春キャベツと冬キャベツの違いとは？特徴や旬、それぞれのおいしい食べ方について解説！

幅広い料理に活用できるキャベツ。収穫時期によって「春キャベツ」と「冬キャベツ」がありますが、いったいどのような違いがあるのでしょうか。この記事ではそれぞれの特徴や旬、おいしい食べ方などを解説します。記事後半のたっぷり春キャベツのグラタンやトマト缶で作る簡単ロールキャベツなど、絶品レシピも必見ですよ！

春キャベツと冬キャベツには、いくつか違いがあります。まずは特徴を表にまとめたので確認してみましょう。

春キャベツは秋ごろに種をまき、3～5月ごろに旬を迎え、冬キャベツは夏に種をまき、11～3月ごろに旬を迎えます。以前は寒玉と呼ばれる「冬キャベツ」が主流でしたが、最近ではサワー型と呼ばれる「春キャベツ」の流通も増えてきました。

キャベツはもともと冷涼な気候を好む野菜で、夏場には栽培が難しいとされていましたが、気温が高くても栽培できるよう品種改良を重ねた結果、さまざまな品種が生まれたそうです。

💡ワンポイント豆知識
あまり聞き慣れないかもしれませんが、近年は「夏キャベツ」という品種もあります。別名「高原キャベツ」とも呼ばれていて、長野県の野辺山高原周辺や群馬県の嬬恋村周辺などの冷涼地で栽培されているんですよ。夏キャベツは7～10月頃に旬を迎え、葉は厚めではあるもののやわらかく、甘みがあるのが特徴で、春キャベツと冬キャベツ両方の特徴を兼ね備えています。

それではここから、春キャベツと冬キャベツのそれぞれの特徴について詳しくみていきましょう。

春キャベツは葉の巻きがゆるく、ふんわりとしていて、丸みのある形をしています。外側の葉は濃いめの緑色をしていますが中は淡い黄緑色で、葉はやわらかく、みずみずしい味わいが特徴です。

関東から九州など、海洋性気候で冬も温暖な地域で栽培されています。千葉県の銚子地域、神奈川県の三浦地域などが主な産地です。

冬キャベツは葉の巻きがしっかりとしており、固くしまっていて、楕円形のような形をしています。春キャベツを同じく外側の葉は濃い目の緑色ですが、内側は白め。葉の一枚一枚が厚く、春キャベツや夏キャベツと比較するとややかための食感が特徴です。

冬キャベツは愛知県の東三河地域や神奈川県の三浦地域、千葉県の銚子地域などが主な産地として知られています。

春キャベツ、冬キャベツそれぞれの選び方を確認する前にまず、キャベツの基本の選び方からおさらいしておきましょう。

キャベツを選ぶ際は、外葉がみずみずしく新鮮なものを選ぶようにしましょう。外葉がしなびていたり変色しているものは鮮度が落ちています。

キャベツの底にある軸の切り口もチェックしてみましょう。切り口がみずみずしく、あまり大きすぎないものを選ぶのがコツです。切り口が干からびているものは避けましょう。また、切り口が大きいものは内側の芯の部分が大きい可能性があるので、確認してみてくださいね。

春キャベツも冬キャベツもせっかくならおいしいものを選びたいですよね！特徴は違ってもキャベツの選び方は変わらないと思っている方も多いかもしれませんが、それぞれ選ぶ基準が異なるんです！以下で確認してみましょう。

春キャベツは葉の巻きがゆるくやわらかなものを選ぶのがおすすめです。また、大きめでも重さが軽いものを選ぶのがよいとされています。これは、水分が多くやわらかい証拠なのだそうです。

外側の葉は薄めでやわらかく、濃い緑色をしているものだと内側までおいしいキャベツなのだとか。てっぺんがとがりすぎたものは花の芯が出てきてしまっているので、避けた方がよいでしょう。

冬キャベツは巻きがしっかりしていてかたいものを選びましょう。持った沖にずっしりと重いものは、ぎっしりと詰まっている証です。

冬キャベツは1/2カットで販売されていることも多いですが、その場合は断面が淡い黄色になっているか確認しましょう。新鮮なキャベツは黄色く、鮮度が落ちるとどんどん緑色になっていきます。

