バレンタインにもぴったりの「マカロン」ですが、難しいイメージがあり、実際に失敗も多い難易度の高いスイーツですよね。そこで今回は、マカロンの作り方を失敗しやすいポイントや原因と上手に作る対策を解説します。記事後半ではおすすめのマカロンレシピもご紹介。コツを押さえてきれいなマカロンを作ってみましょう!
失敗しない「マカロン」の作り方!原因や対策とおすすめレシピをご紹介

- 目次
- マカロン作りで失敗しやすいポイントと原因【焼く前】
- 絞り出した生地がなかなか乾燥しない
- 生地が広がってしまう
- マカロン作りで失敗しやすいポイントと原因【焼いた後】
- ピエができない
- 焼き上がりの表面にしわができる
- ヒビが入ってしまう
- クッキングシートからマカロンがきれいにはがれない
マカロン作りで失敗しやすいポイントと原因【焼く前】
マカロン作りでよくある失敗に「ピエが出ない」「生地にヒビが入る」などがあります。これら2つはそれぞれ考えられる原因があるため、その原因をまずしっかりと知っておくことが大切です。また、焼く前の工程ですでに失敗している可能性もあるので、ここでは考えられる失敗の原因をシーン別に解説します。まずは焼く前に起こりやすい失敗から確認してみましょう。
失敗例 | 考えられる原因 | |
---|---|---|
生地が乾燥しない | ・マカロナージュをしすぎた ・室温や湿度が高い ・水分量が多い |
|
生地が広がってしまう | 同上 |
絞り出した生地がなかなか乾燥しない
マカロンは生地を作ってオーブンシート絞った後に生地を乾かす工程がありますよね。生地が上手に作れている場合は、室温にだいたい30分〜60分ほど置くと表面に薄く膜のようなものができて、指で触っても生地がついてこない状態になります。
時間はあくまで目安ですが、どれだけ置いても生地が乾燥しない場合はマカロナージュをし過ぎていたり、室温や湿度が高い可能性があるので、注意しましょう。
生地が広がってしまう
オーブンシートに生地を丸く絞っても、どんどんだれて生地が広がってしまう場合も、上記と同じようにマカロナージュをしすぎていたり、室温や湿度が高いことに原因がある可能性があります。また、生地の水分量が多いと広がりやすくなるので、マカロンに使う色素を溶く水の量なども気をつけましょう。
マカロン作りで失敗しやすいポイントと原因【焼いた後】
続いては、焼いた後に起こりがちな失敗例とその原因を簡単にまとめた表と、代表的な失敗にどのようなものがあるのか確認してみましょう。
失敗例 | 考えられる原因 | |
---|---|---|
ピエができない | ・メレンゲの泡立て不足 ・絞り出した生地の乾燥不足 ・オーブンの温度が低かった ・マカロナージュ不足 ・マカロナージュをしすぎた |
|
焼き上がりの表面にしわができる | ・マカロナージュをしすぎた ・メレンゲの泡立て不足 |
|
生地にヒビが入ってしまう | ・焼く前の生地の乾燥不足 ・オーブンの温度が低かった ・マカロナージュ不足 |
|
生地がきれいにはがれない | ・マカロナージュをしすぎた ・焼き不足 ・粗熱が十分に取れていない |
ピエができない
マカロンは焼き上げると生地の下部に「ピエ」と呼ばれるレース状の膨らみが生まれるのも特徴のひとつです。このピエがあるかないかで、マカロンを上手に作れたかどうかがわかるとも言われています。メレンゲの泡立て不足やマカロナージュ不足など、いくつも考えられる原因があるので一つ一つ解決していきましょう。
焼き上がりの表面にしわができる
ツルンとした表面がマカロンの魅力でもありますが、マカロナージュのしすぎなどによって表面にしわができてしまうことがあります。見た目も重要なスイーツなので、この失敗は避けたいですよね。
ヒビが入ってしまう
生地にヒビが入ってしまうという悩みもよく見かけます。これは焼く前の乾燥が不足している、あるいはオーブンの温度が低かったという原因によって生じます。
クッキングシートからマカロンがきれいにはがれない
焼き上がった生地をクッキングシートから取ろうと思ってもくっついて取れないことがありますが、これは焼き時間が不足しているか、粗熱が取れていないという原因が考えられます。
マカロンを上手に作るための対策
ここまでいくつか失敗例を確認してきましたが、共通している原因がたくさんあります。ということは、一つ原因を解決すればほとんどの悩みが解消できる可能性もあるということです。ここでは、メレンゲの泡立て方やマカロナージュが成功しているかどうかの目安など、マカロンを成功させるための対策をご紹介します。
メレンゲはしっかりと角が立つまで泡立てる
まず、「ピエができない」「生地の表面にしわができる」といった見た目の失敗で考えられる原因としてメレンゲの泡立て不足が挙げられます。泡立てが不足していると生地の中の気泡が少なく、膨らみづらくなり、ピエができにくくなるのです。
マカロンを作る場合、卵白はよく冷えたものを使い、電動のハンドミキサーの高速モードを使用して角がピンと立つまでしっかりと泡立てましょう。また、乾燥卵白を加えることで安定したメレンゲを作ることができます。乾燥卵白は製菓材料専門店やネット通販で購入できるので、チェックしてみてくださいね。
マカロナージュが成功している目安を知る
ほとんどの失敗例で考えられる原因として挙げられるのが、この「マカロナージュ」です。マカロナージュとは、作ったメレンゲの泡を潰して生地のかたさを調整することを指します。ボウルの側面にメレンゲをこすりつけるようにしながら混ぜるのがポイントです。
