最終更新日 2023.12.7

鍋にはどんな種類がある?定番からアレンジ、ご当地鍋までご紹介

鍋にはどんな種類がある?定番からアレンジ、ご当地鍋までご紹介

寒い日に食べたくなる「お鍋」。味や具材など、さまざまなバリエーションがありますが、あなたはどんなお鍋が好きですか?今回は、基本のお鍋からアレンジお鍋、ご当地お鍋まで、お鍋の種類について解説します。記事の後半では、お鍋のおすすめレシピもご紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね。

  • 目次
  • お鍋の定番といえば?
  • しゃぶしゃぶ
  • すき焼き
  • おでん
  • 寄せ鍋
  • いろいろなアレンジ鍋
  • 豆乳鍋
  • キムチ鍋

お鍋の定番といえば?

気温が下がってくると、今日はお鍋にしようかな…なんて日も増えてきますよね。まずは、定番のお鍋をご紹介します!

しゃぶしゃぶ

鍋の中で煮立たせただし汁に、薄切りにした牛肉や豚肉をさっとくぐらせて火を通して食べるお鍋です。つけダレとしてポン酢やごまだれを使うのが一般的ですが、最近ではラー油やニンニク、レモンなど、さまざまな材料を使ってタレをアレンジするのも人気のようです。だし汁も昆布だけではなく、鶏ガラベースのものや豆乳を使ったものなど、さまざまなアレンジを加えたしゃぶしゃぶもあります。

中国の「シュワンヤンロウ」という羊肉でしゃぶしゃぶをする料理がもとになっていて、1945年に日本に伝わったあと、試行錯誤を経て「牛肉の水炊き」というしゃぶしゃぶの原型となる料理が生まれました。しゃぶしゃぶという名前の由来は、おしぼりをすすぐ様子がだし汁の中で肉をゆする動きと似ていることなのだそうです。

すき焼き

すき焼きは、しょうゆや砂糖で作った割り下に、牛肉や長ねぎ、焼き豆腐などを入れて煮込んだ料理。すき焼きの「すき」は漢字で「鋤」と書き、江戸時代に農具の鋤で肉や魚を焼いていたことが由来となっています。すき焼きの作り方は関東と関西で異なり、関東では割り下にすべての具材を一度に入れて煮ます。一方関西では、最初に肉を焼いてから、割り下や野菜を加えて煮ます。

おでん

昆布とかつおからとっただしにしょうゆなどの調味料で味つけをし、大根や卵、ちくわ、こんにゃくなどを入れて煮込んだ料理です。豆腐を拍子木型に切って竹串を刺して焼き、辛みそをつけた「田楽(でんがく)」がルーツとなっていて、これがおでんの語源にもなっているそうです。田楽は室町時代から食べられていたそうですが、明治時代に今のような汁気が多いおでんに進化しました。

地域によって少しずつ特徴が異なり、関東では、関西では使われないちくわぶを具材に使うのが特徴です。また、牛すじからだしをとった真っ黒な汁の静岡おでんや、八丁味噌を使って甘辛く味つけをしただし汁で煮込む名古屋のみそおでんなども、ご当地グルメとして人気があります。

寄せ鍋

寄せ鍋は、野菜や豆腐、魚介類、鶏肉などを入れて煮た鍋のことです。味つけに特に決まりはありませんが、昆布やかつおなどで出汁をとり、しょうゆまたはみそなどで味つけをするのが一般的です。

水炊きやちゃんこ鍋との違いがわからない方も多いかもしれませんが、水炊きは具材を水で煮込んで具材から出汁を取り、つけダレにつけて食べる鍋、ちゃんこ鍋は魚介ベースではなく鶏ガラベースのスープを使う鍋、という違いがあります。

いろいろなアレンジ鍋

冬になると、食卓にお鍋が登場することが増えるおうちも多いと思いますが、いつも同じ味つけだと飽きてしまうこともありますよね。ここでは、いろいろなアレンジ鍋をご紹介するので、見てみましょう。

豆乳鍋

豆乳鍋は、豆乳と和風だしで作ったスープに具材を入れて煮ます。クリーミーでコクのある味わいが人気です。ラー油を入れてピリ辛味にしたり、練り白ごまやみそを入れてよりコク深い味わいにして楽しむこともできます。シメにチーズとごはんを入れたチーズリゾットを作るのもおすすめですよ。

