今や専門店ができるほど人気となっている「焼き芋」。おうちで作るとどうしてもパサついてしまったり、甘みや味わいもいまいちでお店のように仕上がらないことも。実は、おいしい焼きいもを作るにはいくつかのポイントがあるんです!今回はさつまいもの種類や選び方のほか、おうちでおいしい焼き芋を作る方法をご紹介します。
自宅でおいしい焼き芋を作る方法とは?お手軽レシピもご紹介!
- 目次
- 「焼き芋」とは
- 焼き芋にぴったりな品種はどれ?さつまいもの種類を見てみよう!
- 紅あずま
- なると金時
- 紅はるか
- シルクスイート
- 安納芋
- パープルスイートロード
「焼き芋」とは
さつまいもをそのままの状態で加熱調理して作る「焼き芋」。昔から手に入れやすい食材であった「さつまいも」のみで作れる焼き芋は、古くから老若男女問わず親しまれてきました。
日本では、江戸時代から食べ続けられているとも言われています。現在では新しい調理器具の登場やさつまいもの品種改良により、ますますおいしくなっていて、この上なくシンプルなおやつとして今も多くの人々を惹きつけています。
焼き芋にぴったりな品種はどれ?さつまいもの種類を見てみよう!
シンプルなだけに素材の味が仕上がりのおいしさにも直結しやすい焼き芋は、さつまいもの選び方も重要な要素。そんなさつまいもは、世界で約4000種類あると言われています。日本国内だけでも、約40種類もあるんですよ!
焼酎やでんぷん原料など、そのまま食べる以外にもさまざまな用途で活用されています。そんな数あるさつまいもの中から、代表的なさつまいもの品種を以下でご紹介します。それぞれの特徴を知って、おうち焼き芋をするのにぴったりなさつまいもを探してみましょう。
紅あずま
茨城県や千葉県などの関東地方で多く栽培されている「紅あずま」。加熱した際の食感から、さつまいもの中では「ホクホク系」に分類されています。店頭で見かける機会も多いことから、馴染みのあるさつまいもの品種なのではないでしょうか。加熱した際の断面の黄色が美しく甘みもあるので、昔ながらのおいしい焼き芋を作ることができますよ。
なると金時
紅あずまと同じく「ホクホク系」に分類されている「なると金時」は、徳島県を代表する農産品です。加熱した際のハッとするような鮮やかな黄金色と、栗を連想させる食感が魅力のさつまいもで、その特徴からスイーツに加工されることも多く、お菓子屋さんなどで目にする機会も多い品種となっています。そんななると金時のおいしさをダイレクトに味わうなら、やはり焼き芋がおすすめ!おうち焼き芋を作るときにも、ぜひ使ってみてくださいね。
※『なると金時』は「全国農業協同組合連合会」の登録商標又は商標です。
紅はるか
2010年に品種登録されたばかりの「紅はるか」。特筆すべきはその糖度の高さです。高い糖度にもかかわらず、後を引く甘さがなくすっきりしてる味わいは、焼き芋そのままなのにまるで和菓子を食べているかのよう。焼き芋にした際の食感は「しっとり系」で、近年人気が高まっている品種です。
シルクスイート
さつまいもの中では、しっとり系に分類される「シルクスイート」。そのネーミングのとおり、加熱した際の絹のようになめらかな食感と甘さが魅力のさつまいもです。収穫直後はやや粉質なシルクスイート。貯蔵してしっかり寝かせることで、しっとりとした理想的な食感でいただくことができます。
※『シルクスイート』は「カネコ種苗株式会社」の登録商標又は商標です。
安納芋
種子島の特産として知られる「安納芋」。一般的なさつまいもと異なり丸みを帯びた可愛らしい形をしています。生の状態でも非常に糖度が高く、加熱することでさらに糖度が高まることから、甘みの強いさつまいもとして人気の高い品種です。肉質はオレンジ色に近く、焼き芋にした際は、やわらかくねっとりした食感に仕上がります。安納芋から派生した品種には「安納紅」」「安納こがね」「紅はやと」などがあります。
パープルスイートロード
「パープルスイートロード」は、鮮やかな紫色の肉質に甘みも兼ね備えた紫芋です。発色がきれいなことから、お菓子作りにも多く利用されています。甘みが少ない印象の紫芋ですが、パープルスイートロードは加熱するだけで十分な甘さがあるので焼き芋にもおすすめです。
コガネセンガン
白みを帯びた外観に、中身もじゃがいものように白っぽいのが特徴の「コガネセンガン」。主にでんぷん原料として栽培され、焼酎の加工用としても利用されているさつまいもの品種です。加熱すると、粉質でホクホクとした食感に。スーパーなどで見かける機会はまだ少ないさつまいもです。
おいしいさつまいもの選び方
実際に店舗でさつまいもを買おうと眺めていると、同じ品種のものでも形も大きさもさまざまで、どれを買ったらよいのか悩みますよね。
さつまいもを選ぶ際のポイントは「重さ」と「ひげ根」です。持ったときに、ずっしりと重さを感じるものを選ぶようにしましょう。また、ひげ根の多さは、さつまいもの肉質の繊維量に関連しており、ひげ根が多いほど繊維が多いとされているので、なめらかな食感を重視したい方は、なるべくひげ根の少ないものがおすすめです。
また、さつまいもを選ぶ際、表面から蜜のような茶色い液体が出ているさつまいもを見かけたことはありませんか。これはヤラピンという成分が固まったもので鮮度がよい証拠なので、見つけたらぜひ選んでみましょう。
焼き芋を作ってみよう!
