最終更新日 2023.3.30

「万願寺とうがらし」とは?食材の特徴やおすすめレシピをご紹介

「万願寺とうがらし」とは?食材の特徴やおすすめレシピをご紹介

辛くないとうがらしとしておかずに大活躍の「万願寺とうがらし」について特徴や使い方を解説します。夏が旬の大型で甘みのある京野菜ですが、近年は全国でも作られています。万願寺とうがらしを使ったおかずレシピもご紹介するので、ぜひ献立作りに役立ててくださいね!

  • 目次
  • 万願寺とうがらしとは
  • 見た目
  • 味わい
  • 旬の時期
  • ブランド京野菜「万願寺甘とう」とは
  • 万願寺とうがらしのおいしい食べ方
  • 万願寺とうがらし 活用レシピ
  • 生姜醤油がよく合う 焼き万願寺とうがらし

万願寺とうがらしとは

大きくて味がよいことから「とうがらしの王様」とも呼ばれる万願寺とうがらしは、京都、舞鶴の万願寺地区で大正末期から作られてきた甘とうがらしです。京都で長く作られていた伏見とうがらしと在来種のカリフォルニア・ワンダーが自然交雑してできたと考えられています。

現在では京都だけでなく日本各地で万願寺とうがらしが作られており、大きくて甘いとうがらしの代名詞ともなっています。現在では全国各地でさまざまなメーカーが万願寺とうがらしの種を販売していますが、本来の産地である舞鶴市、綾部市、福知山市で作られているものは似て異なるものです。

見た目

万願寺とうがらしは長さが10~23cmほどもある大型のとうがらしです。形は肩部が一部くびれており、少し湾曲しています。また、皮は厚めでしっかりとしており、果肉も肉厚です。

味わい

万願寺とうがらしはとうがらしの仲間ですが、辛さはなくほんのりと甘みがあるのが特徴です。肉厚でやわらかいうえに種が少なく食べやすいので、さまざまな料理に活用できます。

旬の時期

万願寺とうがらしの収穫は、5月上旬から9月下旬に行われます。旬は6~8月の夏の時期です。ただし、最近ではハウス栽培などで一年中手に入れることができます。

唐辛子の種類についてもっと知りたい方はこちらもチェック!

ブランド京野菜「万願寺甘とう」とは

万願寺甘とうとは、万願寺とうがらしの原産地である舞鶴市やJA丹の国管内の綾部市、福知山市で作られている固定種です。万願寺甘とうも、万願寺とうがらし同様、毎年5月中旬から10月頃まで出荷されています。

万願寺甘とうの品種は、万願寺とうがらしと、その改良品種「京都万願寺2号」に限られています。平成元年には「京のブランド産品」第一号に認証され、京都の優れた伝統野菜として認められました。

万願寺甘とうは採取や選果にこだわって高品質を保っており、出荷の際には3階級に分けられます。13~23cmで色や形が特に優れているものが「秀品」、13cm以上で秀品に次ぐものが「優品」、10cm以上で優品に次ぐものが「良品」となるそうです。

※『万願寺甘とう』は「全国農業協同組合連合会」の登録商標又は商標です。

万願寺とうがらしのおいしい食べ方

やわらかくて甘みがあり、食べごたえ抜群の万願寺とうがらしはそのまま素焼きにしたり素揚げにして、生姜醤油やだし醤油で食べるのがおすすめです。京のおばんざいでは、だし汁に浸したりジャコと炊いたんにするのが定番。また、天ぷらなどの揚げ物やおひたしにしてもおいしく食べられます。

そのほかにも、万願寺とうがらしの細長い形を活かして肉巻きにしたり、内側にひき肉などを詰めて焼いたり揚げるといった調理法もあります。

おいしい万願寺とうがらしの選び方はこちらをチェック!

万願寺とうがらし 活用レシピ

万願寺とうがらしの特徴について知ったところで、ここからは万願寺とうがらしのおいしさを活かした絶品レシピをご紹介します。焼いたり煮浸しにする定番の食べ方はもちろん、豚バラを組み合わせたゆず胡椒炒めやエスニックピーナッツ和えなどアレンジレシピもピックアップしていますよ!ぜひチェックしてみてくださいね。

生姜醤油がよく合う 焼き万願寺とうがらし

万願寺とうがらし農家さんに教えていただいた、シンプルにいただく焼き万願寺とうがらしのご紹介です。香ばしく焼いた万願寺とうがらしに生姜醤油と鰹節をのせるだけの簡単レシピ。ふっくらとした万願寺とうがらしに生姜醤油がよく合い、さっぱりと召し上がれます。万願寺とうがらしのおいしさをダイレクトに味わいたいときは、ぜひこのレシピをお試しください。

