寒い冬が近づいてくると食べたくなる「鍋」ですが、食べる頻度が増える分、具材がマンネリ化することも。そこで今回は、鍋に合うおすすめ具材を定番から変わり種まで28種類ピックアップしました。ほかにも鍋の種類や味つけについての解説、またおうちで楽しむ鍋のおすすめレシピもご紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね。
鍋におすすめの具材28選!定番から変わり種、おいしいレシピもご紹介
- 目次
- 鍋にはどんな種類がある?
- 【肉・魚介類】鍋の定番具材は?
- 肉類
- 豚肉
- 鶏肉
- 牛肉
- 肉団子・つくね
- ウインナー・ベーコン・ハム
鍋にはどんな種類がある?
寒い季節の食卓の定番といえば「鍋」ですよね。鍋は使う食材や味つけによってたくさんの種類があり、飽きのこない料理です。今回は鍋の定番具材について詳しく解説しますが、はじめに、鍋にはどんな種類があるのか見てみましょう。
まず、つゆの味わいで分類すると、寄せ鍋やみそ鍋キムチ鍋、豆乳鍋などがあります。近年は、トマト鍋やカレー鍋、レモン鍋など、ちょっと変わった味つけのものも人気がありますよね。具材は、それぞれの鍋つゆの味に合う食材が使われます。
具材や調理方法に特徴のあるのもので分類すると、すき焼きやしゃぶしゃぶ、おでん、海鮮鍋などが定番です。
また、地域によってご当地鍋がありますが、福岡県のもつ鍋や水炊き、北海道の石狩鍋、秋田県のきりたんぽ鍋などがよく知られています。
ちなみに鍋と聞くと「ちゃんこ鍋」を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、ちゃんこ鍋とは力士が食べる鍋料理のことを指します。もともとは「手をつくと負け」という相撲のルールから縁起を担ぎ、四足歩行の牛や豚でなく鶏肉を使っていたのだとか。現在ではそのような決まりはなく、好きな具材や味つけで作られることが多くなっているようです。
【肉・魚介類】鍋の定番具材は?
次に、鍋に入れる具材について見てみましょう。具材の中でもお肉や魚介類からはつゆに旨味が溶け出し、鍋全体の味を左右します。いくつか定番具材をご紹介するので、お好みで選んでみてくださいね。
肉類
鍋にお肉を入れると食べごたえが出て、満足感もアップします。使うお肉によって、味わいが変わるので以下でそれぞれどのような特徴があるのかチェックしてみてくださいね。
豚肉
旨味たっぷりの豚肉は、鍋の具材に使うとつゆのコクがアップします。どんな味つけの鍋にも合いやすく、野菜との相性も抜群です。部位によって味わいが異なるので、こってりとした味わいにしたいときは脂身の多いバラ肉、さっぱりと仕上げたいときはロース肉やもも肉を選ぶとよいでしょう。
鶏肉
鶏肉もいろいろな味つけの鍋に合わせやすい具材です。旨味たっぷりのもも肉やあっさりとしたむね肉を使うと食べごたえがアップします。骨のついた手羽元などを使って煮込むとつゆにだしが溶け出し、より旨味が強くなりますよ。
牛肉
牛肉は、すき焼きやしゃぶしゃぶに欠かせない具材です。牛肉の旨味は甘辛くコクのある味つけのほか、ポン酢などさっぱりとしたタレとも相性がよいので、さまざまな楽しみ方ができますよ。
肉団子・つくね
ひき肉などで作る肉団子やつくねは、やわらかくて食べやすいのが魅力。スープも馴染みやすく、鍋にぴったりな具材のひとつです。鶏ひき肉や豚ひき肉などお好みのひき肉で作れます。軟骨を加えてコリコリとした食感に仕上げたり、生姜や大葉などの薬味を加えてアレンジしたりするのもおすすめですよ。
ウインナー・ベーコン・ハム
カレー鍋やトマト鍋におすすめなのがウインナーやベーコン、ハムです。ウインナーのパリッとした食感を楽しむためには、煮込みすぎないことがポイント!ベーコンやハムは鍋に加えることで鍋つゆの旨味がアップしますよ。厚切りにすれば食べごたえも出るので、お好みに合わせてカットしてみてくださいね。ハムやポークランチョンミートは、キムチ鍋や韓国料理でも人気のプデチゲなどにもよく使われる具材です。
魚介類
風味豊かで旨味の強い魚介類は、鍋の主役ともいえる具材。定番具材にはどんなものがあるか見てみましょう。
鮭
鮭は比較的どんな味つけの鍋にも合いやすい具材ですが、特にみそ味と相性がよいです。北海道のご当地鍋の石狩鍋では、鮭の身やあらを具材に使い、みそで味つけをします。鮭の旨味がつゆに溶け出して奥深い味わいに仕上がりますよ。
タラ
クセの少ないタラも、鍋の定番具材。身は淡泊でありながらも旨味があるので、鍋のおいしさを底上げしてくれます。タラの身は加熱すると崩れやすくなるので、鍋に入れたら触りすぎないようにしましょう。
エビ
エビも鍋におすすめな具材のひとつです。むきえびを使うと手軽ですが、殻付きで加えるのがおすすめ!殻付きのまま使うとだしがよく出て、つゆの旨味がアップしますよ。
カニ
特別な日の鍋には、カニを使うのもおすすめです!カニしゃぶやカニすき鍋など、あっさりとした味わいの鍋によく合います。つゆにだしが溶け込み、贅沢な味わいを楽しめますよ。カニしゃぶはズワイガニやタラバガニが向いています。こってりとしたみそ味の鍋で楽しみたいときは、毛ガニなどかにみそが詰まっているカニを使うとコク深い味わいに仕上がりますよ。作る鍋によって蟹の種類も変えてみてくださいね。
牡蠣
プリプリとした食感と旨味で存在感抜群の牡蠣。おいしく調理するためには下処理が必要ですが、手間をかけた分とってもおいしい鍋に仕上がること間違いなしです!
