卵には「S」「M」「L」などのサイズがありますが、これらにはどんな違いがあるのかご存知でしょうか?今回は、あまり知られていない卵のサイズによる違いや特徴について解説します。記事の後半では、おもてなし料理にピッタリなオムライスレシピもご紹介しますよ。ぜひチェックしてみてくださいね。
“卵のサイズ”はどんな違いがあるの?早めに知っておきたかった買い物の豆知識
卵のサイズはどんな種類があるの?
まずは、卵のサイズについて確認しましょう。
卵には全部で6種類のサイズがあり、以下の重さによって大きさが決められています。
- SSサイズ・・・40g以上46g未満
- Sサイズ・・・46g以上52g未満
- MSサイズ・・・52g以上58g未満
- Mサイズ・・・58g以上64g未満
- Lサイズ・・・64g以上70g未満
- LLサイズ・・・70g以上76g未満
なぜ卵の大きさが違うの?
ニワトリの卵の大きさが違う理由は、主に「月齢差」にあります。卵を産み始めて間もないニワトリの卵はまだ小さいですが、体の成長と共に卵も大きくなって産まれます。ニワトリは卵を産む回数を重ねることで卵管が太くなり、2~4年かけて大きな卵を産めるようになるといわれていますよ。
卵黄のサイズは卵の大きさに比例するの?
では、卵のサイズが変わると、卵黄や卵白の大きさはどのように変化するのでしょうか。
じつは、卵が大きくなると卵黄も同じ比率で大きくなる、というわけではないのです。卵黄と卵白の割合は、卵のサイズによってその比率が異なります。卵黄の比率が最も高いのがMサイズ。次がLサイズです。SS~MSという小さいサイズやLLといった大きいサイズは、MとLに比べると卵白の比率がやや高くなっているんですよ。
用途や好みに合う大きさを見つけてみて!
卵のサイズはS、M、Lのどれを選べばいいの?と迷ったときは、用途によって使い分けてみるのもおすすめです。例えば、卵かけごはんやゆで卵など卵ならではのコクを楽しみたいときや料理一般には、卵黄の比率が高いMやLサイズを。茶碗蒸しやケーキ生地のような食感のやわらかさやふわっとした味わいを楽しみたいときは、卵白の比率が高いSS~MS、LLサイズ、といったようにサイズによる特徴を活かして選んでみてはいかがでしょうか。
おすすめオムライスレシピをご紹介!
卵料理といえばオムライス!ここからは、見た目も華やかなオムライスレシピをご紹介します。とろっと半熟状の卵がおいしいオムライスレシピを、ぜひチェックしてみてくださいね。
きのこデミグラスをまとったドレスオムライス
まるでドレスのような卵をまとわせたオムライスのご紹介です。きのこたっぷりの濃厚なデミグラスソースにとろける卵、甘酸っぱいケチャップライスの組み合わせは、絶品です!焼き油にはバターを使うことで、コク深い味わいに仕上げました。ドレス卵は一見難しそうに見えますが、バターをしっかり溶かしてから卵を入れると作りやすいですよ。ぜひ作ってみてくださいね。
材料(1人前)
きのこデミグラス
- デミグラスソース・・・150g
- しめじ・・・60g
- ホワイトマッシュルーム・・・2個
- (A)ケチャップ・・・大さじ2
- (A)水・・・大さじ2
- 有塩バター・・・5g
ケチャップライス
- ごはん・・・200g
- 玉ねぎ・・・1/4個
- (B)ケチャップ・・・大さじ2
- (B)コンソメ顆粒・・・小さじ1
- 有塩バター・・・5g
ドレス卵
- 溶き卵・・・2個分
- 有塩バター・・・15g
- パセリ (乾燥)・・・適量
作り方
1.しめじは石づきを切り落とし、ほぐします。マッシュルームは軸を切り落とし、5mm幅に切ります。
2.玉ねぎはみじん切りにします。
3.きのこデミグラスを作ります。フライパンに有塩バターを入れて中火で熱し、1を加えて炒めます。しんなりしたらデミグラスソース、(A)を加え、ひと煮立ちさせて弱火で4〜5分煮込み、火から下ろします。
4.ケチャップライスを作ります。フライパンに有塩バターを入れて中火で熱し、2を加えて炒めます。しんなりしたらごはん、(B)を加えて全体になじむまで炒め、お皿に盛ります。
5.ドレス卵を作ります。フライパンを中火で熱し、有塩バターを入れて溶かし、溶き卵を入れます。底面が焼けてきたら、菜箸で両端を中央に向かってつまみ、そのままぐるっと1周半フライパンを回します。
6.半熟のまま火から下ろし、4の上にかぶせるようにのせます。
7.周りに3をかけ、パセリを散らして出来上がりです。
※ご高齢の方や、2才以下の乳幼児、妊娠中の女性、免疫機能が低下している方は卵の生食を避け、仕上がりが半熟状態になる場合はしっかりと加熱してお召し上がりください。
卵のサイズを上手に使い分けよう!
いかがでしたか?今回は卵のサイズの違いや特徴、卵を使ったおすすめレシピをご紹介しました。卵は大きさだけではなく黄身や白身の割合も重視して、使い分けることができるといいですね。今回ご紹介した内容を参考にして、ぜひ卵料理やお菓子作りに活かしてみてくださいね。