「海のミルク」と呼ばれる牡蠣。生でいただくほかにフライ、牡蠣ごはんなどさまざまな料理に活用できますね。冬のイメージが強い牡蠣ですが、実は種類によって旬の時期が異なります。この記事では牡蠣の種類ごとの旬や、下処理の方法を解説します。記事後半の殻付き焼き牡蠣や牡蠣のアヒージョなど、絶品レシピも必見ですよ。
牡蠣の旬はいつ?種類やおいしく食べるための下処理方法も解説!
- 目次
- 牡蠣の種類とは?
- 岩牡蠣
- 真牡蠣
- 牡蠣の旬は?
- 岩牡蠣の旬
- 真牡蠣の旬
- 牡蠣のおいしい食べ方
- 牡蠣の下処理
牡蠣の種類とは?
牡蠣とはウグイスガイ目イタボガキ科に属するニ枚貝のこと。日本で主に流通しているのは岩牡蠣と真牡蠣の2種類です。ここでは岩牡蠣と真牡蠣の特徴や違いについて見ていきましょう。
岩牡蠣
主に日本海側で穫れる岩牡蠣はサイズの大きさが特徴。殻はゴツゴツとしていて分厚く幅広い形です。真牡蠣と比べると一回り以上の大きさがあります。岩牡蠣は4~5年ほどの年月をかけて育ったものが流通するため、これほどの大きさになるそうです。また、生息域は浅瀬ではなく深いエリアなので外敵から身を守るため殻が分厚くなっているのだとか。岩牡蠣は天然物も養殖物もありますが、天然物のほうが多いようです。育つまでに時間がかかるため、一般的に真牡蠣よりも高価になっています。
岩牡蠣は牡蠣特有の磯の香りが強く、塩味や渋みも感じられる繊細な味わいが特徴です。また、身が大きいため肉厚でジューシーなおいしさが楽しめます。弾力があってみずみずしく、プリッと弾けるような食感も魅力です。
真牡蠣
真牡蠣の主な産地は太平洋側。スーパーや鮮魚店などで販売されているものはほとんどが真牡蠣です。真牡蠣の大きさは岩牡蠣よりも小ぶりで、殻は薄く細長い形をしています。波打ち際や海岸線沿いなどの沿岸部の浅瀬で育つのでこのような形状と大きさになるそうです。養殖物がほとんどで、1~3年ほどかけて流通するサイズへと成長します。
真牡蠣はねっとりとまろやかで、クリーミーな味わいが魅力です。小ぶりではありますが旨味が凝縮されています。牡蠣特有の濃厚な甘みも感じることができますよ。
牡蠣の旬は?
牡蠣の旬は冬というイメージが強いかもしれませんが、実は岩牡蠣と真牡蠣で旬の時期が異なります。それぞれの種類ごとの旬について見ていきましょう。
岩牡蠣の旬
岩牡蠣の旬は夏で、6~9月頃までが最もおいしいシーズンです。夏場は牡蠣の産卵シーズンですが、岩牡蠣は数ヶ月間かけてゆっくりと産卵するため夏の時期も栄養が抜けず濃厚な味が楽しめます。ちなみに、冬場に岩牡蠣があまり出回らない理由の1つは、ほとんどの岩牡蠣が天然物だから。寒い冬の時期は海女さんや漁師が海に潜って穫ることができず、気候のよい夏場が必然的に旬のシーズンになるというわけです。また、資源保護のために漁の時期を限定している地域もあるようですよ。
真牡蠣の旬
真牡蠣は10~4月の半年間に水揚げされます。その中でもとくにおいしく食べられるのは、12~2月の冬の間。真牡蠣は岩牡蠣とは対照的に夏場の産卵期に入ると、短期間に大量の卵を産みます。春から蓄えていた栄養分を産卵で使い果たしてしまうため、夏から秋にかけてとれる牡蠣は身が痩せていて旨味も落ちてしまっているそうです。
牡蠣のおいしい食べ方
牡蠣はさまざまな調理法でおいしく食べることができます。旬の時期にはまず、生で味わいたいもの。濃厚かつクリーミーな牡蠣本来の味わいと、ぷりっとしたみずみずしい食感を存分に満喫できます。殻付きの岩牡蠣を手に入れたら贅沢な焼き牡蠣にするのがおすすめ。王道のバター醤油味やポン酢はもちろん、牡蠣のために作られたという説もあるタバスコで味わうのも粋ですね!また、人気の牡蠣フライも生とはまた違った味わいを楽しめます。身がギュッと凝縮され、旨味が詰まった濃厚な味わいが魅力です!
