お祝いの日に作る「クロカンブッシュ」とは?意味や特徴、レシピもご紹介!

お祝いの日に作る「クロカンブッシュ」とは?意味や特徴、レシピもご紹介!

プチシュークリームをたっぷり積み上げた、キュートな見た目が魅力の「クロカンブッシュ」。フランスでは、お祝いの日に登場する祝い菓子として、古くより親しまれています。今回は、そんなクロカンブッシュの特徴のほか、名前の由来や意味などをご紹介します。記事後半では基本の作り方やおすすめレシピも登場するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

  • 目次
  • クロカンブッシュとは
  • 幸福の象徴?シュークリームを使う理由
  • クロカンブッシュの基本の作り方
  • 特別な日に作りたい!クロカンブッシュのおすすめレシピ
  • クロカンブッシュでとっておきの一日を!

クロカンブッシュとは

「クロカンブッシュ(croquembouche)」とは、小さなシュークリームをツリーのような円錐状に積み上げた、フランスの伝統的な祝い菓子のこと。ただただシュークリームを積み上げるだけだと崩れてしまうため、カラメルや飴で接着して、しっかりと固定して作られます。

そしてこの 「クロカンブッシュ」という名前は接着剤代わりに使ったカラメルや飴のカリッと心地よい食感と、木のような見た目に由来したもの。フランス語で「カリカリ」を意味する「クロカン(croquem)」という言葉に「木」という意味の「ブッシュ(bouche)」を組み合わせて、この名で呼ばれるようになったと言われています。

フランスの人々の間では、結婚式や記念日、キリスト教の洗礼式などお祝いのときにいただくとっておきの一品でとくに結婚式では定番のウエディングケーキなのだとか。シュークリームは式のゲスト、つまり新郎新婦を祝福してくれる人々を表していると言われており、高く積み上げれば積み上げるほどよいとされています。クロカンブッシュの「木槌入刀」はフランスの結婚式ではおなじみの演出で、新郎新婦が木槌を使ってクロカンブッシュを崩し、ゲストにおすそ分けするのが伝統なのだそうです。

幸福の象徴?シュークリームを使う理由

なぜ祝い菓子であるクロカンブッシュにシュークリームが使われているのか、不思議に思う方も多いかもしれませんね。

そもそも「シュークリーム」の「シュー(chou)」とは、フランス語で「キャベツ」のこと。ふわっと丸い見た目がキャベツのように見えることにちなんで「シュークリーム」と名づけられたのだそうです。

実は、フランスを含め欧米の人々にとって、キャベツは「子宝」や「豊作」といった意味合いを持つ縁起物。フランスには、クロカンブッシュのほか「サントノーレ」や「ルリジューズ」などシュークリームを使ったスイーツが豊富なのですが、それはシュークリームが幸福の象徴だからなのかもしれませんね。そんなシュークリームをたっぷり使ったクロカンブッシュには、一族の繁栄や幸福、五穀豊穣などの願いが込められているのです。

クロカンブッシュの基本の作り方

続いて、クロカンブッシュの基本的な作り方をご紹介します。一見手が込んでいるように見えますが、ひとつひとつの工程は意外とシンプル。材料さえ用意すれば、おうちでも簡単に作れるんです!さっそく、以下で材料や作り方をチェックしてみましょう。

材料

・シュー生地

薄力粉、溶き卵、バター、塩など。

・そのほか

カスタードやホイップなどお好みのクリーム、コーティング用のカラメルなど。 粉糖をまぶしたり、ホイップクリームやチョコレートなどでデコレーションすると、見た目も華やかに仕上がります。

作り方

まずは、シュー生地を作ります。お鍋にバター、水、塩を入れて火にかけ、沸騰させます。バターが溶けたら火からおろし、薄力粉を加えましょう。粉っぽさがなくなり、生地がひとまとまりになるまで耐熱性のヘラでしっかりと混ぜ合わせます。生地をボウルに移したら溶き卵を少しずつ加え、その都度よく混ぜ合わせましょう。

口金をつけた搾り袋に生地を入れ、クッキングシートを敷いた天板に直径4センチほどの大きさを目安に、丸く絞り出します。オーブンで香ばしく焼いたら、シュー生地のできあがりです。シュー生地の粗熱が取れたら竹串などで底に小さい穴をあけ、搾り袋を使ってシュー生地の中にクリームを搾り入れましょう。

続いて、シュークリームをツリー状に積み上げる作業に移ります。プチシュークリームの底にカラメルを塗り、ツリー状になるように、アルミホイルなどで作った土台に接着します。カラメルをかけながらシュークリームを重ねていきましょう。カラメルが固まったら、できあがりです。

より手軽に作りたい場合は、市販のプチシューなどを使うのがおすすめです!ぜひ試してみてくださいね。

特別な日に作りたい!クロカンブッシュのおすすめレシピ

クロカンブッシュの特徴や基本の作り方などを確認したところで、ここからはおすすめレシピをご紹介します。作るのに少し手間がかかる分、完成したときの喜びはひとしおです!ぜひ挑戦してみてくださいね。

おうちで本格 クロカンブッシュ

生地もクリームも手作りで!一から丁寧に作る、クロカンブッシのご紹介です。ころんとかわいらしいプチシュークリームをたっぷり積み上げて、味も見た目も大満足な一品に仕上げました。特別な日のデザートに、ぜひ作ってみてくださいね。

チョコシューのクロカンブッシュ

クリスマスやバレンタインの日のデザート、ホームパーティーにもおすすめ!チョコシューのクロカンブッシュを作ってみませんか?ココア風味のシュー生地にとろっと濃厚なチョコクリームがよく合い、たまらないおいしさですよ。ちょっとクールで華やかな見た目も併せて、ご堪能くださいね。

ティラミス風クロカンブッシュ

さっくり軽い口当たりのシュー生地に、チーズの風味豊かなティラミスクリームが好相性!コーヒーのほろ苦い風味がアクセントになり、食べ始めると止まらなくなりますよ。シンプルなクロカンブッシュとはひと味違うおいしさを、ぜひお楽しみくださいね。

クロカンブッシュでとっておきの一日を!

フランスではおなじみの祝い菓子クロカンブッシュ。華やかな見た目はもちろん、名前の由来にもなったカリッと心地よい食感もたまりません!

作り方を覚えておけば、記念日はもちろん、おもてなしやホームパーティーなどさまざまなシーンで活躍しますよ。この機会にぜひレパートリーに取り入れてみてはいかがでしょうか。

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