フランス語で「豚の塊」を意味する「リエット」。ワインのおつまみにぴったりな、塩気の効いた豚肉のペーストです。「パテ」とも似ていますが、どのような違いがあるのでしょうか。今回は、リエットとはどのような料理なのか、パテとどのように違うのか、それぞれのおすすめレシピと合わせてご紹介します。ワインがお好きな方は必見ですよ!
「リエット」ってどんな料理?「パテ」との違いやおすすめレシピもご紹介
- 目次
- リエットとは?
- おいしい食べ方は?
- リエットとパテとの違いは?
- おうちで簡単!リエットのおすすめレシピ
- お家で作る ポークリエット
- おもてなしに 塩鯖のリエット
- オイルサーディンのリエット
- ナスとツナのリエット
リエットとは?
「リエット(rillettes)」とはフランス料理の一種で、豚肉をラードや塩と一緒に煮込んで作る、コンビーフ状のペーストのことを指します。豚肉の濃厚な旨味とホロホロとした食感、しっかりとした塩気があるので、バターのようにバゲットに塗っていただくのが一般的です。ワインによく合う前菜やおつまみとして、日本のビストロや肉バルなどでも人気がありますよね。
リエットは「豚の塊」という意味なので、本来は豚肉で作られる料理でしたが、現代では鶏肉や魚、野菜などさまざまな食材で作られたものもリエットと呼ばれています。そのため、豚肉を使ったリエットは「ポークリエット」と呼んでほかのものと区別されています。
おいしい食べ方は?
リエットはバターのようにバゲットに塗っていただくのが一般的ですが、ほかにもおいしい食べ方がたくさんあります!以下で詳しく見てみましょう!
◼︎サンドイッチに
リエットとピクルスのサンドイッチは、フランスでは定番の組み合わせです。レタスやきゅうり、トマトなどの野菜を一緒に挟んでもおいしいので、ぜひお試しくださいね。
◼サラダやパスタの具材に
リエットはツナのように、サラダやパスタ、ピザなどの具材にするのもおすすめです。程よい塩気と旨味がアクセントになり、普段とはひと味違うおいしさをお楽しみいただけますよ!
◼︎野菜スティックに
リエットを野菜スティックのディップにすると、お酒のおつまみにぴったりな味わいになります!シャキシャキと歯ごたえのよい野菜に旨味たっぷりのリエットがよく合います。もちろん、温野菜とも相性抜群ですよ。
◼︎ごはんのお供に
意外な相性が楽しめるのが、白いごはんです!リエットを炊きたてのごはんにのせて、しょうゆと黒こしょうをサッとかけてみましょう。豚肉の旨味がごはんに絡んで、驚くほどおいしいですよ!
リエットとパテとの違いは?
リエットやパテを注文すると、ココットに詰めたものがバゲットと一緒に提供されることが多いですよね。これらふたつは見た目がよく似ているので、違いが分かりずらいかもしれません。しかし、一番大きな違いはそれぞれの「食感」と「調理法」にあります。
リエットはホロホロとしたコンビーフ状であるのに対し、パテはなめらかなペースト状をしていることが多いです。リエットは食材をじっくりと煮込んで作られますが、パテは食材を型に詰めて蒸し焼きにするのが一般的です。また、パテは「パテ・ド・パンカーニュ」のようにブロック状のものと「レバーパテ」のようにペースト状のものの2種類があります。
おうちで簡単!リエットのおすすめレシピ
リエットの魅力について知ったところで、ここからはおすすめのリエットレシピをご紹介します。ぜひ参考にして、おうちで手軽にリエットをお楽しみくださいね!
お家で作る ポークリエット
本格的に作ると手間のかかるポークリエットを、簡単に作れるようにアレンジしました。豚肉の旨味がギュッと詰まった濃厚な味わいは、一度食べたらやみつきになること間違いなし!ぜひワインやビールと一緒にお楽しみくださいね。
おもてなしに 塩鯖のリエット
わずか15分で作れる、塩サバのリエットです。ディルがふわっと香る上品な味わいは、塩サバで作ったとは思えないおいしさ!手軽なおつまみがほしいときに、ぜひお試しください。
オイルサーディンのリエット
オイルサーディンとクリームチーズのリエットはいかがでしょうか。材料をボウルに入れてフォークで混ぜるだけと、とても簡単にお作りいただけますよ!ねっとりとクリーミーな味わいは、ワインやビール、日本酒などいろいろなお酒と相性抜群です!
ナスとツナのリエット
意外な相性が楽しめる、ナスとツナのリエットです。ナスをリエットにするとは驚きですが、ナスのディップはフランスで人気のおつまみなんですよ!このレシピではさらにツナとマスカルポーネチーズを加えているので、まろやかでコクのある味わいをお楽しみいただけます。
手軽に作れる!パテのおすすめレシピ
続いては、おすすめのパテレシピをご紹介します。どれもおうちで手軽に作れるものばかりですので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
おつまみにもサンドイッチにも使える!豚肉のパテ
フランス料理で人気の前菜といえば、やはり豚肉のパテ!豚肉の食感を活かしたパテに、ナッツのカリカリとした歯触りがアクセントになって絶品です!記念日やパーティーの前菜に、ぜひお試しください。
ほっけとじゃがいものパテ
ホッケとじゃがいもを使った、和風な味わいのパテです。意外な組み合わせですが、ホッケの旨味にじゃがいもの食感、ハーブソルトの風味が絶妙にマッチして、ついついお酒が進んでしまうおいしさですよ!
作り置きに 牛こま切れで簡単 自家製ビーフパテ
リッチな味わいのビーフパテを、牛こま切れ肉で簡単に作れるようにアレンジしました。バターと白ワインがふわっと香る上品な味わいは、まるでレストランのよう!手軽にパテを楽しみたいときに、ぜひ作ってみてくださいね。
手軽にリエットを楽しもう!
いかがでしたか?リエットの特徴やパテとの違い、それぞれのおすすめレシピなどをご紹介しました。本来リエットは保存食でしたが、現代ではワインによく合うおつまみとして親しまれています。定番のポークリエットはもちろん、塩サバやオイルサーディンを使えば簡単に作ることができますので、ぜひおうちで手軽にリエットをお楽しみください。
クラシルでは、ほかにもリエットのレシピをご紹介しています。そちらも合わせて参考にしてみてくださいね。