続いては春キャベツと冬キャベツ、それぞれの特徴を活かしたおいしい食べ方をご紹介します。

春キャベツは葉がやわらかいので生食がおすすめです。生のままサラダにすると、キャベツの甘みとシャキシャキした食感を堪能できます。

淡いグリーンの色味もきれいで、春の食卓にぴったりですよ！気軽に食べられる浅漬けやさっと炒める料理にも向いています。

冬キャベツは肉厚のしっかりした葉で煮崩れしにくいので、加熱する料理に適しています。加熱すると甘みが増すうえに、かさが減ってたくさん召し上がれますよ。

ロールキャベツやポトフなどの煮込み料理にすると、キャベツに味が染みて旨味たっぷりの一品になります。

春キャベツと冬キャベツの特徴や違い、選び方やおいしい食べ方についてご紹介しました。ここからはキャベツを使った絶品レシピをご紹介します。おうちで簡単に作れるものをピックアップしているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

新じゃがと春キャベツの温サラダをご紹介します。ホクホクの新じゃがと甘みたっぷりの春キャベツのおいしさが堪能できるレシピです。ケチャップとマヨネーズベースの濃厚なドレッシングが春キャベツの甘みを引き立てますよ！電子レンジで加熱してドレッシングと和えるだけで簡単に作れるので、ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。

春キャベツとしらすのサラダをご紹介します。やわらかな食感の春キャベツを使ってフレッシュな洋風サラダを作ってみました。オリーブオイルと粉チーズの濃厚なドレッシングにしらすの塩気が効いてキャベツがモリモリ召し上がれますよ！ぜひ一度お試しくださいね。

春キャベツをふんだんに使ってグラタンを作ってみました。バターで炒めて甘みの増した春キャベツにホワイトソースがからみ、食べる手が止まらなくなるおいしさです！こんがりと焼けたチーズがアクセントになって、最後まで飽きずに召し上がれますよ。ぜひ召し上がってみてくださいね。

朝食や夜食におすすめの春キャベツとコーンの卵スープです。鶏ガラスープの素を使って中華風に仕上げました！春キャベツとコーンの甘みとふんわりとやさしい食感の卵がホッとする味わいで、お子様にも人気ですよ。とても簡単にお作りいただけるので、ぜひ献立に加えてみてくださいね。

今夜の主食にホタルイカと春キャベツの和風パスタはいかがでしょうか？やわらかく甘みの強い春キャベツに旨味たっぷりのホタルイカが相性抜群！ニンニクの効いた濃厚な風味ですが、後味がさっぱりしているのでどんどん召し上がれますよ。ぜひ一度お試しくださいね。

絶品回鍋肉のご紹介です。豚バラ肉の旨味とキャベツの甘み、ほろ苦いピーマンが好相性の一品。甜麺醤や豆板醤に生姜やニンニクを加えた濃厚な味わいがやみつき必至で、ごはんがどんどん進みます！今夜のおかずにいかがでしょうか？

忙しい日の夕食にサバ缶とキャベツの卵炒めを作ってみませんか？おうちにある材料でぱぱっと作れるのがポイント。シンプルな味つけですが、サバの旨味がキャベツと卵に染み込みお箸が止まらなくなるおいしさです！ごはんのおともにもお酒のおつまみにもよく合いますよ。ぜひ召し上がってみてくださいね。

ランチにもおすすめのキャベツたっぷりお好み焼き風オムレツです。キャベツとにんじんの甘みと旨味たっぷりの豚バラ肉が相性抜群！薄力粉を使わないお好み焼き風のレシピなので、軽い食感でどんどん召し上がれますよ。キャベツの大量消費にもおすすめなので、ぜひ作ってみてくださいね。

今夜のおかずにトマト缶を使った簡単ロールキャベツはいかがでしょうか？合いびき肉の旨味とトマトの酸味がマッチした濃厚な味わいです。煮込んで甘みを増したキャベツが絶品！パンにもパスタにもよく合いますよ。ぜひお試しくださいね。

キャベツたっぷりワンパン塩肉豆腐のご紹介です。しっかり煮込んだ肉厚のキャベツに豚こま肉の旨味が染み込み、たまらないおいしさに！だし汁のやさしい味わいにホッとする一品です。ボリュームも満点なので、ぜひ作ってみてくださいね。

いかがでしたか？春キャベツと冬キャベツの特徴や違い、選び方やおいしい食べ方のポイントに加え、キャベツを使った絶品レシピなどもご紹介しました。甘みたっぷりの春キャベツと煮込んで旨味を増す冬キャベツ、それぞれの魅力があることがおわかりいただけたのではないでしょうか。今回ご紹介したレシピなども参考にしていただき、ぜひそれぞれの特徴を活かしたおいしい料理を作ってみてくださいね。