爽やかな酸味と香りが魅力の柑橘類「ライム」。カクテルやジュースなどの風味付けによく使われますが、同じく柑橘系のレモンやすだちとは一体どのようなの違いがあるのでしょうか?今回は、ライムの特徴や種類、使い方を解説します!さらに記事後半では、おすすめレシピもご紹介!ほかの柑橘類との違いを知って上手に使い分けましょう。
ライムとレモンはどう違う?特徴や使い方について解説
- 目次
- ライムとは
- ライムにはどんな種類があるの?
- メキシカンライム
- タヒチライム
- フィンガーライム
- レモンやすだちとの違いをチェック!
- レモン
- すだち
ライムとは
「ライム」とは、ミカン科ミカン属に属する柑橘類(ミカン科、もしくはミカン亜科のカンキツ属、キンカン属、カラタチ属に属する植物の総称)のことです。
日本での主な産地は愛媛県や和歌山県などで、旬は9月下旬から12月上旬ごろ。とはいえ国内に流通しているライムのほとんどはメキシコやアメリカ、ニュージーランドなど海外から輸入しているものなので、市場では一年中見かけることができます。
そんなライムの特徴は、黄緑色をしたころんと丸い見た目と、やや苦みを含んださわやかでフレッシュな香り。酸味が強いため、そのまま食べるというよりは絞った果汁をお酒やジュースに加えたり、薄くスライスして料理の彩りや香りづけ、味のアクセントとして使うのが一般的です。
ライムにはどんな種類があるの?
ひとくくりに「ライム」と言ってもその種類はさまざま!品種によって大きく「メキシカンライム」、「タヒチライム」、「フィンガーライム」の3種類に分けられます。
以下で、それぞれの特徴をご紹介します。
メキシカンライム
メキシコを中心にインドやエジプトなどで栽培されている、最もポピュラーなライムです。大きさは約30~50グラムほどと小ぶりで、種は若干多いものの果汁が豊富。さっぱり心地よい風味を楽しむことができます。
タヒチライム
ひとつ約100gと大きめのライムで、主産地はアメリカ。種がほとんどないため果汁が絞りやすく、ジューシーでマイルドな酸味が特徴です。メキシカンライムよりも寒さに強いため、日本で栽培されていることもあります。
フィンガーライム
「フィンガーライム」という名前の通り、4〜8センチほどの指のような円筒型の見た目が印象的な、オーストラリア原産のライムです。皮果肉の色はグリーンや黄色、オレンジ、赤、黒、茶などカラフルで、つぶつぶの果肉とその食感をキャビアに例えて「キャビアライム」や「ブッシュキャビア」と呼ばれることも。現在は需要に供給が追い付いていないことから価格が高騰し、知る人ぞ知る高級食材として扱われています。
レモンやすだちとの違いをチェック!
ライムと同じ柑橘類の仲間に「レモン」、また和食にもよく使われる「すだち」がありますが、一体どのような違いがあるのでしょうか。
以下で、それぞれの特徴やライムとの違いをご紹介します。
レモン
黄色い見た目とラグビーボールのような形が特徴の、ミカン科ミカン属に属する柑橘類です。
酸味はライムよりも強いものの味わいにクセがないため扱いやすく、ムースやゼリー、ケーキといったスイーツをはじめ、ドレッシングやソース、マリネ、ジュース、揚げ物、炒め物など、ライム以上に幅広いお料理に使うことができます。
すだち
ライムと同じ、ミカン科ミカン属に属する柑橘類のこと。鮮やかな緑色ところんと丸い形と、見た目もライムによく似ています。
すっきりとした酸味と香りを活かして、焼き魚や松茸の土瓶蒸し、茶碗蒸し、お吸い物、お刺身などにかけていただきます。すだちの名産地である徳島県では、果汁をみそ汁やお酒に加えてその風味を楽しむのだそうです。
ライムのおいしい食べ方は?
