スナックのようにつまみたいときはマイルドな味つけの唐揚げと、それぞれの特徴を活かして作り分けするのがおすすめですよ。ぜひご当地の味「ザンギ」をおうちで作ってみてくださいね!