お刺身やお寿司などの生食はもちろん、煮つけやソテーなどの加熱調理でもおいしく食べることができて人気が高いマグロ。今回はさまざまな種類があるマグロのなかから「キハダマグロ」にスポットを当てて解説します。特徴や種類、旬の時期に加えて、おいしい食べ方もご紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね。
キハダマグロについて知りたい!特徴や種類、旬の時期について解説!
- 目次
- キハダマグロとは
- マグロ属にはどんなマグロがいるの?
- クロマグロ
- ミナミマグロ
- メバチマグロ
- ビンナガマグロ
- キハダマグロの産地と旬が知りたい!
- キハダマグロのおいしい食べ方
キハダマグロとは
「キハダマグロ」とは、スズキ目サバ科に属している海水魚のこと。漢字で「黄肌鮪」もしくは「黄鰭鮪」と表記される通り、ヒレや体表が黄色味を帯びていているのが特徴です。肉質はやや白みを帯びた赤身で、脂肪分は少なく、あっさりした味わいでクセもありません。記事後半でもご紹介しますが、生食のほかにもさまざまな調理法でおいしく食べられる魚です。また、ツナ缶の材料としても重宝されているんですよ。
そんなキハダマグロは、日本海以外の日本近海や、温帯・熱帯などの暖かいエリアに生息しています。日本近海でとれるものは熱帯産よりも小型で、大きいもので体長150cm、体重70kgほど。寿命は7年から10年で、その間に、最大で体長200cm、体重200kgを超える個体もいるそうですよ!
マグロ属にはどんなマグロがいるの?
キハダマグロと同じマグロ属には、クロマグロをはじめ、タイセイヨウクロマグロ、タイセイヨウマグロ、ミナミマグロ、メバチマグロ、キハダマグロ、コシナガマグロ、ビンナガマグロがいます。ここでは、そのなかから4種のマグロについて簡単に解説します。
クロマグロ
新年に驚きの価格で落札されるマグロの王様「クロマグロ」。「本マグロ」とも呼ばれ、冬にもっともおいしい時期を迎えます。市場に出回っている大半は養殖物ですが、天然物では青森県大間産のものが有名です。脂ののりがよいのでトロの部分も多く、舌触りはなめらか。マグロ特有の酸味と甘みのバランスが絶妙で、マグロらしいしっかりとした味わいを楽しむことができます。
ミナミマグロ
インドマグロとも呼ばれているミナミマグロは、南半球に生息していることからこのような名前が付けられています。日本で販売されているものは、オーストラリアやニュージーランドから空輸されるものが主で、世界のなかでも日本での消費量が最も多いと言われているマグロです。赤身の色が濃くほのかに甘みがあるため、お寿司にした際には角がなく、酢飯とまろやかに調和します。
メバチマグロ
大きな目が特徴のメバチマグロ。スーパーで出回っているまぐろの大半は、このマグロです。赤身の色は明るく鮮やかで、こちらもミナミマグロ同様、酸味より甘みがあります。クロマグロと比べると、日本での漁獲量は約3倍にのぼります。
ビンナガマグロ
胸ビレが長く、その見た目が耳際の髪の毛である「鬢(びん)」のように見えることから「鬢長(ビンナガ)」の名前が付きました。別名「ビンチョウマグロ」とも呼ばれていて、マグロのなかでは小型なサイズと白っぽい肉質が特徴です。冷凍ものが多く、お手ごろな価格なのも魅力!ほかのマグロと比べて安価ではあるものの、生食はもちろん煮ても揚げてもおいしいので日々の献立にも重宝するうれしい魚です。
キハダマグロの産地と旬が知りたい!
日本でキハダマグロの漁獲量がもっとも多いのは静岡県がダントツで、次いで宮城県、東京都となっています。上述したように暖かい地域を好む特性があるキハダマグロは、沖縄県でも漁獲されます。漁獲高はほかの県に劣りますが、漁場が近いことから冷凍ではないマグロが食べられるのが特筆すべきポイントです。沖縄に行って食べる機会があったら、生だからこその甘みのあるおいしさをぜひ味わいたいですね!
日本国内において、キハダマグロはさまざまな種類のマグロのなかでも群を抜いて漁獲量が多く、しかも手ごろな価格で食べられるマグロなため、食卓にのぼることも多いマグロです。旬は夏ですが、海外からの冷凍物も多く出回っているので、通年おいしく食べることができます。
キハダマグロのおいしい食べ方
和風でも洋風でもおいしく食べることのできるキハダマグロは、生食をはじめさまざまな調理法で食べることができるのも魅力のお魚です。生食する場合は、お刺身やお寿司のほか、カルパッチョやたたき、なめろうにするのもおすすめ!
加熱する場合は煮つけにしたり、ソテーやムニエルにしてもおいしくいただけますよ。また、揚げ物にもぴったりで、お肉のように唐揚げにすればボリュームのあるおかずにもなります。扱いやすい魚なので、ぜひいろいろな調理法で楽しんでみてくださいね。
コスパ抜群のキハダマグロをもっと味わおう!
今回は、さまざまな種類が存在するマグロのなかからキハダマグロについて解説しました。缶詰などの加工品として使われたり、マグロのなかでも安価でおいしいことから、家計の強い味方であることがおわかりいただけたのではないでしょうか。さまざまな調理法で楽しめるキハダマグロをぜひ味わってみてくださいね。