近年、日本でも人気が高まってきている「バインミー」。フランスパンにハムやなますなどを挟むベトナムのサンドイッチです。最近では専門店も増えてきていますが、材料さえ揃えればおうちでも手軽に楽しめるんですよ!今回はそんなバインミーの特徴のほか、身近な食材で楽しめるおすすめレシピをご紹介します。
ベトナムのサンドイッチ「バインミー」とは?特徴やおすすめレシピをご紹介
- 目次
- バインミーとは?どんな特徴があるの?
- バインミーの定番具材といえばこれ!
- ベトナム豚ハムやチャーシュー
- レバーペースト
- なます
- パクチー
- ヌクマム(ニョクマム)
- バインミーの基本の作り方
バインミーとは?どんな特徴があるの?
バインミーとは、やわらかめのフランスパンに具材を挟んだベトナムのサンドイッチのこと。一度は耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。それもそのはず、近年は日本でも注目され始め、専門店も増えてきているんです。
ベトナムにはバインミーの屋台がいたるところにあり、どこでも買える手軽なファストフードで、国民食と呼ばれるほどポピュラーな食べ物なんですよ。
バインミーは本来ベトナム語で「パン」という意味ですが、そのパンに具材を挟んだバインミーサンドイッチが略されてバインミーと呼ばれているようです。ちなみにベトナムでパンというと「フランスパン」のことを指すのだそうですよ。
そんなバインミーの特徴は、外はサクッと中はもっちりとした軽い食感のフランスパンを使うこと。さらにパクチーや玉ねぎといった野菜のほか、なますやレバーペーストなどを挟むのも特徴です。
本場ベトナムではバインミーで使うフランスパンに米粉は入っていませんが、日本のお店では米粉を使ったフランスパンが使われていることが多いようです。 米粉が入ることでよりもっちりとした食感を楽しめます。軽い食感のパンで作るバインミーと、もっちりとした食感のパンで作るバインミー。どちらも試してみたくなりますね。
バインミーの定番具材といえばこれ!
バインミーに挟む具材はお店によってさまざまですが、ここからはバインミーに使われる定番の具材をご紹介します。
ベトナム豚ハムやチャーシュー
バインミーには肉類を挟むのが定番です。食べ応えが増し、満足感を得られる味わいに仕上がりますよ。
レバーペースト
ベトナムでは豚のレバーペーストを使うのが代表的なようですが、お店によっては食べやすい鶏レバーを使用しているところもあるようです。レバーペーストをパンに塗ることでコクとまろやかさがプラスされます。
なます
なますはバインミーに欠かせない具材の一つです。大根や人参を使用したなますを挟むことで、シャキシャキ食感と甘酸っぱい味がアクセントに!ベトナムの魚醤であるヌクマム(ニョクマム)を加えることで、よりエスニックな味わいを楽しむことができますよ。
パクチー
パクチーを加えることで、風味と香りがアップします。少し入れるだけで一気にエスニック感が増しますが、好きな方は追いパクチーをして楽しむのもおすすめですよ。
ヌクマム(ニョクマム)
最後は、具材ではありませんが、ソースとして最後に振りかけるヌクマムです。よく似たものにナンプラーという調味料がありますが、ヌクマムはベトナムの魚醤でナンプラーはタイの魚醤です。この2つは両方ともカタクチイワシなどの小魚を原料にしており、基本的な作り方も変わりませんが、味と香りに国ごとの特徴があります。
ヌクマムは濃い褐色をしており魚の香りが強めです。ナンプラーは薄い茶色をしており魚の香りが軽く塩味がきついと言われています。その違いはわずかなもので現地の方でもはっきり区別することは難しいんだそう。エスニック料理特有の香りやコクを出してくれるのでぜひ使ってみてくださいね。
上記で紹介したもの以外にもエビやアボカド、揚げサバなども人気があるようです。定番はありますが、特に決まりはないので自分好みの具材を見つけてみてくださいね。
バインミーの基本の作り方
バインミーはサンドイッチなので、基本的にはパンに具材を挟んで完成です。ここでは、基本の作り方とよりおいしく仕上げるためのコツも合わせてご紹介します。
1. パンに切り込みを入れて軽く焼く
バインミーの醍醐味は、パリパリふわふわの食感が魅力の歯切れのよいフランスパンです。軽く焼いて温めることで食感がよくなります。具を挟んで温かいうちに食べるのがおすすめですよ。