キムチ鍋

キムチ鍋は、スープの中にキムチやお好みの具材を入れて煮込んだ鍋です。ピリ辛で熱々のスープを食べると体が温まりますよね。キムチを使っているので韓国料理のようにも見えますが、実は日本発祥の料理。

ちなみに、「キムチチゲ」や「チゲ鍋」という名前を聞いたことがある方も多いかと思いますが、「チゲ」とは「鍋料理」という意味なので、チゲ鍋という言葉は少しおかしな言い方なんですよ。

カレー鍋

和風だしとカレーのスパイスで味つけをしたのがカレー鍋です。カレールーを使って簡単に作ることもできますよ。和風のお鍋によく使う白菜や長ねぎ、豆腐はもちろん、ソーセージやトマト、ブロッコリーなどの具材もよく合います。

トマト鍋

コンソメベースのスープに、トマトを入れた赤いスープが特徴の鍋です。玉ねぎやじゃがいもなど、一見するとイタリア料理のミネストローネのような材料もよく合います。モッツァレラチーズやハーブを使って、色鮮やかで香り豊かな仕上がりにして楽しむこともできますよ。ごはんはもちろん、パンにもぴったりのお鍋です。

全国のご当地お鍋をご紹介します!

日本各地には、その土地ならではのお鍋がたくさんあります。ここでは、全国のご当地お鍋をいくつかご紹介します。

石狩鍋(北海道)

石狩鍋は、サケ漁で知られる北海道石狩市発祥の鍋です。鮭やキャベツ、玉ねぎ、こんにゃくなどを具材とし、みそで味つけをしています。もともとは漁師たちが大漁を祝うために作った漁師めしで、鮭のあらやぶつ切りをみそ汁が入った鍋に入れて煮込んで食べていたのだそうです。

きりたんぽ鍋(秋田県)

きりたんぽは、つぶしたごはんを棒に巻きつけてにぎり、焼いたものです。これを野菜と一緒にだしで煮込んだものがきりたんぽ鍋。具材にはきりたんぽのほかに、比内地鶏やせり、まいたけ、ごぼう、糸こんにゃくがよく使われます。

ちゃんこ鍋(東京都)

ちゃんこ鍋の「ちゃんこ」とは、力士が食べる料理のことです。相撲で強くなるために大きな体格を維持する必要がある力士にとって、一度に大量の食事を作りやすいちゃんこ鍋は欠かせない料理。肉や魚介類、野菜など、さまざまな具材を使い、しょうゆやみそ、塩など味つけのバリエーションもさまざまです。ただ、相撲において手をつくことは負けることを意味するため、昔は四足歩行の豚や牛などを使うのを避けていたのだとか。

ほうとう鍋(山梨県)

ほうとう鍋は、山梨県の郷土料理。小麦粉で作った平打ち麺とかぼちゃ、きのこ、野菜、肉などの具材をみそ仕立ての汁で煮込んだ鍋です。戦国武将の武田信玄が陣中食にしたことでも知られています。

ふぐ鍋(ふぐちり/てっちり)(山口県)

ふぐ鍋は、トラふぐ漁が盛んな山口県下関市のご当地お鍋。昆布だしで、ふぐの切り身や野菜、豆腐を煮込んで作ります。スープにはふぐの旨味が溶け出しているので、シメにはごはんを入れて卵でとじたふぐ雑炊を作るのがおすすめですよ。

関西では、ふぐちりのことを「てっちり」と呼びます。ふぐの毒にあたると死んでしまうこともあることから、ふぐを「鉄砲」と呼んでいたことと、白身魚を使う鍋のことを「ちり鍋」と呼んでいたことが由来です。

水炊き(福岡県)

寄せ鍋の説明のなかでも軽くふれましたが、水炊きとは、味つけをしていない水に、ぶつ切りにした骨付きの鶏肉や野菜などの具材を入れて煮込み、ポン酢につけて食べる料理です。煮込むうちに水に具材の旨味が溶け出し、食べ進めると上品な味わいのスープに。シメの雑炊も絶品ですよ。関西にも水炊きはありますが、そちらは水ではなく昆布でだしをとった水を使って煮込みます。

お鍋のおすすめレシピをご紹介!

