緑の果皮が特徴的なすだちですが、しばらく置いておいたら黄色くなっていた…!なんていう経験はありませんか?黄色になってしまってもおいしくいただくことはできますが、上手に保存すれば買ってきたままの状態をキープすることができますよ。今回はすだちを冷凍・冷蔵保存する方法に加え、解凍の仕方をご紹介します。
すだちの保存方法とは?冷蔵&冷凍、解凍の仕方についても解説!
- 目次
- すだちとは
- すだちの保存方法は冷蔵または冷凍の二択!
- すだちの保存方法【冷蔵】
- すだちの保存方法【冷凍】
- 皮が黄色くなってしまっても捨てないで!
- すだちのレシピをご紹介
- はちみつとすだちのジュース
- レンジで簡単 すだちジュース
すだちとは
ミカン科カンキツ属の常緑樹である「すだち」。日本では、徳島県の特産品として知られており「緑の宝玉」とも呼ばれています。その名のとおり、緑色の果皮とゴルフボール程度の小ぶりな形が特徴です。爽やかな香りと味覚を刺激するキレのある酸味はライムに例えられることもあり、料理の添え物や調味料のアクセントとして重宝されています。
すだちの保存方法は冷蔵または冷凍の二択!
すだちはそのまま常温においておくと、果皮が黄色くなりすだちの特徴でもある酸味が失われていってしまいます。そこで、押さえておきたいのがすだちの正しい保存方法です。すだちの果皮を緑に保ちつつ鮮度のよい状態をキープするためには、冷蔵保存または冷凍保存する必要があります。ここでは、すだちの保存方法を冷蔵、冷凍それぞれ詳しくご紹介します。
すだちの保存方法【冷蔵】
まずは、冷蔵で保存する方法です。すぐに使い切る場合は冷蔵保存でもフレッシュさをキープすることができます。まずは、すだちをしっかり洗い、キッチンペーパーなど水分を拭き取ります。水分を拭いたすだちをポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に保存します。冷蔵保存する場合の理想の温度は7~8度のため「できるだけ温度が変化しにくい奥のほう」で保存するのがおすすめです。
複数のすだちを冷蔵保存する場合は、1つが傷むとほかのすだちも傷んでしまうため、2~3個を目安に分けて保存するのがよいとされています。スーパーなどでは常温の場所で販売されていることもありますが、香りが飛んでしまうため、買って帰ってきてからは常温保存は避けましょう。
すだちの保存方法【冷凍】
すぐにすだちを消費できなそうな場合は、冷凍保存がおすすめです。少量のすだちを冷凍する際は、洗って水気を拭き、横半分にカットします。切った面にラップが密着するように包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍庫で保存しましょう。解凍する際は使う分だけ取り出し、常温に5分ほど出しておくだけでOK!そのまま搾って料理のアクセントとして使用することができます。
たくさんのすだちを一気に冷凍したい場合は、丸ごと冷凍するという方法もおすすめです。すだちを洗って水分を拭き取ったら、そのまま冷凍用保存袋に入れて冷凍するだけ。使用する際は、凍ったまま皮をすりおろして料理の風味づけに使ったり、常温に10分ほどおいておけばカットして使うこともできます。また、果汁を使用する目的で保存する場合は、すだちを絞ったものを製氷皿などに入れて少量ずつ小分けにして冷凍しておくという方法もありますよ。
皮が黄色くなってしまっても捨てないで!
皮が黄色くなってしまったすだちも、緑色のものとは味わいが少し変わるもののおいしくいただくことができます。黄色くなってしまったすだちは、緑色のものに比べると酸味がグッと穏やかになり、まろやかな味わいを楽しむことができるんですよ。しっかりとした酸味を活かしたい料理には不向きですが、酸味がおだやかな分、しょうゆなどと合わせることでまろやかな酸味のポン酢を作ることができます。黄色くなってしまっても活用できるので、捨てずにおいしく使い切りましょう!