先ほどもお伝えした通り、ライムはそのまま食べると酸味が強いため、料理の彩りや香りづけ、味のアクセントなどに使います。
特に、カクテルとは相性抜群で、甘いお酒にライムを加えることで爽やかな酸味がプラスされ、ワンランクアップした味わいに仕上げることができます。
カクテル以外にも、ゼリーやシャーベット、ケーキといったスイーツに果汁を加えて味のアクセントにしたり、輪切りやくし切りにしたものをサラダや揚げ物、炒め物にトッピングするなどアレンジもさまざま!砂糖やはちみつで甘く味つけしても味がぼやけないので、ジャムにしていただくのもおすすめです。
詳しいレシピはこのあとご紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね。
すっきり爽やか!ライムを使ったおすすめドリンクレシピ
ライムの特徴などを確認したところで、ここからはおすすめレシピをご紹介します。まずは爽快感たっぷりなドリンクやノンアルコールカクテルのレシピから!ぜひチェックしてみてくださいね。
カルダモン香るさわやかなライムミントソーダ
電子レンジを使って手軽に作れる、ライムミントソーダのご紹介です。ふわっと広がるカルダモンの香りにライムとミントのすっきりとした風味が絶妙にマッチして、クセになるおいしさですよ!とても簡単なので、ぜひお試しくださいね。
お家でリゾート気分 のんあるブルーライムカクテル
アルコール不使用!鮮やかな青色のグラデーションに思わず目を奪われる、ブルーライムカクテルはいかがですか?ライムをひとつたっぷり使って、後味爽やかな一品に仕上げました。グラスに材料を順番に入れていくだけで簡単に作れるのもうれしいポイントです。
ノンアルコールモヒート
おうちで手軽にバー気分!涼やかな見た目がたまらない、ノンアルコールモヒートのご紹介です。アルコール不使用なので、ティータイムのお供や目覚めの一杯にもぴったり!覚えておけば、余ったミントを消費したいときにも役立ちますよ。
ライムジンジャーエール
ピリッと刺激的な生姜しょうがの風味が効いたジンジャーエールにライムの果汁をたっぷり加えて、味も見た目も大満足な一品に仕上げました。すっきり爽やかなライムの香りが全体の味わいをぎゅっと引き締め、後引くおいしさですよ。おしゃれなカフェにいるかのようなひとときを、ぜひお楽しみくださいね。
ジンライム
今日の晩酌に、カクテルの定番ジンライムはいかがですか?ライムの酸味とジンの風味をストレートに味わえるのは、材料がシンプルだからこそ!甘いカクテルが苦手な方にもおすすめの一品です。
キリッとしたライムの風味が魅力!絶品おかずレシピ
続いては、ライムの風味を活かした絶品レシピをご紹介します。唐揚げ、パッタイ、アイスなど、幅広くピックアップしました。ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。
ライムを絞って トムヤムパクチー唐揚げ
トムヤムペーストやスイートチリソース、みじん切りにしたパクチーなどで下味をつけた鶏むね肉をカラッと揚げた、ちょっぴり大人向けの一品です。唐揚げのエキゾチックな風味にライムのすっきりとした風味がアクセントになり、箸がどんどん進みますよ!鶏むね肉の代わりに鶏もも肉で作るなど、アレンジもお楽しみくださいね。
豚肉とナスのライムポン酢炒め
お子様も大人も喜ぶ、豚ロースとナスのライムポン酢炒めのご紹介です。ライムとポン酢で味つけして、暑い季節でも食べやすいさっぱり爽やかな味わいに仕上げました。お昼ごはんや晩ごはんのおかずに、ぜひ作ってみてくださいね。
タイ風焼きそば パッタイ
もっちり食感がたまらない!日本でも人気のタイ風焼きそばパッタイはいかがですか?ナンプラーやパクチーのエスニックな風味がクセになり、やみつきになること間違いなし!フライパンひとつで簡単に作れるので、気軽にお試しくださいね。
ライムを使って爽やかスイーツレシピ
ドリンクやおかず以外にも、ライムの爽やかな香りを生かしたスイーツもおすすめですよ。ライムの果汁や皮を加えるだけで、いつものスイーツが一気にさわやかな味わいになりますよ。ライムが余ってしまった時にも活用できるレシピをご紹介します。ぜひ作ってみてくださいね。
簡単 ライムのフローズンヨーグルトアイス
混ぜて冷やし固めるだけの簡単レシピですが、味は絶品!ヨーグルトの爽やかな酸味を練乳のコクがまろやかに中和して、シンプルながら奥深い味わいに仕上がります。ふわっと広がるライムの風味も併せて、ぜひお楽しみくださいね。
キーライムパイ
キーライムの代わりにライムを代用した、アメリカの伝統的なデザート「キーライムパイ」のレシピをご紹介しまです。甘みと酸味のバランスが絶妙なライムクリームとサクサクの生地が相性抜群で、後引くおいしさですよ!ティータイムのお供に、ぜひ作ってみてくださいね。
ライムのクッキー
ライムクッキーのご紹介です。生地にライムの果汁と皮を入れて、すっきりとしたさわやかな香りが楽しめるクッキーに仕上げました。おやつやティータイムにおすすめですよ。簡単に作れますので、ぜひお試しくださいね。
使い勝手抜群!ライムで料理の幅を広げよう
ライムは、メインの料理や飲み物の味わいを引き立ててくれる名脇役!カクテルやジュース、スイーツ、炒め物に揚げ物など幅広い料理に使えるのも魅力的です。
この機会にレパートリーに取り入れて、ライムならではのすっきり爽やかな風味をお楽しみくださいね。