最終更新日 2023.6.8

テンメンジャン(甜麺醤)って何?特徴やおすすめ活用方法もご紹介

テンメンジャン(甜麺醤)って何?特徴やおすすめ活用方法もご紹介

回鍋肉など中華料理の味つけに使われる「甜麺醤」。中華甘みそとも呼ばれる、コクと甘みのある調味料です。今回はそんな甜麺醤にスポットを当てて、特徴や活用方法を解説します。豆板醤やコチュジャンとの違いのほか、回鍋肉や麻婆豆腐などの絶品レシピもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

  • 目次
  • 甜麺醤とは
  • 甜麺醤と似ている調味料
  • みそ
  • コチュジャン
  • 豆板醤
  • 楽しみ方いろいろ!甜麺醤の活用法
  • 知っておくと便利な甜麺醤の代用法
  • 定番からアレンジまで!甜麺醤を使ったおすすめレシピ

甜麺醤とは

甜麺醤とは中国北部で生まれた「中華甘みそ」とも呼ばれる、回鍋肉や麻婆豆腐といった中華料理の味つけには欠かせない調味料です。小麦粉に塩と麹を加えて発酵させ、砂糖や香辛料などを加えて作られます。甜麺醤の「甜」という字は甘い、「麺」は小麦粉、「醤」はみそを指しているんですよ。

見た目は非常に濃い茶褐色で、どろりとした粘りがあります。豊かなコクと甘みがあり、辛味や塩辛さもないため、生野菜につけるなど、そのままでもおいしく食べることができます。フルーティーで芳醇な香りがあり、料理に使うことでまろやかなコクと上品な甘みをプラスすることができますよ。

甜麺醤と似ている調味料

中華料理に欠かせない甜麺醤ですが、見た目や製法が似ている調味料がいくつかあります。それぞれの違いを知って上手に使い分けましょう。

みそ

甜麺醤は小麦や塩、麹が原料なのに対し、日本のみそは主に大豆が使われています。甜麺醤のほうが塩気が少なくて食べやすいのが特徴です。

コチュジャン

韓国料理によく登場する赤褐色のコチュジャンも、見た目がテンメンジャンとよく似た調味料です。コチュジャンは、米ともち米麹に唐辛子の粉などを加え、発酵させて作られます。唐辛子が使われているため、まろやかな味わいでありながらも辛味があるのが特徴です。また、もち米を発酵させるため、ほのかな甘味も感じられます。ビビンバに添えられたり、ヤンニョムチキンやスンドゥブの味つけに使うことが多く、韓国料理には欠かせない調味料のひとつです。

豆板醤

テンメンジャン同様、中華料理に欠かせない豆板醤。どちらも発酵調味料ですが、豆板醤はそら豆が原料です。そら豆に大豆や米、大豆油やごま油、塩、唐辛子などを加えて作られます。そら豆の旨みと唐辛子の強い辛味が特徴です。麻婆豆腐やエビチリなどの辛味を出したい中華料理によく用いられます。

コチュジャンと豆板醤についてもっと知りたい方はこちらもチェック!

楽しみ方いろいろ!甜麺醤の活用法

前述の通り、甜麺醤はそのままでも食べられる調味料です。とくに有名なのが北京ダック。北京ダックに添えられているあのみそが甜麺醤なのです。そのほかにも、春餅(シュンピン)などのつけダレとして出てくることもあります。濃厚なコクとまろやかな味わいにやみつきになりますよ!

もちろん、つけダレとしてだけでなく、調味料としても幅広く活用されており、回鍋肉や麻婆豆腐、ジャージャー麺などの定番中華料理の味つけには欠かせません。甜麺醤は加熱すると香りが引き立ち、コクと旨みが豊かになります。辛味のある調味料やニンニク、しょうがなどの香味野菜との相性も抜群です!さまざまな中華料理に入れることで、より本格的な味わいに仕上げることができますよ。

知っておくと便利な甜麺醤の代用法

甜麺醤がおうちにないときは、赤みそで代用することができます。なかでも辛口の赤みそである八丁みそを使うのがおすすめ。みそに醤油や砂糖を加え、さらにごま油を混ぜ合わせてコクをプラスすることで甜麺醤の味わいに近づけることができます。実は、日本で流通しているテンメンジャンの中には八丁みそに砂糖など加えて作られているものもあるんだとか。もし甜麺醤がなくて、赤みそがあるときはこの代用方法を試してみてくださいね。

定番からアレンジまで!甜麺醤を使ったおすすめレシピ

甜麺醤の特徴や使い方がわかったところで、ここからは甜麺醤のコク深い味わいを楽しめるおすすめレシピをご紹介します。手軽に作れるようにアレンジした麻婆豆腐や回鍋肉をはじめ、冷やし担々うどんや生春巻きなどの変わり種まで幅広くピックアップしたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

