今回は、加熱して作る玉ねぎがたっぷり入ったドレッシングのレシピをご紹介します。
みじん切りにした玉ねぎをゆっくり加熱することにより、玉ねぎの甘味と旨味を充分に引き出して作ります。
玉ねぎを加熱することで辛みが甘味に変化しますので、「玉ねぎドレッシングを作ったことがあるけど辛いから苦手」という方も大丈夫です。玉ねぎの甘味を活かしますので、一般的な玉ねぎドレッシングよりも砂糖が控え目です。
基本のドレッシングをもとに、食べるドレッシング、マリネ、イタリアン、フレンチなど、いろいろなアレンジができます。
また、日持ちの心配な新玉ねぎの救済レシピとしても活用できますよ。
しっかりと加熱して水分を飛ばして作りますので、手作りは日持ちが心配という方もお試しいただければ幸いです。
玉ねぎ
2個
■合わせ調味料
米酢
大さじ4
塩
小さじ2
砂糖
小さじ1
サラダ油
大さじ6
手順
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【1】玉ねぎは皮を取りみじん切りにします。
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フードプロセッサーでガーとやると楽ですよ。
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※補足
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苦く仕上がったというご報告をいただきました。
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紫玉ねぎなど、玉ねぎの品種によっては、作りたてすぐは苦味のある仕上がりになることがございますが、日が経つごとに苦味は和らいでいきます。
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この苦味、そして辛みの正体は、硫化アリル、アリシンなどのアリル化合物で、玉ねぎ、にんにくに含まれています。アリル化合物の特徴の一つとして、水に溶けやすい(水溶性)、蒸発しやすい(揮発性)、そして熱に弱いという性質を持っていること、また、ドレッシングの油にも溶け出していきますので、日が経つごとに苦味が和らぐのは、そのためです。
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もし、作ってからすぐにお召し上がりになる場合で、苦味・辛みを出来るだけ避けたい、という場合は、玉ねぎをみじん切りにした後、5分ほど水にさらして、よく水気を切ってから、手順2に進んでいただければ、より苦味の抜けた仕上がりになります。
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ただし、アリシンには、強力な殺菌効果があり、これがドレッシングの長期保存にも役立っているため、日持ちの面から申し上げますと、長期保存を目的にされるのであれば、苦味・辛みの抜き過ぎは避けたほうが良いです。
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【2】玉ねぎを加熱します。
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フッ素加工かテフロン加工のフライパンに、みじん切りにした玉ねぎを入れて、弱火にかけます。焦げないように、へらを使って鍋肌からよくかき混ぜながら、水分を飛ばすように5~6分ほど加熱します。
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もちろん、電子レンジでもOKです。その場合は、耐熱容器に、みじん切りにした玉ねぎを入れて、ふんわりとラップをかけ、電子レンジ600Wで5分ほど加熱します。ラップをはずして、底からかき混ぜるようにして水分を飛ばします。
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【3】玉ねぎの水分が飛んだら、熱いうちに米酢→塩→砂糖→サラダ油の順に加え※、よく混ぜ合わせて出来上がりです。
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※サラダ油ではなく、オリーブオイルを使用する場合は、オリーブオイルは粗熱が取れてから加えましょう。香りが飛びません。
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【4】保存の際は、しっかり消毒した保存容器に入れて冷蔵庫で保存します。
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【5】玉ねぎがたっぷりと入ったドレッシングです。作り置きをいただく際は、大きめのスプーンで底からかき混ぜるようにしていただくと良いです。
投稿者からのコメント
■保存期間
冷蔵1か月
■作り置きのコツ・ポイント
玉ねぎは焦がさないように熱しましょう。電子レンジで加熱する場合は、途中で一度かき混ぜるとムラなく焦げ付きなく仕上がります。
出来立てよりも翌日以降のほうが、より味がなじんでおいしくいただけます。
保存する際は保存容器はしっかり消毒してから使いましょう。
■アレンジのヒント
サラダドレッシングにはもちろん、マリネのベースとしても活躍します。また、酢やオイルを変えたり香辛料を加えると、ひと味もふた味も違った味わいが楽しめます。下記に私が試しておいしかった内容を記述しますので、ご参考になれば幸いです。
にんにく入り/お好みでにんにく1片をすりおろし、手順3で加えます。ぐんと風味が良くなりますよ。また、にんにくには殺菌効果がありますので、保存にも向きます。
イタリアンドレッシング/米酢を白ワインビネガーに、サラダ油をオリーブオイルに替え、砂糖の分量は「ひとつまみ(親指・人さし指・中指の3本の指先でつまんだ量)だけ」に減らします。そして、パセリ、オレガノのみじん切りもしくは粉末を、手順3で加えます。オリーブオイルは、エクストラバージンを使うと保存の際に固まりやすいですので、ピュアオリーブオイルをおすすめします。
魚介類のマリネ(イタリアンドレッシングの応用)/ゆでて輪切りにしたイカ、たこ、えび、半分に切ったプチトマト各100g目安に、上記イタリアンドレッシング全量と黒こしょう少々を加え、しっかりと冷えるまで冷蔵庫で寝かして出来上がりです。お好みでスライスしたオリーブやパプリカ、ケイパーなどを加えると、さらに彩り良く、おもてなしとしても活躍します。
フレンチドレッシング/米酢を白ワインビネガーに替え、砂糖は無し、マスタード小さじ1を加えます。できれば手順3で、サラダ油以外の材料を、ミキサーやフードプロセッサーにブーンとかけてから、少しずつサラダ油を足しながらさらにブーンとかけると、おなじみの白色フレンチドレッシングが出来上がります。サラダ油は多いほど美味しく、白ワインビネガーの7~8倍ほどの分量が、たまらなくコクが出て美味しいです。大人数にふるまうなど作り置きをしないのであれば、ぜひ、サラダ油を入れる前に、卵黄を加えてブーンとしてみてくださいませ。やだもう!ってくらいにコクが出て美味しいです。
食べるドレッシング/トマト1個、ピーマン1個をみじん切りにして、粗熱が取れたドレッシングに加えます。砂糖の分量は「ひとつまみ(親指・人さし指・中指の3本の指先でつまんだ量)だけ」に減らします。サラダはもちろんですが、これは温かいオムレツや、パスタ(冷製でもOK)にたっぷりかけると美味しいです。保存は1週間を目安にしましょう。
和風ドレッシング/手順3で、さらにしょうゆ、酒、みりん各大さじ3、あれば昆布茶または顆粒昆布だしを茶さじ1加えます。大皿にたっぷりとレタスか水菜などの青菜をひいた上に、ほぐした蒸し鶏かゆで豚などをどーんと乗せた上に、たっぷりとドレッシングをかけていただきましょう。ご飯やお酒が止まりません。
※みやすさのために書式を一部改変しています。