つみれ
つくねとよく似ていますが、つみれも鍋の定番具材です。手で丸めて作るつくねに対し、つみれには「摘入れ(つみいれ)」という意味があり、必ずしも魚のすり身でできたものではないそうです。とはいえ魚のすり身で作ることが多く、骨がなくやわらかい食感で食べやすいのが魅力で、とってもおいしいですよ。
【野菜・きのこ類など】鍋の定番具材は?
鍋には肉や野菜だけでなく、野菜やきのこ類も欠かせません。野菜を鍋に入れるときは、火の通りにくいものを先に入れたり、葉物など火の通りやすいものや食感を楽しみたいものは後に入れるなど、加熱時間を調節するのがおすすめですよ。以下で、それぞれ確認してみましょう。
白菜
鍋に入れる野菜といえば白菜をイメージする方も多いのではないでしょうか。煮込み時間を短くすればシャキシャキとした食感、しっかり煮込めばやわらかい食感を楽しめます。
長ねぎ
長ねぎは煮込むと甘さが引き立つので、鍋にぴったりの具材です。ぶつ切りにしてそのまま煮込んでもおいしいですが、一度焼いてから鍋に入れると香ばしさが増し、風味豊かな味わいに仕上がります。
大根
大根は、輪切りや半月切りにして具材に使ってももちろんおいしいですが、おろしてみぞれ鍋にするのもおすすめです。また、大根おろしを使って動物の形などを作る大根おろしアートという楽しみ方もあります。
もやし
鍋のつゆがよく絡むもやしもおすすめの具材です!しっかりと煮込んでやわらかい食感を楽しんだり、サッと煮込んでシャキシャキとした食感を残すなどお好みで調節してみてくださいね。
きのこ
しいたけやしめじ、えのき、エリンギなどのきのこ類も鍋に欠かせない食材です。それぞれ単体で加えるのももちろんおいしいですが、いくつかの種類を組み合わせて使うと、より旨味たっぷりで深みのある味わいに仕上がります。どんな味わいのつゆにも合わせやすい、万能具材です。
にんじん
鍋は緑や茶色の具材が多くなりがちですよね。そんなときは、にんじんを入れると彩りのアクセントとなりますよ。型抜きをしたり飾り切りをすれば、より華やかさがアップします。
春菊
特有の香りや苦味がクセになる春菊。葉の部分は短時間でさっと加熱するのがおいしいので、茎の部分と葉の部分で鍋に入れるタイミングを変えるとよいでしょう。
トマト
トマトを使った鍋といえば洋風の味つけを想像する方も多いかもしれませんが、和風の味つけの鍋にもよく合うんです。煮込むことでトマトの酸味がマイルドになり、つゆの旨味が引き立ちますよ。
豆腐・こんにゃく類
豆腐やこんにゃくも定番の鍋具材ですよね。味わいは淡泊ですが、食感のアクセントにもなり、最後まで飽きることなく鍋を楽しめます。
豆腐
豆腐も鍋には欠かせない具材。つるっとした口当たりを楽しみたいなら絹ごし豆腐、大豆の風味やしっかりとした食感を楽しみたいなら木綿豆腐を選んでみましょう。
油揚げ
つゆが染み込む油揚げも、鍋に入っているとうれしい具材です。油抜きをしてから使うと、つゆがより染み込みやすくなりますよ。
しらたき・こんにゃく
ツルッとした食感で味がよく染みこむしらたきやこんにゃくも、鍋によく合う具材です。こんにゃくは、隠し包丁を入れたりスプーンでちぎるように切ると、より味が染みこみやすくなりますよ。
その他変わり種具材
基本的に、鍋に入れる具材に決まりはありません。スープの味つけに合わせて具材を選べば、ちょっと変わった具材でもおいしくいただけます。以下でご紹介する具材をぜひ参考にしてみてくださいね。
餃子
餃子は煮込むと皮がトロトロになり、味が染みておいしくなります。市販の餃子も手軽に使えて便利ですが、鍋の種類に合わせてタネから作るのもおすすめですよ。
チーズ
チーズは、トマト鍋やキムチ鍋などと相性のよい食材です。なかでもおすすめなのはカマンベールチーズ!少し加熱するとやわらかくなり伸びるので、ほかの食材と絡めながら食べるとおいしいですよ。ほかにもピザ用チーズを使ったり、粉チーズをかけるのもおすすめです。
餅・トック
やわらかい食感の餅は、もはや定番具材に入れてもいいほどの具材。鍋用の薄くスライスされた餅もスーパーなどで販売されています。和風の鍋にはもちろん、洋風の味つけの鍋にもよく合うのであるとうれしい食材ですよね。日本の餅だけでなく、韓国料理のトッポギでもおなじみのトックもおすすめ!煮込んでも溶けづらく、もっちりとした食感を楽しめます。
シメにおすすめの具材
鍋にシメは欠かせない!という方も多いですよね。ごはんを加えて雑炊にしたり、うどんを入れるのが定番ですが、鍋の味つけによってはパスタや中華麺、パンもシメに最適なんですよ!
