最終更新日 2023.3.30

牛脂うまく使えてますか?特徴と活用方法を解説!

牛脂うまく使えてますか?特徴と活用方法を解説!

スーパーの精肉コーナーに並んでいる「牛脂」。牛肉を焼くときに使うとコクと風味がグンと増す、あると便利な食材ですよね。しかし、無料だからとついつい取りすぎて、結局余らせてしまったという経験はありませんか?

そこで今回は、牛脂の特徴や種類をはじめ、さまざまな使い方や活用レシピなどをご紹介します。実は牛脂の活用方法は幅広く、料理の隠し味に使うことでワンランク上の味わいに仕上げることができるんですよ!ぜひチェックしてみてくださいね。

  • 目次
  • 牛脂とは?
  • ラードとどう違うの?
  • 和牛の牛脂はやっぱりおいしい?
  • 牛脂の活用方法をご紹介!
  • 牛脂をフル活用!おすすめレシピをご紹介!
  • ごちそうの定番 簡単すき焼き 
  • 牛脂でこく旨 ジューシー牛肉野菜炒め
  • 肉汁溢れる 牛脂が決め手のジューシーハンバーグ

牛脂とは?

「牛脂」とは、その名のとおり牛の脂肪のこと。精肉店で牛肉を購入すると無料で付いてきたり、スーパーの精肉コーナーにも並んでいるのをよく見かけますよね。実は牛脂には種類があり、牛の脂肪を精製して固めた「ヘット」と、牛の脂肪を小さくカットした「ケンネ脂」に分けられます。まずは、これらふたつの違いについて解説します。

◼︎ヘット
牛の脂肪を精製して固めた食用脂のこと。色は白で牛脂特有の匂いがあり、加熱するとすぐに溶け出して液体状になります。一般的に国産牛や輸入牛の脂で作られることが多く、スーパーの生肉コーナーに置かれている牛脂のほとんどは、こちらのフェットになります。

◼︎ケンネ脂
牛の腎臓周りの脂を小さくカットしたもの。色は淡いピンク色で、匂いは少なく特有の旨味があります。加熱すると溶け出しますが、スジが残るので完全には溶けきりません。一般的に、和牛の牛脂が使われることが多いです。精肉店で牛肉を購入したときに付いてくるのは、こちらのケンネ脂であることが多いです。

ラードとどう違うの?

牛脂と似ているものに「ラード」がありますが、こちらは豚の脂肪を精製して作られた食用脂のこと。色は白で、豚の脂特有の匂いと旨味があります。主に野菜炒めやチャーハンの炒め油にしたり、餃子やシュウマイに練り込んだりと、中華料理に使われることが多いです。野菜炒めなどあっさりとした味わいの料理も、ラードを使うことで奥行きのある味わいに仕上げることができます。

また、牛脂の融点が40℃〜50℃であるのに対し、ラードは33℃〜46℃と比較的低いのも特徴のひとつ。常温で固まりにくいので、シュウマイやチャーハンなどラードを使った料理は冷めてもおいしくいただくことができます。牛脂は無料で手に入ることが多いですが、ラードはチューブ入りのものが販売されているので、基本的に有料になります。

和牛の牛脂はやっぱりおいしい?

牛脂は、牛のランクによって味わいが変わります。特に和牛の牛脂には「和牛香(わぎゅうこう)」という特有の風味があり、加熱することでモモやココナッツのような甘い香りが引き立ちます。例えば、すき焼きを作るときに和牛の牛脂を使うと、和牛香が発生してコクと旨味がグンと増し、高級感のある味わいに仕上げることができます。

確実に和牛の牛脂を手に入れたい場合は、精肉店で確認してみるのがおすすめです。たくさんほしいときは「ケンネ多めで」と伝えると、少し多めに入れてくれることもありますよ。また、ブランド牛の牛脂はショッピングサイトで購入することもできます。フェットは瓶詰めのものが、ケンネ脂は小さく切り分けたものが出回っていますので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。

牛脂の活用方法をご紹介!

牛脂の活用方法は、牛肉を焼くときだけではありません!料理の隠し味に加えることで、ワンランク上の味わいに仕上げることができますよ。いくつか例をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

◼︎煮込み料理に
煮込み料理の具材を炒めるときに牛脂とを使うと、コクと旨味がグンと増して奥深い味わいに仕上げることができます。特に肉じゃがやカレー、ビーフシチューなど、牛肉を使った料理におすすめです。

◼︎炒め物に
野菜炒めやチャーハンなどの炒め油に牛脂を使うと、具材に旨味が絡んでコクのある味わいに仕上げることができます。特に牛肉を使ったガーリックライスと相性抜群なので、ぜひお試しくださいね。

◼︎コロッケに
コロッケの具材を炒めるときに牛脂を使うと、まるでお肉屋さんのコロッケのようにリッチな味わいに仕上げることができます。

◼︎ひき肉に練りこんで
ハンバーグやメンチカツなど、ひき肉を使った料理に細かく刻んだ牛脂を練り込むと、肉汁たっぷり詰まったやわらかい食感に仕上げることができます。洋食屋では「ハンバーグに牛脂を練り込むのは常識」と言われるほど仕上がりに差が出るそうですよ。ぜひお試しくださいね。

牛脂をフル活用!おすすめレシピをご紹介!

牛脂の使い方を知ったところで、ここからは牛脂の活用レシピをご紹介します。無料で手に入る牛脂をフル活用して、普段とはひと味違うおいしさを楽しみましょう!

ごちそうの定番 簡単すき焼き 

牛脂を使った料理として、まずおすすめしたいのが定番のすき焼きです。牛肉と長ねぎを牛脂で香ばしく焼いてから割り下で煮ることで、ワンランク上のおいしさに仕上げることができますよ!ぜひお試しください。

牛脂でこく旨 ジューシー牛肉野菜炒め

あっさりとした味わいの野菜炒めも、牛脂で炒めることでコクと旨味がグンと増します。シャキシャキの野菜に牛脂やオイスターソースの旨味が絡んで、お箸が止まらくなるおいしさですよ!手軽に作れてとてもおいしい、おすすめのレシピです。

肉汁溢れる 牛脂が決め手のジューシーハンバーグ

幅広い世代に人気のハンバーグも、牛脂を練り込むことでジューシーに仕上げることができます。ナイフを入れた瞬間に肉汁がじゅわーっと溢れる、リッチな味わいをぜひお楽しみください!

ダブルでジュワ〜っ!油揚げで簡単小籠包風

いちから作ると手間のかかる小籠包を、牛脂と油揚げで手軽に作れるようにアレンジしました。肉汁たっぷりな具材はもちろん、旨味が染み込んだ油揚げが主役級のおいしさですよ!

オーブンで本格派ローストビーフ

ローストビーフは、牛脂で表面を焼くことで香ばしい風がグンと引き立ちます。こちらのレシピでは、さらに120℃のオーブンでじっくりと焼いて、しっとりとやわらかい食感に仕上げました。特別な日のメインディッシュにぴったりですので、ぜひ作ってみてくださいね。

牛脂を活用して料理上手に!

いかがでしたか?牛脂の特徴や使い方をはじめ、牛脂の活用レシピなどをご紹介しました。牛脂は牛肉を焼くときだけではなく、料理の隠し味としても活用することができます。特に和牛の牛脂は風味がよく、少し加えるだけでもワンランク上の味わいに仕上げることができますよ。

クラシルでは、他にも牛脂を活用したレシピをご紹介しています。ぜひ参考にして、日々の料理に活かしてみてくださいね。

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