すだちのレシピをご紹介
正しい保存方法を確認したところで、ここからはすだちを使って作れるレシピをご紹介します。すだちがたくさんあっても飽きずに消費できること間違いなしなレシピを集めましたので、ぜひ試してみてくださいね。
はちみつとすだちのジュース
すだちがたくさんあったら作っていただきたい、はちみつとすだちのジュースです。材料はシンプルにすだちとはちみつだけ!すだちの爽やかな酸味とはちみつのまろやかな甘みがよく合います。はちみつすだちシロップさえあれば、飲みたいときに炭酸水で割って飲むことができるので、まとめて作っておくと便利ですよ。仕上げにミントを添えれば、より清涼感のある味わいを楽しめます。
※ご使用の電子レンジの機種や耐熱容器の種類、食材の状態により加熱具合に誤差が生じます。様子を確認しながら、必要に応じて加熱時間を調整し加熱してください。
※こちらのレシピは、はちみつを使用しております。 1歳未満(乳児)のお子様はお召し上がりにならないようご注意ください。 はちみつは、砂糖でも代用できます。それぞれ種類によって甘さが異なりますのでお好みで調整してください。
レンジで簡単 すだちジュース
酸味と甘味のバランスが絶妙な、すっきりゴクゴク飲めるすだちジュースのレシピをご紹介します。スライスしたすだちを砂糖と合わせて電子レンジにかけるだけ!とっても簡単に、すだちジュースの素が作れます。絞る手間もなく、あっという間においしいすだちジュースを楽しめるのはうれしいですね!炭酸水や紅茶などで割ってお召し上がりください。
※ご使用の電子レンジの機種や耐熱容器の種類、食材の状態により加熱具合に誤差が生じます。様子を確認しながら、必要に応じて加熱時間を調整し加熱してください。
すだちでさっぱり ノンアルモヒート風
通常はライムとミント、ラム酒で作るカクテル「モヒート」ですが、こちらのレシピではライムの代わりにすだちを、さらにラム酒は使わずにノンアルコールのモヒート風に仕上げました。グラスにミントとガムシロップ、カットしたすだちを入れて潰したら、あとは氷と炭酸水を加えて混ぜるだけで完成するお手軽ドリンク!ミントの香りとすだちの酸味で、清涼感のある味わいを楽しめます。ちょっとした気分転換に飲むのにもおすすめの一杯です。
すだちで手作りポン酢
緑色のすだちはもちろん、黄色くなってしまったすだちを使い切るのにもおすすめなのが、すだちポン酢のレシピです。緑色のすだちを使うと、酸味が際立つキリッと引き締まった味わいのポン酢に。黄色がかったすだちを使えば、マイルドな酸味のポン酢に仕上がります。それぞれの味わいの違いを試してみるのもおもしろいですよ!作ったポン酢はしゃぶしゃぶや料理の味つけに活用してくださいね。
すだちでさっぱり 冷たい鶏南蛮つけうどん
スライスしたすだちを1個分のせていただく、上品な味わいの鶏南蛮つけうどんをご紹介します。鶏もも肉の旨味が溶けたコクのある味わいのつけつゆに、爽やかなすだちの風味が相性抜群!暑い季節はもちろん、温めてもおいしいので寒い時期でもお楽しみいただけますよ。
さっぱり爽やか!すだちそうめん
すだちたっぷり!見た目にも食欲をそそられる、すだちそうめんはいかがでしょうか。一口食べるごとにすだちの爽やかな香りと出汁の風味が鼻を抜ける、爽やかなそうめんに仕上げました。白だしとめんつゆを合わせることで、簡単に旨味の効いたつゆが作れるのもうれしいポイントです。手軽アクセントに大根おろしも添えて、さっぱりといただきましょう。
すだち入り さわらの幽庵焼き
魚料理と相性のよいすだち。続いてご紹介するのはさわらの幽庵焼きのレシピです。料理酒、しょうゆ、みりんで作る幽庵ダレにすだちを加えてさわらを漬け込み、爽やかな香りを移して焼き上げました。すだちは、カットした断面を食材にのせておいておくだけでも風味や味わいを移すことができるので、こうした調理法もぜひ押さえておきたいですね。
※お使いのトースター機種によって焼き加減が異なりますので、様子を見ながらご調整ください。今回は1000W200℃で焼いています。トースターは庫内が狭く、食材と熱源の距離が近いため、加熱中の食材の油が落ちたり、油はねなどが原因で発煙、発火の恐れがあります。加熱中は目を離さないでください。
さわやかな香り 鶏つくねのすだち鍋
すだちを贅沢に使ったお鍋料理はいかがでしょうか。仕上げにお鍋一面にスライスしたすだちを散らすので、香りや風味が蒸気とともに立ち上り、食卓が爽やかな空気に包まれます。食材は鶏つくねをメインにレンコンやキャベツ、えのき、ニラを加え、食感も豊かに仕上げました。鶏ガラベースのスープにすだちの酸味がぴったりで、どんどん食べ進めたくなるおいしさです。
鶏もも肉のすだち照り焼き
定番の鶏もも肉の照り焼きもすだちと組み合わせることで、ガラッと味わいを変えることができますよ!すだちは絞った果汁を調味料として使用するだけでなく、トッピングとしても使用します。ごはんが進む味わいはそのままに、よりキリッとした甘酢だれのような風味で照り焼きを楽しめます。
※こちらのレシピは、はちみつを使用しております。 1歳未満(乳児)のお子様はお召し上がりにならないようご注意ください。 はちみつは、砂糖でも代用できます。それぞれ種類によって甘さが異なりますのでお好みで調整してください。
すだちのヨーグルトムースケーキ
おやつや食後のデザートにもぴったりなすだちのヨーグルトムースケーキも、ぜひ作っていただきたいレシピです。すだちは、スライスしたものはトッピングに、果皮をすりおろしたものと果汁はムースのベースに混ぜ込んで使用します。ふんわりとしたくちどけの軽さに酸味の効いた爽やかな味わいがたまらない一品です!
正しく保存してすだちのおいしさをキープしよう!
今回は、すだちの保存方法について解説しました。さまざまな活用法があるすだち。上手に保存してできるだけ長くフレッシュな状態をキープすることで、すだち料理をもっと楽しむことができます。こちらでご紹介した保存方法やレシピを参考に、爽やかなすだちをおいしく消費してみてくださいね。