自分好みのさつまいもを見つけたら、早速おうちで焼き芋を作ってみましょう! おうちで焼き芋を作る際に必要なのは調理道具。オーブンをはじめ、フライパンや鍋、オーブントースターを使って焼き芋を作ることができますよ。自宅で焼き芋を作る専用調理器具として、焼き芋メーカーや焼き芋専用鍋なども販売されているので、チェックしてみると新しい発見がありそうです。
オーブン、フライパン、オーブントースター、お鍋、とそれぞれの調理器具を使って作る焼き芋レシピを以下でご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。どの調理器具を使用する場合も、じっくり時間をかけて加熱するのがおいしい焼き芋を作る秘訣です。加熱している間の待ち時間は、ぜひ焼き芋の甘い香りを楽しんでみてください!
また、さつまいもの栄養は皮の部分に多く含まれています。焼き芋がおいしく焼けたら、ぜひ皮も一緒に食べてみてくださいね!
お家で作れる焼き芋レシピやアレンジレシピをチェック!
実際のレシピをチェックしながら、おうち焼き芋作りにチャレンジしてみましょう!定番の焼き芋はもちろん、焼き芋のアレンジレシピもご紹介します。新たな焼き芋の楽しみ方を見つけてみてくださいね!
オーブンで簡単焼き芋
オーブンにおまかせで作れるお手軽焼き芋レシピのご紹介です。さつまいもをアルミホイルに包んでオーブンに入れるだけという手軽さが魅力。さつまいものサイズなどによっても変わりますが、約1時間半でおいしい焼き芋を食べられますよ!
フライパンで作る焼き芋
オーブンなどの調理器具が無くても、フライパンがあれば焼き芋を作ることができます!アルミホイルに包んださつまいもをフライパンに入れ、水とともに蒸し焼きにすれば完成です。1時間以内で作ることができるのもうれしいですね!
オーブントースターでハニーバター焼き芋
こちらはオーブントースターで作る焼き芋のレシピです。電子レンジで加熱したあとにオーブントースターで加熱するので、ほかのレシピに比べると調理時間は短めですよ。塩麹やバター、はちみつを塗って焼くことで、さつまいものおいしさがより引き立ちます。いつもと違う焼き芋を楽しみたいときにもおすすめです。
お鍋で作る しっとりあまーい冷やし焼き芋
暑い日にもおすすめな、お鍋でつくる冷やし焼き芋レシピのご紹介です。加熱時間がやや長めなこと、また途中でさつまいもの向きを変える必要があるので少し手間と時間がかかりますが、弱火でじっくり火を通すので仕上がりは格別!そのままでも十分甘くておいしいですが、冷やすことでしっとりとした食感をお楽しみいただけます。ぜひ一度試してみてほしいレシピです。
しっとり食感 冷やし焼き芋
続いても冷やし焼き芋のレシピです。オーブンで加熱した焼き芋をそのまま庫内に放置して粗熱をとり、その後冷蔵庫に入れて冷やしたらできあがり!焼き立てはアツアツでホクホクとした食感を楽しめますが、冷やすとしっとりとした食感に変わり、まるで和菓子のようなおいしさです。食べる温度を変えるだけで、焼き芋の楽しみ方が広がりますよ。
メープルシロップ香る 簡単焼き芋サラダ
さつまいもがたくさんあるときは、サラダにするのがおすすめです!軽くつぶしたさつまいもにクリームチーズを加えて、甘みとコク、やわらかい酸味を楽しめる一品に仕上げました。メープルシロップをプラスすることで、まるでスイーツのような味わいに。アーモンドの食感もアクセントになっていて、どんどん食べ進めたくなるおいしさです。たくさん作った焼き芋が余ってしまったときにも活用してみてくださいね。
今年はおうちでおいしい焼き芋を楽しもう!
おうちでおいしい焼き芋を作るためのさつまいも選びから、手軽に作れるおすすめの焼き芋レシピまでご紹介しました。意外と簡単に作れて、アレンジまで楽しめるおうち焼き芋。ぜひさつまいもがおいしい季節にたくさん作って、満喫してみてくださいね!