イタリア語で「バターのような」を意味する「ブッラータ」というチーズをご存知ですか?真っ白で丸い見た目はまるでモッツァレラチーズのようですが、中を割ってみるとチーズの中から生クリームが出てくる、不思議なチーズなんです。今回は、そんなブッラータの味や香りなどの特徴のほか、おいしい食べ方やレシピもご紹介します。
ブッラータチーズってどんなチーズ?産地や味の特徴、おすすめレシピもご紹介!
- 目次
- ブッラータチーズとは
- ブッラータチーズはどんな味?
- ブッラータチーズはどのように作られる?
- ブッラータチーズのおすすめの食べ方は?
- シンプルにそのまま 食べる温度に注目
- 生ハムなど塩気が強いものと合わせる
- フルーツと組み合わせる
- パスタやピザにトッピングする
ブッラータチーズとは
ブッラータチーズとは、南イタリアプーリア州の特産フレッシュチーズです。イタリア語で「バターのような」を意味する名前のとおり、舌に残る乳製品の濃厚な味わいが特徴のチーズです。ナイフを入れて割ってみると、中からとろりと生クリームが流れ出てくるのです。
そんな変わった特徴のあるブッラータチーズは、モッツァレラチーズ職人が余ったモッツァレラチーズを消費するために作ったチーズだったそうです。チーズの中に生クリームが入っていることから鮮度が重要なチーズでした。ブッラータは、現在のように冷蔵技術も流通も発展していなかった時代には、地元のみで出回っているチーズでしたが、そのおいしさが評判を呼び、現在ではイタリアから遠く離れた日本のチーズ専門店や大型スーパーなどでも販売されるまでに有名なチーズになりました。
ブッラータチーズはどんな味?
フレッシュチーズであるブッラータは、水牛や牛のミルクを使っていて熟成もさせていないため、味や香りにクセがなく水分が多いのが特徴です。チーズ部分は弾力のある食感で、上述したようにバターのようなミルキーさやコクが感じられます。ほかのフレッシュチーズ同様、鮮度が大切で、かつてブッラータの賞味期限は48時間以内と言われていたのだとか。しかし近年は、保存技術の向上や製造地が拡大したことによって賞味期限も延びているようです。
ブッラータチーズはどのように作られる?
ナイフを入れると生クリームが溢れ出る、見た目のインパクトも抜群なブッラータの作り方をご紹介します。お湯で溶かした弾力のあるチーズ生地をお餅のように練って伸ばして使用します。これはモッツァレラチーズと同じ「パスタフィラータ」と呼ばれる製法です。こうしてできたチーズ生地を袋状に成型し、割いたモッツァレラチーズと生クリームやホエイから作られたクリームを中に入れます。袋の口を縛るなどしてふさぎ、中身が出てこないようにすれば、ブッラータの完成です。
ブッラータチーズのおすすめの食べ方は?
クセのないブッラータはさまざまな食材と相性がよいチーズです。どのように食べるのがおすすめなのか、以下で確認してみましょう!
シンプルにそのまま 食べる温度に注目
まずはシンプルにそのままいただくのがおすすめです。そして、そのまま食べる場合は温度にも注目してみましょう。チーズでありながら、コクのあるバターのような味わいと風味、そして弾力のある食感のブッラータを最大限に楽しむためには、食べる温度が大切です。ブッラータは、食べる前に冷蔵庫から出して常温に戻しておくのが、おいしさのピークを味わえる温度としておすすめです。
生ハムなど塩気が強いものと合わせる
ブッラータには塩気がないので、塩分をプラスするだけでグッと味が引き締まります!シンプルに塩を加えるのはもちろん、生ハムやアンチョビなど、塩気の強い食材と組み合わせてもおいしくいただけますよ。
フルーツと組み合わせる
食材と組み合わせる際は、ブッラータのフレッシュさをいかして、ぜひフルーツと合わせてみてください。フルーツの果汁がドレッシングのようにブッラータに絡み、酸味や甘みがアクセントになりますよ。
パスタやピザにトッピングする
また、ボロネーゼソースなど濃厚な味わいのものとの相性もよいブッラータは、パスタやピザなどのトッピングに添えるのもおすすめです!味わいはミルキーでまろやかに、さらに見た目もインパクト抜群でパーティーやおもてなしにも最適ですよ。
ブッラータは香りにクセがない、アレンジしやすいチーズです。ご紹介したものだけでなく、お好みの食材を用意してぜひオリジナルの組み合わせも楽しんでみてくださいね。
ブッラータチーズを使ったレシピをご紹介
ここからはおうちで作れるブッラータのレシピや、ブッラータを使って作るおいしい料理をご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね!
