最終更新日 2023.3.30

タパスとは?詳しい解説とおうちで楽しめるレシピをご紹介

タパスとは?詳しい解説とおうちで楽しめるレシピをご紹介

スペインバルでよく見かける「タパス」。どういった料理を指すのかご存じですか?この記事では、タパスの特徴や、タパスと混同されやすいピンチョスとの違いについて解説します。記事の後半では、アヒージョやスペアリブ、ガスパチョなど、絶品タパスレシピをご紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね。

  • 目次
  • タパスとは?
  • タパスにはどんな種類があるの?
  • タパスとピンチョスの違いは?
  • 手軽に楽しむタパスのおすすめレシピをご紹介!
  • マッシュルームのアヒージョ
  • トマトとバジルのトルティージャ
  • オーブンでじっくり スペアリブ
  • マッシュルームの生ハム詰め

タパスとは?

「タパス」とは、スペインのアンダルシア地方が発祥といわれている、手軽に食べられる小皿料理を指します。日本では、スペインバルなどで見かけることが多いですよね。

日本でバルというと居酒屋に近いイメージがあるため、タパスはおつまみを指すことが多いようです。しかし、スペインのバルの中にはカフェのようなお店もあるので、タパスはコーヒーなどと一緒にいただく間食でもあるんですよ!

タパスという名前は、スペイン語で蓋を意味する「タパ」が語源となっています。語源については諸説ありますが、よく知られているものを2つご紹介します。

ひとつは、13世紀にアルフォンソ10世が作った「お酒を出す店は、必ず食事も提供する」という決まりによって、飲食店ではワインと一緒におつまみが提供されるようになった、という説です。そのときに、お酒にほこりが入ってしまうのを防ぐため、パンで蓋をしながら飲んでいたのだとか。それがいつしか、そのパンの上に生ハムやチーズなどをのせて食べるようになったのがタパスの始まりだったといわれています。

もうひとつは、アルフォンソ13世がアンダルシア地方を訪れたときのエピソードからきているという説です。立ち寄った飲食店でヘレスを注文した際、風が強い日だったことから、ヘレスのグラスにほこりが入らないように、店主がグラスに生ハムをのせて出しました。国王がそれをたいそう気に入ったことから、習慣となり広がっていったといわれれているのだそうです。

タパスにはどんな種類があるの?

タパスには、食材や調理法などが異なるさまざまな料理がありますが、大きく分けると3種類に分類できます。以下で解説するので、チェックしてみましょう。

■乾きもの
チーズやオリーブ、生ハムなど、調理をしないでそのまま提供される料理のことです。しっかりとした味がついているものが多いので、おつまみとしてよく食べられています。

■冷菜
マリネやサラダ、ピクルスなどの冷たい料理のこと。さっぱりとした味わいのものが多く、おつまみとしてはもちろん、食事中の口直しとしていただくことも多いです。

■温菜
揚げ物や煮込み料理、焼き物などの加熱調理をした料理のことです。アヒージョやオムレツ、コロッケなどがこれにあたり、おつまみ以外に食事として楽しめるメニューも多くあります。

タパスとピンチョスの違いは?

タパス同様、スペインバルに行くと「ピンチョス」というメニューもよく見かけますよね。これら2つの違いは一体なんなのでしょうか。

ピンチョスとは「いくつかの食材を組み合わせて串で刺した料理」のこと。「ピンチョ」はスペイン語で「串」を意味し、この複数形が「ピンチョス」となります。

もともとは、オリーブと青唐辛子、アンチョビを楊枝で刺したのが始まりといわれていますが、現在ではパンや生ハム、チーズをはじめ、串で刺せるものならなんでもピンチョスの材料として使われます。

つまりピンチョスはタパスの一種であり、串に刺さっていたらピンチョスである、といえます。ナイフやフォークを使わず片手で食べられること、またタパスの中でもより手軽にいただけるので、パーティーメニューとしても人気があります。

ピンチョスについてもっと知りたい方はこちらもチェック!

手軽に楽しむタパスのおすすめレシピをご紹介!

