パリパリの皮がおいしい「バゲット」。フランスパンと言われることもありますが、どう違うのでしょうか。この記事ではバゲットの特徴やフランスパンとの違い、フランスパンの種類について解説します。記事後半のガーリックバゲットやえびアボカドのバゲットサンドなど、バゲットを使った絶品レシピも必見ですよ。
バゲットとは?フランスパンとの違いや種類について解説!
- 目次
- バゲットとは?
- バゲットの歴史
- フランスパンやバタールとはどう違う?
- フランスパンとは
- バタールとは
- フランスパンの種類
- バゲットの絶品レシピ
- シンプル ガーリックバゲット
バゲットとは?
バゲットとは、細長い形をしたフランスパンのこと。フランスの家庭で最もよく食べられるフランスパンとして知られています。その形からフランス語で「杖」や「棒」という意味のバゲットと呼ばれるようになりました。長さは70~80cmほどあり、重さは300~400gほど。フランスでは、生地の重さは約350g、長さは68cmと定義されているそうですよ。
このような細長い形状のため火が通りやすく、表面のクラストの部分がカリッと香ばしい食感に仕上がります。内側のクラムの部分は白く大きな気泡がたくさんあって、もっちりとした食感です。バゲットは細長いためクラムの部分は少なめ。バゲットは、クラムを味わうというより、表面のクラストを噛み締めながら食べるのが真骨頂と言われます。クラスト好きの方には特におすすめのパンなんですよ。
バゲットの主な材料は小麦粉と水、塩とイーストとたいへんシンプルです。卵や乳製品、砂糖などを使わないハード系のパンに属します。材料がシンプルなために、素材のよさや作る技術がダイレクトに伝わりやすく気候の影響も受けやすいので、おいしく焼きあげるには高い技術力が必要です。
バゲットの歴史
バゲットの由来は諸説ありますが、19世紀から20世紀ごろに誕生したと言われています。有名な説のひとつがナポレオンが兵士のために作ったという説。従来の丸いパンは重いうえにかさばるので、ポケットに入れて携帯しやすい細長いパンを作ったと言われています。また、フランスではなく、オーストリア人が自国の細長いパンを販売したのがきっかけだという説も有名です。ほかにも、パリなどの都市部の富裕層が焼きたてのパンを1日に何度も欲しがるようになったため、サイズを小さくしたなどと言われています。
現在のような細長い形が定着したのは第一次世界大戦後で、新しい労働法がきっかけとなったとも言われています。パン職人の労働時間が見直され、朝4時より前にパンを焼くことができなくなりました。そのため作るのに時間がかかる丸いパンではなく、細長いパンが好まれるようになったそうです。
フランスパンやバタールとはどう違う?
バゲットとよく間違いやすいのが「フランスパン」や「バタール」です。ここではフランスパンやバタールとバゲットの違いについて確認しておきましょう。
フランスパンとは
フランスパンとは「パン・トラディッショナル」と言われるフランスの伝統的なパンのこと。小麦粉と水、塩とイーストだけで作られるフランス発祥のハード系のパン全般を指します。フランスパンにはたくさんの種類があり、バゲットもその中のひとつ。
つまりバゲットはフランスパンの一種というのが正解です。フランスパンは長さや重さ、クープの数などによって細かく種類が定められており、バゲットはフランスパンの中でもかなり長細いタイプのパンになります。
バタールとは
「バタール」もバゲットと同じく、たくさんあるフランスパンの一種です。棒状ですが、バゲットと比べると長さが短く、太めに成形されます。バタールの長さは40cmほど、重さは350gほどです。
バゲットよりも太めなので、内側のクラムの部分が多くなり、やわらかくもっちりとした食感に仕上がります。クラムが好きな人に好まれ、日本でもたいへん人気があるフランスパンです。
フランスパンの種類
前述のとおり、フランスパンは長さや重さによって種類が定められています。同じ材料を使っていても、形状の違いによって食感や味わいが変わってくるのが特徴です。例えば、「ボール」や「丸」という意味のドーム型のブールは、バゲットと対照的な食感に。火の通りが遅いため、クラストが薄く大部分がやわらかなクラムになります。
「パリっ子」という意味のパリジャンはバゲットより一回り大きく、長さは60~70cmほど。クラムの部分が多めでバゲットよりはやわらかい印象です。「田舎パン」という意味のカンパーニュは、ブールよりも大きなドーム型をしています。大きいうえに丸い形状のため焼きあがりに時間がかかり、クラストが固い一方クラムがたっぷりという特徴があります。カンパーニュはライ麦や全粒粉などを使うことが多く、素朴な食感が魅力です。
そのほか、「1kg」という意味のドゥ・リーブルや、「ひも」という意味のフィセル、こぶりのクープなど大きさによってさまざまなフランスパンがあります。個性的な形のフランスパンもあり、キノコのようなシルエットが可愛らしいシャンピニョン、フタをかぶせたような形状が「たばこ入れ」に例えられているタバチュール、「麦の穂」を意味するエピなどが有名です。
バゲットの絶品レシピ
バゲットの特徴やほかのフランスパンとの違いなどがわかったところで、ここからはバゲットを使った絶品レシピをご紹介します。おうちで簡単に作れるレシピをピックアップしているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
シンプル ガーリックバゲット
シンプルなガーリックバゲットを作ってみませんか?カリカリの皮の食感と、香ばしいガーリックとバターが染み込んだクラムのおいしさがクセになる一品です!バゲットをカットしてひと手間加えるだけで簡単にお作りいただけます。ワインなどのお酒にもぴったりなので、ぜひ作ってみてくださいね。
