おそば屋さんなどで見かけるせいろそばの「せいろ」とは何か知っていますか?よくわからないまま注文しているという方も多いのではないでしょうか。この記事では、せいろそばの特徴や歴史、ざるそばとの違いについて解説します。記事の後半では、せいろそばやざるそばのレシピもご紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね。
せいろ蕎麦とは?特徴やざる蕎麦との違いについて解説!

- 目次
- せいろそばとは?
- せいろそばとざるそばの違いは?
- せいろそばの食べ方は?
- せいろそばとざるそばのおすすめレシピをご紹介!
- せいろそばを食べてみよう!
せいろそばとは?
せいろそばの「せいろ」とは、もち米や饅頭などを蒸すための道具で、四角形や丸形をした木の枠の底にすのこを敷いたものです。そして、このせいろにそばを盛ったものをせいろそばと呼んでいます。
そばをせいろに盛るようになった理由は、江戸時代まで、そばはせいろで蒸して作られていたためです。当時のそばといえば十割そばで、現在よく食べられている二八そばに比べ、ゆでると麺が切れやすいという特徴がありました。また、器に盛りつけ直すと切れてしまうため、せいろで蒸してそのまま提供されるようになったそうです。
ただし現在では、せいろで蒸していないうえ、せいろに盛りつけていないそばもせいろそばとして提供している場合もあり、せいろという名前だけが残っているというお店も多いようです。
今ではそばはゆでるのが主流で、蒸したそばを食べる機会はあまりないのですが、蒸したそばは蒸し器の中に香りを閉じ込めて加熱するため、より香り豊かな仕上がりになるそうですよ。機会があれば、蒸したおそばも食べてみたいですね。
せいろそばとざるそばの違いは?
おそば屋さんなどに行くと「せいろそば」や「ざるそば」などいくつかの種類があり、迷ってしまうこともありますよね。ここでは、せいろそばとざるそばの違いについて解説します。
ざるそばとは、名前のとおりざるに盛りつけられたそばのことです。そばをお皿にのせて提供すると底に水が溜まってしまうという点を改善するために、ざるに盛るようになりました。諸説ありますが、ざるそばを提供するようになったとき、高級感を演出するために海苔をかけたともいわれています。そのことから、現在でも海苔がのっているかどうかがせいろそばとざるそばの違いとなっているお店があったり、盛りつける器やつゆの味を区別しているお店があったり、お店によってさまざまな区別の仕方があるようです。
また、「もりそば」というメニューもよくありますよね。これは、お皿やせいろに盛りつけたそばを指し、つまりせいろそばとの違いはありません。
盛りつける器に注目すると、日本全国には器に特徴のあるご当地おそばもあるので、以下でいくつかご紹介します。
■割子そば
割子そばは、島根県出雲市のご当地そばで、出雲そばとも呼ばれます。一般的なそばではあまり使われない、そば粉の甘皮の部分まで一緒にひいて使うので、黒っぽい色をしているのが特徴です。このそばを、割子と呼ばれる朱塗りの丸い器に入れ、ねぎや海苔、大根おろしなどの薬味をのせてからだしをかけて食べます。通常、割子は3段重ねになっているそうです。
■出石そば
出石そばは「いずしそば」と読み、兵庫県の但馬地域で親しまれています。出石焼という美しい白磁器の小皿に盛られたそばを何枚も食べるのが特徴です。通常は5枚で一人前の量となっていて、卵やとろろ、ねぎ、大根おろしなどが薬味として添えられています。
※『出石そば』は「出石皿そば協同組合」の登録商標又は商標です。
■へぎそば
新潟県のご当地そばとして知られるへぎそば。布海苔をつなぎに使ったそばを、へぎと呼ばれる木製の四角い器に盛ります。コシや弾力があってツルツルとした食感が特徴です。また、へぎに一口大に丸めて盛りつけられたそばが、まるで波のような美しい見た目をしているのも魅力です。
せいろそばの食べ方は?
ここでは、せいろそばのおいしい食べ方についてご説明します。
まず、そばのおいしさとは、そば粉の香りがポイントとなっているので、つゆにつけて食べる前に麺だけを食べてみるのがおすすめです。また、つゆにつけるときは、麺の全体をつゆにつけるのではなく、下の方4分の1から3分の1ぐらいだけをつけるといいそうです。ただし、どれぐらいつけるのが最もおいしいのかは、つゆの味つけによって異なるので、適量を探りながらお楽しみくださいね。
また、一般的には食事のときにスープなどをすする音を立てるのはマナー違反とされていますよね。しかし、そばをすする音を立てるのはマナー違反ではありません。音を気にすることなくそばを吸い込むと、口の中にそばの香りが広がり、よりおいしく食べられそうですよね。
せいろそばとざるそばのおすすめレシピをご紹介!
ここからは、せいろそばとざるそばのおすすめレシピをご紹介します。めんつゆで簡単に作れる鴨せいろそばや、かえしを使ったつゆのざるそばなど、絶品レシピをピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。
めんつゆで簡単 鴨せいろそば
めんつゆを使って簡単に作れる、鴨せいろそばをご紹介します。焼き目をつけた長ねぎの甘みと鴨肉の旨味がめんつゆによく合い、とってもおいしいですよ。15分ほどで作れるので、ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。
鶏肉で簡単 鴨せいろ風そば
鶏もも肉のプリプリとした食感がおいしい、鴨せいろ風そばはいかがでしょうか。鶏もも肉の旨味がつゆに溶け出した深みのある味わいで、箸がどんどん進みますよ。ぜひ作ってみてくださいね。
お家で簡単!定番ざるそば
パパっと作れる!定番ざるそばのご紹介です。シンプルだからこそ、そばの香りやのどごしを楽しめる飽きのこない一品。お好みで薬味を加えて味を変えてみるのもおすすめですよ。
かえしとだし汁でつくる ざるそば
かえしを使って、お店でいただくような味わいのざるそばを作ってみましょう。かえしとは、しょうゆと砂糖、みりんから作られる調味料で、だし汁と合わせることでそばによく合うつゆを作ることができます。今回はかつお節からだしをとりましたが、顆粒和風だしを使ってもおいしくお作りいただけますよ。ぜひお試しくださいね。
せいろそばを食べてみよう!
今回は、せいろそばの特徴や歴史、ざるそばとの違いについて解説しました。ふわっと香るそばの香りとツルツルとしたのどごしで、食欲をそそるせいろそば。つゆをアレンジすることでバリエーション豊かに楽しむこともできるので、今回ご紹介したレシピを参考に、ぜひ作ってみてくださいね。
クラシルでは、おそばのレシピをほかにもたくさんご紹介しています。そちらも、ぜひ参考にしてみてください。
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