ワインのおつまみに 簡単ブッラータ
まずは、おうちで作れるブッラータのレシピをご紹介します。ブッラータを作るのに必要なのは、モッツァレラチーズと生クリームと水の3つのみ!モッツァレラチーズは中に入れる用と包むようで分けて、片方は水と一緒に電子レンジで加熱し、もう片方は細かく切って生クリームを加えて混ぜ合わせておきましょう。電子レンジで加熱してやわらかくなったモッツァレラチーズを伸ばし、生クリームと混ぜ合わせたものを入れて包んだら、あとは冷蔵庫で冷やすだけで完成!お好みでオリーブオイルやハーブソルトをかけてお召し上がりください。想像以上に手軽に作れるので、ぜひ試してみてくださいね。
ブッラータとルッコラの生ハムサラダ
続いてのレシピも、ブッラータから手作りするサラダのレシピです。合わせるのはルッコラと生ハム。オリーブオイルや塩・胡椒、粉チーズのシンプルな味つけで、ブッラータのおいしさを味わいましょう。ピンクとグリーン、ホワイトの彩りで見た目も可愛らしいので、おもてなしにもおすすめですよ。
とろとろクリーミー ブッラータと生ハムピーチ
フルーツと相性のよいブッラータ。フレッシュな味わいを桃と生ハムとともに楽しむのもおすすめです!桃は缶詰を使用することで、季節を問わず作ることができますよ!ジューシな桃に旨味と塩気のきいた生ハム、クリーミーなブッラータを一緒に口に運べば、おいしいハーモニーにワインも進みそうですね。
いちごとブッラータのカプレーゼ
ブッラータをフルーツと組み合わせたレシピをもう一品ご紹介します。こちらは、苺を合わせたカプレーゼ。白ワインビネガーで酸味を、タイムですっきりとした香りを、そして生ハムで塩気のアクセントをプラスしました。サッと作れるのに見た目も華やかでおもてなしやパーティーにも最適なので、ぜひレパートリーに加えておきたいレシピです。
とろーり濃厚な ブッラータとトマトのカプレーゼ
一般的には、モッツァレラチーズを使ってつくるカプレーゼも、ブッラータで作ればインパクトのある一品に!ブッラータにトマトとバジルの相性は、言うまでもなく抜群です!中からとろーり溢れるクリームをトマトにたっぷりつけてお召し上がりください。
とろーりブッラータチーズのボロネーゼ
ブッラータを大胆にのせたパスタのレシピはいかがでしょうか。トマトベースや冷製パスタなど、さまざまなパスタと合わせやすいブッラータですが、とくに肉の旨味が詰まったボロネーゼソースとぴったりなんです!パスタとボロネーゼソースにブッラータの中から出てくる濃厚な生クリームが絡んで絶品!至福の味わいをぜひご堪能ください。
中からとろーり ブッラータのオムレツ
見た目はオムレツ中身はブッラータ!パーティーでも注目を集めること間違いなしのユニークなレシピをご紹介します。ナイフを入れればオムレツの中からブッラータチーズがとろーりと溶け出します。ふわふわの卵とクリーミーなブッラータがよく合い、思わず笑みがこぼれるおいしさですよ!味も見た目も楽しめるブッラータのオムレツをぜひ作ってみてくださいね。
パーティーにぴったりなブッラータをぜひ食べてみて!
モッツァレラチーズのようなフレッシュな味わいで、見た目にもインパクトのあるブッラータは、おいしいだけでなくサプライズ感のあるチーズであることがわかりました。パーティーなど人が集まるときには、ぜひブッラータを使った料理を楽しんでみたいですね!