米粉とは？小麦粉との違いや特徴、使い方について徹底解説！

「米粉」とはどんな食材か知っていますか？その名のとおり米から作った粉で、小麦粉のようにお菓子やパン作りなどにも使われます。この記事では、米粉の特徴や作り方、小麦粉との違いについて詳しく解説します。記事の後半では、米粉を使ったおすすめレシピもご紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね。

米粉とは、米を細かく砕いて作った粉です。お菓子やパン作りに使われるようになり、人気が高まっていますが、上新粉や白玉粉なども米粉の一種で、こちらは古くから和菓子の材料として使われてきました。近年では、米から米粉を作る製粉技術が進歩したことで、より微細な米粉を作れるようになりました。それによって、パンやお菓子作りなど、米粉の用途が広がったのです。

米粉を使った料理では、小麦粉とはまた違ったおいしさを楽しめます。例えばパンはもちもちとした食感に仕上がり、ケーキはしっとりとした食感となめらかな口溶けが特徴の一品に。また、油の吸収率が低いので、天ぷらの衣に使うと冷めてもサクサクとした食感を保ちやすくなります。

それでは、米粉はどのように製造されるのでしょうか。一言で米粉といってもいくつかの種類があり、それぞれ製法が異なるので、以下で解説します。

上新粉は、うるち米を洗った後、乾ききるまえに粉砕し、乾燥させたものです。だんごや柏餅、ういろうなどを作るのに使います。

半日～一日水に浸けたもち米を一度水切りし、水を加えながら磨砕、脱水したものを細かく裁断し、乾燥させたのが白玉粉です。白玉だんごや求肥などの材料となり、つるっとした食感が特徴です。

だんご粉にはうるち米ともち米をブレンドして使い、それらを水に浸してから粉砕し、乾燥させます。うるち米ともち米の中間の性質を持ち、ほどよい粘りとコシのあるだんごを作ることができます。

道明寺粉は、蒸したもち米を乾燥させてから粗く挽いたものです。桜餅やおはぎを作るのに使います。

これまでご説明した米粉の製粉方法は、杵でつく胴搗製粉や、回転する2本のロールの間に米を通して粉砕するロール製粉、石臼を使った石臼挽きでした。しかし、新たに気流粉砕という方法が開発されました。その製粉方法では、米を気流にのせて粒同士を衝突させ、より粒子の細かい米粉を作ることができます。それによって、パンや洋菓子、麺など、幅広い商品作りに米粉が使われるようになったのです。

小麦粉のように、パンやお菓子作りに使えるようになった米粉ですが、小麦粉との違いはどんな点でしょうか。以下で解説するので、見てみましょう。

米粉の特徴の一つが、グルテンを含まないことです。グルテンとは、小麦粉に水を加えて捏ねるとできる成分で、パンやお菓子に使うと膨らみやすい性質があります。

また、小麦粉と違って米粉はダマになりにくく、ふるいにかける手間が少ないのもメリットです。

上でも少しご説明しましたが、食感にも違いが出ます。小麦粉で作った場合に比べると、米粉を使った料理ではもっちりとした噛みごたえや、しっとりとした食感に仕上がります。ただし、価格については、小麦粉より米粉の方が高い傾向があるようです。

小麦粉とはまた違った特徴を持った米粉ですが、どのような料理に使えるのでしょうか。米粉のおいしい活用方法について、以下でご説明します。

まず、米粉のもっちりとした食感を活かし、蒸しパンやピザ生地などを作ることができます。パンやドーナツ、パンケーキでも、米粉ならではの食感を楽しめますよ。ケーキ作りでは、しっとりとした食感に仕上げるのに役立ちます。また、小麦粉の代用として、ホワイトソースや天ぷらの衣に使うこともできますよ。このあと、米粉を使ったおすすめレシピもご紹介します。

ここからは、米粉を使ったおすすめレシピをご紹介します。サクッと軽い食感に仕上がる鶏の唐揚げや、しっとり食感の米粉と豆腐のガトーショコラなど、バリエーション豊かにピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。

衣に米粉を使って、鶏の唐揚げを作ってみましょう。サクサクと軽い食感の衣とやわらかくジューシーな鶏もも肉がとってもおいしいですよ。一度低温で揚げてから、温度を上げて二度揚げするとお肉がふっくらとした食感に仕上がります。

黒ゴマのプチプチ食感がアクセント！米粉の黒ごまチーズベーグルをご紹介します。強力粉の一部を米粉に置き換えることで、よりモチモチとした食感に仕上げました。生地作りには少し手間がかかりますが、おうちで作った焼きたてのベーグルはとても香ばしく絶品ですよ。

焼肉のタレで味つけをした、米粉とじゃがいもの和風ピザはいかがでしょうか。ピザ生地は、千切りにしたじゃがいもと米粉で作りました。米粉のモチモチ食感とじゃがいものシャキシャキ食感がクセになるおいしさ！ぜひ作ってみてくださいね。

食べごたえ抜群！米粉のお好み焼きのご紹介です。モチモチとした生地とシャキシャキ食感のキャベツ、こんがりと焼けた豚バラ肉がよく合い、とってもおいしいですよ。いつもとちょっと違うお好み焼きに挑戦してみたい方にもおすすめです。

ホワイトソース牡蠣グラタンは、おもてなしの一品にもおすすめです。バターで炒めた具材に米粉や無調整豆乳を加えてホワイトソースを作りました。豆乳のやさしい味わいと牡蠣の旨味がよくなじみ、とってもおいしいですよ。

手軽に作れる、チョコチップクッキーはいかがでしょうか。米粉を使うことで、崩れるようなホロホロとした軽い食感に仕上げました。おやつやおもてなしにぴったりなので、ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。

一口サイズの、米粉のあんドーナツを作ってみましょう。米粉と絹ごし豆腐を使った生地は、表面はカリッと、中はモチッと仕上がり、手が止まらないおいしさです。揚げたての特別なおいしさを、ぜひ味わってみてくださいね。

シンプルでおいしい、米粉のチョコ蒸しパンのご紹介です。やさしい甘さの生地とチョコチップの甘さのバランスがよく、何度でも食べたくなるおいしさ！小腹が空いたときのおやつにもおすすめですよ。

しっとりとした食感の、米粉と豆腐のガトーショコラはいかがでしょうか。今回は、ココアパウダーを使ってチョコ風味に仕上げました。なめらかな口当たりの生地にアーモンドの食感がアクセントとなり、とってもおいしいですよ。

こちらのチーズケーキも、しっとりとした食感に仕上がるのが特徴です。1つのボウルに材料を順に入れて混ぜていくだけで生地ができるのでとっても簡単！お菓子作り初心者の方にもおすすめですよ。ぜひ挑戦してみてくださいね。

今回は、米粉の特徴や作り方、小麦粉との違いについて解説し、米粉を使ったおすすめレシピをご紹介しました。米粉はさまざまな料理で活用でき、ダマになりにくく扱いやすいのもうれしいポイントですね。今回ご紹介したレシピを参考に、米粉ならではの食感を楽しんでみてくださいね。

クラシルでは、米粉を使ったレシピをほかにもたくさんご紹介しています。そちらも、ぜひ参考にしてみてください。