最終更新日 2024.3.14

ウドとは?特徴、下ごしらえや保存方法についても解説!簡単レシピもご紹介

ウドとは?特徴、下ごしらえや保存方法についても解説!簡単レシピもご紹介

シャキシャキとした食感と特有の香りや風味が魅力の「ウド」。春を感じる山菜として親しまれていますが、下ごしらえが難しそうというイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。この記事ではウドの特徴や旬の時期、下ごしらえや保存方法などを解説します。記事後半のウドの天ぷらやウドと牛肉のきんぴらなど、絶品レシピも必見ですよ。

  • 目次
  • ウドとは?
  • ウドの味や特徴は?
  • ウドの下ごしらえや選び方、保存方法
  • 下ごしらえ
  • 選び方
  • 保存方法
  • ウドのおすすめの食べ方
  • ウドを使った絶品レシピ

ウドとは?

ウドとはウコギ科タラノキ属の多年草で、数少ない日本原産の野菜のひとつです。主に山野に自生しており、古くから春を感じさせる山菜として親しまれてきました。ウドの歴史はたいへん古く平安時代の書物にも登場するほどです。

同じウコギ科タラノキ属にはタラの芽をつけるタラノキがありますが、タラノキが木なのに対し、ウドは草です。ウドは3メートルほどに成長することもあり木のように見えますが、実際には非常にやわらかい植物。一見木のように見えるものの、建設資材としては使えないことから大きいばかりで役に立たないことの例えで「ウドの大木」という慣用句ができました。

ウドを漢字で書くと「独活」となりますが、この由来は諸説あります。ウドがやわらかいために風がなくてもひとりでに揺れているように見えたからという説や、生育が早く1日経つと形状が変わったりするので「うごく」が「うど」になり「独活」という名がついたという説、土から芽を持ち上げるように出てくるところから「生土(うど)」という名がついたという説などさまざまです。

スーパーなどで見かけるウドのほとんどは栽培物ですが、旬の時期には天然物が出回ることもあります。栽培物のウドには2種類あり、光を完全に遮断して育てる真っ白なものが「軟白ウド」、根株に土をかぶせて育てるやや緑がかったものが「山ウド」です。栽培物の旬は3~5月ころで「春ウド」と呼ばれます。一方、「寒ウド」と呼ばれるものもあり、出荷されるのは11~2月頃です。天然物の旬は収穫時期が短く、3~6月頃が旬。全国的に見ると南の方では3月頃から収穫が始まり、本州中部では4月頃、東北では5~6月頃にかけて収穫が行われます。

ウドの味や特徴は?

ウドは、土から顔を出した新芽の部分のほか、ある程度育ったものの茎や若芽、皮に至るまでほとんど全体を食べることができます。

シャキシャキとした食欲をそそる歯ざわりが特徴で、ほかのものでは代用しがたい食感として親しまれています。また、特有のさわやかな香りに加えてほのかな苦味があるため、好みが分かれる食材でもあります。とくに天然物は香りや風味が栽培物よりも強く、滋味豊かです。ただし、風味が増すとともにアクや苦味も強くなります。栽培物も山ウドと比べて軟白ウドは苦味が少なく、特有の香りが強いのが特徴です。穂先や脇の茎などは苦味が少し強めですが、揚げ物などにすると苦味が飛びやすく、春の香りを堪能できますよ。

ウドの下ごしらえや選び方、保存方法

続いてはウドの下ごしらえの方法や、選び方、保存方法について見ていきましょう。

下ごしらえ

ウドは丁寧に下ごしらえをしてから料理に使います。まず、根本を切り落とし穂先と茎に分けましょう。茎の部分のうぶ毛のついた表皮を取り除きます。節目でカットし、皮を厚めにむいていきましょう。皮の部分もきんぴらなどに使うことができるので捨てずに取っておきます。ウドは切り口から変色してしまうので、色止めに酢水に10分ほどさらすのがポイントです。のちほど動画でもご紹介しますので、ぜひご覧くださいね。

選び方

新鮮でおいしいウドの選び方にはポイントがあります。穂先の芽がみずみずしくピンとしていて、根本から穂先まで太くまっすぐなものを選びましょう。うぶ毛が全体的にびっしりと生えていて、茎が白くシャキッとしているものが新鮮です。

保存方法

保存する際は新聞紙やキッチンペーパーなどに包み、冷暗所においておきます。光に当てると硬くなってしまうので注意しましょう。ウドは鮮度が命なのでできるだけ早く食べるのがおすすめです。長期間保存すると硬くなったり苦味が増して風味が落ちてしまいます。

ウドのおすすめの食べ方

ウドは穂先から皮までほとんど捨てることなく楽しむことができる食材!新鮮なウドの茎は薄くスライスして生で食べることができます。生で食べるとシャキシャキした食感と特有の風味を存分に味わうことができますよ。酢味噌やしょうゆにつけてそのまま食べたり、サラダにするのもおすすめです。

