パンにお菓子に使い方いろいろ！米粉の魅力を徹底追求

お米を細かく砕き、粉状にした「米粉」。古くから和菓子の材料として使われていた米粉ですが、近年の製粉技術の発達により、パンやお菓子など、幅広い楽しみ方ができるようになりました。 最近では料理にも使われたりと、その活躍の場をさらに広げています。

今回は、そんな米粉の魅力やおいしいレシピを厳選してご紹介します。

米粉はその名の通り、米を砕いて細かい粉状にしたものを指します。米粉自体は、江戸時代から和菓子の材料として使われており、私たちの身近にあるものでした。

近年、米粉が注目を集め始めた理由は、製粉の技術が発達したことにより、より粒の細かい米粉の製造が可能となりました。その結果、パンやお菓子、麺類など、よりさまざまな用途で米粉を利用することができるようになりました。

また最近では、フォーなどの麺類や、揚げ物の衣、そして汁のとろみづけなど、料理にも多く使われており、活躍するシーンがさらに広がっています。

和菓子作りに欠かせない上新粉や白玉粉など、米から作られている粉がありますが、一体どのような違いがあるのでしょうか。代表的なものを以下で詳しく見てみましょう。

■上新粉

私たちが普段食べているごはんと同じ「うるち米」を挽いて作る米粉の一種です。粘りはあまりありませんが、歯ごたえがあるのが特徴です。おだんごや草もち、ういろうなどに使われています。

■白玉粉

餅の原料となる「もち米」から作られる米粉です。水に浸したもち米をすり潰して水にさらし、沈殿したものを押し固めて乾燥させ、砕いて作ります。そのため、小さな塊状の見た目が特徴です。つるっとなめらかな仕上がりとなるため、白玉や大福などを作る際に多く使われています。

■米粉(製菓、製パン用)
上新粉と同じく、「うるち米」を挽いて作られます。上新粉よりも粒子が細かいのが特徴で、小麦粉の代わりとして使われることが多いです。

最近では、単に「米粉」と表示されている場合には、主に製菓用に細かい粉末状にした米粉のことを指すことが多くなっています。

米粉について知ったところで、続いては米粉の使い道についてチェックしてみましょう。

■お菓子作り

主に和菓子作りに使われていた米粉ですが、製粉技術が発達し、小麦粉と同じように使えるようになったことで、洋菓子に使われることも多くなりました。

米粉を使ったお菓子は、しっとり、もっちりとした食感になるのが特徴です。また、クッキーに使うとサクッと軽めの食感に仕上がります。

米粉の使い方次第で様々な食感が楽しめるのが米粉スイーツの魅力の一つです。

■パン作り

米粉を使ったパンは、外はサクッと、中はもっちりと仕上がるのが特徴です。

小麦粉をこねると、粘りのあるグルテンが形成されてパンが膨らみますが、米粉にはグルテンがありません。そのため、米粉パンの膨らみをよくするために、グルテン粉をプラスして作る場合もあります。また、もともとグルテンが添加されている製パン用の米粉も市販されています。

米のやさしい風味に仕上がるため、和風の具材と合わせると相性が抜群です。

■料理

くせがないため、どんな料理にも使いやすい米粉。

米粉は油を吸いにくいという特徴があるため、揚げ物の衣に使用するとサクッと軽い食感に仕上げることができます。

また、ダマになりにくいことから、料理のとろみづけなどにも重宝されています。

■米粉でもっちり クリームチーズとあんこのどら焼き

米粉を使って作るどら焼きは、生地がもっちりとやわらかいのが特徴。こしあんの甘みと、クリームチーズのさわやかな酸味が絶妙なハーモニーを奏でた一品です。

簡単にお作りいただけますので、おやつやちょっとした手土産にもぴったりですよ。

■米粉で サクサクレモンクッキー

米粉で作るレモンクッキーです。レモンの果汁とすりおろした皮を入れて、さわやかな風味に仕上げました。サクサクと軽めの食感で、一度食べ始めたら手が止まらないおいしさですよ！

■黒糖と豆乳の米粉蒸しパン

米粉で作る黒糖蒸しパンです。蒸しパンを米粉で作ると、もっちりとした食感に仕上がりますよ。黒糖のコクのある甘みと、豆乳の風味がよく合い、朝食やおやつにぴったりの一品です。

■米粉のサラダガレット

本来はそば粉で作るガレットですが、米粉を使うともっちり食感をお楽しみいただけますよ。 お好みでハムや卵をのせたり、具材のアレンジは無限大です。ちょっぴりおしゃれな朝食を食べたいときに、ぜひ試してみてくださいね。

■米粉でサックリおつまみ ささみの唐揚げ

ゆず胡椒の香りが食欲をそそる、ささみの唐揚げです。衣に米粉を使った唐揚げは、冷めても油っぽくなりにくい点が魅力！サックリとした食感に仕上がり、箸がとまらなくなるおいしさです。

いかがでしたか？今回は米粉の特徴や使い方、さらに上新粉や白玉粉との違いについてご紹介しました。近年、製粉技術が発達して、より細かい粒子の米粉が作られるようになり、使えるシーンも増えてきました。お菓子やパンだけでなく、とろみづけや揚げ物の衣にも使えるので、常備しておくととっても便利ですよ。特徴を知ることで、料理の幅も一気に広がります。

今回ご紹介したレシピを参考に、米粉を使った様々なお菓子や料理をぜひ作ってみてくださいね。