「節分」とは、どのような行事なのかご存知ですか?子どもの頃から親しんだ行事でも、本来の意味を知っている方は少ないかもしれません。そこで今回は、節分の由来をはじめ、豆まきの意味や、恵方巻などの行事食についてご紹介します。記事後半でご紹介する、おすすめの節分レシピや福豆アレンジレシピは必見です!
節分とは?今さら聞けない!豆まきや恵方巻などについて詳しく解説!
- 目次
- 節分とは?
- 節分や豆まきの由来とは?
- 節分の日にちや恵方とは?
- なぜ豆まきをするの?その理由は?
- 豆まき
- 柊鰯
- 恵方巻き
- 恵方巻きだけじゃない!節分の行事食
節分とは?
節分とは「邪気を払って無病息災を願う行事」のことで、立春の前日に行われます。昔の人々は「季節の変わり目は邪気が入り込む」と考えていたので、それを追い払って一年の幸福を願う行事として行われてきました。江戸時代までは春が一年の始まりとされていたので、一年を締めくくる大晦日のような意味合いもあったようです。
また、節分の鬼とは邪気のことで、目に見えない病気や災害、飢饉など、恐ろしいできごとのことを指します。目に見えないもの、姿を現さないものを「隠(おに)」と呼び、それが転じて「鬼」になったと言われていますが、昔の人々にとって予測のつかない災害は本当に恐ろしいものだったのでしょう。
節分や豆まきの由来とは?
節分は「鬼は外、福はうち」と言いながら豆まきをしますが、これは中国で行われていた「追儺(ついな・おにやらい)」という宮廷行事が由来だと言われています。
追儺は身分の高い貴族が桃の弓と葦の矢を持って鬼を追い払う行事で、日本には奈良時代に伝わりました。その行事のひとつである「豆打(まめうち)」が、節分の豆まきとして庶民に広まったと言われています。ちなみに、現代でも2月3日に「追儺会(ついなえ)」という鬼払いの行事が行われているお寺があるそうです。
節分の日にちや恵方とは?
節分は一年に4回あり、立春、立夏、立秋、立冬の前日のことをいいます。中でも、一年の始まりである立春は特に大切にされ、江戸時代以降は節分といえば立春の前日を指すようになりました。立春はその年によって日にちが変わるので、節分は2月3日だけではなく2月2日や2月4日になることもあります。
ちなみに、2024年の節分は2月3日で、恵方は「東北東やや東」です。恵方とは福徳を司る歳徳神(年神様)のいる方角で、その年の縁起のよい方角や吉方のことを指します。
なぜ豆まきをするの?その理由は?
節分は豆まきをし、玄関先に柊鰯(ひいらぎいわし)を飾り、恵方巻きを食べるのが習わしですが、それぞれどのような意味があるのでしょうか?以下で詳しくご紹介しましょう。
豆まき
なぜ節分には、鬼を追い払うために豆をまくのでしょうか?諸説ありますが、豆は鬼を滅する「魔滅(まめ)」に通じるから、豆など五穀は魔除けの力があると信じていたから、などの理由があるようです。また「福豆」は煎り大豆を使いますが「豆を射る」は「魔の目を射る」に通じます。
豆まきの方法は、地方によってさまざまな風習があり、一般的にはまず、神棚に福豆をお供えし、鬼が訪れる夜になってから豆まきを始めます。そして、奥の部屋から外に向かって「鬼は外」と豆をまき、最後はドアを閉めて鬼が戻らないようにしてから「福はうち」と豆をまきます。豆まきが終わったら、年齢と同じ数、もしくは年齢+1粒の「年取り豆」をいただきます。
柊鰯
主に西日本で行われる行事で、ヒイラギの枝にイワシの頭を指した「柊鰯」を玄関先に飾ります。鬼はイワシの臭いに弱く、ヒイラギは鬼の目に刺さるので、玄関に飾ると鬼は絶対に近寄らないと言われています。
恵方巻き
恵方巻きの発祥は諸説ありますが、大阪や和歌山、滋賀をはじめとした関西地方の一部で商売繁盛の祈願として始まったと言われています。「恵方を向いて無言で食べ切れば願いがかなう」と言われており、太巻きを切り分けずに1本丸ごといただくのが習わしです。具材は七福神にあやかって7種を使い、福を巻き込むという意味を込めて作られます。
恵方巻きだけじゃない!節分の行事食
節分の行事食は恵方巻きが有名ですが、地方によってさまざまなものがあります。代表的なものをいくつかご紹介しましょう。
節分そば
江戸時代には、年越しの日である節分にそばを食べる風習がありました。諸説ありますが「厄を断ち切る」「健康祈願」などの縁起担ぎとして食べられていたようです。現代でも、そばの産地である島根県出雲地方や長野県では、節分そばを食べる風習が残っています。
塩いわし
玄関先に柊鰯を飾ったら、身の部分は行事食としていただきます。西日本では、イワシに塩をふって丸干しにした「塩いわし」が定番です。
こんにゃく
昔の人々は、こんにゃくを「胃のほうき」「砂おろし」と呼び、身体の中をきれいにする食べ物として節分の日に食べていたそうです。
けんちん汁
関東の一部の地方では、けんちん汁をいただきます。だいこんやにんじん、ごぼう、豆腐などを煮込んだ汁物で、諸説ありますがお寺の精進料理が由来と言われています。
くじら
山口県をはじめとして山陰地方では、節分にくじらを食べる風習があります。「大きいものを食べると縁起がよい」と言われており、くじらにあやかって大きな志や幸福を願って食べられます。
おすすめの節分レシピ・福豆のアレンジレシピをご紹介!