炒めものや煮物にして楽しむのも定番。あっさりとしたやさしい味わいにも、濃厚な味噌ダレや甘辛いしょうゆ味にもマッチします。バター炒めなど洋風の味つけにも意外とよく合うんですよ。ウドの穂先は天ぷらなど揚げ物にして味わうのがおすすめ。風味豊かな天ぷらはまさに春を感じさせる味わいです!揚げることで苦味がマイルドになり、食べやすくなりますよ。

皮はきんぴらにして食べるのが定番です。皮だけでなくウドの茎やにんじんなどを加えるとさらに食べやすくなります。

ウドを使った絶品レシピ

ウドの特徴や味わい、旬の時期に加え、ウドの選び方や保存方法などがわかったところでここからは、ウドを使った絶品レシピをご紹介します。揚げ物や煮物、和え物など幅広いレシピをピックアップしているのでぜひ参考にしてみてくださいね。

ウドの下ごしらえ

ウドの下ごしらえをご紹介します。皮を厚めにカットして酢水につけることで食感や彩りよく仕上げることができますよ。丁寧に下ごしらえしたウドは穂先や茎、皮までさまざまな料理に活用できます。ぜひお試しくださいね。

ウドの天ぷら

春の味覚!ほろ苦さがたまらないウドの天ぷらのご紹介です。やわらかい穂先の部分をさっと揚げておいしい天ぷらにしてみました。揚げることで苦味が和らぎ、とてもジューシーに仕上がります。お酒のおつまみにもぴったりなので、ぜひ召し上がってみてくださいね。

鯛とウドの胡麻酢ダレ

今夜のおつまみに鯛とウドのゴマ味噌酢ダレはいかがでしょうか?さっぱりとした味わいのタイとさわやかな香りのウドが好相性!ゴマ味噌酢ダレの甘酸っぱい濃厚なおいしさがウドとタイの旨味を引き立てます。とてもおいしいので、ぜひ作ってみてくださいね。

うるいとウドのなめたけ和え

うるいとウドのなめたけ和えのレシピです。春の山菜であるうるいとウドを使って、お酒のおつまみにぴったりの一品を作ってみました。ほのかな苦味とさわやかな香りのウドが淡白な味わいの鶏むね肉と相性抜群!なめたけのつるりとした食感でさっぱりと召し上がれますよ。ぜひお試しくださいね。

ウドと高野豆腐の煮物

今夜のおかずにウドと高野豆腐の煮物を作ってみませんか?白だしベースのほんのり甘いつゆがしみた高野豆腐がホッとする味わいです。さわやかな風味のウドがアクセントになって、どんどん召し上がれますよ。ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。

シャキシャキ美味しい 豚バラ肉とウドのさっと炒め

ウドのシャキシャキした食感がたまらない豚バラ肉とウドのさっと炒めです。旨味たっぷりの豚バラ肉とシャキシャキのウドを甘辛い濃厚なタレで炒めました。豚バラ肉の旨味とウドのさっぱりとした味わいがマッチして、クセになるおいしさです!今夜のおかずにいかがでしょうか?

ウドと豚肉の塩昆布炒め

ウドと豚肉の塩昆布炒めのご紹介です。シャキシャキしたウドの歯ごたえが楽しい一品。ほろ苦いウドと豚肉の甘みがよく合い、ごはんがどんどん進みますよ!とても簡単にお作りいただけるので、ぜひ召し上がってみてくださいね。

ウドと牛肉のきんぴら

定番のウドと牛肉のきんぴらはいかがでしょうか?細切りのウドのシャキシャキした食感と甘辛い味つけの牛肉の旨味が魅力の一品です。ごはんにもお酒にもよく合いますよ!ぜひ作ってみてくださいね。

ウドとイカのバターソテー

ウドとイカのバターソテーを作ってみましょう。香ばしいバターの香りが食欲をそそる洋風のおかずです。イカの旨味とウドのほろ苦い風味が相性抜群で、やみつきになる味わいですよ!いつもとひと味違うウドの楽しみ方として、ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。

ウドとホタルイカの酢みそ炒め

ウドとホタルイカの酢味噌炒めのレシピです。風味豊かなホタルイカと香りのよいウドを酢味噌炒めにしてみました!白味噌の甘酸っぱい風味が具材にからみ、たまらないおいしさです。さわやかな風味ながら濃厚な旨味があり、お箸が止まらなくなりますよ。ぜひ献立に加えてみてくださいね。

さわやかな香りとシャキシャキの食感が春の味!ウドを活用しよう

いかがでしたか?ウドの特徴や旬の時期、下ごしらえや選び方、保存方法に加え、ウドを使った絶品レシピなどをご紹介しました。さわやかな香りとシャキシャキとした食感が魅力のウドは春を感じさせてくれる食材です。今までウドを使ったことがなかった方も、今回ご紹介したレシピなども参考にしていただき、ぜひ春の味覚を楽しんでみてくださいね。

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