スタンドに盛りつけられたスイーツを紅茶と一緒に楽しむ「アフタヌーンティー」。一度は体験してみたいですよね。この記事では、アフタヌーンティーの特徴や時間を、食べ方やマナーとともに詳しく解説します。記事の後半では、アフタヌーンティーにおすすめのスイーツのレシピもご紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね。
アフタヌーンティー とは?特徴や時間、食べ方について徹底解説!
- 目次
- アフタヌーンティーとは?
- アフタヌーンティーでは何を食べる?
- アフタヌーンティーのマナーや注意点は?
- 食べる順番
- ナプキンの使い方
- 服装
- アフタヌーンティーメニューにおすすめのレシピをご紹介!
- ハムときゅうりのサンドイッチ
アフタヌーンティーとは?
「アフタヌーンティー」とは、紅茶などを飲みながら、サンドイッチやスコーン、ケーキなどの間食を楽しむものです。これは、1800年代中ごろに、イギリスの貴族たちの間で始まった習慣が起源となっているといわれています。
当時、貴族の食事はイングリッシュ・ブレックファーストと呼ばれる朝食と夕食の2回だけでした。そのため、空腹を解消するために夕方4時ごろに軽食を食べるようになったそうです。最初は一人の貴婦人が始めた習慣でしたが、そのうち友人たちも参加したことで流行し、そのお茶会が正式な貴族の社交の場として発展していきました。
アフタヌーンティーと似ているもので、「ハイティー」という習慣もあります。アフタヌーンティーは、食事と食事の間のおやつであるのに対し、ハイティーは肉料理なども提供される食事に近いものや、食事を兼ねたティータイムのことです。時間帯もアフタヌーンティーより少し遅い午後6時ごろからとなります。このような違いがあるのは、ハイティーは貴族ではなく労働階級の人々の習慣が起源となっているからです。
労働階級の人々は、夕方まで働いているのでアフタヌーンティーの時間帯にお茶会をすることはできませんでした。その代わりに、仕事が終わる時間帯に紅茶を楽しむようになったのです。さらに、体力を使う仕事をしていたため、ボリュームのある肉料理を食べていました。ハイティーという名前の由来には諸説ありますが、「カロリーが高い食事だったから」「アフタヌーンティーで使うローテーブルより高さのあるダイニングテーブルを使ったから」「庶民はハイバッグチェアーを使うことが多かったから」などといわれているようです。
アフタヌーンティーでは何を食べる?
アフタヌーンティーといえば、三段のケーキスタンドのイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。このケーキスタンドには、一段目にはサンドイッチ、二段目にはスコーン、一番上にはスイーツがのっていて、紅茶とともにこれらの食べ物を楽しみます。
サンドイッチは、もともとはパンにきゅうりだけを挟んだシンプルなものでしたが、最近ではお店によっていろいろな種類のサンドイッチがあるようです。スイーツには、フルーツタルトやパウンドケーキなど、上品な甘さのあるケーキがよく使われます。
紅茶の種類に特に決まりはありませんが、いくつかの種類の中から選ぶことになるので、事前に紅茶の種類や特徴についてもよく知っておくと、よりティータイムを楽しめますよ。お店によっては紅茶以外にもコーヒーやジュースを選べる場合もあるようです。
ケーキスタンドと紅茶のほかに、「アミューズ」というおまけの料理が出ることもあります。アミューズの内容はお店によって異なりますが、サラダやスープ、ピクルスなどが出るのが一般的です。
アフタヌーンティーのマナーや注意点は?
貴族の社交の場として発展した背景のあるアフタヌーンティーには、気をつけなければならないマナーがいくつかあります。ここでは、アフタヌーンティーのマナーについてご説明します。
食べる順番
アフタヌーンティーでは、食べる順番が決まっています。ケーキスタンドにのっている食べ物は下から順に、アミューズがある場合は最初に食べるので、アミューズ、サンドイッチ、スコーン、スイーツという順になります。一つのお皿に複数の料理がのっている場合は、色や味が薄いものからです。
また、ナイフとフォークを使うか、手で食べるかについては、料理によって異なります。一口サイズになっている料理は、手でつかんでそのまま食べることができますが、少し大きいものはナイフとフォークを使って切り分けます。一口で食べられない大きさのものにかぶりつくのはマナー違反になってしまうので、注意してくださいね。ただし、スコーンはナイフで切るのではなく、手で割るのが正しいマナーです。
ナプキンの使い方
アフタヌーンティーのナプキンの使い方は、通常の食事のマナーと同じです。料理が出てくる前に膝にかけ、食事後は畳まずにテーブルの上にふわっと置いて帰ります。畳んでしまうと「おいしくなかった」「楽しくなかった」という意味になってしまうそうですよ。
服装
アフタヌーンティーには、ドレスコードが設けられている場合があります。一般的には「スマートカジュアル」とされることが多く、フォーマルほどではありませんが、カジュアル過ぎない上品な服装を選ぶといいですよ。女性の場合はワンピースやブラウス、パンプスなど、男性の場合はシャツとジャケット、革靴など。Tシャツやデニム、サンダル、ミニスカートなど、ラフな服装はNGな場合が多いようです。
アフタヌーンティーメニューにおすすめのレシピをご紹介!