ここからは、節分におすすめのレシピや、福豆のアレンジレシピなどをご紹介します。定番の恵方巻きはもちろん、鬼のいなり寿司やオムライスなど、お子様も一緒に楽しめるレシピをピックアップしましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
お家でも作れる恵方巻
おうちで簡単に作れる、定番の恵方巻きです。桜でんぶや卵焼き、きゅうりなど、色とりどりの具材を使うと断面をきれいに仕上げることができますよ。ぜひ今年の節分は、手作りの恵方巻きを楽しんでみてくださいね。
海鮮たっぷり恵方巻き
手軽に作れて豪華に見える、海鮮恵方巻きです。海鮮をふんだんに使ったリッチな味わいは、お刺身がお好きな方にはたまらないおいしさ!具材を準備する手間が少なく簡単に作ることができるので、ぜひお試しくださいね。
恵方巻きにも カニ缶でサラダ太巻き
幅広い世代に喜ばれる、サラダ太巻はいかがでしょうか。こちらのレシピはカニ缶を使っているので、旨味たっぷりな味わいをを楽しむことができますよ。具材を7種にする場合は、エビやアボカドなどを加えてアレンジしてみてくださいね。
節分に 可愛いエビフライ巻き
エビフライを使った、ひと口サイズの巻き寿司です。エビフライにタルタルソースを合わせた、サクサクとまろやかな味わいは一度食べたらクセになること間違いなし!パクっと食べやすいので、恵方巻きが大きすぎて食べられない方にもおすすめですよ。
節分に 鬼のおいなりさん
節分にぴったりな、小鬼のお稲荷さんはいかがでしょうか。お稲荷さんの皮に酢飯を詰め、卵やカニカマ、のりをトッピングするだけと簡単に作ることができますよ!ぜひお好みの顔を描いて、かわいらしく仕上げてみてくださいね。
節分に作ろう 鬼オムライス
洋食がお好きなお子様には、鬼のオムライスがおすすめです!材料は普通のオムライスと同じですが、盛り付けに一工夫を加えると鬼の顔に早変わりします!ぜひお子様と一緒に作ってみてくださいね。
余った節分豆で 水菜と福豆のカリカリサラダ
節分の福豆が余ったら、料理やスイーツにアレンジしてみましょう!こちらのレシピでは、福豆とちりめんじゃこを煎り、サラダにトッピングしてカリカリとした食感をプラスしました。梅ポン酢のさっぱりとした風味もよく、食べ進める手が止まらなくなるおいしさですよ!
余った節分豆をリメイク 福豆ショコラ
カリッとした食感がクセになる、福豆ショコラです。福豆とチョコレートは相性がよく、まるでナッツチョコレートのように香ばしい風味を楽しむことができますよ!そのおいしさに驚くこと間違いありませんので、ぜひ作ってみてくださいね。
節分に 鬼のドーナツ
ホットケーキミックスで簡単!かわいらしい鬼のドーナツです。マーマレード風味のドーナツにホワイトチョコレートを合わせた、ふんわりとミルキーな味わいはまるでお店のよう!節分にはもちろん、普段のおやつにもおすすめですよ。
恵方巻きロールケーキ
本物そっくりに仕上げた、恵方巻きロールケーキです。ブラックココア生地のロールケーキを切り分けると、中には色どりどりのフルーツがたっぷり!切り分けたときのサプライズが楽しめる、節分のデザートにぴったりな一品です。
家族みんなで節分を楽しもう!
今回は、節分の由来や豆まきの意味、恵方巻きなどの行事食や、おすすめの節分レシピなどをご紹介しました。節分とは、邪気を払って無病息災を願う行事のことで、立春の前日に行われます。行事や食事は地方によって異なりますが、それぞれに大切な願いが込められているので、形式にとらわれずに家族みんなで節分をお楽しみくださいね。