ここからは、お鍋のおすすめレシピをご紹介します。旨味たっぷりの白菜と豚バラ肉のミルフィーユ鍋や、鶏肉のいろいろな部位を楽しめる水炊きなど、バリエーション豊かなレシピをピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。

鶏団子と白ねぎのあったか鍋

長ねぎの甘みを楽しめる、鶏団子と白ねぎのあったか鍋を作ってみましょう。顆粒和風だしや薄口しょうゆを使ったシンプルな味つけのスープに、具材の旨味が溶け出しとってもおいしいですよ。お好みの野菜を追加したり、シメにうどんを楽しむのもおすすめです。

簡単うまうま 白菜と豚バラのミルフィーユ鍋

何度でも食べたくなる!白菜と豚バラのミルフィーユ鍋のご紹介です。旨味たっぷりの豚バラ肉とトロトロにやわらかくなった白菜が相性抜群ですよ。具材は白菜と豚バラ肉だけなのでとっても簡単!ぜひ作ってみてくださいね。

もやしたっぷり 節約&お手軽ピリ辛担々鍋

ピリ辛味で食欲をそそる、坦々鍋はいかがでしょうか。みじん切りにした香味野菜と豚ひき肉をあらかじめ炒めてから土鍋で煮込むことで、香ばしくとってもおいしく仕上がりますよ。豚ひき肉と野菜の旨味が溶け出したスープでいただくシメの担々麺も、ぜひお楽しみください。

おうちで簡単ぷりぷりもつ鍋

ぷりぷり食感でおいしい、簡単もつ鍋を作ってみましょう。牛もつでも豚もつでも、お好きな方でお作りいただけます。もつに薄力粉をまぶしてなじませてからよく洗い流すことで、簡単にもつの汚れを落とすことができますよ。ぜひチャレンジしてみてくださいね。

ピリ辛 キムチ鍋

ピリ辛スープがやみつき!キムチ鍋をご紹介します。シャキシャキのえのきや長ねぎにもスープがよく絡み、ごはんが進む味わいですよ。お好みの具材を加えてもおいしいので、ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。

色々な部位で食べる 水炊き

鶏もも肉と鶏手羽先、鶏手羽元を使って、水炊きを作ってみましょう。それぞれの部位のおいしさを食べ比べることができ、会話も弾むこと間違いなし!ゆず胡椒を添えて食べてもおいしいので、ぜひお試しくださいね。

こってりおいしいゴマ豆乳鍋

こってり濃厚な味わい!ゴマ豆乳鍋のご紹介です。白みそと白ねりごま、鶏ガラスープ、無調整豆乳を使ったコクたっぷりの味わい。野菜や肉とも相性抜群で箸が止まらないおいしさですよ。

きりたんぽ鍋

秋田県の郷土料理、きりたんぽ鍋に挑戦してみてはいかがでしょうか。粗くつぶしたごはんできりたんぽを作りました。鶏肉の旨味が溶け出したスープの中で、せりのさわやかさが際立ちとってもおいしいですよ。

白濁スープで本格的博多水炊き

鶏ガラから作る本格スープの、博多水炊きをご紹介します。鶏ガラを煮込む途中で一度取り出して砕くことで、白濁したおいしいスープに仕上がります。鶏の旨味とキャベツの甘みが体に染みわたるおいしさ!シメの雑炊にはポン酢をかけるのがおすすめですよ。

鮭が美味しい 石狩鍋

鮭を使った石狩鍋は、北海道の郷土料理です。鮭の旨味とみそ仕立てのスープにバターを入れて、こっくりとした味わいに仕上げました。黒こしょうがいいアクセントとなり飽きのこないおいしさです。お好きな野菜を入れて、お楽しみくださいね。

おうちでお鍋を楽しもう!

今回は、お鍋の種類やご当地お鍋について解説しました。味つけや入れる具材、つけだれなど、さまざまなアレンジができて何度食べても飽きないお鍋。熱々のお鍋を家族で囲めば、体も心もホカホカになりますよね。今回ご紹介したレシピを参考に、ぜひ作ってみてくださいね。

クラシルでは、お鍋のレシピをほかにもたくさんご紹介しています。そちらも、ぜひ参考にしてみてください。

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2023.12.26 最終更新

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