塩気の効いたイタリアを代表する生ハム「プロシュート」。熟成されたリッチな味わいはお酒のお供にぴったりですよね。今回はその特徴を始め、「生ハム」との違いやおいしい食べ方、おすすめのレシピをご紹介します。特にワインがお好きな方は必見!ぜひ参考にしてみてくださいね。
プロシュートと生ハムの違いって?おすすめレシピもご紹介
- 目次
- プロシュートとは?
- 生ハムとの違いは?
- 生ハム
- プロシュート
- ハモン・セラーノ
- ラックスハム(ラックスシンケン)
- おすすめの食べ方は?
- サラダ
プロシュートとは?
「プロシュート(Prosciutto)」とは「イタリア産の豚もも肉で作られたハムの総称」です。イタリアでは加熱していない生ハムを「プロシュート・クルード」、加熱したハムを「プロシュート・コット」と呼んで区別しています。
日本で「ハム」といえば加熱したものが一般的ですが、イタリアなどヨーロッパの国々では加熱していない生ハムのことを指す場合が多いです。これは、ヨーロッパでは生ハムの方が日常的に食べられていることに関係しています。ちなみに、日本で販売されているプロシュートのほとんどは非加熱のもなので「プロシュートはイタリア産の生ハム」と覚えておくとよさそうですね。
生ハムとの違いは?
生ハムには「プロシュート」や「ハモン・セラーノ」など、さまざなな種類があります。これらにはどのような違いがあるのか、詳しく見てみましょう!
生ハム
豚の骨付きもも肉を塩漬けにし、乾燥・熟成させてから低温燻製した加工肉のことです。強い塩気とやや固めの食感、燻製特有の香ばしい風味があるので、薄くスライスしていただくのが一般的です。
国や地域によってその製法はさまざまで、豚の骨付き後ろ脚を塩蔵し、スモークや加熱処理を一切せずに、生のまま12ヵ月~4年の長い期間熟成させて製造する方法もあるそうです。
ちなみに日本でいうところの「生ハム」は通称であり、日本で製造されたものも、海外から輸入したものもすべて「生ハム」として取り扱っています。
プロシュート
日本では、イタリア産生ハムのことを指します。一般的な生ハムとの大きな違いは、豚もも肉を皮付きのまま塩漬けにし、燻製を行わずに作られるところです。塩がやわらかく染み込むので、塩気がマイルドでしっとりとやわらかく、豚肉本来の旨味を活かした味わいに仕上がります。クセが少なくて食べやすい、まさに日本人好みの生ハムといえるでしょう。
ハモン・セラーノ
スペイン産の生ハムで、白豚の骨付きもも肉で作られたものです。こちらも燻製せずに作られますが、豚肉の皮を剥いでから塩漬けにするので、プロシュートよりも塩気が強く、コクのある味わいに仕上がります。同じスペイン産でもイベリコ豚で作られたものは「ハモン・イベリコ」と呼ばれており、イベリコ豚特有の濃厚な旨味となめらかな口溶けを楽しむことができます。
ラックスハム(ラックスシンケン)
ドイツ系の生ハムで、塩漬けにした豚の肩肉やロース肉、もも肉を低温燻製して作られたものです。乾燥・熟成をあまり行わないので、一般的な生ハムよりも水分が多くしっとりとした食感に仕上がります。スーパーでよく見かける国産の生ハムは、こちらのラックスハムが多いです。
おすすめの食べ方は?
