秋に旬を迎える「さつまいも」。焼き芋や煮物、スイーツなど、さまざまな食べ方で楽しめる野菜ですよね。皮をむいて食べている方も多いかもしれませんが、実は皮ごと食べるのがおすすめなんです!今回はさつまいもの「皮」に含まれる栄養に焦点を当てて解説します。さつまいもの皮ごと使うおやつレシピも必見ですよ!
“さつまいもの皮”食べるべき?どんな栄養が含まれている?
- 目次
- さつまいもは皮つきのまま食べるのがおすすめ!
- 食物繊維
- βカロテン
- ポリフェノール
- さつまいもに含まれるうれしい成分とは?
- ヤラピン
- ビタミンC
- さつまいもを皮ごと食べるときのポイント
さつまいもは皮つきのまま食べるのがおすすめ!
さつまいもにはさまざまな成分が含まれています。なかでも、皮の部分に多く含まれている成分があるので、さつまいもは皮ごと食べるのがおすすめです。ここでは、皮ごと食べることでより多く摂取できる栄養素について見ていきましょう。
食物繊維
さつまいもに多く含まれる不溶性の食物繊維は、腸内で水分を吸収して膨らみ、腸壁を刺激してぜん動運動を活発にし、便通を促進してくれます。
さつまいもを食べて摂取できる食物繊維は、皮なしの場合は100gあたり2.2gですが、皮つきだと100gあたり2.8gまでアップするんですよ。
βカロテン
さつまいものβカロテンは、皮なしだと100gあたり28μgなのに対し、皮つきだと100gあたり40μgになります。βカロテンは私たちの体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜の健康を維持する働きがあります。また、活性酸素から私たちの体を守ってくれる抗酸化作用もあるといわれています。
ポリフェノール
さつまいもにはポリフェノールも豊富です。さつまいもの皮から5㎜の間に80%が含まれているので、こちらも皮ごと食べることでより多く摂取できる栄養素です。さつまいもに含まれるポリフェノールには、抗酸化作用のあるクロロゲン酸や、視力・視覚機能の改善に効果が見込めるアントシアニンなどがあります。
ちなみにカロリーは、皮なしのさつまいもが100gあたり126kcalで、皮ありが100gあたり127kcalと、ほとんど変わりません。上記の栄養素をより多く摂取したいなら、皮つきで食べるのがおすすめです!定番の焼き芋も皮ごとおいしくいただきましょう。
さつまいもに含まれるうれしい成分とは?
続いて、さつまいもに含まれているうれしい成分をご紹介します。先ほど挙げたようにさつまいもにはさまざまな栄養素が含まれていますが、そのなかでも覚えておきたい成分が以下です。
ヤラピン
さつまいもを包丁で切ると白い液が出てきますが、これは「ヤラピン」と呼ばれる成分です。ヤラピンは樹脂の一種で、腸のぜん動運動を促すといわれています。さつまいもに多く含まれる食物繊維との相乗効果で、腸内環境を整えてくれますよ。
ビタミンC
意外かもしれませんが、じつはさつまいもにはビタミンCも含まれています。しかもさつまいもに含まれるビタミンCはでんぷんに保護されているので、ほかの野菜と比べて加熱しても壊れにくいというのもうれしいポイントです!ビタミンCは皮膚や血管、筋肉、骨を丈夫にするように働きかけてくれる、私たちの体の細胞を構成するコラーゲンの生成に欠かせない成分なんですよ。
さつまいもを皮ごと食べるときのポイント
ここからは、さつまいもを皮ごと食べるときに気をつけたいポイントをまとめます。
よく洗う
さつまいもは土の中でできるので、きれいに見えても泥汚れがついていることがあります。しっかりと水洗いしてから調理しましょう。ちなみにじゃがいもと違ってさつまいもの芽には毒性はないので、食べても問題ありません。
アク抜きは10~15分を目安に
さつまいもは薄い皮の下にアクが多いといわれています。そのため、皮ごと調理するときは、しっかりアク抜きをするのがポイントです。
その一方で、長時間水に浸けておくと、水溶性の栄養素が流出してしまうので、アク抜きは10~15分程を目安にするのがおすすめですよ。
これから冬にかけて、さつまいもを食べる機会も多くなってきます。皮ごと食べることでより多くの栄養素が摂取できるので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
さつまいもを皮ごと使ったおやつレシピをご紹介!
さつまいもの栄養についてわかったところで、ここからはさつまいもを皮ごと使ったおやつレシピをご紹介します。オーブンで簡単にできる焼き芋や、たっぷりのさつまいもを入れたフワフワの蒸しパンなど、さつまいもを皮ごとおいしくいただけるおすすめのレシピばかり。ぜひチェックしてみてくださいね。
オーブンで簡単焼き芋
さつまいもをアルミホイルで包んでオーブンで焼くだけ!とっても簡単な焼き芋のレシピをご紹介します。時間はかかりますが、じっくり焼くことで、甘くてねっとりとした食感が楽しめる絶品の焼き芋になりますよ。まるでスイーツを食べているかのような味わいを、ぜひおうちでお楽しみくださいね。
少ない油でカリッと 大学芋
少ない油で気軽にチャレンジできる、大学芋を作ってみませんか?表面のカリッとした食感をお楽しみいただける、とってもおいしい一品です。さつまいもは油で揚げずに、電子レンジで加熱してから少量の油で焼くので、短時間で作れるのもうれしいですね。おやつにはもちろん、晩ごはんの副菜にもおすすめですよ。
さつまいもたっぷり蒸しパン
コロコロのさつまいもをたっぷり使った蒸しパンのレシピをご紹介します。フワフワの蒸しパンにさつまいもの素朴な甘みがよく合い、ついもう1つ、あと1つとどんどん手が伸びるおいしさです。ホットケーキミックスを使っているので、とっても簡単にお作りいただけますよ。お子様のおやつに、ぜひお試しくださいね。
さつまいもを皮ごと使っておやつを作ってみよう!
いかがでしたか?今回はさつまいもの栄養素について、「皮」にスポットライトを当ててご紹介してきました。今が旬のさつまいもは、ほくほくとした食感でおやつなどにぴったり!ぜひレシピのレパートリーを増やして、いろいろなさつまいもレシピを作ってみてくださいね。
また、クラシルではさつまいもの保存方法もご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。