こぶりな真牡蠣はカットせずに丸ごと炊き込みごはんや寄せ鍋にするのもおいしいですよ。濃厚な磯の香りと牡蠣特有の旨味を逃さずに堪能できます。
※『タバスコ』は「マツキルヘニ- カンパニ-」の登録商標又は商標です。
牡蠣の下処理
牡蠣をおいしく食べるには、丁寧に下処理を行うのがポイントです。ここでは牡蠣の殻のむき方や洗い方など、下処理の方法についてご紹介します。ご家庭にある道具や材料を使って簡単にできるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
牡蠣の殻のむき方
牡蠣の殻のむき方をご紹介します。殻付きの牡蠣を手に入れたらまずよく洗って、殻についた汚れを落としておきましょう。ちょうつがいを上にしてナイフで殻を外したら、丁寧に身を洗います。生の牡蠣はふっくらとやわらかいのでやさしく扱うのがポイントです。ぜひ参考にしてみてくださいね。
牡蠣の下ごしらえ
牡蠣の下ごしらえのご紹介です。塩や片栗粉を使って丁寧に洗うことで、簡単に下ごしらえができるんです。下ごしらえをすることで身のひだの部分についた汚れを落とし、ふっくらとおいしく仕上がりますよ!ぜひお試しくださいね。
牡蠣を使った絶品レシピ
牡蠣の種類ごとの特徴や旬、下処理の方法やおいしい食べ方がわかったところでここからは、牡蠣を使った絶品レシピをご紹介します。簡単に作れるものをピックアップしているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
トースターで作る殻付き焼き牡蠣
トースターで作る殻付き焼き牡蠣のご紹介です。殻ごとアルミホイルで覆って、火が入るまでじっくりと焼きあげましょう。ジューシーな牡蠣にレモンの酸味が相性抜群!牡蠣の旨味を存分に楽しめますよ。ぜひ召し上がってみてくださいね。
※お使いのトースター機種によって焼き加減が異なりますので、様子を見ながらご調整ください。今回は1000W220℃で焼いています。トースターは庫内が狭く、食材と熱源の距離が近いため、加熱中の食材の油が落ちたり、油はねなどが原因で発煙、発火の恐れがあります。加熱中は目を離さないでください。
※アルミホイルが熱源に直接触れると溶けてしまう恐れがあります。熱源に触れないようご注意ください。
お鍋で簡単 殻付き牡蠣の酒蒸し
お鍋で簡単に作れる殻付き牡蠣の酒蒸しのレシピです。殻付きのまま料理酒と一緒に蒸しあげるだけ!蒸しあがった牡蠣はふっくらとやわらかく、焼き牡蠣とはひと味違う食感です。酒が染み込んだ牡蠣は濃厚な旨味があり、調味料を付けなくてもそのままおいしく召し上がれますよ。ぜひ一度お試しくださいね。
旨みたっぷり 牡蠣のガーリックソテー
今夜のおつまみに旨味たっぷり牡蠣のガーリックソテーを作ってみませんか?片栗粉をまぶした牡蠣をガーリックを効かせたバターしょうゆでソテーしました。芳醇なバターとニンニクの香りが食欲をそそる一品です!牡蠣のぷりぷりの食感も楽しめます。お酒のおつまみにもぴったりなので、ぜひ作ってみてくださいね。
簡単 カキのアヒージョ
牡蠣とブラウンマッシュルームで手軽にアヒージョを作ってみました。濃厚な牡蠣とブラウンマッシュルームの旨味がオイルに染み出し、とてもおいしいですよ!バゲットやパスタと一緒に食べるのもおすすめです。白ワインにもよく合うので、ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。
牡蠣のおろしポン酢
今夜のおかずに牡蠣のおろしポン酢はいかがでしょうか?クリーミーで旨味たっぷりの牡蠣のおいしさを甘酸っぱいおろしポン酢が引き立てます!大根おろしと大葉の風味でさっぱりと召し上がれますよ。お酒にもよく合うので、ぜひ献立に加えてみてくださいね。
たっぷり生姜の牡蠣のしぐれ煮
たっぷりと生姜を加えた牡蠣のしぐれ煮を作ってみました。ピリ辛の生姜の風味と甘辛いタレが濃厚な牡蠣と相性抜群です!牡蠣のぷりぷりした弾力もクセになりますよ。ごはんのおかずにもお酒のおつまみにもぴったりです。ぜひ召し上がってみてくださいね。
大根おろしでさっぱり牡蠣鍋
寒い日には大根おろしでさっぱりといただく牡蠣鍋で温まりませんか?だし汁で煮込んだ野菜の上に牡蠣と大根おろしをたっぷりと入れて煮ました。しょうゆベースのシンプルな味つけなので、濃厚な牡蠣の旨味を存分に味わえますよ!とてもおいしいので、ぜひお試しくださいね。
土鍋でふっくら牡蠣ごはん
牡蠣の旨味がたっぷり詰まった、土鍋でふっくらと炊きあげる牡蠣ごはんのレシピです。白だしベースの上品な味つけで牡蠣本来の旨味がしっかり味わえます。磯の香りが広がって、お箸が止まらなくなりますよ!ぜひ作ってみてくださいね。
色々なアレンジで牡蠣の魅力を発見しよう
いかがでしたか?牡蠣の種類ごとの特徴や旬の時期、おいしい食べ方や下処理の仕方などに加え、牡蠣を使った絶品レシピなどをご紹介しました。牡蠣は料理の仕方によっていろいろな食感や味わいが楽しめます。今回ご紹介したレシピなども参考にしていただき、ぜひ牡蠣を使ったさまざまな料理を作ってみてくださいね。
クラシルでは今回ご紹介したレシピ以外にも牡蠣を使ったさまざまなレシピをご紹介しています。そちらも合わせて参考にしてみてくださいね。
※20歳未満の飲酒はやめましょう。