「スティックセニョール」という野菜をご存知ですか?ブロッコリーを品種改良して作られた日本生まれの品種で、茎ブロッコリーとも呼ばれています。今回は、そんなスティックセニョールの特徴やブロッコリーとの違いのほか、保存や栽培方法もご紹介!おすすめレシピも登場するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
スティックセニョールってどんな野菜?特徴や保存方法、おいしい食べ方について解説!
- 目次
- スティックセニョールってどんな野菜?ブロッコリーとの違いとは
- スティックセニョールの旬
- スティックセニョールのおいしい食べ方
- スティックセニョールの保存方法
- 冷蔵保存
- 冷凍保存
- スティックセニョールのレシピをご紹介!
- スティックセニョールのベーコン巻き
スティックセニョールってどんな野菜?ブロッコリーとの違いとは
「スティックセニョール」とは、ブロッコリーと「カイラン」という中国野菜を交配させて作られた、新野菜のこと。アスパラとブロッコリーを組み合わせたような見た目が特徴です。
一般的なブロッコリーは、太い茎の先端に「花蕾(からい)」というドーム状の大きなつぼみの塊がついていて、どっしりとした見た目をしていますが、スティックセニョールの茎はひょろっと長く、花蕾も小さめ。「側花蕾(そっからい)」と呼ばれる、普通のブロッコリーを細く伸ばしたようなわき芽がたくさんつくことから「茎ブロッコリー」や「スティックブロッコリー」と呼ばれることもあります。
そんなスティックセニョールの特徴は、やわらかくもほどよい歯ごたえと、ほんのりとした甘み。下処理いらずで手軽に調理できるのもうれしいポイントです。
ちなみに、スティックセニョールは、その名前の雰囲気から海外で生まれたように思われがちですが、最初に説明したように日本で開発された野菜です。開発当初、日本国内ではそれほど人気が出なかったものの、マーケットをアメリカへ移したところ大成功!現在は日本に逆輸入され、レストランなどでも取り扱われたり、スーパーで見かける機会も増えています。
スティックセニョールの旬
一年を通して栽培されているため、市場ではほぼ通年見かけますが、 寒冷地では初夏から晩秋、温暖地では晩秋から1月ごろに旬を迎えます。
スティックセニョールは成長が早く比較的育てやすいことに加え、プランターなどを使ってベランダでも気軽に栽培できることから、家庭菜園で楽しむ方も増えているのだとか。収穫が遅れると花が咲いて味が落ちてしまうため、つぼみが開く直前のタイミングで収穫するのが大切なのだそうです。
スティックセニョールのおいしい食べ方
ほどよい歯ごたえとほのかな甘み、クセのない味わいが魅力のスティックセニョール。
一般的なブロッコリーと同じように、さっとゆでてそのままいただくのはもちろん、サラダやシチュー、パスタ、スープに加えたり、肉料理の付け合わせなどにすると、見た目も華やかに仕上がります。ただし、火が通りやすいので、シチューやスープなどに入れる際は煮込みすぎないように気をつけましょう。
ほかにも、肉巻きや和えもの、炒めもの、揚げものなどアレンジもさまざま!味つけも塩やしょうゆ、みそ、ソース、マヨネーズなどお好みで楽しんでくださいね。
スティックセニョールの保存方法
さまざまな調理法で楽しめるのが魅力のスティックセニョールですが、乾燥に弱い野菜です。
ほどよい温度と湿度が保てるよう、冷蔵庫の野菜室で保存するようにしましょう。また、すぐに食べきれない場合は冷凍保存するのもおすすめです。
以下でスティックセニョールの正しい冷蔵、冷凍方法をご紹介します。
冷蔵保存
①軽く湿らせたキッチンペーパーでスティックセニョールのつぼみの部分をくるむ
②スティックセニョール全体を、ラップでやさしく包む
③冷蔵庫の野菜室に立てて保存する
【ポイント】
・つぼみの部分は特にデリケートなので、水で濡らしたキッチンペーパーで覆い、乾燥を防ぎます。
冷凍保存
①スティックセニョールを固めにゆでる
②冷凍保存袋に入れ、冷蔵庫の冷凍室で保存する
【ポイント】
・固めにゆでてから冷凍すると、解凍後すぐに調理に使用することができるので便利です。
・冷凍保存袋に入れる際は、スティックセニョールが重ならないよう平らに並べましょう。
・傷み防止のため、冷蔵保存袋の中の空気はしっかりと抜いてください。
・冷凍保存袋に保存した日にちをメモしておくと、時間がたっても管理しやすくなります。
・使用する際は、必ず加熱調理してください。
スティックセニョールのレシピをご紹介!