※お使いのトースター機種によって焼き加減が異なりますので、様子を見ながらご調整ください。今回は1000W230℃で焼いています。トースターは庫内が狭く、食材と熱源の距離が近いため、加熱中の食材の油が落ちたり、油はねなどが原因で発煙、発火の恐れがあります。加熱中は目を離さないでください。
※アルミホイルが熱源に直接触れると溶けてしまう恐れがあります。熱源に触れないようご注意ください。
ミックスベリーとクリームチーズのおつまみバゲット
ミックスベリーとクリームチーズのおつまみバゲットのご紹介です。こんがりトーストしたバゲットに濃厚なクリームチーズと甘酸っぱいミックスベリー、食感のよいくるみをトッピングしました。デザート感覚でいただけて、見た目も華やかなのでおもてなしにもぴったりです!ぜひお試しくださいね。
※お使いのトースター機種によって焼き加減が異なりますので、様子を見ながらご調整ください。今回は1000W200℃で焼いています。トースターは庫内が狭く、食材と熱源の距離が近いため、加熱中の食材の油が落ちたり、油はねなどが原因で発煙、発火の恐れがあります。加熱中は目を離さないでください。
※アルミホイルが熱源に直接触れると溶けてしまう恐れがあります。熱源に触れないようご注意ください。
1品満足 エビアボカドのバゲットサンド
今日のランチにエビアボカドのバゲットサンドはいかがでしょうか?相性抜群のエビとアボカドに、トマトやグリーンリーフを加えてボリューム満点に仕上げました。マヨネーズとウスターソースの甘酸っぱいソースがやみつき必至のおいしさです!ぜひ召し上がってみてくださいね。
シュガークリームバゲット
シンプルでおいしいシュガークリームバゲットをご紹介します。カリカリに焼きあげたバゲットに、シュガーバタークリームを合わせました。ラスクのように香ばしいバゲットに甘くてまろやかなクリームが好相性!とても簡単にお作りいただけるので、ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。
※お使いのトースター機種によって焼き加減が異なりますので、様子を見ながらご調整ください。今回は1000W220℃で焼いています。トースターは庫内が狭く、食材と熱源の距離が近いため、加熱中の食材の油が落ちたり、油はねなどが原因で発煙、発火の恐れがあります。加熱中は目を離さないでください。
ナポリタンのっけバゲット
朝食やおやつにぴったりなナポリタンのっけバゲットを作ってみましょう。ジューシーなウインナーとほろ苦いピーマンがおいしいナポリタンの具材をバゲットにのせてピザトースト風に仕上げました。カリカリのバゲットととろりと甘酸っぱいナポリタンが絶品です!ぜひ作ってみてくださいね。
※お使いのトースター機種によって焼き加減が異なりますので、様子を見ながらご調整ください。今回は1000W250℃で焼いています。トースターは庫内が狭く、食材と熱源の距離が近いため、加熱中の食材の油が落ちたり、油はねなどが原因で発煙、発火の恐れがあります。加熱中は目を離さないでください。
※アルミホイルが熱源に直接触れると溶けてしまう恐れがあります。熱源に触れないようご注意ください。
カマンベールチーズとトマトのバゲットトースト
見た目も華やかなカマンベールチーズとトマトのバゲットトーストはいかがでしょうか?甘くておいしいミニトマトとコク旨なカマンベールチーズが相性抜群!カリッと焼けたバゲットが香ばしくてあっという間に食べ終わってしまいますよ。とてもおいしいので、ランチにいかがでしょうか?
※お使いのトースター機種によって焼き加減が異なりますので、様子を見ながらご調整ください。今回は1000W220℃で焼いています。トースターは庫内が狭く、食材と熱源の距離が近いため、加熱中の食材の油が落ちたり、油はねなどが原因で発煙、発火の恐れがあります。加熱中は目を離さないでください。
※アルミホイルが熱源に直接触れると溶けてしまう恐れがあります。熱源に触れないようご注意ください。
羽根つき ガーリック風味のパリパリチーズバゲット
「羽根つき ガーリック風味のパリパリチーズバゲット」のレシピです。スライスしたバゲットにすりおろしニンニクを塗り、スライスチーズと一緒にフライパンで焼くだけで簡単にお作りいただけます。ニンニクの香りとチーズの塩気が食欲をそそります。パリパリしたチーズの羽根の食感も楽しいですよ。ぜひ作ってみてくださいね。
スモークサーモンとトレビスのバゲットサンド
スモークサーモンとトレビスのバゲットサンドのご紹介です。甘酸っぱいマヨネーズソースで和えたトレビスと旨みたっぷりのスモークサーモンが、香ばしいバゲットと好相性!パリパリのクラストともっちりしたクラムの食感も存分に堪能できます。ぜひランチに召し上がってみてくださいね。
※お使いのトースター機種によって焼き加減が異なりますので、様子を見ながらご調整ください。今回は1000W200℃で焼いています。トースターは庫内が狭く、食材と熱源の距離が近いため、加熱中の食材の油が落ちたり、油はねなどが原因で発煙、発火の恐れがあります。加熱中は目を離さないでください。
食感が楽しいバゲットをどんどん活用しよう
いかがでしたか?バゲットの特徴や歴史、フランスパンやバタールとの違いに加え、バゲットを使った絶品レシピなどをご紹介しました。細長い形状のためにパリパリの香ばしいクラストを存分に味わえるのがバゲットの大きな魅力です。そのまま食べるのはもちろん、アレンジのバリエーションも豊か。今回ご紹介したレシピなども参考にして頂き、ぜひバゲットをどんどん活用してみてくださいね。
クラシルでは今回ご紹介したレシピ以外にも、バゲットを使ったさまざまなレシピをご紹介しています。そちらもぜひ参考にしてみてくださいね。
※20歳未満の飲酒はやめましょう。