喫茶店のメニューでよく見かける「カフェオレ」と「カフェラテ」。同じくコーヒーとミルクを使ったドリンクもたくさんあり、違いがわからないという方も多いのではないでしょうか?今回はカフェオレとカフェラテの違いをはじめ、カフェモカやカプチーノの特徴も解説します。記事後半のおすすめレシピも必見ですよ。
カフェオレとカフェラテの違いについて解説!おうちで作れるレシピもご紹介
- 目次
- カフェオレとは?
- 特徴
- 歴史
- 淹れ方
- カフェラテとの違いは?
- カフェラテとは
- カフェオレとカフェラテの違い
- コーヒー牛乳とカフェオレの違い
カフェオレとは?
そもそも、カフェオレとは一体どのようなものなのでしょうか。ここでは、カフェオレの概要や歴史、淹れ方について詳しく見ていきましょう。
特徴
カフェオレとは、ドリップしたコーヒーにミルクを加えたものを指します。フランスで生まれた飲み方で、「コーヒー」と「牛乳」という意味のフランス語を組み合わせて「café au lait(カフェ・オ・レ)」という名前がつきました。
基本的に、カフェオレはコーヒーとミルクが同量になるように混ぜ合わせますが、ミルクの量が少なめでもカフェオレと呼びます。一方、ミルクの量がコーヒーよりも多い場合は、さかさまのコーヒーという意味のフランス語「カフェランベルセ」と呼ばれ、カフェオレとは違う飲み物になるんですよ!同じ材料でも割合によって名前が変わるのは面白いですね。
歴史
フランスにはじめてコーヒーが伝わったのが17世紀ごろだと言われています。しかし、当時のコーヒーは苦味が強かったため、フランスの人々は砂糖やはちみつを加えて飲みやすくする方法を生み出しました。その後、ミルクを加えて苦味を抑える方法が考案され、フランス中に広まっていったのです。
淹れ方
カフェオレの伝統的な淹れ方は、ドリップしたコーヒーとミルクを入れたふたつのポットを両手に持ち、同時にカップに注ぎます。こうすることでコーヒーとミルクを同じ分量だけ注ぐことができ、均一に混ざったカフェオレができあがります。
カフェラテとの違いは?
カフェオレと見た目も名前も似ている「カフェラテ」。では、両者にはどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、カフェラテの特徴やカフェオレとの違いについてご紹介します。
カフェラテとは
カフェラテは、エスプレッソにミルクを加えたもので、イタリアで親しまれている飲み方です。「Caffè Latte(カフェ・ラッテ)」という名前は「コーヒー」と「ミルク」を意味するイタリア語からつけられました。
カフェオレとカフェラテの違い
カフェオレとカフェラテの違いは、発祥地だけではありません。両者の大きな違いは、コーヒー豆の焙煎度合い。カフェオレはドリップコーヒーを使うのに対し、カフェラテはエスプレッソを使います。カフェオレに使うドリップコーヒーは浅煎りのコーヒー豆を使用しているので、苦味が少なくあっさりとした味わいに。一方、カフェラテに使うエスプレッソは深煎りのコーヒー豆を使用するので、香りや苦味が強くなります。
そのため、カフェオレとカフェラテではそれぞれコーヒーとミルクの分量が異なります。カフェオレはコーヒーとミルクの割合が1:1なのに対し、カフェラテは1:4。苦味の強いエスプレッソで作るカフェラテはミルクを多めに入れて、味のバランスを整えています。
コーヒー牛乳とカフェオレの違い
コーヒー牛乳とカフェオレは、使う材料も同じで見た目もほぼ変わらないですよね。しかし、両者がまったく同じ飲み物というわけではありません。
先ほどお伝えしたとおり、カフェオレはドリップしたコーヒーとミルクを1:1の割合で混ぜ合わせます。一方で、コーヒー牛乳は定義があいまいで、コーヒーの種類や割合に明確なレシピが存在しているわけではありません。つまり、カフェオレは数あるコーヒー牛乳の種類のひとつということになりますね。
カフェオレには「メインはコーヒー」、コーヒー牛乳には「メインはミルク」というニュアンスが含まれており、あいまいながらも違う飲み物として扱うことができます。
カフェモカやカプチーノについても解説!
