刺身のおいしさを引き立てる「刺身醤油」。実はどのような醤油か明確な定義はなく、昆布や魚介類のエキスを加えたものや、再仕込み醤油やたまり醤油を刺身醤油としている場合もあるんですよ。この記事では、刺身醤油の特徴について、普通の醤油との違いや代用方法、おすすめレシピとともにご紹介します。ぜひ最後までご覧くださいね。
刺身醤油と普通の醤油の違いとは?特徴やおすすめレシピも
- 目次
- 刺身醤油とは?
- 刺身醤油と普通の醤油の違い
- 刺身醤油は代用できる?
- 醤油を使ったおすすめレシピをご紹介!
- 和風カルパッチョ
- ゆず胡椒香る マグロとアボカドの漬け丼
- 鮭のムニエル バター醤油ソースがけ
- ピーマンと厚切り豚バラ肉のわさび醤油炒め
刺身醤油とは?
「刺身醤油」に明確な定義があるわけではありませんが、とろみがついているものや、甘み、旨味が強いものが多いようです。各メーカーが、刺身のおいしさを引き立てるのにぴったりだと考える醤油を刺身醤油と名付けて販売しています。
刺身醤油は、地域によっても特徴に違いがあります。東海地方では、醤油の中でも特に色の濃い「たまり醤油」を刺身醤油として使うことがあるようです。醤油は一般的には大豆と米を同量ずつ原料にすることが多いのですが、たまり醤油はほぼ大豆のみで作られていて、とろみと濃厚な旨味があることが特徴です。
中国地方では、再仕込み醤油を使うようです。再仕込み醤油は、普通の醤油では塩水を使う工程で濃口醤油を使うため熟成期間が長く、材料も普通の醤油の2倍使います。そのためコクが強く、濃厚な旨味があるのが特徴で、刺身によく合うと考えられているそうです。
九州地方の刺身醤油は、甘みが強いのが特徴です。九州地方では、醤油に限らず甘い味つけが好まれる傾向があるようですが、甘みととろみのある醤油が刺身によく絡み、青魚の臭みを消したり、おいしさを引き立てると考えられています。
刺身醤油と普通の醤油の違い
醤油は、たまり醤油、再仕込み醤油、濃口醤油、淡口(うすくち)醤油、白醤油の5種類に分けられていて、刺身醤油という分類はありません。前述の通り、たまり醤油や再仕込み醤油を刺身醤油として使う場合もありますが、普通の醤油にかつおや昆布、魚介類のエキスを加えて刺身醤油を作っている場合もあります。
JAS規格によって、大豆、小麦、米、食塩以外を使ったものは「しょうゆ加工品」と表示しなければならない決まりがあるので、刺身醤油やだし醤油など副原料を使っている醤油は「しょうゆ加工品」として販売されます。
刺身醤油は代用できる?
刺身醤油が刺身のおいしさを引き立てることはわかりましたが、刺身醤油をご家庭で常備していない場合もありますよね。そんなときには、濃口醤油に煮切りみりんを加えることで、簡単に作ることもできるんですよ。醤油とめんつゆを混ぜるだけで代用できる方法もあり、よりお手軽です。
刺身に普通の醤油をつけて食べてももちろんおいしいですが、ちょっとしたひと手間でよりおいしく食べられる場合もあるので、ぜひお試しくださいね。
醤油を使ったおすすめレシピをご紹介!
ここからは、醤油を使ったおすすめレシピをご紹介します。食欲をそそる味わいのマグロとアボカドの漬け丼や、ピリ辛で後引くおいしさのピーマンと厚切り豚バラ肉のわさび醤油炒めなど、バリエーション豊かなレシピをピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。
和風カルパッチョ
とっても簡単!和風カルパッチョを作ってみましょう。お刺身に、ニンニクで香りづけしたオリーブオイル、レモン汁、白コショウ、しょうゆをかけて和風の味わいに仕上げました。タコやマグロなど、他のお刺身でもおいしくお作りいただけますよ。ぜひお試しくださいね。
ゆず胡椒香る マグロとアボカドの漬け丼
食欲をそそる味わいの、マグロとアボカドの漬け丼をご紹介します。ゆず胡椒を効かせたピリッと辛味のある味つけと、アボカドと卵黄のマイルドな旨味が相性抜群!ごはんはもちろん、お酒のおつまみにもぴったりの一品です。ぜひ作ってみてくださいね。
※ご高齢の方や、2才以下の乳幼児、妊娠中の女性、免疫機能が低下している方は、卵の生食を避けてください。
※料理酒、みりんは、加熱を行いアルコールを飛ばし粗熱をとったものを使用しています。
鮭のムニエル バター醤油ソースがけ
風味豊かなバターが香るしょうゆソースがとってもおいしい!鮭のムニエルはいかがでしょうか。薄力粉をまぶして香ばしく焼いた鮭に、バターしょうゆソースがよく合い、とってもおいしいですよ。レモン汁を絞ってさわやかな香りをプラスしてみるのもおすすめ。ごはんのおかずはもちろん、パンのおかずにもぴったりなので、ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。
ピーマンと厚切り豚バラ肉のわさび醤油炒め
ピリ辛味がたまらない、「ピーマンと厚切り豚バラ肉のわさび醤油炒め」のご紹介です。ジューシーな厚切り豚バラ肉とシャキシャキ食感のピーマンに、わさびしょうゆの味つけがよく合い、箸がどんどん進みますよ!材料もシンプルでとっても簡単なので、ぜひ作ってみてくださいね。
鶏肉とじゃがいものバター醤油炒め
食べごたえのある一品!鶏肉とじゃがいものバター醤油炒めを作ってみましょう。旨味たっぷりの鶏もも肉と、ホクホク食感のじゃがいもに、甘辛いしょうゆ味がよく合い、とってもおいしいですよ。バターの香りが食欲をそそる、満足感たっぷりのおかずです。ぜひお試しくださいね。
※ご使用の電子レンジの機種や耐熱容器の種類、食材の状態により加熱具合に誤差が生じます。 様子を確認しながら完全に火が通るまで、必要に応じて加熱時間を調整しながら加熱してください。
にんにく醤油香る めかじきのステーキ
生姜とニンニクの香りがたまらない、めかじきのステーキはいかがでしょうか。ふっくらと焼きあがっためかじきに、香り高いニンニクしょうゆソースが相性抜群!箸がどんどん進む、やみつき必至のおいしさです。お肉料理にもアレンジできるソースなので、ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。
醤油で食材のおいしさを引き立てよう!
今回は、刺身醤油の特徴や普通の醤油との違い、醤油を使ったおすすめレシピをご紹介しました。醤油を使った味つけは、魚料理はもちろん、肉料理にもよく合い、食材のおいしさを引き立ててくれますよね。
クラシルでは、醤油を使ったレシピをほかにもたくさんご紹介しています。そちらも、ぜひ参考にしてみてください。
※20歳未満の飲酒はやめましょう。