最終更新日 2024.9.13

さつまいもの選び方と栄養素 | 買い物で役立つ基本の「き」

さつまいもの選び方と栄養素 | 買い物で役立つ基本の「き」

秋から冬にかけて旬を迎える「さつまいも」。ホクホク食感と甘さが魅力で、煮物や天ぷら、スイートポテトなど、さまざまな楽しみ方ができます。また、おいしいだけでなく、ビタミンや食物繊維など、さまざまな栄養素が含まれているんですよ!今回は、さつまいもに含まれる栄養素をはじめ、正しい食べ方と選び方についてご紹介します。

  • 目次
  • 実は収穫直後は甘み不足、熟成がポイント!
  • 主要な栄養価はこちら
  • 腸内環境を整える成分「ヤラピン」に注目
  • ヤラピン
  • 食物繊維
  • ビタミンC
  • おいしいさつまいもの選び方
  • 表面の色がきれいでツヤがある

実は収穫直後は甘み不足、熟成がポイント!

実は、収穫直後のさつまいもは甘みが少ないとされているため、1ヶ月以上熟成させてから売り場に出されます。そのため、一般的にスーパーなどで購入する際は、すでに熟成されているものがほとんどなんです。

また、さつまいもは地域ごとにたくさんの種類があるのも特徴です。代表的なさつまいもの品種だと、関東地方の「紅あずま」や、種子島特産の「安納芋」などがあります。沖縄地方の特産の「紅芋」は、断面が紫色ということで有名ですね。

主要な栄養価はこちら

さつまいも(皮つき/生)100gに含まれる主要な栄養素は以下の通りです。

栄養素 数値
エネルギー 127kcal
たんぱく質 0.9g
脂質 0.5g
炭水化物 33.1g
食物繊維 2.8g
カリウム 380mg
ビタミンC 25mg
βカロテン当量 40μg
※参照:「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」

腸内環境を整える成分「ヤラピン」に注目

さつまいも含まれる栄養素のなかでも、特に注目したいのが以下の3つ。なかでも「ヤラピン」は、腸内環境の正常化を助けてくれると言われています。

ヤラピン

ヤラピンとは、さつまいもを切ったときに出てくる白い液のことで、樹脂の一種です。腸のぜん動運動を促す働きがあると言われているため、さつまいもにに含まれる食物繊維との相乗効果で腸内環境を整えてくれます。

食物繊維

食物繊維は水溶性と不溶性に大きく分けられますが、さつまいもは不溶性が多く含まれています。便通を整えるために欠かせない成分で、余分な脂質や糖、ナトリウムを体外に排出する働きがあります。

ビタミンC

さつまいもに含まれるビタミンCは、でんぷんに保護されているため、加熱しても壊れにくいという特徴があります。ビタミンCは、細胞を構成するコラーゲンの生成に欠かせない成分です。皮膚や血管、筋肉、骨を丈夫にするよう働きかけます。

おいしいさつまいもの選び方

さつまいもを選ぶときの大事なポイントは、大きく分けて以下の3つ。この3点に気をつければ、おいしいさつまいもを選ぶことができますよ!

表面の色がきれいでツヤがある

選ぶときに注目していただきたいのは、まずは、表面の色とツヤです。品種によって異なりますが、おいしいさつまいもは一般的には、全体にツヤがあり鮮やかな紅色をしています。また、表面に傷や変色がある場合は、傷んでいる可能性があるので注意してくださいね。

固いヒゲ根がない

次に、ヒゲ根です。さつまいもの表面には細いヒゲが生えています。固いヒゲ根があるものは、繊維質で筋張ったものが多いので、避けた方がよいでしょう。

ずっしり重さがあるか

最後に、重さです。おいしいさつまいもは、全体的にふっくらとしていて、持った時にずっしりとした重みを感じるものです。ひょろっと細いものや、持ったときに頼りない感触のものは避けましょう。

また、さつまいもは断面のみずみずしいものがおいしいとされています。断面に「す」が入っている(空洞ができている)ものは鮮度が落ちている可能性があります。加熱してマッシュするなど、食感が気になりにくい調理法を選び、早めに食べ切りましょう。

調理のポイントは「皮ごと」

次に、調理の際に気をつけたいポイントを2つご紹介します。正しい方法で調理することで、さつまいもの栄養素をムダなく摂取することができ、なおかつおいしくいただけますよ!

皮にも栄養があります! そのまま調理がおすすめ

まずはじめに、ヤラピンをはじめとした栄養素は、さつまいもの皮の近くに多く含まれると言われています。そのため「焼き芋」など、皮ごと食べられる方法で調理するのがおすすめですよ。焼き芋はオーブンを使えば簡単に作れるので、ぜひ試してみてくださいね。

アク抜きはしっかりと、でもやりすぎには注意

さつまいもはアクが多い食材です。特に、薄い皮の下にアクが多いと言われているため、皮付きで調理する際は、アク抜きすることをオススメします。ただし、水に長時間浸けるとせっかくのビタミンCが流出してしまうので、注意しましょう。10~15分ほどを目安にしてくださいね!

正しく下処理をして、おいしいおかずやおやつをたくさん作ってみてくださいね。

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おいしい秋の味覚を楽しもう!

さつまいもに含まれる栄養素をはじめ、正しい食べ方と選び方についてご紹介しました。食物繊維やビタミンCも含まれているさつまいもは、おいしいだけでなく身体にもうれしい食材です。そして、ひと言にさつまいもと言っても、種類によって糖度や食感が異なり、それぞれ違った味わいを楽しめます。種類によって食べ方を変えたり、食べ比べをするのもおもしろいですよ。

また、クラシルではさつまいもの保存方法もご紹介していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

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