薄切り肉で簡単ホイコーロー

中華料理の中でも人気があるホイコーローを豚バラの薄切り肉を使って簡単に作りましょう!豚バラ肉と野菜を炒めたら、最後に合わせ調味料を入れて味をなじませるだけの簡単レシピ!甜麺醤のコクが味の決め手になった、ごはんがモリモリ進む一品です。フライパンひとつで手軽に作れるのもうれしいですね。

簡単!ピリ辛麻婆豆腐

ごはんのおかわり必死!ピリ辛麻婆豆腐はぜひレパートリーに加えていただきたい一品です。豆板醤だけでなく甜麺醤を加えることで、辛さの中にもコクがある麻婆豆腐に仕上がります。豆腐をナスにすれば麻婆茄子も楽しめる、覚えておくと便利なレシピです。

しびれる辛さがクセになる 麻婆茄子 

しびれる辛さと豊かな香りに食欲がそそられる麻婆茄子のレシピです。甜麺醤と豆板醤だけでなく、オイスターソースや鶏ガラスープの素も加えて味つけしているので、旨みたっぷりに仕上がっています。粉山椒の風味もアクセントになっていて、思わずビールが進みますよ!もちろんごはんのおかずにもぴったりなので、ぜひ作ってみてくださいね。

旨辛 麻婆かぼちゃ

ホクホクのかぼちゃにピリ辛な麻婆あんをたっぷりのせた、濃厚な味わいの一品をご紹介します。麻婆あんには粉山椒を加えて、ピリッとしびれるような辛さに仕上げました。甜麺醤と豆板醤はしっかりと炒めて香りを引き出すのがおいしく作るポイントです。甘いかぼちゃにスパイシーなあんが絡み、ごはんが止まらなくなりますよ!

キャベツと大豆ミートそぼろの炒め物

キャベツと大豆ミートそぼろを使って、食べ応え抜群の炒め物を作ってみましょう!甜麺醤やみりん、鶏ガラスープの素で中華風に味つけしました。野菜と大豆ミートの食感の違いが楽しい一品!すりおろしニンニクの風味も効いていて、箸がどんどん進みますよ!大豆ミートの使い方に迷ったときにもおすすめのレシピです。

しらたきの中華風炒め

旨みたっぷりの牛こま切れ肉と甜麺醤が好相性!今夜のおかずにしらたきの中華風炒めはいかがですか?甜麺醤に鶏ガラスープの素、ごま油や隠し味の豆板醤も加えて奥深い味わいに仕上げました。つるりとしたしらたきと、シャキシャキのもやしの食感の違いも楽しく、やみつきになること間違いなし!ぜひ試してみてくださいね。

豆乳でクリーミー冷やし担々うどん

ランチにもぴったりの冷やし担々うどんです。甜麺醤と豆板醤、花椒で甘辛く味つけした肉みそはコクがあり濃厚な味わい。まろやかな豆乳やクリーミーなアボカドとよく合います。ラー油の辛味もアクセントになっていて、最後まで飽きることなく、おいしくいただけますよ!

ローストチキンで生春巻き

彩り鮮やかなローストチキンの生春巻きをご紹介します。赤パプリカやきゅうり、クレソンなどの野菜を旨みたっぷりのローストチキンと一緒にライスペーパーで包みました。さっぱりとした味わいの生春巻きに、甜麺醤とマヨネーズを混ぜた濃厚な味わいのソースが相性抜群で、手が止まらなくなるおいしさです!おもてなしにもおすすめなので、ぜひ試してみてくださいね。

おうちでも作れます!簡単ピリ辛ジャージャー麺

甜麺醤の甘くコクのある味わいがアクセントの肉みそダレをたっぷりとかけていただく「ジャージャー麺」はいかがでしょうか。冷たく冷やした中華麺で作るジャージャー麺は暑い日にもおすすめのメニューです!

甜麺醤で本格中華料理を作ろう

いかがでしたか?今回は、甜麺醤の特徴やほかの調味料との違い、さらに甜麺醤を使ったおすすめレシピをご紹介しました。甜麺醤を味つけに使うことでコクが増し、その料理をより奥行きのある味わいに仕上げることができます。今回ご紹介したレシピは普段の献立にも取り入れやすいものばかりなので、ぜひこの機会に甜麺醤を使ってみてはいかがでしょうか。

クラシルでは、今回ご紹介したもの以外にもテンメンジャンを使ったさまざまなレシピをご紹介しています。そちらもぜひ、参考にしてみてくださいね。

※20歳未満の飲酒はやめましょう。

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2023.3.30 最終更新

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