マカロナージュがうまくいっている目安は、まず生地につやが出ているかどうか、です。そして生地をすくって落としたときの速度も目安となります。ゴムベラやカードで生地を持ち上げ、リボン状につながってゆっくり生地が落ち、生地が落ちたときにできる筋が徐々に薄れていく状態になれば上手にできている証になります。生地がボトッと落ちてしまう場合はマカロナージュが不足している状態。落としたときに筋がすぐに消えてしまうのはマカロナージュをしすぎている状態です。
マカロナージュをしすぎると生地が乾燥しにくくなったり、ピエができないといった原因につながるので注意しましょう。
オーブンのクセを知っておく
焼成時のオーブンの温度もピエや生地のひび割れ、生地がはがれにくいといったさまざまな失敗の原因になります。オーブンの難しいところは、レシピの表記どおりの温度で焼いてもうまくいかない可能性があることです。
オーブンはメーカーや使用年数などによって火力に差があるため、まず、おうちで使っているオーブンのクセを把握しておくのがおすすめですよ。オーブン用温度計などがあるとオーブンのクセがわかりやすいので便利です。
室温と湿度に気をつける
マカロナージュを終えて絞った生地を乾燥させる際、室温や湿度には十分気をつけましょう。室温と湿度が高すぎると生地がしっかりと乾燥しません。
生地を乾燥させるためにエアコンの除湿機能を使ったり、扇風機の風を軽く当てるのもおすすめです。マカロンは、食用色素を溶くための水の量が変わるだけでも生地の仕上がりに影響が出るほど繊細なため、湿度にはとくに気をつけましょう。また、梅雨や雨の日など、湿度が65%を超える日はマカロン作りに向いていないといわれています。
材料は必ずレシピに書いてあるとおりに用意する
マカロンは、これまで確認したことからもわかる通り、とても繊細なお菓子です。アーモンドプードルをほかのもので代用するというようなことはできません。必ず、レシピに表記されている通りに食材を準備しましょう。
また、グラニュー糖100%の純粉糖の使用がおすすめです。を使用することをおすすめします。粉糖にはコーンスターチが入っているものがありますが、純粉糖を使う方が生地の表面がなめらかに仕上がり、食感もサクサクと軽やかになります。
バレンタインにぴったり!マカロンのアレンジレシピ
失敗しないコツはイメージできましたか?さてここからは、マカロンのアレンジレシピをご紹介します。どのレシピもおしゃれでかわいらしく、バレンタインのプレゼントにぴったりなものばかりですので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
チョコレートマカロンの作り方
まず最初に、チョコレートマカロンの基本的な作り方をご紹介します。こちらのレシピはポイント解説付きなので、初めて作る方でも分かりやすい内容になっています。「マカロナージュ」など失敗しやすい工程も、動画を観ればすぐにコツを掴むことができますよ!ぜひ作り方をマスターして、お好みの色や形にアレンジしてみてくださいね。
くまマカロン
くまの顔がかわいらしい、チョコレートマカロンです。サクッと口溶けのいいココア風味の生地に、ほろ苦いビターチョコレートガナッシュを挟みました。思わず笑顔になるようなキュートなデザインは、お友達やお子様も喜んでくれること間違いありません!チョコレートペンで表情豊かに仕上げてくださいね。
宝石みたいな デコマカロン
まるで宝石のような、ピンク色のデコマカロンはいかがでしょうか。かわいらしい見た目はもちろん、ホワイトチョコレートガナッシュのミルキーな風味がたまらないおいしさ!色とりどりのアザランを使ってお好みのデコレーションをお楽しみくださいね。
ハートのマカロン
特別なプレゼントには、かわいらしいハート形のマカロンがおすすめです!絞り方をひと工夫することで、ご家庭でも簡単にハート型に仕上げることができますよ!フリーズドライストロベリーの甘酸っぱさがアクセントになった、サクッとミルキーな口溶けはまさに絶品!ぜひチャレンジしてみてくださいね。
ピンクのトゥンカロン
トゥンカロンとは、韓国発祥の厚みがあるマカロンのこと。このレシピでは濃厚なホワイトチョコレートガナッシュをたっぷりと絞りましたが、フレッシュなフルーツを挟んだものもありますよ。生地は通常のマカロンと同じですが、ガナッシュをたっぷり絞ることでボリュームのある見た目と一層リッチな味わいをお楽しみいただけます。
簡単でかわいい!マカロンのラッピングアイデア
マカロンはシンプルなラッピングで、カラフルな色合いを活かすことがポイントです。違う色を組み合わせてラッピングすると、おしゃれに仕上げることができますよ!ぜひ参考にしてみてくださいね。
メッセージタグで可愛いマカロンラッピング
マカロンのサイズに合わせて包むことができる個包装袋は、くまやハート型のマカロンをラッピングするときにおすすめです。お好みのメッセージタグやリボンを飾り付けて、おしゃれに仕上げてみてくださいね。
円筒ケースを使ったマカロンのラッピング
形が崩れやすいデコマカロンなどは、円筒ケースでラッピングするのがおすすめです。マカロンの色合いによってケースの模様やリボンの色を変えると、バランスよく仕上がりますよ!ケースはマカロンの大きさに合わせたものをお選びくださいね。
今年のバレンタインはマカロンで決まり!
今回はマカロン作りをするうえで失敗しやすい失敗しやすいポイントや上手に作るための対策、おすすめのレシピ、おしゃれなラッピングなどをご紹介しました。少し作るのが難しいスイーツではありますが、コツや注意点を把握しておけば、失敗する確率も低くなります。バレンタインにはもちろん、特別な日のプレゼントにもぴったりですので、ぜひこの機会に作り方をマスターしてみてくださいね。
クラシルでは、ほかにもたくさんのマカロンレシピやラッピングアイデアをご紹介しています。そちらも合わせて参考にしてみてください。

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