青汁の材料として使われることの多い「アシタバ」。健康な体作りには欠かせない多くの栄養素がバランスよく含まれているんです!今回は、そんなアシタバに含まれる栄養素に加え、おいしいアシタバの選び方についてご紹介します。この記事を読めばきっとアシタバを食べてみたくなりますよ。ぜひ参考にしてみてくださいね。
アシタバの選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」
- 目次
- 日本原産のアシタバ!成長が早く生命力も強い
- 主要な栄養素はこちら
- 豊富に含まれる栄養素に注目!
- βカロテン
- ビタミンB群
- カルコン
- クマリン
- おいしいアシタバの選び方
日本原産のアシタバ!成長が早く生命力も強い
アシタバは、世界に誇れる日本原産のセリ科植物です。今日摘んでも次の日には新しい芽が出るほど生命力が強いことから「アシタバ」と名づけられました。
主な産地は房総半島や三浦半島、八丈島や伊豆諸島といった温暖な太平洋沿岸部で、2月中旬から5月頃のちょうど暖かくなりはじめる時期に旬を迎えます。セロリやパセリなど、ほかのセリ科植物同様、独特な香りとほのかな苦味、しっかりとした歯ごたえを楽しめます。
アシタバ最大の特徴といえば、昔から不老長寿に効くといわれてきたほどに豊富に含まれている栄養素の数々でしょう。江戸時代のころは滋養強壮によい薬草として知られ、人々の健康を守ってきたのだとか。 現在も青汁やお茶などの原料に使われることが多く、優れた健康食材として注目され続けています。
主要な栄養素はこちら
アシタバ100gに含まれる主な栄養素は以下の通りです。
- エネルギー 30kcal
- 水分 88.6g
- たんぱく質 3.3g
- 脂質 0.1g
- 炭水化物 6.7g
- ビタミンA(βカロテン当量) 5300μg
- ビタミンB1 0.10mg
- ビタミンB2 0.24mg
- ビタミンC 41mg
- ビタミンK 500μg
- パントテン酸 0.92mg
- カリウム 540mg
- 食物繊維 5.6g(水溶性1.5g/不溶性4.1g)
豊富に含まれる栄養素に注目!
古くから「不老長寿の野菜」として親しまれてきたアシタバには、βカロテンをはじめ、ビタミンB群やカリウム、食物繊維など健康に生活するために不可欠な栄養素がバランスよく含まれています。
また、アシタバの葉や茎を切ると黄色くねっとりとした汁が出ますが、この黄色い汁の主成分である「カルコン」という色素には強い抗酸化作用があり、さまざまな健康食品に活用されています。
そんな中でも特に注目したい以下4つの栄養素について詳しく解説していきます。
βカロテン
βカロテンの主な働きは、免疫機能の活性化です。鼻・喉の粘膜や皮膚を健康に保ち、細菌やウイルスが体内に侵入するのを防ぎます。 さらに抗酸化作用もあり、細胞を傷つける活性酸素を除去する効果も期待できます。
ちなみにアシタバに含まれるβカロテンは、含有量が多いといわれるほうれん草やケールを超えると言われているんですよ。油と一緒に摂るとより吸収力がアップするので、天ぷらや炒め物などにして食べるのがおすすめです。
ビタミンB群
ビタミンB群とは、ビタミンB1・B2・B6・B12、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸の計8種類を指します。糖質、脂質、タンパク質の代謝に関わり、エネルギーを作り出す際に必要な栄養素です。さらに皮膚や粘膜の機能維持にも関わっています。
不足するとエネルギー代謝が滞り、疲れやすい、だるい、イライラするといった症状が表れます。さらに目の充血や肌荒れ、口内炎や口角炎などの炎症も起こりやすくなってしまいます。
ちなみに、ビタミンB群は一度にたくさん摂取しても、不必要な分は尿中に排泄されてしまいます。体内の代謝に関わる重要な栄養素なので、毎日コンスタントに摂取していきましょう。
カルコン
カルコンとは、アシタバの葉や茎を切ったときににじみ出る、黄色い汁の元となる色素のことです。アシタバ以外の植物にはほとんど含まれていない貴重なポリフェノール類の一種で、健康食品にも活用されるほど強力な抗菌・抗酸化作用が含まれています。
クマリン
カルコン同様、ポリフェノールの1種であるクマリン。カルコンがアシタバ特有の成分であるのに対して、クマリンはセリ科の植物全般が保有しています。カルコンと同じく、抗菌・抗酸化作用があります。
おいしいアシタバの選び方
新鮮でおいしいアシタバを選ぶポイントは以下の3つです。
青々しくてみずみずしい
まずは、アシタバ全体の色を確認しましょう。新鮮なアシタバは濃い緑色でハリがあり、みずみずしいツヤがあります。葉の色があせたり黄色みを帯びているものは古くなっている証拠なので、避けてくださいね。
茎が細い
茎が太いものはスジが多く、苦味が強い傾向にあります。ついつい大きいものを選びたくなりますが、アシタバの場合は茎が細いものを選びましょう。葉もやわらかくて食べやすいですよ。
切り口が新しくて変色していない
最後に、茎の切り口が乾燥したり変色していないかどうかをチェックしましょう。
ちなみに、アシタバには茎が緑色の「青茎」と、茶褐色の「赤茎」がありますが、スーパーなどで主に流通しているのは「青茎」になります。
新鮮なアシタバを食べて元気な身体を作ろう!
アシタバに含まれる栄養素と、新鮮なアシタバの選び方についてご紹介しました。
健康な生活は健全な食生活からはじまります。さまざまな栄養素がぎっしりと詰まったアシタバを日々の生活に取り入れれば、自然と元気な身体作りにつながることでしょう。この機会にぜひアシタバ料理に挑戦してみてくださいね。
また、クラシルでは、アシタバの保存方法についてもご紹介しています。こちらもぜひご覧ください。