真っ赤な見た目が印象的なスーパーフードの「ビーツ」。かぶと似ていますが、実はほうれん草やフダンソウと同じ科に属する野菜なんです。この記事ではビーツの特徴や味、おいしい食べ方について解説します。記事後半のビーツのポタージュスープやラペサラダなど、ビーツを使った絶品レシピは必見ですよ!
赤い野菜「ビーツ」とは?特徴やおいしく味わうコツもご紹介
- 目次
- ビーツとは
- ビーツの特徴
- ビーツの味
- ビーツの産地や旬
- ビーツの下ごしらえの方法
- オーブンでビーツの下処理
- ビーツのおいしい食べ方
- ボルシチ
ビーツとは
ビーツとはヒユ科アカサ亜目フダンソウ属の野菜です。姿がかぶと似ているのでかぶの仲間と思われがちですが、実はほうれん草や砂糖の原料であるテンサイと同じ科に属しています。ビーツの特徴や産地、旬についてみていきましょう。
ビーツの特徴
ビーツの特徴は何といってもその美しい色合い!皮も内側も鮮やかな赤紫色をしていて、輪切りにすると年輪のような模様があります。中には黄色や白、白地に赤紫の渦巻き模様があるものなど、赤紫以外の品種もあるんですよ。
ビーツの味
ビーツは特有の土臭い風味と、自然な甘みが特徴です。その味わいは収穫したての大根やじゃがいも、とうもろこしなどに例えられることがあります。ビーツには「ジオスミン」という土の香りのする成分が含まれており、これが土臭さを生み出していると言われています。生で食べると土臭さを感じやすいですが、加熱すると甘みが増してよりおいしく食べられますよ。また、生で食べる場合も、レモンや酢と合わせると土臭さが抑えられるようです。
ビーツを生で食べると大根やかぶのようなシャキシャキとした食感が楽しめます。一方、煮込み料理など加熱したものはやわらかく、じゃがいもに似たホクホクの食感になるのが特徴です。
ビーツの産地や旬
ビーツは地中海沿岸地方が原産で、オランダやオーストラリア、ニュージーランドなどで主に生産されています。ヨーロッパやアメリカでは日常的に食べられている馴染み深い食材です。日本では缶詰や水煮が主流でしたが、最近では北海道や長野などを中心に国内でも栽培が広まっています。ビーツの旬は6~7月頃と、11~12月頃の2回です。
ビーツの下ごしらえの方法
上述したとおり、ビーツをそのまま食べるとシャキシャキとした食感を楽しむことができます。しかし、かたすぎたり土臭さが気になったりする場合もあるので、加熱して食べるのもおすすめです。ここからはオーブンで加熱する、下ごしらえの方法を解説します。
①ビーツはよく洗い、オーブンは180℃に予熱しておきます。
②ビーツの茎を取り除き、半分に切り、アルミホイルで包みます。
③180℃のオーブンで1時間、竹串がすっと入る柔らかさまで加熱します。
④粗熱が取れたらアルミホイルから取り出し、皮をむきます。
【ポイント】
- 下ゆでする場合も皮を剥いたりカットしたりせず、まるごとゆでましょう。レモン汁やお酢などを加えてゆでるとさらに色落ちしにくくなりますよ。
- オーブンで加熱して下ごしらえをする方法もあります。その場合は皮付きのまま塩を振り、アルミホイルで包んでからじっくりと焼きましょう。お芋のようにホクホクに仕上がりますよ。
ビーツの下処理方法を詳しく動画で確認してみましょう!