タパスの特徴がわかったところで、ここからはいろいろなタパスのレシピを見てみましょう!温菜や冷菜のバリエーション豊かなレシピをピックアップしたので、ぜひチェックしてみてくださいね。

マッシュルームのアヒージョ

ニンニクの香りがたまらない、マッシュルームのアヒージョを作ってみましょう。ニンニクの風味だけでなく、マッシュルームの旨味も溶け出したオイルが絶品!ぜひこのオイルにバゲットを浸してお召し上がりください。アヒージョを作るにはスキレットを使うことが多いですが、このレシピでは耐熱皿を使い、オーブントースターで加熱しています。手軽にお作りいただけるので、ぜひ試してみてくださいね。

※お使いのトースター機種によって焼き加減が異なりますので、様子を見ながらご調整ください。今回は1000W220℃で焼いています。トースターは庫内が狭く、食材と熱源の距離が近いため、加熱中の食材の油が落ちたり、油はねなどが原因で発煙、発火の恐れがあります。加熱中は目を離さないでください。

※材料に水分が付着していると油跳ねしやすいため、よく取り除いてから使用してください。 油跳ねが心配な方は、アルミホイルを被せてください。その際、熱源に触れると発火や融解する恐れがありますので、加熱中は目を離さず、発火しそうになったらすぐに加熱をやめてください。

トマトとバジルのトルティージャ

ミニトマトとバジルを使った、色鮮やかなトルティージャをご紹介します。トルティージャとは、スペイン風オムレツのこと。一般的なオムレツは、裏返したり形を整える必要がありますが、このレシピではフライパンに卵液やほかの材料を流し入れて焼くだけなのでとっても簡単にお作りいただけます。ぜひ作ってみてくださいね。

※ご高齢の方や、2才以下の乳幼児、妊娠中の女性、免疫機能が低下している方はしっかりと加熱し、卵の生食を避けてください。

※アルミホイルは直火に触れると溶けてしまう可能性があるため、蓋として使用する際はフライパンからはみ出さないように内側に折り曲げてください。料理によっては調味料などに含まれている塩分によってホイルが溶ける可能性もございますので、ご使用の際は十分にご注意ください。

オーブンでじっくり スペアリブ

献立の主役に!濃厚な味わいがたまらないスペアリブのご紹介です。すりおろした玉ねぎやしょうゆ、オイスターソースなどを混ぜ合わせたタレにスペアリブを30分ほど漬けて、オーブンで焼きました。タレが染みこんだスペアリブは食感もやわらかく仕上がり絶品!見た目も豪華なので、おもてなしにもおすすめです。

※こちらのレシピは、はちみつを使用しております。 1歳未満(乳児)のお子様はお召し上がりにならないようご注意ください。 はちみつは、砂糖でも代用できます。それぞれ種類によって甘さが異なりますのでお好みで調整してください。

マッシュルームの生ハム詰め

お酒のおつまみに最適な「マッシュルームの生ハム詰め」は、ぜひレパートリーに加えていただきたい一品です!ジューシーなマッシュルームに塩気のある生ハムがよく合い、手がとまらなくなるおいしさですよ!刻んだマッシュルームの軸と玉ねぎの食感もいいアクセントになっています。見た目もおしゃれなので、パーティーでも活躍する一品です。

トマト缶で作る冷たいスープ ガスパチョ

さっぱりといただける冷製スープ、ガスパチョをご紹介します。このレシピではカットトマト缶を使って、より手軽に作れるようにアレンジしました。セロリや玉ねぎなど、香味野菜のおいしさを活かしたさわやかな味わいで暑い季節にぴったり!ぜひ冷たく冷やしてお召し上がりください。

ミニトマトとイカのエスカベッシュ

スペイン風の南蛮漬け、ミニトマトとイカのエスカベッシュはいかがでしょうか。ゆでたイカや彩りのよい野菜をさっぱりとした味わいに仕上げました。粒マスタードを加えた風味豊かな漬けダレと具材がよく合い、どんどん食べ進められるおいしさですよ。色とりどりの具材を使ったカラフルな見た目で、食卓が華やぎます。きゅうりやにんじんなどを加えて、アレンジもお楽しみくださいね。

おうちで簡単に パンコントマテ

カタルーニャの名物パンコントマテのご紹介です。トマテは、トマトのことで、トーストしたパンにトマトやニンニクを塗ったシンプルな食べ物のことで、スペインの定番料理の一つとして親しまれています。パーティーやおもてなしの時にもおすすめです。ワインともよく合いますよ。

タパスや普段のおつまみにもパーティーにも最適!

今回は、タパスの特徴やピンチョスとの違い、さらにおつまみにぴったりなおすすめレシピをご紹介しました。タパスはお酒を片手に手軽に楽しめる小皿料理です。簡単に作れるレシピも多いので、いくつか用意して、おうちでスペインバル気分を味わうのもおすすめですよ。

クラシルでは、マリネやアヒージョなど、さまざまなタパスのレシピをご紹介しています。そちらも、ぜひ参考にしてみてください。

※20歳未満の飲酒はやめましょう。

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