ハワイ料理として知られている「ポキ」。じつは、定番の味つけだけでなく、さまざまな味つけや食材で楽しめる料理なんです。今回は「ポキ」についての歴史や「アヒポキ」との違いについて解説します。後半では、定番からアレンジしたものまでバリエーション豊富なポキのレシピを紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
ポキとは?特徴や由来、アヒポキとの違いについて解説!
- 目次
- ポキとは?
- ポキの歴史
- ポキとアヒポキの違い
- ポキの作り方
- ポキのレシピをご紹介
- ハワイアンアヒポキ風 スパイシーマグロユッケ
- サーモンとアボカドのおつまみポキ
- ポキサラダ
ポキとは?
「ポキ」とは、刺身を小さくカットしたものをしょうゆや食用油をベースに作った調味料に漬け込んだ、ハワイのローカルフードのこと。しょうゆにごま油が香る甘辛い味つけのものが一般的ですが、現地では香辛料を効かせたスパイシーな味わいのものや野菜も入れて作るものなど、お店独自のアレンジを加えたポキも人気を集めています。
ハワイ語で「小さく切る」や「切身」「スライスする」などの意味を持つ「ポキ」は、手軽に作れて日本人の味覚にも合うことから、日本でも人気があり、レストランやカフェのメニューをはじめ、一般家庭の献立にも登場します。
そんなポキは、ごはんの上にのせて海鮮丼のようにして食べるのが一般的で、こうした料理は「ポキボウル」と呼ばれています。魚を生食する習慣が日本の食文化に似ていて、味つけにも親しみを感じる「ポキ」ですが、実はポキのメニューが誕生した背景にはハワイの歴史とハワイへ渡った移民が関連していたのです。
ポキの歴史
アメリカ本土のどの州よりも人種や民族の多様性に富んでいるハワイ。このようになった背景には、ハワイの主要産業であった砂糖産業を支えるために、19世紀に海外からも労働者をハワイに集めたことが挙げられます。プランテーション労働者として海外から多くの人々がハワイへ移住し、移住した中国人や日本人によってしょうゆやごま油がハワイに持ち込まれました。海に囲まれたハワイの豊富な海産物と相性がよかったこれらの調味料は食事でも重宝され、そこから生まれたのが「ポキ」だったのです。
もっともポピュラーなものは、しょうゆとごま油ベースで甘辛く味つけされたポキですが、ほかにも韓国のキムチで作るものやポルトガルの干しダラを使って作るものなど、ハワイのポキはバリエーションが豊富です。それぞれの民族が自国の調味料や食材を使って作るポキ。そんな多種多様なポキからは、ハワイらしさや歴史も感じることができます。
ポキとアヒポキの違い
ポキはマグロをはじめ、サーモンやタコ、海藻などさまざまな魚介類を使用して作られます。ハワイ料理のポキでもっともポピュラーなものは、赤身のマグロで作られたもので、メニュー名は「アヒポキ」です。「ポキ」は料理名で、「アヒ」は「マグロ」を指す言葉なので、「ポキ」に使用されている食材をより詳しく説明したものが「アヒポキ」です。ちなみにハワイ語で海藻は「リム」なので「リムアヒポキ」「アヒリムポキ」なら、海藻とマグロの入ったポキということになります。
ちなみに、レストランなどで「ポキ」ではなく「ポケ」と呼ばれていたり表記されたりしていて迷うことがありますが、読み方の違いだけで、両者は同じ料理を指していることも覚えておきましょう。
ポキの作り方
ここでは、ポキの作り方を簡単にご紹介します。
手順①お刺身用の柵は1.5cm程度の角切りにします。
手順②アボカドやきゅうりなど、魚介類のほかに野菜を使用する場合は同様にカットします。
手順③玉ねぎや小ねぎなどの野菜は、みじん切りや小口切りにします。
手順④ボウルに味の決め手となる調味料を合わせます。定番の味つけは、しょうゆとごま油をベースに香味野菜や薬味をプラスしたものです。
手順⑤最後に、カットした食材と合わせ調味料をひとつのボウルに合わせてさっくりと混ぜたら完成です。ポキ丼にする場合は、白ごはんや酢飯も用意してくださいね。
ポキのレシピをご紹介
味つけや使用する食材もさまざまなものをピックアップしてみたので、定番のポキ以外の味わいを探していらっしゃる方もきっとお気に入りのポキを見つけられること間違いなしですよ!ぜひチェックしてみてくださいね。
ハワイアンアヒポキ風 スパイシーマグロユッケ
マグロを使って作るアヒポキのレシピです。しょうゆとごま油で作る定番の味つけに、タバスコやわさびを加えてスパイシーなアクセントを添えました。粗みじん切りにした玉ねぎの軽快な食感に、濃厚なマグロの味わいが絶妙で食べる手が止まらなくなりますよ!
※『タバスコ』は「マツキルヘニ- カンパニ-」の登録商標又は商標です。
サーモンとアボカドのおつまみポキ
サーモンとアボカドの定番コンビを使って作るポキもおすすめです。こちらのレシピでは、味わいのアクセントにラー油をプラスしました。しっかりと味が絡んだサーモンとアボカドのねっとりとした食感もやみつきに!材料さえそろえておけば、あっという間に作れてあと一品欲しいときにもぴったりです。
ポキサラダ
アヒポキをサラダ仕立てにした一品をご紹介します。加える野菜は、ロメインレタスとアボカド。ポキのタレをドレッシングのように使えば、あっという間に海鮮サラダの完成です!しょうゆとごま油のしっかりとした中華風の味わいで、野菜がモリモリ食べられますよ!
ブリのポキ風和え物
さまざまな魚介類のおいしさを楽しめるポキ。こちらのレシピでは、ブリを使って作ってみました。脂ののったブリには、ニンニクや黒こしょうの風味を効かせてパンチのある味わいに仕上げています。
レンジで簡単 オクラとマグロのポキ風和え
ポキのタレを使って食材を和えれば、手軽な和え物も作れます。使用するオクラやズッキーニ、紫玉ねぎは電子レンジを使って加熱するので時短に。彩りも鮮やかでテーブル映えも抜群なので、おもてなしの一品にもおすすめです。
ヒラマサで作る お手軽ポキ丼
さっぱりと淡泊な味わいのヒラマサを使って作る、ポキ丼はいかがでしょうか。ポキにアボカドも加えれば、ボリュームもアップ!ニンニクも生姜も加えたポキは風味も豊かで、白ごはんとの相性も抜群です。
焼肉のタレで お手軽ポキ丼
ポキはさまざまなアレンジがしやすいのも特徴です。味つけに焼肉のタレを使用したこちらのレシピでは、しっかり味のタレがマグロやアボカドに絡んでより一層ごはんの進む味わいになりますよ。丼のごはんには、甘辛い味つけにマッチする酸味の効いた酢飯を合わせました。
粗挽き黒こしょうで スパイシーポキ丼
酢飯を使って作るポキ丼をもう一品ご紹介します。こちらは、サーモンとアボカドを使って作るポキ丼。定番のポキ丼も、仕上げに粗挽き黒こしょうをプラスするだけで、全体の味わいがグッと引き締まりますよ!ぜひ試してみてくださいね。
いろいろなポキを食べてみよう!
ハワイのローカルフード「ポキ」についてご紹介しましたが、いかがでしたか?調理法もシンプルなので、さまざまな味つけで楽しむことができるポキ。自宅で作る際は、ぜひ定番の味にとらわれずさまざまな食材や味つけでポキを味わってみてくださいね!