オーブンでビーツの下処理
下ごしらえの際は、皮付きのまま加熱します。ビーツは皮を剥いて加熱すると、その鮮やかな色が抜けてしまうためです。特有の色合いはポリフェノールの一種で抗酸化作用もある色素によるもの。火を通してから皮を剥くようにしてくださいね。
ビーツのおいしい食べ方
色鮮やかなビーツを料理に加えるとぐんと華やかに仕上がります!ビーツの食べ方はサラダやスープ、煮込み料理が定番です。そのほか、生のままジュースやスムージーにしたり、ピクルスやスイーツなどにも幅広く活用できます。
ボルシチ
ビーツを使った料理と言えばボルシチ。世界三大スープとも言われるボルシチはカットした肉やビーツなどの野菜を加えて煮込むだけで簡単に作ることができます。煮込むことでビーツの甘みが増し、おいしくいただけますよ。
サラダ
サラダにする場合は生のまま薄くスライスして加えると、シャキシャキとした食感を楽しめます。土臭さが気になる場合は皮を厚めに剥くか、下ゆでしたものを使うのがおすすめです。
ポタージュ、スープ
ゆでたビーツをブレンダーなどで撹拌し、ポタージュスープにするのもおすすめ。鮮やかな赤紫色が美しい一品です。
ビーツを使った絶品レシピ
ビーツの特徴やおいしい食べ方がわかったところで、ここからはビーツを使った絶品レシピをご紹介します。副菜やデザートなど簡単にお作りいただけるものをピックアップしているのでぜひ参考にしてみてくださいね。
ビーツのきんぴら
あと一品がほしいときに、ビーツのきんぴらはいかがでしょうか?ビーツとにんじんを甘辛く炒め煮にしてごはんにぴったりのおかずに仕上げました!ビーツの自然な甘みとシャキシャキとした食感が楽しめますよ。ビーツを5分ほど水にさらすことで特有の風味が和らいで食べやすくなります。とても簡単にお作りいただけるので、ぜひ作ってみてくださいね。
鮮やかピンク色 ビーツのポタージュスープ
鮮やかなピンク色が美しいビーツのポタージュスープをご紹介します。じゃがいものまろやかなポタージュに、ビーツの上品な甘みが加わりとてもおいしいですよ!濃厚なコクがあって満足感もバッチリ!おもてなしにもぴったりなので、ぜひ一度お試しくださいね。
ごろごろ ビーツと野菜たっぷりスープ
ボリューム満点!ビーツなどの野菜や豚バラ肉、ミックスビーンズなど具材がごろごろ入ったスープをご紹介します。ビーツやミックスビーンズのやさしい甘みとホクホクの食感がホッとする味わいです。ジューシーな豚バラ肉といろいろな野菜の旨味がたっぷり溶け出したスープは絶品!ぜひ献立に加えてみてくださいね。
ビーツのラぺサラダ
ラペサラダといえばにんじんが定番ですが、ビーツを使ってもおいしいラペサラダが作れます。このレシピではビーツとトマト、ブルーベリーと赤や紫の野菜やフルーツを使っておしゃれな一品に仕上げました。トマトの酸味とブルーベリーの甘みがビーツと好相性!マスタードの効いたドレッシングともよくマッチしてさっぱりと召し上がれますよ。とてもおいしいのでぜひ挑戦してみてくださいね!
ビーツのスムージー
朝食にぴったりなビーツのスムージーのレシピです。バナナとビーツに牛乳やヨーグルト、はちみつを加えてブレンダーで混ぜるだけ。バナナとはちみつの甘みでビーツの特有のクセが和らぎとてもおいしいですよ。鮮やかなピンク色が可愛らしいのでホームパーティーなどにもおすすめです!ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。
ビーツとベリーのシャーベット
今日のデザートにビーツとベリーのシャーベットを作ってみませんか?缶詰のビーツと冷凍のミックスベリーを使うのでとても手軽に作れます。甘酸っぱくさっぱりとした味わいで食後のデザートにもおすすめ!シャーベットを凍らせるときに、途中でフォークでかき混ぜて空気を混ぜ込むことで、なめらかな食感に仕上がりますよ。ぜひお試しくださいね!
色鮮やかなビーツで食卓を華やかに彩ろう
いかがでしたか?ビーツの特徴や味、おいしい食べ方に加え、ビーツを使ったおかずやデザートなど、絶品レシピもご紹介しました。ビーツは美しい色合いとほのかに土臭い風味があるのが特徴です。下ごしらえを工夫することで彩りを保つとともに、クセを和らげて食べやすくすることもできます。今までビーツを食べたことがなかったという方も、今回ご紹介したレシピなども参考にしていただき、ぜひビーツで食卓を華やかに彩ってみてくださいね。