最終更新日 2024.11.19

ドイツのクリスマス伝統菓子「シュトーレン」とは?食べ方や味、歴史などを徹底解説!

ドイツのクリスマス伝統菓子「シュトーレン」とは?食べ方や味、歴史などを徹底解説!

クリスマスが近くなるとよく見かける「シュトーレン」。シュトーレンはドイツ発祥のお菓子ですが、どんな特徴があるか知っていますか?この記事では、シュトーレンの歴史や味、食べ方について解説します。記事の後半では、おうちで作れるシュトーレンのレシピもご紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね。

  • 目次
  • シュトーレンはどのように生まれた?
  • シュトーレンはどんな味?
  • シュトーレンの食べ方は?
  • シュトーレン以外のアドベントの習慣
  • アドベントカレンダー
  • アドベントクランツ
  • シュトーレンのおすすめレシピをご紹介!
  • シュトーレン

シュトーレンはどのように生まれた?

「シュトーレン」とはドイツの伝統的なクリスマスのお菓子で、パンのような質感を持つ焼き菓子です。その起源には諸説ありますが、14世紀にザクセン州ドレスデンで発祥したといわれています。シュトーレンは現在ではパンの一種ともされていますが、当時のドイツでは宗教上の理由からバターなどの乳製品は決まった時期にしか使えなかったため、小麦粉と酵母、水を練って作った焼き菓子のようなものでした。

そのため、当時のシュトーレンはとても質素であまりおいしいとはいえないものだったようです。その状況を改善するため、ザクセン選帝侯らがローマ法王にバターの使用を認めるよう求める活動をしました。それがすぐに認められることはなかったものの、数十年が経過した1491年にバターの使用が許可され、現在のようなおいしいシュトーレンに変化していったといわれています。

シュトーレンが日本で最初に販売されたのは1969年だったといわれています。ドイツからシュトーレンのレシピが持ち込まれ、日本国内でも製造されるようになりました。その後は製粉会社が主催するドイツパンやドイツ菓子の勉強会、イベントなどを通して広まっていったそうです。

シュトーレンはどんな味?

シュトーレンは、バターをたっぷり使った生地に、洋酒に漬けたドライフルーツやナッツを練りこんだリッチな味わいが特徴です。表面には粉砂糖がたっぷりとまぶされていて、その見た目が白いおくるみに包まれたキリストをイメージしているともいわれています。

また、トンネルの形にも似ていることから、ドイツ語で「坑道」や「地下道」という意味の「stollen」という名前になったそうです。ちなみに、Stollenは日本ではシュトーレンという読み方で定着していますが、ドイツではシュトレンと発音します。

シュトーレンは日持ちするお菓子で、洋酒を効かせているため焼きあがってから時間が経つにつれて味がなじんでいき、味わいが変化していくのも特徴です。食べ方にも特徴があるので、この後詳しく説明します。

シュトーレンの食べ方は?

前述のとおり、シュトーレンは日持ちするうえ、日に日に変化していく味わいを楽しめるお菓子です。ドイツでは、アドベントの4週間の間に、シュトーレンを薄くスライスして少しずつ食べる習慣があります。

シュトーレンをスライスするときは、端から食べていくのではなく、まず真ん中から半分に切り、その日に食べる分だけ中央部分から切り分けます。残ったシュトーレンは、切り口同士を合わせ、空気に触れないようにラップなどで包んで保存します。

シュトーレンは、そのまま食べることがほとんどですが、お好みで生クリームを添えてもおいしく食べられます。コーヒーや紅茶と相性がよいのはもちろん、赤ワインなどのお酒ともよく合いますよ。

シュトーレンにもいろいろな種類があり、最近ではチョコレートやマロングラッセ、抹茶、ゆずなどを使った一風変わった味わいのものも売っているそうです。冬になると見かける機会も多くなるので、いろいろな種類を食べ比べてみたいものですね。

シュトーレン以外のアドベントの習慣

アドベントとは、キリスト教のクリスマスを迎える準備期間で、クリスマスイブまでの約4週間です。この期間は、キリストの誕生を待ち望む意味を込めて、祈りや礼拝、慈善活動が行われます。

シュトーレンを食べること以外のアドベントの習慣の中で有名なのは、「アドベントカレンダー」や「アドベントクランツ」です。こうした習慣は、クリスマスを待ちながら心を整えるための重要な儀式です。それぞれの習慣について解説します。

アドベントカレンダー

アドベントカレンダーとは12月1日から12月24日のカレンダーで、日付が窓のようになっています。これを毎日めくって絵柄を楽しんだり、中に入っているお菓子やメッセージが現れるカレンダーです。

アドベントクランツ

アドベントクランツとは、リースに4本のろうそうくを立てたもので、1週間に1本ずつ火をつけ、クリスマスまでのカウントダウンを楽しみます。

シュトーレンのおすすめレシピをご紹介!

ここからは、おうちで作れるシュトーレンのおすすめレシピをご紹介します。スパイシーな香りがたまらない本格シュトーレンから、ホットケーキミックスで作れるお手軽シュトーレン風まで、絶品レシピをピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。

シュトーレン

香り豊かな本格シュトーレンを作ってみたい方は、こちらのレシピに挑戦してみてはいかがでしょうか。本種と中種を作る、中種法で生地を作りました。手間はかかりますが、しっとりとしたおいしい生地に仕上がりますよ。シナモンやカルダモンがよく香り、くるみやドライフルーツもふんだんに使った満足感のある一品です。

お家でお手軽 自家製シュトーレン風

ドライフルーツやナッツの食感がたまらない、自家製シュトーレン風をご紹介します。上でご紹介したレシピとは違い、生地の材料を一度に混ぜ合わせるストレート法で作りました。ラム酒の香りが生地によく染みとってもおいしいですよ。手軽に挑戦できるので、こちらのレシピもおすすめです。

お家で作る シュトーレン風

こちらもおうちで作れるお手軽シュトーレン風のレシピです。シナモンやカルダモンが効いたスパイシーな香りの生地に、バターをたっぷり染み込ませて粉砂糖をたっぷりまぶしました。とっても贅沢な味わいで、クリスマス気分を盛り上げてくれること間違いなし!ぜひ作ってみてくださいね。

ホットケーキミックスでお手軽シュトーレン風

ホットケーキミックスで作れる、お手軽シュトーレン風をご紹介します。発酵の工程がなく、生地を作ったらすぐに焼くことができるので短時間で仕上がります。軽い食感の生地に、ドライフルーツやナッツの食感がアクセントとなりとってもおいしいですよ。クリスマスのおやつに、ぜひ挑戦してみてくださいね。

クリスマス気分を盛り上げる、シュトレーンを作ってみよう!

今回は、シュトーレンの特徴や歴史、食べ方について解説しました。クリスマスというと、ケーキやパーティーの献立に注目しがちですが、今年はシュトーレンを作ってクリスマス気分を盛り上げてみてはいかがでしょうか。今回ご紹介したレシピを参考に、ぜひ作ってみてくださいね。

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2024.11.21 最終更新

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