香り豊かなハーブ「タイム」。いつものお料理に少し加えるだけで心地よい香りがプラスされ、特別な一品に仕上がります。今回は「タイム」の特徴や品種、使い方だけでなく、煮込み料理やオーブン焼きなどのレシピもご紹介します。知識が深まると料理の幅がぐっと広がりますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
「タイム」ってどんなハーブ?特徴やおすすめ活用レシピ
- 目次
- タイムとは?
- コモンタイム
- レモンタイム
- イブキジャコウソウ
- タイムの使い方
- 簡単&豪華!「タイム」を使ったおすすめレシピ
- チキンのトマト煮込み
- 簡単おつまみ イワシのグリル
タイムとは?
「タイム」は西洋を代表するハーブのひとつです。
その歴史は古く、ヨーロッパでは古代ローマ・ギリシャの時代から調理や薬用に使われていたといわれています。 実は品種も非常に多く、その数なんと350種以上!品種によって香りや見た目などの特徴も大きく異なるんですよ。
それでは、さっそく代表的な種類をご紹介しましょう。
コモンタイム
「コモン(一般・通常)」という名の通り、スーパーなどでもよく見かける最もポピュラーな品種です。他の品種よりも爽やかな香りが強いため、肉・魚の臭み消しや香りづけとして、さまざまなお料理に多用されています。夏に近づくと咲くライラック色の花は、エディブルフラワーとして食べることもできるんですよ。
レモンタイム
シトラスタイムとも呼ばれる品種です。名前の通り、レモンによく似たさっぱりとした香りが特徴です。料理の香りづけやハーブティーにも使われています。
イブキジャコウソウ
日本を含む、アジア東部に自生しています。地を這うようにぐんぐん広がりながら生長し、淡いピンク色の花を咲かせます。観賞用としての利用がメインで、食用にされることはほとんどありません。
タイムの使い方
「タイム」は食材や調理法を選ばない、扱いやすいハーブです。
タイムならではの清々しい風味は、肉や魚、卵、野菜などどんな食材にもぴったり。特に魚との相性がよいことから「魚のハーブ」とも呼ばれています。
さらに、煮込み料理やスープ、香草焼き、ムニエル、マリネ、デザート、ハーブティーなど調理法もさまざま。少し加えるだけで爽やかな香りがプラスされ、ワンランクアップした味わいに仕上がります。タイムには肉や魚の臭みを消す効果もあるんですよ。
ちなみに、乾燥・生のどちらを使用しても問題ありません。生のほうが香りが強いので、使用する量には注意してくださいね。
簡単&豪華!「タイム」を使ったおすすめレシピ
ここからは、「タイム」を使ったおすすめレシピをご紹介します。
上品で爽やかな香りが心地よく、気持ちもすっと穏やかに。簡単に作れるのに豪華に見えるところも魅力的です。ぜひ作ってみてくださいね。
チキンのトマト煮込み
トマトとタイムのコントラストが色鮮やかな、チキンのトマト煮込みをご紹介します。ニンニクを最初に炒めることで食欲をそそる香りが立ちますよ。ジューシーなチキンと爽やかなタイムの香りが相性抜群!仕上げに粉チーズをたっぷりかけてお召し上がりくださいね。
簡単おつまみ イワシのグリル
シンプルなイワシのグリルはいかがでしょうか?イワシに塩をふり、生のタイムをのせて5分ほど置き、水分を拭き取って下ごしらえします。そうすることで、余分な水分が抜け、タイムの香りでイワシの臭みも気になりません。オリーブオイルにもタイムの香りを移して香ばしく焼いたイワシは、風味よくとてもおいしいですよ。レモンを絞って、さっぱりといただきましょう!
豚バラ肉のオーブン焼き
ブロックの豚バラ肉を野菜と一緒にオーブン焼きにしたレシピです。タイムやローズマリー、はちみつなどに漬け込んだ豚バラ肉は、香りよくジューシーな仕上がり。バルサミコ酢をベースにしたコクのあるソースがよく合います。彩りの豊かな野菜やオレンジと一緒に焼くと見た目も楽しいですよ。おもてなしの際にもおすすめなので、ぜひお試しくださいね。
セロリとにんじんのスパイスピクルス
セロリとにんじんのスパイスピクルスです。ピクルスの風味づけにもタイムが活躍します。ハーブの爽やかな香りと酢の酸味が食欲をそそり、前菜やおつまみにもぴったりです。数種類のスパイスとハーブが入ることによって、ほんのりスパイシーで風味豊かに仕上がります。こちらのレシピではセロリとにんじんを使っていますが、他の野菜に代えてアレンジもできますよ。
タイムごま塩で食べる 牛肉とパプリカのソテー
乾燥タイムと生のタイムをダブルで使う、牛肉とパプリカのソテーをご紹介します。乾燥タイムと白いりごま、岩塩を混ぜて清涼感のある香りが特徴的なごま塩に仕上げました。いつもとはちょっと違った炒め物を食べたいときにぴったり!ぜひ作ってみてくださいね。
タイム香る ミニトマト蒸し
メインの付け合わせにぴったりなミニトマト蒸しはいかがでしょうか。ミニトマトをタイムと白ワインで蒸して、香り豊かな一品に仕上げました。あと一品欲しいときやお酒のおつまみにもおすすめですよ。ぜひチェックしてみてくださいね。
使い勝手抜群!タイムの香りを楽しもう
今回は、タイムの特徴や使い方、おすすめレシピなどをご紹介しました。
「タイム」は、どんな食材とも相性抜群なハーブ。煮込み料理やスープ、マリネにデザートなど幅広いお料理に使えるのもうれしいポイントです。この機会に毎日のお料理に取り入れて、タイムのフレッシュな香りを楽しんでみてはいかがでしょうか?
クラシルでは今回ご紹介した以外にもタイムを使ったレシピを掲載していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。