コーヒーの飲み方は、カフェオレやカフェラテだけではありません。ここでは、知名度が高い「カフェモカ」や「カプチーノ」にスポットを当てて、詳しく解説していきます。
カフェモカ
カフェモカとは、エスプレッソにチョコレートシロップとミルクを加えたものを指します。カカオのような風味をもつ「モカコーヒー」を意識した飲み方で、チョコレートソースを入れて風味を似せています。発祥地はアメリカですが、イタリア風の味わいになるようにエスプレッソを使うのが特徴です。
ほろ苦さの中にやさしい甘みがあり、コーヒーの苦味があまり得意でない方でも飲みやすい味わいです。
カプチーノ
カプチーノはイタリア生まれの飲み方。エスプレッソに泡立てたミルクを浮かべたもので、フランスでは「カフェクリーム」と呼ばれることもあります。名前の由来には諸説ありますが、カトリック教会から派生したカプチン教会の修道士が着る、フードがついた修道服「カップッチョ」が語源だと考えられています。
カプチーノは、エスプレッソとともに、蒸気で温めた「スチームミルク」と蒸気で泡立てた「フォームミルク」の2種類のミルクを使います。基本の割合は1:1:1ですが、エスプレッソよりもミルクの割合が多いものを「カプチーノ・キアロ」、少ないものを「カプチーノ・スクーロ」と呼びます。
カフェオレを使ったおすすめレシピ
ここからはカフェオレを使ったおすすめレシピをご紹介します。一手間加えるだけでリッチなデザートになりますよ。ぜひチェックしてみてくださいね!
カフェオレフロート
カフェオレにバニラアイスをトッピングするだけで、カフェで出てくるようなおしゃれなドリンクに大変身!甘さとほろ苦さが絶妙にマッチして、夢中になること間違いなしのおいしさですよ。ティータイムやおやつ代わりにぴったりの一杯です。
カフェオレ フレンチトースト
市販のコーヒー牛乳で作るお手軽フレンチトーストのレシピをご紹介します。ふわふわとした食感のフレンチトーストを一口食べると、カフェオレの風味が口いっぱいに広がりますよ。いつもとひと味違うフレンチトーストが食べたくなったときは、ぜひこちらのレシピをお試しくださいね。
しっとり大人味 カフェオレパンプティング
大人のおやつタイムに、香り高いカフェオレパンプディングはいかがでしょうか。カフェオレが染み込んだパンはほろ苦く、しっとりとした口当たりで、風味豊かなミックスナッツと相性抜群!とても簡単に作れるので、ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。
カフェラテを使ったおすすめレシピ
続いて、カフェラテを使ったおすすめレシピをご紹介します。エスプレッソのコクを活かした奥深い味わいを楽しめますよ。
お家で簡単 アイスカフェラテの作り方
カフェメニューの定番「アイスカフェラテ」を、おうちで気軽に楽しみましょう!コーヒーを注ぎ入れる前にストローを入れるのがポイント!コーヒーとミルクが2層に分かれ、見た目も華やかに仕上がりますよ。ホッと一息つきたいときやおもてなしのドリンクにおすすめの一杯です。
レンジで簡単 なめらかカフェラテプリン
電子レンジで作るカフェラテプリンのレシピをご紹介します。混ぜ合わせた材料を電子レンジで加熱して冷やすだけで、香りよくなめらかなプリンができあがります。簡単に作れるのに、スプーンを持つ手が止まらなくなる絶品スイーツです。
ひんやりアイスキューブカフェラテ
アイスカフェラテが飲みたくなったときにお試しいただきたいのがこちらのレシピ。濃いめに入れたコーヒーで作ったアイスキューブを牛乳に入れて溶かしながら飲むので、時間が経っても薄まらず、最後の一口までおいしくお召し上がりいただけますよ。
カフェオレやカフェラテで心安らぐコーヒータイムを
今回は「カフェオレ」と「カフェラテ」の違いをはじめ、カフェモカ、カプチーノの特徴やカフェオレとコーヒー牛乳の違いについてご紹介しました。それぞれの飲み方で風味や味わいが異なるので、好みや気分に合わせてチョイスしたいですね。ドリンクとして楽しむのはもちろん、アイスをのせたり、フレンチトーストにするなど、アレンジするのもおすすめですよ。
ホッと一息つきたいときには、カフェオレやカフェラテで心安らぐコーヒータイムを過ごしてみてはいかがでしょうか。