本場イタリアでは、プロシュートはスライスしてそのままいただくのが一般的です。しかし、そのままでは塩気が強いと感じる方は、フルーツなど甘味のあるものと一緒にいただくのがおすすめですよ。ほかにもおいしい食べ方がたくさんあるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
サラダ
シンプルなグリーンサラダにプロシュートをのせると、それだけで立派な前菜ができあがります。いちごやキウイ、ももなどを使ったフルーツサラダとも相性がよく、甘じょっぱくフルーティーな味わいをお楽しみいただけますよ!フレンチやバルサミコなど、洋風のドレッシングをかけてお召し上がりくださいね。
サンドイッチ
プロシュートは、バゲットやフォカッチャなどシンプルなパンと相性抜群!パンと一緒にいただくことで塩気が和らぎ、マイルドな味わいを楽しむことができますよ。また、レタスやトマト、チーズなどと一緒にパンに挟んで、サンドイッチにするのもおすすめです。
ピザやパスタ
あつあつのピザやパスタにプロシュートをトッピングすると、温かさで芳醇な香りがグンと引き立ちます!ピザやパスタはシンプルな味わいにして、プロシュートのおいしさを引き立てることがポイントですよ。
スープの隠し味
プロシュートをスープの隠し味に加えると、コクと風味がグッと増します。おすすめはミネストローネやトマトスープなどのシンプルなスープ。オリーブオイルで軽く炒めて、香りを引き出してから煮込むことがポイントです。
手巻き寿司
意外な組み合わせですが、プロシュートは酢飯にもよく合います!アボカドやきゅうり、チーズなどと一緒に巻くと、普段とはひと味違う洋風寿司のできあがりです!とてもおいしいので、ぜひお試しくださいね。
シンプル!プロシュートの活用レシピ
さてここからは、プロシュートの活用レシピをご紹介します。プロシュートはそのままでもおいしいですが、ひと工夫することでレシピの幅が広がりますよ!
プロシュートとドライいちじくの盛り合わせ
プロシュートにサラダとドライいちじく、オリーブを盛り合わせた、ワインのおつまみにぴったりな前菜です。そのままいただくのはもちろん、プロシュートとほかの食材を一緒に口に運んで味の変化を楽しむのもおすすめですよ!材料を盛り合わせるだけと手軽に作れるので、ぜひお試しくださいね。
マスカルポーネとプロシュートのダッチベイビー
ダッチベイビーとは、オーブンで焼き上げるドイツ風のパンケーキのこと。こちらのレシピでは、プロシュートやマスカルポーネチーズ、ルッコラなどをトッピングして、まるでカフェのようにおしゃれな一品に仕上げました。ふんわりと甘いダッチベイビーに、塩気の効いたプロシュートがアクセントになってたまらないおいしさですよ!
手軽に楽しむ!生ハムの活用レシピ
続いては、生ハムの活用レシピをご紹介します。どちらも手軽に作れておいしいので、普段のおつまみにはもちろんパーティーの前菜にもおすすめですよ。
生ハムしそチーズ春巻き
生ハムとクリームチーズ、大葉を使った洋風春巻きです。パリッと香ばしい皮に塩気の効いた生ハム、まろやかクリームチーズが絶妙にマッチして、ついついお酒が進んでしまうおいしさ!手軽なおつまみにぴったりなので、ぜひお試しくださいね。
アスパラガスと生ハムのサラダ
ワインのお供にぴったりな、アスパラガスと生ハムのサラダです。味つけは黒こしょうとオリーブオイルのみとシンプルですが、旨味が強く塩気の効いた生ハムを加えることで十分おいしく仕上がります!アスパラガスとカッテージチーズを生ハムでクルッと巻いて、フレッシュな味わいをぜひお楽しみください!
プロシュートのおいしさを存分に楽しもう!
いかがでしたか?プロシュートの特徴や選び方をはじめ、生ハムとの違いやおすすめのレシピなどをご紹介しました。プロシュートはイタリアを代表する生ハムで、クセが少なくマイルドな味わいが特徴です。特にDOPマークが付いたものは、より香り高くなめらかな口溶けを楽しむことができますよ。そのままいただくのはもちろん、サラダやサンドイッチにしてもおいしいので、見かけたらぜひ手に取ってみてくださいね。
※20歳未満の飲酒はやめましょう。