2. バターとレバーパテを塗る
バインミーには濃厚なレバーペーストが使用されていることが多いです。温めたパンにまずバターとレバーパテを塗ることで、後から挟む野菜の水分がしみこみにくくパンの食感が保たれますよ。味のバランスがよくなるよう、奥まで塗り広げましょう。
3. 具材を挟む
お店やレシピによってもさまざまなバリエーションのあるバインミーですが、基本的には肉と野菜を組み合わせることが多いです。
ハムやベーコン、鶏肉などを加えることでボリュームが出て1つでも満足感のあるバインミーができあがりますよ。なますや野菜はパンからはみ出るくらいたっぷりと挟むのがおいしく作るコツです!水分が残っていると味がぼやけたり、食感が悪くなってしまうため、なますや野菜類はしっかりと水気を切ってから挟むようにしましょう。
4. ヌクマムを振りかける
仕上げにヌクマムを振りかけたら完成です。お好みで黒こしょうやスイートチリソースなどほかの調味料をトッピングしてもおいしくいただけますよ。
バインミー風のおすすめレシピ
ここからはおうちで手軽に挑戦できるバインミー風のおすすめレシピをご紹介します。フランスパンの代わりにトルティーヤや食パンを使ったり、おうちにあることの多い食材を具材にしたレシピばかりなので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
バインミー風 ランチョンミートのトルティーヤロール
バインミーに使う具材をフランスパンで挟む代わりにトルティーヤで巻きました。カリカリに焼いたポークランチョンミートの香ばしい風味とさっぱりとしたなます、さわやかなパクチーが相性抜群!パンとはまた違ったもちもち食感を楽しんでくださいね。皮と具材を用意すれば好きなものを自由に巻くこともできるので、パーティーやおもてなしにもおすすめです。
バインミー風 サバ水煮缶となますのサンドイッチ
手軽にバインミー風の一品を食べたいときはこちらのレシピを試してみてはいかがでしょうか?カリッと焼いたトーストでサバの水煮缶と甘酸っぱいにんじん人参のなます、パクチーを挟んで仕上げました。サバの旨味となますの食感、パクチーの香りがよく合い、さっぱりといただけますよ。水煮缶を使うことで簡単に旨味たっぷりのサンドイッチが作れるのはうれしいですね!
食パンで作る!バインミー風トーストサンドイッチ
続いても食パンで作るバインミー風のサンドイッチレシピをご紹介します。メインの具材にはハムを使っていますが、ローストチキンやローストビーフにするなど、お好みのアレンジで楽しむこともできますよ。ナンプラーを使用して作ったなますは酸味の中に魚介のコクと風味が感じられ、さっぱりといただけます。おうちによくある食材で気軽に作れるので、ぜひ試してみてくださいね。
バインミー風 ささみとにんじんサンド
バインミーの具材に鶏ささみを使うのもおすすめです!このレシピではにんじんを多めに入れたなますと組み合わせて、さっぱりとした味わいのバインミーに仕上げました。レモン汁を加えてほんのり甘酸っぱく仕上げたなますはニンニクの風味がアクセントになっていて、淡白な鶏ささみと相性抜群ですよ!鶏ささみは料理酒をかけたら電子レンジで加熱するだけなので、思いついたらすぐにお作りいただけます。お好みでパクチーをたっぷり挟んでエスニックな風味を存分に味わってくださいね。
カリカリししゃものバインミー風コッペパン
カリカリに揚げた丸々一匹のししゃもを具材にしたバインミー風レシピのご紹介です。ししゃもの衣に使うのは細かく砕いたコーンフレーク。ほんのりと甘いコッペパンに香ばしいししゃものフライ、ナンプラーが香る甘酸っぱいなますが絶妙なバランスでマッチした一品です。なますは大根やにんじんのほかに、紫玉ねぎやきゅうりを加えているので彩りよく仕上がるのもうれしいポイントです。ぜひ作ってみてくださいね。
朝食や休日のランチにもおすすめ!バインミーを作ってみよう
今回は、ベトナムの国民食ともいえるサンドイッチ「バインミー」についてご紹介しました。専門店に行かないと食べられないと思っていた方も多いかもしれませんが、実は身近な食材で意外と簡単に作ることができます。なますのシャキシャキとした食感と具材の組み合わせは、一度食べてしまえばはまってしまうこと間違いありません!
ぜひ朝食や休日のランチに作ってみてはいかがでしょうか?