ごはん
ごはんは鍋のシメの定番。和風の味つけの鍋であれば、ごはんを加えて卵でとじて雑炊でいただくのがおすすめです。洋風の味つけの場合は、ごはんとチーズを加えてリゾット風にして食べる方法もあります。とくにトマト鍋やカレー鍋はチーズと相性が抜群なので、ぜひ試してみてくださいね。
麺類(うどん・パスタ・中華麺)
スルッと食べられる麺類は鍋のシメに最適な食材!和風鍋にはうどん、キムチ鍋には中華麺、トマト鍋にはパスタなど、鍋スープの味に合わせた麺を選ぶのがおすすめです。近年は煮込んでも伸びにくい鍋専用の麺なども販売されているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
パン
意外に思えますが、実はパンも鍋のシメにおすすめの食材なんです!トマト鍋、カレー鍋、ブイヤベース鍋、ポタージュ鍋など、洋風な味つけの鍋によく合います。スープをパンに染み込ませてチーズをかけて食べたり、こんがりやいたバゲットを浸して、鍋を最後まで楽しんでくださいね。
おうちで楽しむ鍋のレシピをご紹介!
ここからは、おうちで楽しむ鍋のおすすめレシピをご紹介します。これまでにご紹介してきた具材やいろいろな味つけを組み合わせた絶品お鍋のレシピをピックアップしたので、ぜひチェックしてみてくださいね。
野菜たっぷり あったか寄せ鍋
シンプルで飽きのこない味!寄せ鍋を作ってみましょう。しょうゆやみりん、顆粒和風だしなど、おうちにある調味料を使って簡単に味つけができます。具だくさんで素材の味を楽しめる、満足感のあるお鍋ですよ。
こってりおいしいゴマ豆乳鍋
豆乳ベースの鍋もおすすめです。豆乳やみその風味でまろやかな味わいのつゆが具材によく絡んでとてもおいしいですよ。このレシピでは豚ひき肉で作る肉団子や白菜、長ねぎなど、鍋の定番具材を使っていますが、お好みの具材を加えてもおいしくいただけます。豆乳は加熱しすぎると分離しやすくなるので、沸騰させないようにするのがよりおいしく作るポイントです。
旨味あふれる 海鮮たっぷり塩ちゃんこ鍋
魚介の旨味がたっぷりの塩ちゃんこ鍋はいかがでしょうか。カニやエビ、ホタテ、鮭などの具材を贅沢に使い、奥深い味わいに仕上げました。鶏ガラスープの素や塩で味つけをしていますが、しょうゆやみそなど、お好みの味つけにアレンジするのもおすすめです。ぜひお試しくださいね。
味噌でコク出し トマトとチーズの豚キムチ鍋
カマンベールチーズを丸ごと1つ使った、インパクトのあるトマトとチーズの豚キムチ鍋をご紹介します。トマトベースのつゆにキムチやチーズ、みそが相性抜群!マイルドな辛さとコクのある味わいでとってもおいしいですよ。具材をカマンベールチーズに絡めて召しあがってくださいね。
もつ鍋風 大根のミルフィーユ鍋
ごはんがモリモリ食べられる!もつ鍋風大根のミルフィーユ鍋を作ってみましょう。薄切りにした大根に、ニンニクの香りと豚バラの旨味が染み込み、箸が止まらなくなるおいしさ!スープにごはんや麺を入れれば、最後の一口までお楽しみいただけますよ。
いろいろな鍋を楽しもう!
今回は、鍋の種類や定番具材を、おすすめレシピとともにご紹介しました。一言で鍋といっても、味つけや使う具材によって、全く違う味わいになります。今回ご紹介したレシピを参考に、寒い日には鍋を囲んで心も体も温まってくださいね。