スティックセニョールの特徴などを確認したところで、ここからはおすすめのレシピをご紹介します。どうやって調理したらいいか悩んでいる方はぜひチェックしてみてくださいね。
スティックセニョールのベーコン巻き
少ない材料でぱぱっと作れる、クリエイターのレシピをご紹介します。見た目も可愛らしく、食べやすいためおもてなしの前菜やおつまみの一品にもおすすめですよ。ぜひ参考にしてみてくださいね。
スティックセニョール&えのきピリ辛ガーリック炒め
スティックセニョールとえのきを使ったクリエイターの副菜レシピをご紹介します。唐辛子を使ってピリ辛にしてますが、辛いのが苦手な方は唐辛子なしでも作れますよ。簡単に作れて、食欲そそるやみつきの一品となっています。ぜひ作ってみてくださいね。
ブロッコリーのおすすめレシピをご紹介
スティックセニョールの親であるブロッコリーを使ったレシピをご紹介していますが、スティックセニョールで作ってもおいしく食べられますよ。
ただし、スティックセニョールはブロッコリーよりも火の通りが早いため、やわらかくなり過ぎないよう、レシピ記載の加熱時間よりも短くするなど調節しながら作ってみてくださいね。
ブロッコリーとベーコンの粒マスタード炒め
ごはんのおかずやお酒のおつまみに、ブロッコリーとベーコンの粒マスタード炒めはいかがですか?粒マスタードのピリッと刺激的な風味がアクセントになり、食べ始めると止まらなるおいしさですよ!切って炒めるだけで簡単に作れるので、ぜひ作ってみてくださいね。
ブロッコリーの明太マヨ和え
ブロッコリーをゆでたらあとは和えるだけ!手軽なブロッコリーの明太マヨ和えをご紹介します。ほくほくのブロッコリーに、とろっと濃厚な明太マヨネーズがよく合い、箸がどんどん進みますよ。お酒のおつまみだけでなく、もう一品ほしいときなどにもぴったりなので、ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。
ブロッコリーとモッツァレラチーズのおかか和え
ピリッと効いたわさびの辛みが魅力のおかか和えを作ってみませんか?ブロッコリーとモッツァレラチーズをめんつゆやごま油、わさびで味つけし、かつお節を加えて和えるだけととっても簡単!わさびの風味がアクセントになった、ごはんにもお酒にもよく合う一品です。パパッと簡単に作れるので、ぜひお試しくださいね。
ブロッコリーの生ハム巻きチーズサラダ
生ハムをくるっと巻いたブロッコリーに粉チーズをたっぷりかけるだけの簡単レシピですが、味は絶品!ブロッコリーの旨みと生ハムの塩気、チーズのコクが絶妙にマッチして、クセになるおいしさですよ。普段のメニューやお酒のおつまみに、ぜひ作ってみてくださいね。
鶏肉とブロッコリーのグラタン
お子様も大人も喜ぶグラタンのレシピをご紹介します。とろーり濃厚なホワイトソースがブロッコリーや鶏むね肉、玉ねぎによく絡んで絶品!お好みでマカロニを加えれば、よりボリュームのある一品に仕上がりますよ。ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。
スティックセニョールで料理の幅を広げよう
日本生まれの新野菜「スティックセニョール」。
見た目はブロッコリーによく似ていますが、その味わいや歯ごたえはまったくの別物です。味わいにクセもないのでさまざまな楽しみ方ができますよ。見かけたらぜひ手に取って、普通のブロッコリーとはひと味違うおいしさをお楽しみくださいね。