ここからは、アフタヌーンティーのメニューにおすすめのレシピをご紹介します。紅茶のお供にぴったりのプレーンスコーンや、とっても華やかなフルーツタルトなど、絶品レシピをピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。
ハムときゅうりのサンドイッチ
間違いない組み合わせ!ハムときゅうりのサンドイッチのご紹介です。ハムの旨味ときゅうりのシャキシャキとした食感が食パンによく合います。シンプルな味わいで、アフタヌーンティーの最初の一品にぴったりですよ。
プレーンスコーン
紅茶のお供にぴったりのプレーンスコーンを作ってみましょう。やさしい甘さなので、ジャムなどをつけて食べるのもおすすめです。粉類とバターを混ぜてそぼろ状にする工程は少し大変ですが、高さのあるふんわりとしたスコーンは絶品ですよ。ぜひ挑戦してみてくださいね。
サクサクアールグレイスコーン
アールグレイの茶葉を使った、「サクサクアールグレイスコーン」はいかがでしょうか。外側のサクサクとした食感と中のしっとりとした食感がとってもおいしいですよ。焼きあがりを待つ間にオーブンからアールグレイの香りが部屋中に広がり、最高のティータイムを演出してくれること間違いなしです!
生クリームで簡単 濃厚クロテッドクリーム風
瓶に入れて振るだけ!「生クリームで簡単濃厚クロテッドクリーム風」を作ってみましょう。クリーミーな味わいが、スコーンやいちごジャムと相性抜群ですよ。脂肪分が高い生クリームで作るとより短時間でお作りいただけます。
ポテトと生ハムのミニタルトカナッペ
お花みたいでとってもかわいい、ポテトと生ハムのミニタルトカナッペをご紹介します。生ハムや明太子の塩気がアクセントとなり、とってもおいしいですよ。市販のタルト台を使った簡単レシピなので、ぜひ作ってみてくださいね。
簡単 ぶどうのレアチーズタルト
こちらも市販のタルト台を使った一品です。酸味のあるレアチーズのフィリングと、甘いぶどうを合わせました。お好みのぶどうを使ってお作りいただけますよ。取り分けしやすいので、パーティーメニューにぴったりです。
お菓子屋さんみたいなフルーツタルト
とっても華やか!「お菓子屋さんみたいなフルーツタルト」を作ってみましょう。タルト生地にアーモンドクリームとカスタードクリームを重ね、色とりどりのフルーツをトッピングしました。工程が多く手間はかかりますが、難しい作業はないのでお菓子作り初心者の方でもぜひ挑戦してみてくださいね。
3種ベリーのしゅわしゅわゼリー
しゅわしゅわ食感が楽しい、炭酸ゼリーのご紹介です。サイダーを使ったゼリーに、ミックスベリーといちごを加えました。ほんのりピンク色のキラキラしたゼリーがとってもおしゃれで喜ばれること間違いなし!ぜひお試しくださいね。
ホットレモンティー
カフェの一杯のような味わいの、ホッとレモンティーを作ってみましょう。ポットとカップにお湯を注いで温めておくことが、今回のポイントですよ。芳醇な紅茶の風味を味わってみてくださいね。
ドライフルーツで ホットティー
華やかな香りの「ドライフルーツでホットティー」はいかがでしょうか。ドライフルーツ入りの紅茶にラム酒を加えました。やわらかくなったドライフルーツを食べながら、紅茶を楽しむことができますよ。ぜひ作ってみてくださいね。
アフタヌーンティーを楽しもう!
今回は、アフタヌーンティーの特徴やマナーを、おすすめレシピとともに解説しました。注意点などもいくつかありましたが、何より大事なことは食事を楽しむことです。おうちならドレスコードなどもないので、今回ご紹介したレシピを参考に、気軽にアフタヌーンティーを楽しんでみてくださいね。
クラシルでは、アフタヌーンティーのメニューにおすすめのレシピをほかにもご紹介しています。そちらも、ぜひ参考にしてみてください。