焼肉で人気のメニューといえば、やっぱり「カルビ」。きれいな霜降りでやわらかく、口の中でジュワッと広がるようなおいしさは、まさに焼肉の花形といえますよね。しかし、カルビとは牛肉のどの部位なのか、ロースやハラミとどう違うのかと聞かれると、意外とよく知らない方も多いのではないでしょうか。
「カルビ」ってどこの部位か知ってる?おうちで楽しめるおすすめレシピも!
そこで今回は、カルビの特徴や細かい部位、おすすめのレシピなどをご紹介します。カルビにはさまざまな希少部位があり、それを詳しく知ることで焼肉の楽しみ方が広がりますよ!上カルビやロース、ハラミとの違いも合わせて解説していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- 目次
- カルビとは?
- カルビの細かい部位について解説!
- 上カルビと何が違うの?
- ロースやハラミなどの部位についても解説!
- おうちで楽しめるカルビを使ったレシピをご紹介
- ピリ辛でごはんが進む 牛カルビ丼
- りんごでジューシー 漬け込みカルビ焼肉
- ボリューム満点 牛カルビチャーハン
カルビとは?
「カルビ」は肉の部位だと思われがちですが、実は韓国語で「アバラ(肋骨)」という意味です。アバラ周辺のバラ肉のことを指し、日本では主に牛バラ肉のことをカルビと呼びます。肉質はやや固めですが旨味が強く、サシ(脂身)が細かく入っているのでやわらかく感じます。特に肉質のいいカルビは、口に入れた瞬間に旨味がジュワッと広がる、極上の味わいを楽しむことができますよ。幅広い世代に好まれるおいしさなので、焼肉で特に人気のある部位でもあります。
カルビの細かい部位について解説!
カルビといってもその範囲は広く、部位や種類もさまざまです。日本の「牛部分肉取引規格」では、カルビは「肩バラ」と「トモバラ」の2種類に分けられます。また、 「トモバラ」は「肩バラ」に属さないそれ以外のバラ肉のことを言い「外バラ」「中バラ」と、さらに細かく分類されます。一般市場では「三角バラ」「ミスジ」「カイノミ」などの名称で目にすることもある部位です。
それでは早速、代表的な部位について、詳しく解説していきましょう。
◼︎肩バラ
前バラとも呼ばれ、バラ肉の中でも前足や胸に近い部位です。よく動かす部分なので脂身より赤身の割合が多く、やや固めのしっかりとした肉質です。
◼︎三角バラ
肩バラに含まれる部位で、カルビの中で特においしいと言われる希少部位です。肩バラの第1〜第6肋骨の辺りを三角形に切り取った部位のことを指しており、この名前で呼ばれているそうです。カルビの中で1番多くサシが入るので、肉の旨味と脂の甘味を存分に堪能できます。
◼︎ミスジ
肩バラの一部で、肩甲骨の下の部分にあたる希少部位です。肉の真ん中とその上下に3本筋が入っていることからミスジ(三筋)と呼ばれます。肩周りはよく動かす筋肉のため、かたい肉質になりがちですが、ミスジだけはあまり動かないので、霜降りが入りやわらかい肉質になります。
◼︎トモバラ
焼肉店などで一般的にカルビとして提供される多くは、こちらのトモバラになります。
赤身と脂身が交互に重なっているので三枚肉とも呼ばれています。人気の高い中落ちカルビや希少なカイノミもこのトモバラに含まれる部位です。
◼︎中落ちカルビ
中バラの中でも有名な部位のひとつとして中落カルビがあります。肋骨と肋骨の間にあたる部位で、切り取った形が下駄に似ていることから、ゲタカルビとも呼ばれます。脂が多めでありながらも、旨味が強くてやわらかい人気の部位です。
◼︎カイノミ
中バラの一部で、バラ肉の中でもヒレに近い部位です。切り出した形が貝に似ていることから、その名が付けられました。赤身肉の歯応えがありながらも、非常にやわらかく、さっぱりとした味わいを楽しむことができると言われています。
上カルビと何が違うの?
焼肉屋では「特上カルビ」や「上カルビ」といったメニューがありますが、普通のカルビとどう違うのでしょうか?
実は上カルビという部位はなく、明確な定義があるわけでもありません。その日仕入れたカルビの中でも、特においしい部位や三角バラなどの希少部位を上カルビとして提供しているのです。お店によっては、牛の種類や銘柄、仕入価格などで決めているところもあるようです。いずれにしても、お店によって提供される部位が違うので、どこの部位なのか知りたい方はスタッフの方に聞いてみるとよいでしょう。
ロースやハラミなどの部位についても解説!