万願寺とうがらしと厚揚げの煮びたし 

おつまみにぴったり!万願寺とうがらしと厚揚げの煮びたしのレシピをご紹介します。万願寺とうがらしを食べ応え抜群の厚揚げと一緒に炊き合わせました。顆粒和風だしやしょうゆ、砂糖などで味つけした煮汁はほんのり甘くやさしい味わいで、一口食べればホッと癒されますよ。できたてはもちろん、冷やしてもおいしいので、ぜひ作ってみてくださいね。

万願寺とうがらしと豚バラ肉のゆず胡椒炒め

今夜のメインおかずに、万願寺とうがらしと豚バラ肉のゆず胡椒炒めはいかがですか?コクのある豚バラ肉の旨味が、万願寺とうがらしやナスと相性抜群!ゆず胡椒のさわやかな辛味が後を引く、リピート間違いなしの一品です。簡単にお作りいただけるので、ぜひお試しください。

万願寺とうがらしとザーサイのピリ辛炒め

和食のイメージが強い万願寺とうがらしですが、このレシピではザーサイや豆板醤などを加えて中華風に仕上げました。ピリ辛のタレが絡んだ万願寺とうがらしやキャベツにザーサイ特有の風味と塩味がアクセントになり、やみつきになるおいしさです。万願寺とうがらしをいつもとは違う食べ方で楽しみたいときは、ぜひこちらのレシピを試してみてくださいね。

万願寺唐がらしとさつま揚げの炊いたん

おばんざいを食べたくなったときにおすすめな、万願寺唐がらしとさつま揚げの炊いたんです。白だしやみりん、醤油などおうちによくある調味料で、具材をサッと煮るだけなのでとても簡単にお作りいただけますよ!やさしい味わいで、ごはんのおかずとしてはもちろん、おつまみにも最適な一品です。

万願寺とうがらしのエスニックピーナッツ和え

万願寺とうがらしはエスニック風にアレンジするのもおすすめです!濃厚でまろやかなピーナッツバターとスイートチリソースの甘みがたまらない、やみつき必至の一品!万願寺とうがらしのほろ苦さとピーナッツのコク、ベーコンの香ばしさが相性抜群で箸がどんどん進みますよ。おつまみにもぴったりなので、ぜひ作ってみてくださいね。

※ご使用の電子レンジの機種や耐熱容器の種類、食材の状態により加熱具合に誤差が生じます。様子を確認しながら完全に火が通るまで、必要に応じて加熱時間を調整しながら加熱してください。

わさび香る 万願寺とうがらしの肉巻き

わさびのツーンとした辛味が魅力!万願寺とうがらしの肉巻きをご紹介します。このレシピでは万願寺とうがらしを大胆にまるごと使い、インパクトある見た目に仕上げています。香ばしく焼けた豚バラ肉の脂が万願寺とうがらしに染み込み、旨みたっぷりに仕上がりますよ!細長い形で食べやすく、ボリュームもある、満足度の高い一品です。

万願寺とうがらしの和風ペペロンチーノ

万願寺とうがらしを使って和風のペペロンチーノを作ってみませんか?万願寺とうがらしを大きめの輪切りにして、食感も楽しめる一品に仕上げました。ニンニクとアンチョビの風味が食欲をそそり、シンプルながらも飽きの来ない味わいです。しょうゆを加え、トッピングにかつお節をのせたほんのり和風の味つけが万願寺とうがらしと好相性ですよ!

万願寺とうがらしと豚肉のチャーハン

ボリューム満点な万願寺とうがらしと豚肉のチャーハンは、ランチにもぴったり!旨みたっぷりの豚ヒレ肉とほろ苦い万願寺とうがらし、ほんのり甘いたまごが絶妙にマッチしていて、食べ進める手が止まらなくなりますよ!オイスターソースで味つけしているのでコク深い味わいをお楽しみいただけます。具材を刻んで炒めるだけと簡単に作れるので、万願寺とうがらしが旬の時期にぜひ召し上がってみてくださいね。

主食から副菜まで、万願寺とうがらしを味わい尽くそう

いかがでしたか?今回は万願寺とうがらしの特徴や万願寺甘とうとの違い、活用法や絶品レシピなどをご紹介しました。万願寺とうがらしは炒め物や煮物などはもちろん、主菜や主食などさまざまな料理にアレンジできる野菜です。今まで万願寺とうがらしを使う機会がなかった方も、ぜひ今回のレシピを参考にしていただき、さまざまな料理で万願寺とうがらしを味わってみてくださいね。

クラシルでは、今回ご紹介したもの以外にも、万願寺とうがらしを使ったさまざまなレシピをご紹介しています。そちらもぜひ、参考にしてみてくださいね。

※20歳未満の飲酒はやめましょう。

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