5月下旬〜7月初旬頃の初夏に旬を迎える「さくらんぼ」。輝くようなルビー色とプチッと弾けるような食感が魅力のフルーツです。ただ、旬が短いうえに繊細で、正しく保存しないとすぐに傷んでしまいます。そこで今回は、さくらんぼの正しい保存方法と長持ちのコツをご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
さくらんぼをおいしく長持ちさせる保存方法を解説!乾燥と水気に注意!冷凍してもおいしい
- 目次
- さくらんぼは【常温保存】が基本!新鮮なうちに食べきるのが一番
- 早めに食べきる!さくらんぼの常温保存方法
- 常温保存方法
- 冷凍保存方法
- 応急処置!さくらんぼの冷蔵保存方法
- 冷蔵保存方法
- 【番外編】早めに消費したいときはジャムにしよう
- レンジで簡単 さくらんぼジャム
さくらんぼは【常温保存】が基本!新鮮なうちに食べきるのが一番
冒頭でもお伝えしたように、さくらんぼは大変デリケートな果物です。そう聞くと、つい買ってきてすぐ冷蔵庫で保存したくなってしまうかもしれませんが、さくらんぼは温度変化に弱いため、常温保存が基本なんです!
ここでまず、保存する際に大事にしたいポイントを確認してみましょう。
- 基本的に常温保存
- 洗うときはやさしく
- 食べきれないときは新鮮なうちに冷凍保存
さくらんぼは、最もおいしいタイミングで収穫されます。追熟しておいしくなる果物と異なり、収穫した直後が一番おいしく、収穫後にそれ以上甘くなることはないのです。時間の経過と共に風味や甘味は損なわれていきます。さくらんぼのおいしさを最大限に楽しむためには、新鮮なうちにに食べきるのが一番ですが、さくらんぼ狩りなどに行かない限りなかなか難しいですよね。 それでもやはり買ってきてから2〜3日を目安に、新鮮なうちに食べ切るのがおすすめです。
そして、さくらんぼを保存する際に特に気をつけたいのが、急激な温度変化による「乾燥」と「結露」。果肉に水気がつくと茶色く変色し、すぐに傷んでしまいます。また、さくらんぼは冷蔵すると5℃くらいから果肉が固くなり始め、甘味や酸味が落ちて味が薄くなってしまうのです。 このようにさくらんぼは大変繊細な果物なので、正しく保存することがおいしく食べるポイントになります。
早めに食べきる!さくらんぼの常温保存方法
先ほどお伝えしたように、さくらんぼは常温保存で早めに食べきるのがおすすめです。ただ、販売されている状態によっては冷凍保存や冷蔵保存することも可能なので、以下でそれぞれの保存方法を確認してみましょう。
まずは、スーパーなどで常温保存の状態で販売されているさくらんぼの保存方法からご紹介します。
常温保存方法
①傷がついていたり、潰れているさくらんぼを取り除く
②水気がついているものを拭き取る
③容器にキッチンペーパーを敷き、さくらんぼを入れ、キッチンペーパーをかぶせて蓋をする
④風通しがよく、直射日光が当たらない冷暗所で保存する
【ポイント】
- 常温保存する場合は、保存する前に洗う必要はありません。
- さくらんぼは水気がついていると傷みやすくなるので、必ず食べる直前に洗いましょう。
- ザルに移す際は、さくらんぼを傷つけないようにやさしく扱いましょう。
- 10℃以下の場所で保存するのが理想的ですが、初夏という時期もあり難しいので、できる限り涼しい冷暗所で保存してください。
冷凍保存方法
①さくらんぼの枝を取り除く
②軽くサッと洗い、水気をよく拭き取る
③冷凍用保存袋に入れ、冷凍庫で保存する
【ポイント】
- さくらんぼを洗う際は、水を張ったボウルにザルを入れたさくらんぼを入れ軽く揺らしながらゆすり洗いするのがおすすめです。
- 冷凍保存したさくらんぼを食べるときは解凍せず、シャーベットのようにそのまま召し上がってください。
- 常温に3分ほど置くと程よく半解凍の状態でいただけます。さくらんぼの表面に白い霜がつくくらいがおすすめです。
- 調理に使う場合は、種を取り除いてから冷凍すると便利です。種は楊枝や箸などを使うと簡単に取り除くことができます。
- 焼き菓子などに加える場合は、解凍せずにそのまま生地に加えて加熱してください。
応急処置!さくらんぼの冷蔵保存方法
通販などでさくらんぼを購入する場合、お店によっては冷蔵タイプのクール便で届けられることがあります。その場合に限っては、温度変化を避けるためにも冷蔵庫の野菜室での保存がおすすめです。
ただしこの方法はあくまでも応急処置。先ほど触れたように、さくらんぼは5℃以下になってくると実がかたくなってきてしまい、味も変わってしまうようです。そのため、冷蔵庫での長期保存はしないようにしてくださいね。
冷蔵保存方法
①傷が付いていたり、潰れているさくらんぼを取り除く
②水気がついているものを拭き取る
③さくらんぼを乾いたキッチンペーパーか新聞紙などの紙で包む
④タッパーに入れて蓋を閉じる
⑤冷蔵庫の野菜室で保存する
【ポイント】
- キッチンペーパーや新聞紙などのやわらかい紙で包むことで、直接冷気が当たらずに乾燥と結露を防ぐ効果があります。また、果実が傷つくことも防げます。
- キッチンペーパーや新聞紙は毎日取り替えましょう。
- ラップで包んだり、ビニール袋に入れて保存は、乾燥や結露の原因になる可能性があるため避けてください。
- 冷蔵タイプのクール便で送られてきた場合のみ、温度変化を避けるために冷蔵保存するようにしましょう。
【番外編】早めに消費したいときはジャムにしよう
さくらんぼを通販で購入したり、いただいたりして、どうしてもすぐに食べ切れなさそうな場合は、ジャムにして楽しむのもおすすめです!
レンジで簡単 さくらんぼジャム
ピンク色がかわいらしいさくらんぼジャムのレシピです。鍋で作ると手間や時間がかかるジャムですが、このレシピでは電子レンジを使っているので簡単に作れますよ!種を取る作業も加熱後に行うのでとってもお手軽です。アメリカンチェリーで作るとまた違った色味も楽しめますよ。お好みのさくらんぼでぜひ作ってみてくださいね。
冷たいさくらんぼを食べたい!おすすめの冷やし方
さくらんぼは旬を迎える初夏に食べる機会が増えますよね。この時期は暑くなってきて、どうしても冷たいさくらんぼを食べたいと思う方が多いと思いますが、冷やしすぎはさくらんぼの旨みが逃げてしまう原因になってしまうようです。 もし冷やすのであれば、食べる直前にさくらんぼを冷水にさらして、サッと短時間冷やしていただきましょう。
また、冷凍したさくらんぼは、ジュースやカクテルの氷代わりに加えると、かわいらしい紅色が映える上にシャリシャリとした食感も楽しめますよ。ぜひ試してみてくださいね。
さくらんぼは新鮮なうちに食べきろう
今回は、さくらんぼの正しい保存方法と長持ちのコツをご紹介しました。乾燥にも水気にも弱いくらんぼは、保存が最も難しい果物のひとつ。さくらんぼのおいしさを最大限に楽しむためにも、ぜひ新鮮なうちにいただきましょう! クラシルでは、さくらんぼの旬や選び方についてもご紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。