カルビと並んで人気があるのが、ロースとハラミですよね。見た目はよく似ていますが、カルビとは全く違う部位になります。ここからは、それぞれの特徴をご紹介します。
◼︎ロース
ロースとは、牛の肩から腰にかけて付いている背肉のことで、肩に近い方から「肩
ロース」、「リブロース」、「サーロイン」に分けられます。きめ細かい肉質でやわらかく、肉の旨味と脂の甘味の両方を楽しむことができます。カルビより脂が少ないので、さっぱりとした味わいがお好きな方におすすめです。
◼︎ハラミ
ハラミとは牛の横隔膜の一部で、実は焼き肉の分類ではホルモン(内臓)にあたります。肉厚でやわらかくジューシーな肉質が特徴で濃厚なコクと旨味があります。牛1頭から2〜3キロしか取れない貴重な部位です。
おうちで楽しめるカルビを使ったレシピをご紹介
それぞれの部位の特徴を知ったところで、ここからはおうちで手軽に作れるカルビを使ったレシピをご紹介します。おうちで作れば、焼肉店よりリーズナブルな価格でたくさん食べることができますよ!定番のカルビ丼はもちろん、煮込み料理やクッパなどもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ピリ辛でごはんが進む 牛カルビ丼
牛カルビを使った料理といえば、やっぱりカルビ丼!牛カルビとニンニクの芽をサッと炒め、コチュジャンやしょうゆでピリ辛味に仕上げました。しっかりとした味つけで、ごはんがどんどん進みますよ!ぜひお試しください。
りんごでジューシー 漬け込みカルビ焼肉
手作りの特製漬け込みダレを染み込ませた、まるでお店で味わうようなカルビ焼肉はいかがでしょうか? りんごの爽やかな甘みで牛カルビの旨味とコクがぐっとひきたちます。 少し濃い味付けがごはんにもよく合いますよ。 ぜひご家庭でお楽しみください。
ボリューム満点 牛カルビチャーハン
牛カルビがごろごろと入った、少し贅沢なチャーハンです。ジューシーな牛カルビはもちろん、旨味が絡んだごはんがたまらないおいしさ!ふわっと香るにんにくの風味もよく、食べ進める手が止まらなくなること間違いありません!
カルビとふわふわ卵の塩だれチャーハン
続いても牛カルビを使ったチャーハンのご紹介ですが、このレシピではニンニクの芽を加えてシャキシャキとした食感をプラスしました。にんにくと生姜の効いた塩だれが、牛カルビのおいしさをグンと引き立ててくれます。一度食べたらやみつきになるおいしさですので、ぜひ作ってみてくださいね。
骨付き牛カルビ肉で作る カルビチム
カルビチムとは、牛カルビの韓国風蒸し煮のこと。じっくりと煮込んだ牛カルビはとろりとやわらかく、しょうゆ風味の甘じょっぱい味つけでごはんが進みます!日本の肉じゃがのような、どこか懐かしい味わいをお楽しみいただけますよ。
炊飯器ガーリックライスの牛カルビのせ
まるで鉄板焼き屋さんで出てくるような、牛カルビのガーリックライスです。炊飯器で作ったガーリックライスにジューシーな牛カルビをたっぷりとのせて、ボリューム満点に仕上げました。牛カルビは味つきのものを使うことで、手軽に時短でお作りいただけます。ぜひお試しください。
野菜たっぷり カルビクッパ
焼肉のシメに、カルビクッパはいかがでしょうか。牛カルビと野菜をしいたけダシで煮込み、コチュジャンやしょうゆ、すりおろしにんにくで味を調えるだけと手軽にお作りいただけますよ!素材の旨味がじんわりと染み出たスープは、一度食べたらクセになるおいしさです。ぜひ作ってみてくださいね。
カルビ折りたたみキンパ
折りたたむだけで簡単にキンパおにぎりがお作りいただけるレシピのご紹介です。半分に切った時の断面の彩りがとてもきれいで、おもてなしにもぴったりの一品ですよ。短い時間でさっと作れるので、朝ごはんやお昼ごはんにいかがでしょうか。今回は焼肉とキムチでボリュームたっぷりに仕上げました。お好みの具材を入れて作ってみてくださいね。
カルビのおいしさを味わい尽くそう!
いかがでしたか?カルビの特徴や細かい部位、ロースやハラミとの違いなどをご紹介しました。カルビとは牛バラ肉のことで、細かく分けるとさまざまな希少部位があります。ジューシーな三角バラややわらかいカイノミ、旨味の強い中落ちカルビなど、そのときの気分に合わせてカルビを選んでみるのも楽しそうですよね。ぜひこの機会にいろいろな部位に挑戦して、そのおいしさを堪能してみてくだいね。