シャキッと心地よい食感と、豊かな風味が魅力の「あさつき」。漢字だと「浅葱」と書きますが、その由来や意味をご存知ですか?今回は、意外と知らないあさつきの特徴のほか、ねぎやわけぎとの違いについて詳しく解説します。記事後半ではおいしい食べ方などもご紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね。
あさつきとは?おいしい食べ方やねぎやわけぎとの違いについて解説!
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- 目次
- あさつきとは?
- 種類
- 万能ねぎやわけぎとの違いとは
- 万能ねぎ
- わけぎ
- 薬味だけじゃない!あさつきのおいしい食べ方
- 新芽
- 細い青ネギ状に成長したもの
あさつきとは?
「あさつき」とは、ヒガンバナ科ネギ属に属する香味野菜のこと。北海道や本州、四国など日本各地に自生している「エゾネギ」という山菜の変種だと言われています。シャキッと心地よい食感と、強い香りや風味が特徴で、葉幅が2~3ミリと非常に細いことから「糸ねぎ」と呼ばれることもあるのだそうです。
ちなみに「あさつき」という名前は漢字で「浅葱」と書きますが、これは見た目に由来したもの。諸説ありますが、あさつきに見た目がよく似ている「ねぎ」よりも浅い緑色をしていることから「浅葱」と書いて「あさつき」と読むようになったと言われています。
主な生産地は、山形県や広島県、福島県、群馬県などですが、ほかのネギ類と比べると生産量が少なく、見かける機会は少ないかもしれません。
種類
さて、そんなあさつきですが「細い青ネギ状に成長したもの」と「新芽」の2種類があるのをご存知ですか?
山形県や福島県など、東北の地域で栽培されているあさつきは山菜としても食べられている「新芽のタイプ」、広島県などでは薬味などとして使うことの多い「細い青ネギ状のもの」が栽培されています。新芽のタイプは冬から春にかけて出回りますが、青ネギ状のタイプは生産量は少ないものの通年流通しているので、それぞれ見かけたら手に取ってみてくださいね。
万能ねぎやわけぎとの違いとは
「あさつき」と間違えやすい野菜に、見た目がよく似ている「万能ねぎ」や「わけぎ」があります。一体どのような違いがあるのでしょうか。
以下で、それぞれの特徴やあさつきとの違いを確認してみましょう。
万能ねぎ
「万能ねぎ」は、福岡県で栽培されている小ねぎの一種のことです。
風味が強いあさつきとは違い、クセがなく、辛みはまろやか。定番の薬味のほか、煮ものや炒めもの、生のままサラダにトッピングするなど、名前の通り「万能」に使うことができます。
※『万能ねぎ』は「筑前あさくら農業協同組合」の登録商標又は商標です。
わけぎ
ねぎとたまねぎの雑種で、あさつきに比べると辛みや風味は控えめ。葉がやわらかく、加熱すると甘みが増すので「ぬた」をはじめとする和えもののほか、煮物などにするのがおすすめです。
このように比較してみると、万能ねぎとわけぎは、あさつきよりもやさしい味わいだということがわかりますね。
たとえば、薬味に使うとしても、あさつきならガツンとパンチのある味わいに、わけぎを使うとほんのり甘い、やさしい味わいに仕上がります。それぞれの特徴を正しく理解して、うまく使い分けてみてくださいね。
薬味だけじゃない!あさつきのおいしい食べ方
万能ねぎやわけぎとはひと味違う、強い風味と辛みが魅力のあさつき。
特徴のところで説明したように新芽と青ネギ状のものがあり、それぞれ適した食べ方も異なります。以下でチェックしてみましょう。
新芽
新芽状のあさつきは、細い青ネギ状のものより太さがあるため、シャキッとみずみずしい食感としっかりとした食べ応えがあります。
辛みは強いものの、ゆでると甘みが増し風味も穏やかになることから、おうちでいただくときはさっとゆでたものを酢みそや辛みそで和えたり、おひたしにしていただくのが一般的です。
さらに、ほかの山菜と同じように天ぷらにしたり、お吸いものや卵とじ、炒めものなどアレンジの幅が広いのも魅力的!ただし、火を通し過ぎると食感が悪くなるため、加熱のしすぎには注意しましょう。
細い青ネギ状に成長したもの
万能ねぎやわけぎと同じように刻んで薬味として使うのはもちろん、炒めものやパスタ、冷ややっこ、卵焼きなどにプラスして、彩りや味わいのアクセントにするのもおすすめです。
また、食感は多少異なりますが、新芽と同じく、和えものやおひたしにしてもおいしくいただくことができます。さっと軽く火を通して、心地よい歯ごたえを楽しみましょう。
あさつきを使ったおすすめレシピをご紹介
ここからは、あさつきを使ったおすすめレシピをご紹介します。水炊きや天ぷら、サラダなど、あさつきの新しいおいしさを発見できるレシピをピックアップしました。ぜひ気軽に挑戦してみてくださいね。
山椒塩で 山菜の天ぷら
あさつきやたらの芽、こごみの天ぷらはいかがでしょうか。サクッとほろ苦い山菜の天ぷらに、山椒塩が好相性!粉山椒のピリッと刺激的な風味がアクセントになり、食べ始めるとついつい止まらなくなりますよ。お子様や辛いものが苦手な方は粉山椒を抜いて作ってみてくださいね。シンプルに塩だけでも十分おいしくいただけますよ。
和野菜のサラダ
あさつきや菜の花、うるいといった和野菜にオリーブオイルベースのドレッシングをたっぷりかけて、味も見た目も大満足な一品に仕上げました。粒マスタードの風味が和野菜のほろ苦さとよく合い、後引くおいしさですよ。菜の花やうるいが旬の季節に、ぜひ作ってみてくださいね。
ピリ辛 ねぎたっぷり ねぎ塩だれ
ピリッと刺激的な辛みが食欲そそる、ねぎ塩だれのご紹介です。長ねぎとあさつき、2種類のねぎを使って、シンプルながらも風味豊かで奥行きのある味わいに仕上げました。白いごはんにかけるのはもちろん麺やお肉に合わせるなど、お好みの食べ方でお楽しみくださいね。
白濁スープで本格的博多水炊き
本格的な水炊きが食べたいときはこちらのレシピがおすすめ!鶏の旨味が凝縮した白濁スープにキャベツや長ネギ、しいたけなどさまざまな食材の旨みや甘みが溶け出し、想像以上のおいしさですよ。ポン酢に加えたあさつきの豊かな風味も併せて、ぜひご堪能くださいね。
ピリ辛ねぎ塩だれで 和え麺
辛いもの好きの方にぜひお試しいただきたいのが、こちらの和え緬のレシピです。あさつきの風味豊かなねぎ塩だれに花椒のしびれるような辛みがよく合い、絶品!うどんやインスタントラーメンで作ってもおいしいので、お好きな麺でお試しくださいね。
あさつきを食べてみよう!
今回はあさつきについて解説しました。あさつきはわけぎなどと比べると辛みや香りが強く、風味豊かなので、いつものメニューに少しプラスするだけで、ぐっと深みのある味わいに仕上げることができます。
薬味によく使われる青いものと新芽では違う楽しみ方ができるので、それぞれ見かけたらぜひ手に取ってみてくださいね。
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