日本料理には欠かせない調味料「醤油」。醤油の種類の中でも「濃口醤油」は代表的ですが、「薄口醤油」も広く知られていますよね。今回はそんな2種類の醤油の特徴や違い、それぞれの味わいを生かしたレシピをご紹介します。記事後半では「たまり醤油」や「白醤油」についても解説していますので、ぜひ最後までチェックしてくださいね。
味つけ上手になろう!“濃口醤油”と“薄口醤油”の違い&おすすめレシピ8選
- 目次
- 濃口醤油と薄口醤油はなにが違う?
- 濃口醤油と薄口醤油の違いとは?
- 減塩醤油とは?濃口、薄口との違いも
- 濃厚な味わい!濃口醤油を使ったレシピ
- 鶏手羽元と卵の甘辛煮
- きのこたっぷりバター醤油スパゲティ
- つやつや!ブリの照り焼き
- たっぷりキノコと豚バラ肉の焦がしバターしょうゆ丼
濃口醤油と薄口醤油はなにが違う?
和食に欠かせない調味料の一つである「醤油」。少し加えるだけでも味が締まるため和食だけに留まらず、中華やエスニック料理など、様々な料理に活用されています。 なかでも普段からよく使われる代表的なものに、濃口醤油と薄口醤油の2種類がありますが、その違いをご存知ですか?
今回は、そんな「濃口醤油」と「薄口醤油」について、それぞれの違いや特徴を解説します。減塩醤油や白醤油など、そのほかの醤油についてもご紹介しているので、用途に合わせて上手に使い分けをして、醤油の味わいと香りを楽しみましょう!
濃口醤油と薄口醤油の違いとは?
大豆を原料とする醤油は、料理をする上で欠かせない調味料のひとつです。そんな醤油ですが、大きく分けて2つの種類が存在します。それぞれの特徴を見て、違いを知っていきましょう。
濃口醤油
醤油全体の8割以上の生産量を占めるのが濃口醤油です。ほぼ同等の大豆と麦に塩を加えたもの、またはこれに穀類を加えたものを指します。名前の通り色が濃い濃口醤油は、しっかりとしたコクや醤油の香りが楽しめます。
薄口醤油
ほぼ同等の大豆と麦に塩、あま酒や水あめなどを加え、色の濃化を抑えた醤油を指します。「薄口醤油」という名前でありながら、濃口醤油より塩分は2%ほど高いため、味付けする際は注意が必要です。色が薄いため、食材の色をそのまま活かしたいだし巻き卵やお吸い物などにおすすめです。
減塩醤油とは?濃口、薄口との違いも
減塩醤油とは、その名のとおり塩分が低い醤油を指します。ただし製造の段階で低い塩分濃度にしてしまうと、醤油にとって有害な微生物が繁殖してしまい、味を損ねてしまう可能性があります。そのため、濃口醤油の製法で作った醤油から塩分を取り除くという方法で仕上げています。色は濃口醤油とあまり変わらないため、同じようにお使いいただけますよ。
濃厚な味わい!濃口醤油を使ったレシピ
濃口醤油と薄口醤油の違いを知ったところで、ここからはそれぞれの醤油を使ったレシピをご紹介します。まずご紹介するのは、コクのある濃厚な味わいを楽しめる、濃口醤油を使ったレシピです。ぜひ参考にしてみてくださいね。
鶏手羽元と卵の甘辛煮
鶏手羽元とゆで卵を醤油ベースの甘辛い味付けで煮込みました。濃口醤油を使うことでしっかりと色づき、見た目にも食欲をそそります。ごはんのおかずにぴったりの一品ですよ。
きのこたっぷりバター醤油スパゲティ
3種類のきのこを使った香り高いパスタです。ふんだんに使ったきのこから出るうま味がバター醤油とマッチしてとてもおいしいですよ。お子さまから大人まで、幅広い層に愛されるバター醤油で味付けしたパスタは、定番メニューになること間違いなしです。
つやつや!ブリの照り焼き
和食の定番、ブリの照り焼きです。こちらのレシピは濃口醤油に、酒、みりん、砂糖などを加えて、甘辛く味付けしています。ブリに甘辛いたれがよく絡み、ごはんが進みますよ。
たっぷりキノコと豚バラ肉の焦がしバターしょうゆ丼
豚バラ肉ときのこを使ったどんぶりごはんレシピのご紹介です。風味の良い濃口しょうゆを使いしっかり炒めることで、香ばしい香りが立ち、食欲をそそります。豚ときのこの旨味も合わさり、ごはんがどんどん進むレシピです。ぜひおためしくださいね。
食材を引き立てる!薄口醤油を使ったレシピ
ここからは、食材の色味や風味を活かして作る、薄口醤油を使ったレシピをご紹介します。
基本の和食 だし巻き卵
和食の基本ともなる、だし巻き卵のレシピです。シンプルなだし巻き卵は、風味高い一番だしを使うのがポイント。薄口醤油を使うことで鮮やかな黄色いだし巻き卵ができあがります。みりんや砂糖はお好みで調整してください。
ほっとする味!あさりのお吸い物
優しく身体に染みわたるあさりのお吸い物です。じっくりと加熱することであさりのうま味が引き出され、身もふっくらと仕上がります。淡い色のお吸い物を楽しみたい場合は、薄口醤油を使うのがおすすめです。
追いがつおで出汁香る 若竹煮
薄口しょうゆを使って作るたけのこの「若竹煮」のご紹介です。たけのことかつおの風味をおいしく味わえる薄口しょうゆの魅力を生かした一品です。 また、色の薄い薄口しょうゆを使うことで、色を濃く付けすぎず、わかめとのコントラストを美しく仕上げることができますよ。
松茸の茶碗蒸し
香り高い松茸を使った贅沢な茶碗蒸しです。松茸のうま味と香りを出すため、弱火でじっくり蒸すのがポイント!かまぼこやたけのこなど、お好みで具材を加えてもおいしく仕上がります。
まだまだある!さまざまな醤油をご紹介
スーパーに並んでいる濃口や薄口、減塩醤油といった一般的な醤油の他にも、各地域ごとにさまざまな種類の醤油が存在します。特徴を知ることで、お好みの醤油が見つかるかもしれません。
たまり醤油
主に、東海地方で生産されている醤油です。原料のほぼ100%が大豆で出来ており、濃厚なうま味が特徴的です。1年以上かけてゆっくり製造され、また濃口醤油の50~80%の水分量のみで作られるため、トロっとしたテクスチャ―に仕上がります。芳醇な香りを活かすため、加熱しない刺身や寿司に使うのがおすすめです。
白醤油
たまり醤油とは反対に、原料のほとんどが小麦で作られる醤油です。独特の香りと甘みを感じる味わいは、素材の味をそのまま活かすのに最適。淡い琥珀色が特徴的で、お吸い物や茶碗蒸しなど、色をつけたくないときによく使われます。
レシピでよく見る醤油はどの醤油?
多くの料理の味付けに使われる醤油ですが、レシピに「醤油」としか記載がない場合は、一体どの醤油を使えば良いのか、迷ってしまったことはありませんか?
特定の記載がない場合は「濃口醤油」を指していること多いです。料理に醤油のコクや風味を加えることができて、味が簡単に決まるため、主に濃口醤油が使われます。また一般的に販売されているもののほとんどが濃口醤油に当たります。 他の醤油を使ったとしても、味が大幅に変わってしまうことはありませんが、使用する頻度が高い調味料なので、揃えておくと便利ですね。
用途に合わせて醤油の使い分けをしよう!
今回は、濃口醤油と薄口醤油の違い、またその他の醤油についてご紹介しました。醤油は味わいだけでなく、香りやコクなど、調理方法によってうま味が変化する奥が深い調味料です。食材の色を活かす色味など、料理に合わせて上手に使い分けをしてみてくださいね。
クラシルでは、醤油を使った美味しいレシピを多数掲載しています。ぜひ、参考にしてください。